結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

文字の大きさ
98 / 187

卑怯者と私2

しおりを挟む
「もう、あなたじゃ話にもならないわ。格が違うのよ。この国を狙うなら、ガリシナのトップが自ら来る事ね。」

「ふはは、黙って聞いてればベラベラと。『私の扱い1つ』って、馬鹿なのか。此方の要求はニーナ、お前も含まれてる。お前が言う事が正しいなら、俺と結婚すれば後ろ楯はうちの国にくるわけだな。」

「……?」

「何をキョトンとしてるんだ。」

「言ってる意味がわからないもの。」

クール様は私と特徴の似た女を新聞に出されたから連れて帰ると言ってたわ。最初から私を渡せという条件が含まれてるなら、隠す事はあっても大っぴらにする事はないよね。

「…私、あなたみたいなのと結婚させられるくらいなら死ぬわ。婚約者としての
エドワードは馬鹿だけど、あなたのような
救いようのない馬鹿ではないもの。」

「なんだとっっ!!」

「本当の事でしょう。結局私の言うとおりになるじゃない。私が死ぬ、殺したのは誰か…となる。エドワードが一緒に殺されるのであれば、殺したのはあなたの国の誰か。それを知ったら、大問題になるわ。王太子と未来の王太子妃が殺されるんだもの。」

「この男がお前を殺したという事にすればいい。」

卑怯者がカチャリと私に銃を構えた。
後ろにすぐ階段があるけれど、上ってるうちに撃たれるわね。
私も撃つしかない。

パンッパンッパンッパンッ
「うわぁぁあああ」
「うっあぁぁ」

銃声とともに護衛が倒れた。

「…っっ!?」

よく見れば銃を持ったエドワードが、護衛の両足を撃ち抜いていた。

「さて、お前は俺と一緒に行こうか。」

卑怯者が持っていた銃を取り上げて、背中を足で突き飛ばした。

「ニーナ…」
「え…ぁ、うん。行きましょう…。」

エドワードが起きていたのも驚いたけれど、表情1つ変えずに護衛の足を撃ち抜いたのに驚いて、名前を呼ばれるまでその場を動けなかった。

外に出てみると、アルデーテの兵士が沢山いた。

「あれ?……何で?」

エドワードがキョトンとしている。
もちろん私もそうだと思う。

「…ぁぁああ」

卑怯者は真っ青ね。けれど、これで2国間の争いが始まる可能性もある。この男が人質になるかどうか……。
そんなことよりも!ここまでやりとげた私には、やるべき事があるわ。


パチーンッ
「この卑怯者っ!」
パチーンッ
「っ!?」
「貴方もよ!エドワード!…クリフっ!どこかにいるんでしょっ!!出てきなさいっ!」



「クリフ様、ニーナが呼んでますよ。」
「……いない事にしてくれ。」
「まさか、あれほど強く叩くとは…」
「……」
せめて怪我が治ってからにしてくれ…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!

秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。 民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。 「おまえたちは許さない」 二度目の人生。 エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。 彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。 1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。 「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」 憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。 二人の偽りの婚約の行く末は……

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

必要ないと言われたので、私は旅にでます。

黒蜜きな粉
ファンタジー
「必要ない」 墓守のリリアはある日突然その職を失う。 そう命令を下したのはかつての友で初恋相手。 社会的な立場、淡い恋心、たった一言ですべてが崩れ去ってしまった。 自分の存在意義を見失ったリリアに声をかけてきたのは旅芸人のカイだった。 「来る?」 そうカイに声をかけられたリリアは、旅の一座と共に世界を巡る選択をする。 ──────────────── 2025/10/31 第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞をいただきました お話に目を通していただき、投票をしてくださった皆さま 本当に本当にありがとうございました

処理中です...