【R-18・連載版】部長と私の秘め事

臣桜

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ラビティーシー 編

怒濤の一日

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「恵、またね~!」

 私は手を振って二人と別れ、ルンルンして尊さんの車に乗った。

「あの二人、いい感じですね」

「だな。涼、結構グイグイいってるけど、中村さん大丈夫だといいけど……」

 尊さんは車を発進させ、徐行で運転していく。

「大丈夫だと思いますよ。確かに男性慣れしてないですが、嫌だったらハッキリ言いますから。今までもナンパされた時とかあったんですが、塩対応通り越して剥き出しの岩塩の塊みたいな感じでビシッと断っていましたね。その前に無視するパターンがほとんどです。……だから乙女な恵って初めて見たんですが、あれは脈ありですね。私は知っている……」

 むふふ、と笑うと尊さんも微笑む。

「俺も涼に春が訪れて嬉しいよ。大人しく見守ろうな」

「はい!」

 シーにあるホテル、ミラマーレはイタリア語で『海を眺める』という意味だ。

 今まで泊まっていたラビティーランドホテルからは車で十分も掛からない……、のだけれど、この辺りは激混みゾーンなので、それよりも時間を掛けてホテルに着いた。

 緩い坂道を上がっていくとミラマーレの白い外観が見え、円形のロータリーを左側に進み、ホテル前に着く。

 ……のだけれど、そのままスルーして駐車場へ向かう。

 両側に三角形になるよう綺麗に刈り込まれた木が並ぶなか進み、左折すると屋根付きの屋外駐車場が左右にある……けれどびっしりだ。

 その奥に屋内駐車場があり、一方通行で徐行していって、なんとか駐車できた。

 駐車場にあるエレベーター前で待っていると、涼さんと恵と合流できた。

 エレベーターに乗って地上階に進むとホテルのエントランス前に着くので、テクテク歩いて行く。

 ミラマーレはアルファベットのH型をしていて、真ん中の棒のところがシーのメインエントランスになっている、トスカーナ・ウィンド。

 Hの下半分はゲート側を向き、上半分は目の前に広がる海、ポルト・ヴィータ(人生の港)・ウィンド。

 右側は駐車場側、左側はヴェネツィア・ウィンドになっている。

 裏技としてH型の上半分内部右手に、ホテル内部からシーの中に入れる通路があるけれど、基本的にそこは入園時間から一時間経ったあとから利用できるそうだ。

 現在の時刻は八時で、GWの今はもう開いている上、ホテルに泊まっている特典、ラッキーエントリーを使って十五分早く入園できる。

 なので正攻法で正面エントランスから入る事にした。

 尊さんはすでに、抜け目なくプレミアパスを取得していて、ショップで買い物する際の整理券、レストランの予約もしてくれている。

 なのでその時間に合わせて行動しないとだけれど、頑張らなければ。

 メインどころは押さえないと、という事で、初っぱなからフリーフォールが楽しめる、タワー・オブ・フィアーに行き、恵の希望でウミガメと話すやつを見に行き、今度はボートに乗って急流を楽しむアトラクションに向かう。

 そのあとインディアナ・ジョーの映画のアトラクションに行き、、ジェットコースターにも乗る。

 人魚姫アリエラの世界観を楽しんだあと、シーの中を船で移動して、またホテル前に戻った。

 それから予約していたマゼランでフレンチのコースを食べ、ゴンドラに乗って少しゆっくりしたあと、映画『海底二万マイル』をイメージしたアトラクションと、『センター・オブ・ジ・アース』を楽しむ。

 勿論、それぞれのアトラクションの近くにあるショップで、グッズを見るのも忘れていない。

 それからアラビアンゾーンに行き、新エリアに行って、ラプンツェルやピーターパン、雪の女王のアトラクションを楽しんだ。

 夕ご飯はタワー・オブ・フィアーの近くにある大きな船のレストランに行って、大きなお肉をモリモリ食べる。

 最後にホテルに戻ったあとは、記念品としてホテルオリジナルのメダルを百円で作ってもらった。

 そしてホテル内にあるミケランジェロ・ギフトでお土産を買いまくる。

 チェックインをサロンで行う傍ら、すでにカクテルタイムに入っているので、諸々のドリンクやおつまみを楽しむ。

 夜になるにつれ、恵の挙動がおかしくなっているけれど、斜め四十五度からポンポン叩いても直らないだろうか。

「……疲れた……」

 心身共にグッタリした恵が呟いたので背中をさすってあげると、涼さんがニッコリ笑う。

「あとでフットマッサージしてあげようか」

「いっ、いいです!」

 おやおやぁ……?

 ニチャア……と笑うと、恵が肘で小突いてきた。
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