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第一章 グローリア大陸編
第53話 能ある兎は前歯を隠す?
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腐葉土作りが一段落した翌朝の事だ、今日は野宿ではない。宿屋のベットの上から、久しぶりに俺の平穏な一日が始まる。
「カナデ君、起きて」
「後五分……」
今日は野宿でもなければ朝食の準備も必要ない、だから少しぐらい寝坊をしてもいいはずだ。
だってここは、宿屋なんだから……。
──しかし、目覚めの時は唐突に訪れた。
「起きてください~~!」
「ゲフッ!」
ドスンッ! と言う音とともに腹部に激しい痛みを感じた。
非常に残念な話だが、その痛みと共に平穏な予定だった一日が終わりを告げたのだ……。
「カナデさん~! カナデさん~! ……カナデおきろぉ~!」
危ない……危うく、二度と目が覚めることが無くなる所だった。
誰だよ? 俺の貴重な五分を、三十秒程度で終わらせた奴は……!?
目を開けると、ソコには悲しくなるほどの絶壁の景色とハーモニーの顔があった……。──は、犯人はこいつか。
「何してるんだよ……人の上に馬乗りになって。夜這いなら後三年は待ってからにしてくれ……ふぎゃぁ!」
俺がそう言うと、頭の近くにあった枕でバシバシと俺を叩くハーモニー。──藁が……藁が飛び出てきて痛いから!
痛みで閉じていた目を開けると、両頬を可愛らしく膨らませ、目に涙をためているハーモニー。
「カナデさん~! 何て事してくれたんですか~!」
何故か怒りながらも、再びのバシバシが止まらない。
そんな姿を見かねてか、トゥナが後ろからハーモニーを羽交い締めにして「ハーモニー落ち着いて、枕ダメにしたら宿の亭主さんに怒られるわよ?」
と、俺から彼女を引き離した。──枕って……そっちの心配?
トゥナが彼女を落ち着くまで撫でまわし、そのかいがあってか何とかまともに話し合える状況まで持ってくることに成功した。
「それで一体何があったの? カナデ君が今回はどんなとんでもないことしたの?」
あれ……俺が何かしたことが、前提の話になってるぞ? おかしいぞ?
「ふぁぁぁぁ! カナデ、人徳カナ」と呟くお目覚め精霊。──念話を使ってないのに、心を詠むのは止めていただきたい……。
「私だって、何がなんだか分からないですよ~! 今朝起きて何時ものように仕事してたら、急に聖母様に呼び出されて……。その後、教会を追い出されたんです~……」
それを聞いて、ジト目で俺を見るトゥナ……。──止めてくれ……そんな目で見られると癖になる。
「理由を聞いたら。お前ももう年頃だ、カナデさんはイイ人だから私たちの事はいい……嫁に行けって。意味がわからないです!」
──本当に意味が分からない!
トゥナはさらに険しい目でこちらを睨む……。──トゥナさん? 右手をレーヴァテインの上に置くの止めません?
ん~しかし、何で俺の所に嫁に寄越す話になってるんだ?
……自分で言うのも何だけど、甲斐性なんかないぞ、俺。
そこに関しては自信がある!
「ハーモニー。どのみち、後六年は待って欲しい」
「──延びてるじゃないですか!」
と、俺の顔にバスン! と枕を投げつけられて。──い、痛い……。
「カナデ、本当に最低カナ……」
し、辛辣。
まぁ真面目に考えると、身に覚えが無い事は無いんだけど……。でもどう間違ったら嫁に来る話になってるんだ……可笑しいだろ?
「いやな? 実は昨日の事だけど、俺二度ほど畑を抜け出してただろ?」
「えぇ、二度目は私も一緒に移動したわよね?」
そうなんだよ、あの時抜けだしたのは畑仕事が嫌だとか、おっさん達の相手がつかれたとかでは無いんだよ。
「その一回目だけど、聖母様に合ってきてハーモニーの事で相談してきたんだよ」
そう言葉にしてハーモニーを見ると、感動の為だろうか? 体が小刻みに震えている。──きっと俺の気遣いに感動してるんだろうな?
「カナデさん、何勝手な事してるんですか! 聖母様に、何吹き込んだらこんな事になるんですか~!」
──違った!
しかし本当に、なんでこんな事になってるんだ? ハーモニーを嫁にくれなんて俺は一言も言ってないぞ?
「お、落ち着けよ! 俺は野宿の夜の事話しただけだよ。ハーモニーが一緒に来たいって言ってたって」
「なっ!? 泣いてたっとかは、言ってないですよね~……?」
俺はコロコロと表情を変えていく彼女に苦笑しながら「大丈夫、言ってないよ」とハーモニーに伝えた。
「でも俺は、第一に親分子分に仕事を教えさせて、ハーモニーが居なくても平気な環境作りを提案したわけだよ……」
「な……なるほど、そういう事なんですか~……」
「だからもう追い出されてここに居る意味は、俺には全然分からないんだ」
ハーモニーも何年間も孤児院で働いてる訳だし、引き継ぎだってあるはずだ。
それをしないで追い出すって……聖母様は何を考えてるんだ?
「終わったんですよ~……」
「ん?」
「あ、あの変な人達……仕事を覚え終わっちゃったんですよ~!!」
ハーモニーの言葉を理解するのに時間がかかった。今までのあいつらを見てたんだ、それが当然だろう。
「えっ、えぇ~……?」
俺の口からは疑問の声が上がった。──いくらなんでもこの短期間であのダメ兎どもが……何かの冗談だろ?
