322 / 692
本編
327話
しおりを挟む
「レヴィ、美味しいね」
口の中に広がる芳醇な甘さ。
それを紅茶の少しの渋みが引き立てていつにも無い美味しさだった。
「癖になりそう……頻繁に食べたくなっちゃう」
「別に毎日食べていいんだぞ?」
レヴィがそう言うが、俺は頭を横に振る。
「今度は三人で来よう?チョコレートは美味しいけど、絶対に太るし……」
美味しいものは総じてカロリーが高い。
そう言えば、獣人皆筋肉質が多いことに気づく。
ダイエットしなきゃダメじゃないか俺……。
そんな事を思いながらもついつい食べてしまう。
「リクトはもっと太れ……リルも軽すぎて心配してたぞ?ミラとそんなに変わらないだろ?」
レヴィの言葉にそれは無いだろうと相手を見る。
ミラはまだまだ子供なのだ。
いや、これが成人した女性ならミラに失礼だぞ?
「そんな訳ないって、食べたら頑張って歩くよ……」
3個目のチョコレートを口に入れてそうレヴィに伝える。
「なら、少し遠回りするか?たまには聖樹の所に行ってもいいしな。王宮の聖樹を見ていたが街の聖樹は久しぶりだろ?」
「あ、そうだね!たまには行きたい……王宮の聖樹も育ったかなぁ」
今はルスとライで手一杯だが、ゆくゆくはもう何人か子供が欲しいと思っているから、そっとリボンに刺繍出来るように準備はしている。
「近いうちに王宮も行かなきゃならないから、その時に見てこような?」
「うん」
口の中のチョコレートが溶けると、俺は紅茶を飲み干した。
口内の甘さが喉を通りそれを感じてからカップを置いた。
「じゃあ、そろそろ行くか」
先に立ち上がったレヴィの手にある袋の中身はほぼほぼ無いようで、とても美味しかったらしい。
「レヴィ、もしよかったら俺のはまだ残ってるから食べて?」
そう言ってチョコレートを押し付けた。レヴィは苦笑しながらお土産を含めた全てをバッグに袋ごと入れると行こうかと手を差し出してきた。
俺はその手を掴んで店を出た。
口の中に広がる芳醇な甘さ。
それを紅茶の少しの渋みが引き立てていつにも無い美味しさだった。
「癖になりそう……頻繁に食べたくなっちゃう」
「別に毎日食べていいんだぞ?」
レヴィがそう言うが、俺は頭を横に振る。
「今度は三人で来よう?チョコレートは美味しいけど、絶対に太るし……」
美味しいものは総じてカロリーが高い。
そう言えば、獣人皆筋肉質が多いことに気づく。
ダイエットしなきゃダメじゃないか俺……。
そんな事を思いながらもついつい食べてしまう。
「リクトはもっと太れ……リルも軽すぎて心配してたぞ?ミラとそんなに変わらないだろ?」
レヴィの言葉にそれは無いだろうと相手を見る。
ミラはまだまだ子供なのだ。
いや、これが成人した女性ならミラに失礼だぞ?
「そんな訳ないって、食べたら頑張って歩くよ……」
3個目のチョコレートを口に入れてそうレヴィに伝える。
「なら、少し遠回りするか?たまには聖樹の所に行ってもいいしな。王宮の聖樹を見ていたが街の聖樹は久しぶりだろ?」
「あ、そうだね!たまには行きたい……王宮の聖樹も育ったかなぁ」
今はルスとライで手一杯だが、ゆくゆくはもう何人か子供が欲しいと思っているから、そっとリボンに刺繍出来るように準備はしている。
「近いうちに王宮も行かなきゃならないから、その時に見てこような?」
「うん」
口の中のチョコレートが溶けると、俺は紅茶を飲み干した。
口内の甘さが喉を通りそれを感じてからカップを置いた。
「じゃあ、そろそろ行くか」
先に立ち上がったレヴィの手にある袋の中身はほぼほぼ無いようで、とても美味しかったらしい。
「レヴィ、もしよかったら俺のはまだ残ってるから食べて?」
そう言ってチョコレートを押し付けた。レヴィは苦笑しながらお土産を含めた全てをバッグに袋ごと入れると行こうかと手を差し出してきた。
俺はその手を掴んで店を出た。
293
あなたにおすすめの小説
もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています
* ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました!
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
本編、完結済です。
魔法学校編、はじめました!
リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。
リトとジゼの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。
読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる