恵那のどたばた日記

小春かぜね

文字の大きさ
43 / 53

第42話 すき焼き大戦争 その2

しおりを挟む
 私は音羽ちゃん達と思いながら、玄関に向かいドアを開ける。

『ガチャ!』

「こんばんは。恵那ちゃん!」

「いらっしゃい。音羽ちゃん!!」

 相手は音羽ちゃんだった!
 あいさつをして、家の中に招き入れる。

「……木華はもう来てる?」

「ううん、まだだよ!」

「そう。食いしん坊の木華だから、もう来ているかと思った!」

 そんな会話をしつつ、お姉ちゃんの居るリビングに音羽ちゃんを通す。

「こんばんは。お姉さん!」

「いらっしゃい、音羽ちゃん。外寒かったでしょう!」

「えぇ、でも…、お向かいですから、そんなには―――」

 大人みたいな会話をしている、お姉ちゃんと音羽ちゃん。
 私はまだやる事が有るし、台所に戻ろうかなと思った時、再び玄関のチャイムが鳴る。

「あっ、きっと木華ちゃんだ。私、出てくるね!」

「お願いね、恵那!」

 お姉ちゃんからもお願いされて、私は玄関のドアを開けると、見慣れた姿が居た。

「こんばんは、恵那ちゃん!」

「いらっしゃい、木華ちゃん!」

「……本日は、お招き有り難う御座います」

「?」

 何時もの木華ちゃんらしく無い、言葉が耳に入ってきた!

「どうしたの、木華ちゃん…。急にかしこまって」

「んっ、何が…?」

 木華ちゃんは“きょとん”とする。

「いや、凄い丁寧だったから……」

「えっ、お呼ばれした時は、こう言うんじゃ無かったの!?」

 木華ちゃんは声のトーンを上げるが、私にそんな、あいさつをされても対応に困る。

「えっと……間違ってはないけど、そんな堅苦しいあいさつは、私の前ではいらないよ!」

「え~~、せっかく、練習したのに!」

 木華ちゃんは、少しがっかりしていた。
 すると、木華ちゃんはを言い始めた。

「お姉ちゃんがさ『夕食に招待されたのだから、恵那ちゃん家にきちんとあいさつをしなさいね!』と言われたから、どうやってあいさつしたら良いのとお兄ちゃんに聞いたから、そう言うと聞いたから、言ったのにな~~」

 どうやら、木華ちゃんのお兄さん(親戚)は、大人用(?)のあいさつを教えてくれたらしい?

「じゃあ、それは私じゃなく、お姉ちゃんにする、あいさつじゃないかな?」
「お姉ちゃん、私の親代わりだし!!」

「そうなの!!」

 木華ちゃんは嬉しそうに聞いてきた。

「たぶん、そう…」

「じゃあ、恵那ちゃんのお姉さんに言おう!」

 何時もの状態に戻った木華ちゃん。私は木華ちゃんを招き入れる。
 木華ちゃんをリビングに通すと、お姉ちゃんに先ほどしたあいさつをしており『木華ちゃん偉いね~~』と、お姉ちゃんは木華ちゃんを褒めていた。

 私はそれを横目で見て、台所で準備を再開すると、音羽ちゃんが台所に入ってきた。

「恵那ちゃん。私にも何か手伝えること有る?」

「あっ、音羽ちゃん。ありがとう!」
「え~とね、小鉢を並べてくれる?」

「うん、分かった!」

 音羽ちゃんが小鉢を並べ始めると、今度は木華ちゃんも、台所にやって来た。

「恵那ちゃん。私(木華)も、何か手伝えること有る?」

「木華ちゃんも、ありがとう~~」
「じゃあ、木華ちゃんは戸棚に入っている、箸とコップを4人分出してくれる?」

「4人分ね。出しておく~~」

 大した量では無いが3人で、すき焼きの準備を進める。

 ……

 準備も終わり、お姉ちゃんを台所に呼んで、すき焼きパーティの始まりだ!
 私の家には、すき焼き鍋は無いのでフライパンで作る。
 牛脂を引き、懸賞で当たった、すき焼き肉を焼き、ある程度焼けたら砂糖・醤油を入れて味を調え、白菜・椎茸・焼き豆腐等の具材を入れていく……

『グツグツ♪』と、美味しそうな音がフライパンから私達に響く♪
 フライパンの中で煮込まれる、美味しそうなをみんな笑顔で見ていた。
 いよいよ、すき焼きパーティーの始まりだ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1〜

おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
 お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。  とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。  最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。    先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?    推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕! ※じれじれ? ※ヒーローは第2話から登場。 ※5万字前後で完結予定。 ※1日1話更新。 ※noichigoさんに転載。 ※ブザービートからはじまる恋

トウシューズにはキャラメルひとつぶ

白妙スイ@1/9新刊発売
児童書・童話
白鳥 莉瀬(しらとり りぜ)はバレエが大好きな中学一年生。 小学四年生からバレエを習いはじめたのでほかの子よりずいぶん遅いスタートであったが、持ち前の前向きさと努力で同い年の子たちより下のクラスであるものの、着実に実力をつけていっている。 あるとき、ひょんなことからバレエ教室の先生である、乙津(おつ)先生の息子で中学二年生の乙津 隼斗(おつ はやと)と知り合いになる。 隼斗は陸上部に所属しており、一位を取ることより自分の実力を磨くことのほうが好きな性格。 莉瀬は自分と似ている部分を見いだして、隼斗と仲良くなると共に、だんだん惹かれていく。 バレエと陸上、打ちこむことは違っても、頑張る姿が好きだから。

9日間

柏木みのり
児童書・童話
 サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。   (also @ なろう)

黒地蔵

紫音みけ🐾書籍発売中
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。 ※表紙イラスト=ミカスケ様

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。 相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。 さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!? 「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」 星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。 「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」 「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」 ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や 帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……? 「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」 「お前のこと、誰にも渡したくない」 クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。

ノースキャンプの見張り台

こいちろう
児童書・童話
 時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。 進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。  赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。

おっとりドンの童歌

花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。 意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。 「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。 なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。 「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。 その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。 道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。 その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。 みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。 ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。 ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。 ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?

処理中です...