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優しい香り
※想いの交わり
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牀の上で、ふたりは裸になった。
「──教えて小猫、あの男に何をされたの? どこを触られた?」
少年の首、胸、腹といった上半身のあらゆる場所に、彼による口づけがされる。
「んっ……」
ほんの少しでも触ると、少年の体は敏感に跳ねた。それでも言われたとおり頷く。
「こ……ここに、指を入れられて」
「掻き回された?」
「う、うん……ひゃっ!? あ、ぁあ……あ、ん……ふっ……あ」
彼の男らしいけれどきれいな指が、少年の蜜所の中へと入った。
ぐちゅ、ぐちゅ、くちょ……
卑猥な音が下半身を覆う。少年は顔を真っ赤にし、されるがままに快楽を味わった。
「あ……は、……ぁう……は、ぁあー!」
彼の指がくんっと、中の肉壁をつつく。瞬間、少年は背中を大きく反らし、逸物から精を放った。
ガクガクと膝を震わせながら荒い呼吸を繰り返す。
「ふふ。小猫は本当にきれいだね。それで? 他に何をされたの?」
「んっ……し、舌、入れられ、て……ぁあ!」
彼は満足そうに微笑んだ。そして、舌で蜜所の入り口を嘗めていく。
「んっ、あ、はっ……あ……はぁ、んっ……」
──は、恥ずかしい。今までこんな、嘗められたりしなかったのに。それに全 固嫌のときみたいに、気持ち悪さなんてない。むしろ……
気持ちいい。
大切で、愛している人にされることが、こんなにも心が晴れるのか。
少年は小さく喘ぎながら潮を吹いた。
はあはあと、疲れたからぐったりとしてしまう。それでも彼とのまぐわいに、今までとは違う何かを感じていた。そのことに喜びを覚え、両腕を彼の元へと広げる。
「……思、あなたに僕のすべてをあげる」
美しく、それでいて儚い。火照りのせいで、色香が強くなってしまう。
彼のものを欲しいと願いながら、汗だくな顔に笑顔を乗せた。
「……っ!? 小猫、頼むから煽るのはやめてくれ」
予想外だったのは彼の反応だった。冷静に微笑み、余裕の顔で華 閻李のすべてを貰う。
少年は、彼がそういった行動を取るものとばかり思っていた。けれど実際は真逆。耳の先までゆでダコのように真っ赤に染まり、恥ずかしそうに視線を逸らしている。
まさかこんな反応されるとは思っていなかった少年は、一瞬だけ両目を見開いた。
──ああ思、可愛いなあ。ふふ。こんな顔もするんだ。
口には出さない。それでも嬉しさで胸がいっぱいになっていく。少しばかりの優越感を隠し、これから起きるであろうことへの覚悟を決めた。
「……んっ。大丈夫だから、きて──」
「小猫」
彼の手が、少年の太ももへと伸びる。ぐいっと両足を広げ、ひくつく蜜所へと男根をあてた。そして……
「ぁああーー!」
ぐいぐいと、中へと進めていく。ずっ、ずっ、と、水を帯びた音を響かせ、ゆっくりと蜜内へと押しこめていった。
「あ、は……んっ、ぁあ……あ……あ……あ……ぁん……っ!」
「……っ小猫、全部入ったよ」
はぁと、彼は大きく息を吐く。最奥まで入れた男根をそのままに、少年と口づけをした。
華 閻李は痛みを涙に変える。
「あ……んっ……」
少しずつ。ゆっくりと、彼の腰は動きだした。次第に早くなっていく動きに、少年は喘ぐだけで精一杯な状態になる。
「……ぁあ……あ、はっ! ……ぁあ……あ、んん」
両手を握り合いながら、唇を重ねた。ぷはっと、唇を離したときに、薄い糸が互いの口からひく。
「んん……ふ、あ! ……ンッ、ぁあ」
ズッと、退いては押しこめる。何度もこれを繰り返した。
「小猫、小猫!」
愛し子を呼び続ける彼の額からは、きれいな汗が零れる。
──ああ、思も苦しいんだ。それに僕と同じで、気持ちいいんだね。
今一度、繋がることへの幸福を噛みしめた。
強く揺さぶられ、恥ずかしいながらも高い声で喜ぶ。それがどんなに幸せなことか。
上で腰をふっている全 思風の美しい顔に、笑みを送った。
「……お願、あっ……い思、僕の……んんっ……中に……あ、はっ……ぁあ……出して……んっ……っあ! はっ、あ……ん」
パンパンと、肌が激しくぶつかる音を消すように、少年は願う。
「……でも、くっ! 小猫、それは……っ!」
この期に及んで、まだ何かを胸にしまっているのだろう。必死に汗をながしながら少年の中を味わい、それでも最後のひとつで踏み留まってしまっていた。
「……ぁん……はっ、思……教え、て……ぁあ」
何を恐れているのか。それをしっかりと口にだしてほしい。
