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第2章 アルヴィゴ街道の騎士たち
7. 評判の良い宿屋
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「着きましたわ~! 本日の、お、や、どっ!」
私は大きく両手を上げ、目の前の建物を見上げた。
現在の時刻は午後8時。
あれから私たちは特にトラブルに巻き込まれることなく――おそらくカクペルが修道服から着替えたからだろう――歩き続け、なんとか今日中の到着を目指していた宿にたどり着いた。
木造の2階建てで、外壁は年月を感じさせるくすんだ色合い。看板もかろうじて宿の名前が読める程度に古びている。看板の下には本日まだ空き部屋がある旨を示した小さなボードがかけられている。
一見何の特別感もない宿屋。それでも私がここを今日の目標に定められたのは、この宿の主人が旅人にやさしく食事も美味であると大変評判であったからだ。
そうでなければ、王城に籠っていた私のもとにまでただの宿屋の情報が入ってくるはずがない。
「流石に腹減ったな~! ちゃっちゃと飯だ、飯!」
「メシですわっ!」
「シスター、そのような言葉遣いはお控えください」
そんな話をしていると、私たちの姿をみとめ、建物の中から優しい顔つきをしたおばあさんが私たちを出迎えに来てくれた。
「あら、旅人さん?」
どうやらこの宿の主人のようだ。
「ええ。こちらで一泊させていただきたいのですけれど、よろしいでしょうか?」
「大丈夫よ。2部屋よね?」
「いえ、1部屋でお願いいたしますわ!」
私は堂々と答えた。
「シ、シスター?」
後ろにいるカクペルが慌てて何か反論しようとするが、私は悪戯っ子の笑みを浮かべてカクペル、ルスケンのふたりに振り返る。
「だって、こういうのが旅の醍醐味なのでしょう?」
「はは、違いねえ」
「私は反対です! 男女が同室で寝起きするなど、何かあれば……!」
「あらカクペル、その何かとやらが起きないように貴方が着いてきてくれているのではなくて?」
「……そうですが!」
「では決まりですわね!」
せっかく複数人でパーティーを組んで旅をしているのだから、なるべくみんなで一緒にいる方が楽しいしいいんじゃないだろうか。
それに、今日仲間になったルスケンともさらに親交を深めたい。
話し合いを終え――というか無理やり終わらせ――主人のほうに向きなおると、彼女は目じりにしわを作り「仲良しなのはよいことよ」と言いながら私たちを宿の中へ案内してくれた。
私たちは2階の階段から最も近い部屋に通された。
小さな部屋の両端に2段ベッドが2つ置かれているだけの質素な内装。しかし宿に豪華さを求めているわけではないし、むしろこういう部屋のほうが旅らしさを感じられていい。
私は2段ベッドの下段に荷物を置き、ふたりに「ここを荷物置き場といたしましょう」と声をかけてからそそくさとその上段に上がり込んだ。
「私のベッドはここですわ!」
「殿下、上段は危険です。下段でお眠りください」
「絶対に嫌ですわ! 私2段ベッドで寝たことないんですもの」
「であるからこそ危険だと申しているのです……!」
額に手を当てため息をつくカクペルの肩にルスケンが手をつく。
「無駄だぞ。こういうクソガキは痛い目見るか飽きるかしねぇと」
「それがわかっているから悩んでいるのだ……」
私たちは十数分ほどそのまま部屋で疲れた体を休めていた。
というのも、宿の主人が私たちを部屋に案内した後「すぐにご飯を用意するから待っていらっしゃいね」と言ってくれたからだ。
「それにしても、ここに泊まれたのは僥倖でしたわね」
私は枕を抱えながら下のふたりに声をかける。
「うん? そんなに人気なのか? ここ」
「ええ。ガイドブックに書いてあったのですけれど、いつも大盛況で、すぐに満室になってしまうことも多いのですって」
「へー。ていうかお嬢、ガイドブックとか読むんだな」
「ずっと旅の計画を立てていたのですもの。当然ではなくて?」
そうこうしているうちに下の階から私たちを呼ぶベルが鳴る。
私たちは期待を膨らませながら1階の食堂へと向かった。
階段を一段ずつ降りていく度、今まで抑え込んできた食欲を刺激する香りが鼻腔をより強く刺激してくるのを感じる。
