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第四章 新天地
435話 決戦前
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「これはまた、随分と嫌な光景だな?」
グローリアに近づくたび、動かない魔物達の姿が見えてきた。
数百どころじゃない、数千は居るだろう……。
警戒をしながらグローリアの町に入ると、通りにひしめくよう、魔物達が横になっている。どうやら眠っている様だが……。
「やっぱり、俺を見ても襲ってこないって事は、鎮の能力に掛かった魔物達なんだよな?」
寝てるとは言え、巨大な化け物たちの間を歩くのは気が気じゃない。
いつ起きて、襲われるやもしれぬのだから……。
「い、今アイツ、動かなかったか!?」
『ただの寝返りだよ、早くミコ姉ちゃんを助けに行こ』
うっ、この子たくましい……。
ミコならまだしもシンシの手前、あまり格好の悪いところは見せられないな。
俺は「あ、あぁ……」っと、気の抜けた返事をすると、また歩き出す事に。
そしてしばらく歩き、立ち止まると、また周囲を見渡して──。
「──ほら動いた! 本当に襲ってこないよな? なっ?」
『カナデ兄ちゃん……。ビビりすぎだよ、今からこいつらの親玉に合うんでしょ? 大丈夫かなー……』
「んなこと言ったって、これだけ大きなのが何匹もいたらビビるって!」
この世界の魔物は平均してデカイんだよ! 圧が凄いんだよ!!
良く良く見ると、ここからグローリア城に向かい真っ直ぐ瓦礫がどかされている。
人が通れるぐらいの隙間を作って、魔物も配置されてるようだし……。
「真っ直ぐ来いって事か? しかし、わざわざ魔物で通り道を作るとか悪趣味だろ。どんな性格してんだよ、親の顔が見て見たいって、じいちゃんか……」
自分で突っ込みを入れながらも、素直に目論見にはまる事にする。
鎮の思惑から外れて警戒させようものなら、今後の展開は都合が悪いものになるかもしれない……。
俺は脅えながらも、真っ直ぐなるべく静かに早足で、目的地へと向かうことにした。
◇
グローリア城が在った辺りだ。
積み上げられた瓦礫の上に玉座が立てられ、鎮はその上に腰を掛け、足を組み俺を見下ろしていた。
「──ようカナデ、随分早かったじゃねぇーか」
「鎮……」
目の前には、奴が居る。もう、逃げることも叶わない。
俺は生唾を飲み、ゆっくりと近付いて行く。
「おいおい、実の父親を呼び捨てか? お父様……だろ?」
「…………」
今さら父親なんて思えない。いや、思っている場合ではない。
心に綻びが出来れば、勝てる可能性は万が一もない。
それよりも、なんとかして隙間を作らなければ……。
「ノリがわりぃーな。まぁいい、それで俺の下に来る結論は出たのか?」
鎮は玉座から立ち上がる。その左手には、無銘が握られている……。
「あぁ、それを伝えに来たんだからな……」
「じゃあ改めて問う。俺の元に来るか? それとも俺に殺されるか? さぁ、選べ」
負けるなど、さらさら思ってはいないようだ。鎮は太陽を背に、両手を広げ良い放った。
「俺は……」
玉座の前までたどり着くと、俺はその場に膝を付き、瓦礫の上に無刃を地面に置いたのだった──。
グローリアに近づくたび、動かない魔物達の姿が見えてきた。
数百どころじゃない、数千は居るだろう……。
警戒をしながらグローリアの町に入ると、通りにひしめくよう、魔物達が横になっている。どうやら眠っている様だが……。
「やっぱり、俺を見ても襲ってこないって事は、鎮の能力に掛かった魔物達なんだよな?」
寝てるとは言え、巨大な化け物たちの間を歩くのは気が気じゃない。
いつ起きて、襲われるやもしれぬのだから……。
「い、今アイツ、動かなかったか!?」
『ただの寝返りだよ、早くミコ姉ちゃんを助けに行こ』
うっ、この子たくましい……。
ミコならまだしもシンシの手前、あまり格好の悪いところは見せられないな。
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そしてしばらく歩き、立ち止まると、また周囲を見渡して──。
「──ほら動いた! 本当に襲ってこないよな? なっ?」
『カナデ兄ちゃん……。ビビりすぎだよ、今からこいつらの親玉に合うんでしょ? 大丈夫かなー……』
「んなこと言ったって、これだけ大きなのが何匹もいたらビビるって!」
この世界の魔物は平均してデカイんだよ! 圧が凄いんだよ!!
良く良く見ると、ここからグローリア城に向かい真っ直ぐ瓦礫がどかされている。
人が通れるぐらいの隙間を作って、魔物も配置されてるようだし……。
「真っ直ぐ来いって事か? しかし、わざわざ魔物で通り道を作るとか悪趣味だろ。どんな性格してんだよ、親の顔が見て見たいって、じいちゃんか……」
自分で突っ込みを入れながらも、素直に目論見にはまる事にする。
鎮の思惑から外れて警戒させようものなら、今後の展開は都合が悪いものになるかもしれない……。
俺は脅えながらも、真っ直ぐなるべく静かに早足で、目的地へと向かうことにした。
◇
グローリア城が在った辺りだ。
積み上げられた瓦礫の上に玉座が立てられ、鎮はその上に腰を掛け、足を組み俺を見下ろしていた。
「──ようカナデ、随分早かったじゃねぇーか」
「鎮……」
目の前には、奴が居る。もう、逃げることも叶わない。
俺は生唾を飲み、ゆっくりと近付いて行く。
「おいおい、実の父親を呼び捨てか? お父様……だろ?」
「…………」
今さら父親なんて思えない。いや、思っている場合ではない。
心に綻びが出来れば、勝てる可能性は万が一もない。
それよりも、なんとかして隙間を作らなければ……。
「ノリがわりぃーな。まぁいい、それで俺の下に来る結論は出たのか?」
鎮は玉座から立ち上がる。その左手には、無銘が握られている……。
「あぁ、それを伝えに来たんだからな……」
「じゃあ改めて問う。俺の元に来るか? それとも俺に殺されるか? さぁ、選べ」
負けるなど、さらさら思ってはいないようだ。鎮は太陽を背に、両手を広げ良い放った。
「俺は……」
玉座の前までたどり着くと、俺はその場に膝を付き、瓦礫の上に無刃を地面に置いたのだった──。
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