痛み、快楽、そして心の戸惑い。三者の感情が、少年を奮い立たせていった。
「──教えて小猫、あの男に何をされたの? どこを触られた?」
少年の首、胸、腹といった上半身のあらゆる場所に、彼による口づけがされる。
「んっ……」
ほんの少しでも触ると、少年の体は敏感に跳ねた。それでも言われたとおり頷く。
「こ……ここに、指を入れられて」
「掻き回された?」
「う、うん……ひゃっ!? あ、ぁあ……あ、ん……ふっ……あ」
彼の男らしいけれどきれいな指が、少年の蜜所の中へと入った。
ぐちゅ、ぐちゅ、くちょ……
卑猥な音が下半身を覆う。少年は顔を真っ赤にし、されるがままに快楽を味わった。
「あ……は、……ぁう……は、ぁあー!」
彼の指がくんっと、中の肉壁をつつく。瞬間、少年は背中を大きく反らし、逸物から精を放った。
ガクガクと膝を震わせながら荒い呼吸を繰り返す。
「ふふ。小猫は本当にきれいだね。それで? 他に何をされたの?」
「んっ……し、舌、入れられ、て……ぁあ!」
彼は満足そうに微笑んだ。そして、舌で蜜所の入り口を嘗めていく。
「んっ、あ、はっ……あ……はぁ、んっ……」
──は、恥ずかしい。今までこんな、嘗められたりしなかったのに。それに全 固嫌のときみたいに、気持ち悪さなんてない。むしろ……
気持ちいい。
大切で、愛している人にされることが、こんなにも心が晴れるのか。
少年は小さく喘ぎながら潮を吹いた。
はあはあと、疲れたからぐったりとしてしまう。それでも彼とのまぐわいに、今までとは違う何かを感じていた。そのことに喜びを覚え、両腕を彼の元へと広げる。
「……思、あなたに僕のすべてをあげる」
美しく、それでいて儚い。火照りのせいで、色香が強くなってしまう。
彼のものを欲しいと願いながら、汗だくな顔に笑顔を乗せた。
「……っ!? 小猫、頼むから煽るのはやめてくれ」
予想外だったのは彼の反応だった。冷静に微笑み、余裕の顔で華 閻李のすべてを貰う。
少年は、彼がそういった行動を取るものとばかり思っていた。けれど実際は真逆。耳の先までゆでダコのように真っ赤に染まり、恥ずかしそうに視線を逸らしている。
まさかこんな反応されるとは思っていなかった少年は、一瞬だけ両目を見開いた。
──ああ思、可愛いなあ。ふふ。こんな顔もするんだ。
口には出さない。それでも嬉しさで胸がいっぱいになっていく。少しばかりの優越感を隠し、これから起きるであろうことへの覚悟を決めた。
「……んっ。大丈夫だから、きて──」
「小猫」
彼の手が、少年の太ももへと伸びる。ぐいっと両足を広げ、ひくつく蜜所へと男根をあてた。そして……
「ぁああーー!」
ぐいぐいと、中へと進めていく。ずっ、ずっ、と、水を帯びた音を響かせ、ゆっくりと蜜内へと押しこめていった。
「あ、は……んっ、ぁあ……あ……あ……あ……ぁん……っ!」
「……っ小猫、全部入ったよ」
はぁと、彼は大きく息を吐く。最奥まで入れた男根をそのままに、少年と口づけをした。
華 閻李は痛みを涙に変える。
「あ……んっ……」
少しずつ。ゆっくりと、彼の腰は動きだした。次第に早くなっていく動きに、少年は喘ぐだけで精一杯な状態になる。
「……ぁあ……あ、はっ! ……ぁあ……あ、んん」
両手を握り合いながら、唇を重ねた。ぷはっと、唇を離したときに、薄い糸が互いの口からひく。
「んん……ふ、あ! ……ンッ、ぁあ」
ズッと、退いては押しこめる。何度もこれを繰り返した。
「小猫、小猫!」
愛し子を呼び続ける彼の額からは、きれいな汗が零れる。
──ああ、思も苦しいんだ。それに僕と同じで、気持ちいいんだね。
今一度、繋がることへの幸福を噛みしめた。
強く揺さぶられ、恥ずかしいながらも高い声で喜ぶ。それがどんなに幸せなことか。
上で腰をふっている全 思風の美しい顔に、笑みを送った。
「……お願、あっ……い思、僕の……んんっ……中に……あ、はっ……ぁあ……出して……んっ……っあ! はっ、あ……ん」
パンパンと、肌が激しくぶつかる音を消すように、少年は願う。
「……でも、くっ! 小猫、それは……っ!」
この期に及んで、まだ何かを胸にしまっているのだろう。必死に汗をながしながら少年の中を味わい、それでも最後のひとつで踏み留まってしまっていた。
「……ぁん……はっ、思……教え、て……ぁあ」
何を恐れているのか。それをしっかりと口にだしてほしい。
痛み、快楽、そして心の戸惑い。三者の感情が、少年を奮い立たせていった。
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