「おまたせしてごめんねぇ。たくさん食べておくれ」
「まぁ……!」
そこに待っていたのは想像していた以上のご馳走だった。
焼き立てのパンに、じっくり煮込まれた野菜スープ。肉厚のソーセージに香ばしく焼かれた魚と、どれもこれも食欲をそそられるものばかりだ。
そして量が多い。品数もそうだが、その一つ一つが主役級に大皿に盛られている。
「おいおいバアちゃん、いいのかよ? こんな大盤振る舞いしたら赤字になっちまうんじゃねえか?」
「うふふ、食べてもらえないと腐っちゃうだけだから。あなたたち若いから食べきれるでしょう?」
「まあな! んじゃ遠慮なく!」
「頂戴いたしますわ!」
「頂きます」
ルスケンは待ちきれないという感じでスプーンを手に取り、カクペルは修道士らしくきちんと食前の祈りを唱えてからパンに手を付けた。
私も一応修道女ということになっているので、カクペルにならい祈りを唱えた。
そして魚に手を付ける。
「!! 大変美味ですわ!」
「美味ぇ! バアちゃん美味ぇよこのスープ!」
隣のカクペルを見ると、彼も声には出さないもののパンの美味しさに目を輝かせているようだった。
「いくらでも食べられそうですわ!」
「おっ、また出たな『いくらでも』。限界が来たら言えよ? 食ってやるから」
「あら、きっと貴方の出番はなくってよ?」
寡黙で冷静なカクペルが夢中で料理を食べ進め、私とルスケンが競うように食べ物を大皿から取っているのを見て、宿の主人は顔をほころばせた。
「嬉しいねぇ。久しぶりに若い人がたくさん食べるのを見られて……」
「?」
(最近客足が少ないのかしら?)
周りを見渡すと、時間が遅いとはいえ食堂には私たち以外の宿泊客がいない。
部屋に案内された際にも、今思えば人の気配は少なかった。
(こういうお宿にもシーズンとかがあるのかしら)
「おかわりもあるからね。たくさん食べておくれ」
「食べる食べる!」
「食べますわ!」
そんな時だった。
突然、宿の扉が勢いよく開かれた。
「夜分遅くに失礼する、ご主人」
凛とした、しかしどこか嘲笑するような嫌な響きのこもった声。
私はそちらに目を向ける。
そこに立っていたのは、昼までカクペルが着用していたように、修道服に防具を身にまとった男たち――――
「聖光輪騎士団――!」
私は大きく両手を上げ、目の前の建物を見上げた。
現在の時刻は午後8時。
あれから私たちは特にトラブルに巻き込まれることなく――おそらくカクペルが修道服から着替えたからだろう――歩き続け、なんとか今日中の到着を目指していた宿にたどり着いた。
木造の2階建てで、外壁は年月を感じさせるくすんだ色合い。看板もかろうじて宿の名前が読める程度に古びている。看板の下には本日まだ空き部屋がある旨を示した小さなボードがかけられている。
一見何の特別感もない宿屋。それでも私がここを今日の目標に定められたのは、この宿の主人が旅人にやさしく食事も美味であると大変評判であったからだ。
そうでなければ、王城に籠っていた私のもとにまでただの宿屋の情報が入ってくるはずがない。
「流石に腹減ったな~! ちゃっちゃと飯だ、飯!」
「メシですわっ!」
「シスター、そのような言葉遣いはお控えください」
そんな話をしていると、私たちの姿をみとめ、建物の中から優しい顔つきをしたおばあさんが私たちを出迎えに来てくれた。
「あら、旅人さん?」
どうやらこの宿の主人のようだ。
「ええ。こちらで一泊させていただきたいのですけれど、よろしいでしょうか?」
「大丈夫よ。2部屋よね?」
「いえ、1部屋でお願いいたしますわ!」
私は堂々と答えた。
「シ、シスター?」
後ろにいるカクペルが慌てて何か反論しようとするが、私は悪戯っ子の笑みを浮かべてカクペル、ルスケンのふたりに振り返る。
「だって、こういうのが旅の醍醐味なのでしょう?」
「はは、違いねえ」
「私は反対です! 男女が同室で寝起きするなど、何かあれば……!」
「あらカクペル、その何かとやらが起きないように貴方が着いてきてくれているのではなくて?」
「……そうですが!」
「では決まりですわね!」
せっかく複数人でパーティーを組んで旅をしているのだから、なるべくみんなで一緒にいる方が楽しいしいいんじゃないだろうか。
それに、今日仲間になったルスケンともさらに親交を深めたい。
