40 / 156
40話
しおりを挟む
美味しそう!
ホカホカと湯気の上がる食事。
神殿では、大丈夫だと言っても毒味されて冷えたものを口にするしかなかった。
毒が入っていても解毒できるし気にしないでと言ってもダメだった。
それが、筆頭聖女。
「うわぁ…温かいだけでご馳走ですね」
呟いてしまった声が食堂に響いて、俺はあわてて口を押さえた。
一斉に振り向かれる事はなかったが、食事中の騎士達の耳がこちらを向いているのがわかる。
「すみません…あの、団長と、自分のなのですが…」
ワゴンを押しながら配膳の騎士見習いに声を掛ける。
すると、何故か大盛りの食事が出てきた。
「たっぷり食べてな?それと、これ…おまけ」
何故か甘味…プディングだろうか、それが3個。
団長が2個?
それにしても甘味が出るのも嬉しい。
「ありがとうございます。
今度、時間があったら配膳だけでも手伝いに来ますね?」
何もやらないわけにいかないからと、そう伝えて頭を下げる。
トレイを乗せると、温かいうちにとミゲル様の執務室に向かった。
俺の姿を見たミゲル様は、ペンを置いてからソファーの方でふたりで食べるかと言う。
向かい合ってですか?と、驚くと何か問題かあるのかと首を傾げた。
言われるままに食事を置くと、新しいお茶を用意してからテーブルに付く。
温かい食事なんて久し振りだと溢すと、今まで何を食っていたのかと笑われた。
軍医見習いの時もあまり温かい食事はなくて、冷めたものばかりだったが慣れていたからそんなものだと思っていた。
ミゲル様が俺のトレイにプディングを乗せてくれたため、結局3個残さず食べてお腹一杯になり、俺は苦しみながら食器を片付けた。
そのついでに厨房で皿洗いを始める。
厨房担当が慌てて飛び出してきたが、やらせてくれと拝み倒して任せてもらい、シンクの中の食器は全て洗い上げて片付けた。
ホカホカと湯気の上がる食事。
神殿では、大丈夫だと言っても毒味されて冷えたものを口にするしかなかった。
毒が入っていても解毒できるし気にしないでと言ってもダメだった。
それが、筆頭聖女。
「うわぁ…温かいだけでご馳走ですね」
呟いてしまった声が食堂に響いて、俺はあわてて口を押さえた。
一斉に振り向かれる事はなかったが、食事中の騎士達の耳がこちらを向いているのがわかる。
「すみません…あの、団長と、自分のなのですが…」
ワゴンを押しながら配膳の騎士見習いに声を掛ける。
すると、何故か大盛りの食事が出てきた。
「たっぷり食べてな?それと、これ…おまけ」
何故か甘味…プディングだろうか、それが3個。
団長が2個?
それにしても甘味が出るのも嬉しい。
「ありがとうございます。
今度、時間があったら配膳だけでも手伝いに来ますね?」
何もやらないわけにいかないからと、そう伝えて頭を下げる。
トレイを乗せると、温かいうちにとミゲル様の執務室に向かった。
俺の姿を見たミゲル様は、ペンを置いてからソファーの方でふたりで食べるかと言う。
向かい合ってですか?と、驚くと何か問題かあるのかと首を傾げた。
言われるままに食事を置くと、新しいお茶を用意してからテーブルに付く。
温かい食事なんて久し振りだと溢すと、今まで何を食っていたのかと笑われた。
軍医見習いの時もあまり温かい食事はなくて、冷めたものばかりだったが慣れていたからそんなものだと思っていた。
ミゲル様が俺のトレイにプディングを乗せてくれたため、結局3個残さず食べてお腹一杯になり、俺は苦しみながら食器を片付けた。
そのついでに厨房で皿洗いを始める。
厨房担当が慌てて飛び出してきたが、やらせてくれと拝み倒して任せてもらい、シンクの中の食器は全て洗い上げて片付けた。
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
2,116
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる