【R-18・連載版】部長と私の秘め事

臣桜

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帰宅して 編

有罪

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「うーん……。じゃあ、考えておきます。今すぐは思いつきません。なにせ尊さんのお陰で毎日とても満たされているので」

 そう言うと、彼の表情が少し緩む。

「なるはやで頼む」

 尊さんは私を抱き締め、ゴロンと床の上に寝転がる。

 そして私を押し倒すと、髪を撫でて顔を見つめ、愛しげに笑って「……可愛いな」と微笑んだ。

「ん」

 ちゅ、ちゅ、とついばむだけのキスをしたあと、尊さんは私を抱き締め、脚を絡めて横たわる。

「……クソだせぇな。……神に嫉妬した」

「んふふ、私は嫉妬されてちょっと嬉しいですよ」

「この」

 尊さんはまた私の両ほっぺを摘まみ、モチモチと弄ぶ。

 そのあと溜め息をつき、私の頭を撫でた。

「お前は美人だから、モテて当然だよな」

「そんな事ないですよ。愛想がなくて可愛くないから、モテるとは言えません」

 今までも『綺麗な顔をしてるね』と言われた事はあるけれど、『どうも』と言って取り合わなかった。

 昭人からも『お前は顔がいいよな』と飽きるぐらい言われて、彼氏だったから一応嬉しかったけど、『それ以外は?』と思ってしまった。

 あまりにも顔、顔、と言われると、他に長所のない人間なのかと思ってしまう。

 そう言うと昭人は『胸がでかい』と言い、溜め息しか出なかった。

 恵と一緒にご飯や飲みに行ってナンパされても、下卑た目で見てくる男の人ばかり。

 そんな視線に晒されてばかりだからか、「自分は中身に魅力がないんだ」と思うようになっていった。

(でも尊さんは違う)

 優しい目で私を見て、何度も頭を撫でる婚約者を見て、この上なく幸せな気持ちになる。

 尊さんと一緒にいるだけでとても嬉しいし、彼は私の欠点や黒歴史をすべて知った上で、すべてを受け入れ、愛してくれている。

 だから尊さんが言う「美人」という言葉だって、彼の大きな愛情の中の一部だとちゃんと分かっていた。

「尊さんだってイケメン上司でモテるくせに。このこのこのこの」

 私はクスクス笑い、両手の人差し指でつんつんと尊さんの胸元をつつく。

「あー……、くそ。可愛い。有罪」

「ええっ?」

 いきなり有罪と言われて驚くも、覆い被さってきた尊さんにキスをされ、私はクスクス笑いながら彼を抱き締める。

「……風呂上がりだからか、いつも以上に肌がスベスベだな」

「スベスベマンジュウアカリ」

「ん?」

「いや、そういうカニがいるんです。スベスベマンジュウガニ」

「お前、変なところで博識だよな。……あー、神はこの太腿を知らないもんな」

 起き上がった尊さんは私の内腿を撫で、正常位みたいな体勢になると、妖しい目で私を見下ろしてくる。

「う……」

 お風呂に入った尊さんは前髪が下りていて、その陰で細められる目が色っぽい。

「実際に働き始めたら会社に〝そういう感情〟は持ち込まないけど、朱里が秘書になるって、なんかエロいよな」

「ん……。じゃあ、スリットの入ったタイトスカートを穿いて、まとめ髪に眼鏡でもしますか?」

「眼鏡やべぇな。……って、朱里、目良かったっけ」

「一応、裸眼でなんとかなってます」

「俺も。風磨はコンタクトなんだ。家では眼鏡ばっかり掛けてる」

「へぇ……!」

 風磨さんの眼鏡姿は想像できず、私はふんふんと頷く。

「明日、エミリさんと春日さんに恵を会わせるんです。女子の合コンです」

「なんだそりゃ」

 プッと噴き出した尊さんは、ロンTの裾から手を入れ、私の腹部を撫でる。

「皆で尊さんや風磨さんの話をネタに、きわどい事を言うんですよ~」

「女子会怖ぇな。……朱里はいい子だから、帰ったら何を話したか教えてくれるもんな?」

 尋ねながら、尊さんはナイトブラに包まれた私の胸を優しく揉む。

「んー……、どうしよっかなぁ……。んっく」

 勿体ぶっていた私は、ピクンッと体を震わせて高い声を漏らす。
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