話し合いを終え――というか無理やり終わらせ――主人のほうに向きなおると、彼女は目じりにしわを作り「仲良しなのはよいことよ」と言いながら私たちを宿の中へ案内してくれた。
私たちは2階の階段から最も近い部屋に通された。
小さな部屋の両端に2段ベッドが2つ置かれているだけの質素な内装。しかし宿に豪華さを求めているわけではないし、むしろこういう部屋のほうが旅らしさを感じられていい。
私は2段ベッドの下段に荷物を置き、ふたりに「ここを荷物置き場といたしましょう」と声をかけてからそそくさとその上段に上がり込んだ。
「私のベッドはここですわ!」
「殿下、上段は危険です。下段でお眠りください」
「絶対に嫌ですわ! 私2段ベッドで寝たことないんですもの」
「であるからこそ危険だと申しているのです……!」
額に手を当てため息をつくカクペルの肩にルスケンが手をつく。
「無駄だぞ。こういうクソガキは痛い目見るか飽きるかしねぇと」
「それがわかっているから悩んでいるのだ……」
私たちは十数分ほどそのまま部屋で疲れた体を休めていた。
というのも、宿の主人が私たちを部屋に案内した後「すぐにご飯を用意するから待っていらっしゃいね」と言ってくれたからだ。
「それにしても、ここに泊まれたのは僥倖でしたわね」
私は枕を抱えながら下のふたりに声をかける。
「うん? そんなに人気なのか? ここ」
「ええ。ガイドブックに書いてあったのですけれど、いつも大盛況で、すぐに満室になってしまうことも多いのですって」
「へー。ていうかお嬢、ガイドブックとか読むんだな」
「ずっと旅の計画を立てていたのですもの。当然ではなくて?」
そうこうしているうちに下の階から私たちを呼ぶベルが鳴る。
私たちは期待を膨らませながら1階の食堂へと向かった。
階段を一段ずつ降りていく度、今まで抑え込んできた食欲を刺激する香りが鼻腔をより強く刺激してくるのを感じる。
「おまたせしてごめんねぇ。たくさん食べておくれ」
「まぁ……!」
そこに待っていたのは想像していた以上のご馳走だった。
焼き立てのパンに、じっくり煮込まれた野菜スープ。肉厚のソーセージに香ばしく焼かれた魚と、どれもこれも食欲をそそられるものばかりだ。
そして量が多い。品数もそうだが、その一つ一つが主役級に大皿に盛られている。
「おいおいバアちゃん、いいのかよ? こんな大盤振る舞いしたら赤字になっちまうんじゃねえか?」
「うふふ、食べてもらえないと腐っちゃうだけだから。あなたたち若いから食べきれるでしょう?」
「まあな! んじゃ遠慮なく!」
「頂戴いたしますわ!」
「頂きます」
ルスケンは待ちきれないという感じでスプーンを手に取り、カクペルは修道士らしくきちんと食前の祈りを唱えてからパンに手を付けた。
私も一応修道女ということになっているので、カクペルにならい祈りを唱えた。
そして魚に手を付ける。
「!! 大変美味ですわ!」
「美味ぇ! バアちゃん美味ぇよこのスープ!」
隣のカクペルを見ると、彼も声には出さないもののパンの美味しさに目を輝かせているようだった。
「いくらでも食べられそうですわ!」
「おっ、また出たな『いくらでも』。限界が来たら言えよ? 食ってやるから」
「あら、きっと貴方の出番はなくってよ?」
寡黙で冷静なカクペルが夢中で料理を食べ進め、私とルスケンが競うように食べ物を大皿から取っているのを見て、宿の主人は顔をほころばせた。
「嬉しいねぇ。久しぶりに若い人がたくさん食べるのを見られて……」
「?」
(最近客足が少ないのかしら?)
周りを見渡すと、時間が遅いとはいえ食堂には私たち以外の宿泊客がいない。
部屋に案内された際にも、今思えば人の気配は少なかった。
(こういうお宿にもシーズンとかがあるのかしら)
「おかわりもあるからね。たくさん食べておくれ」
「食べる食べる!」
「食べますわ!」
そんな時だった。
突然、宿の扉が勢いよく開かれた。
「夜分遅くに失礼する、ご主人」
凛とした、しかしどこか嘲笑するような嫌な響きのこもった声。
私はそちらに目を向ける。
そこに立っていたのは、昼までカクペルが着用していたように、修道服に防具を身にまとった男たち――――
「聖光輪騎士団――!」
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