俺とトゥナの顔を見て察したのか、ハーモニーの口から、信じられない話が語られていく。
「まず食事なんですけど……親分さん、あの人プロ級ですよ? 教えてもないのにぬか漬だって、野菜を黙って空気抜きながら漬け込んだり、出てきた料理は質素なハズなのに見た目にも飽きさせない工夫がされてました……。野菜の煮込み料理で型崩れしてないニンジンの鳳凰が出てきた気持ちわかりますか!」
お……ぉぅ。親分、何かしでかすヤツだと思ってたけど、そっち系だったのか。
それにしても、普段は間延びした話し方が特徴のハーモニーが、ただただ淡々と話すこの違和感……それだけ衝撃的だったのだろう。聞いてるだけでも十分衝撃的だが。
「次はエースケさんですが……計算が恐ろしく早いです! 後、経済情勢に詳しすぎるんですよ! あれは商売だけなら絶対に私より格上です~!」
次々と嘘だろ? と思われる衝撃の事実が飛び出す。
正直なところ、ただ残念なやつらかと思ってたんだけど……どうやら、認識を改めなければならないようだな。
「カナデ君、起きて」
「後五分……」
今日は野宿でもなければ朝食の準備も必要ない、だから少しぐらい寝坊をしてもいいはずだ。
だってここは、宿屋なんだから……。
──しかし、目覚めの時は唐突に訪れた。
「起きてください~~!」
「ゲフッ!」
ドスンッ! と言う音とともに腹部に激しい痛みを感じた。
非常に残念な話だが、その痛みと共に平穏な予定だった一日が終わりを告げたのだ……。
「カナデさん~! カナデさん~! ……カナデおきろぉ~!」
危ない……危うく、二度と目が覚めることが無くなる所だった。
誰だよ? 俺の貴重な五分を、三十秒程度で終わらせた奴は……!?
目を開けると、ソコには悲しくなるほどの絶壁の景色とハーモニーの顔があった……。──は、犯人はこいつか。
「何してるんだよ……人の上に馬乗りになって。夜這いなら後三年は待ってからにしてくれ……ふぎゃぁ!」
俺がそう言うと、頭の近くにあった枕でバシバシと俺を叩くハーモニー。──藁が……藁が飛び出てきて痛いから!
痛みで閉じていた目を開けると、両頬を可愛らしく膨らませ、目に涙をためているハーモニー。
「カナデさん~! 何て事してくれたんですか~!」
何故か怒りながらも、再びのバシバシが止まらない。
そんな姿を見かねてか、トゥナが後ろからハーモニーを羽交い締めにして「ハーモニー落ち着いて、枕ダメにしたら宿の亭主さんに怒られるわよ?」
と、俺から彼女を引き離した。──枕って……そっちの心配?
トゥナが彼女を落ち着くまで撫でまわし、そのかいがあってか何とかまともに話し合える状況まで持ってくることに成功した。
「それで一体何があったの? カナデ君が今回はどんなとんでもないことしたの?」
あれ……俺が何かしたことが、前提の話になってるぞ? おかしいぞ?
「ふぁぁぁぁ! カナデ、人徳カナ」と呟くお目覚め精霊。──念話を使ってないのに、心を詠むのは止めていただきたい……。
「私だって、何がなんだか分からないですよ~! 今朝起きて何時ものように仕事してたら、急に聖母様に呼び出されて……。その後、教会を追い出されたんです~……」
それを聞いて、ジト目で俺を見るトゥナ……。──止めてくれ……そんな目で見られると癖になる。
「理由を聞いたら。お前ももう年頃だ、カナデさんはイイ人だから私たちの事はいい……嫁に行けって。意味がわからないです!」
──本当に意味が分からない!
トゥナはさらに険しい目でこちらを睨む……。──トゥナさん? 右手をレーヴァテインの上に置くの止めません?
ん~しかし、何で俺の所に嫁に寄越す話になってるんだ?
……自分で言うのも何だけど、甲斐性なんかないぞ、俺。
そこに関しては自信がある!
「ハーモニー。どのみち、後六年は待って欲しい」
「──延びてるじゃないですか!」
と、俺の顔にバスン! と枕を投げつけられて。──い、痛い……。
「カナデ、本当に最低カナ……」
し、辛辣。
まぁ真面目に考えると、身に覚えが無い事は無いんだけど……。でもどう間違ったら嫁に来る話になってるんだ……可笑しいだろ?
「いやな? 実は昨日の事だけど、俺二度ほど畑を抜け出してただろ?」
「えぇ、二度目は私も一緒に移動したわよね?」
そうなんだよ、あの時抜けだしたのは畑仕事が嫌だとか、おっさん達の相手がつかれたとかでは無いんだよ。
「その一回目だけど、聖母様に合ってきてハーモニーの事で相談してきたんだよ」
そう言葉にしてハーモニーを見ると、感動の為だろうか? 体が小刻みに震えている。──きっと俺の気遣いに感動してるんだろうな?
「カナデさん、何勝手な事してるんですか! 聖母様に、何吹き込んだらこんな事になるんですか~!」
──違った!
しかし本当に、なんでこんな事になってるんだ? ハーモニーを嫁にくれなんて俺は一言も言ってないぞ?
「お、落ち着けよ! 俺は野宿の夜の事話しただけだよ。ハーモニーが一緒に来たいって言ってたって」
「なっ!? 泣いてたっとかは、言ってないですよね~……?」
俺はコロコロと表情を変えていく彼女に苦笑しながら「大丈夫、言ってないよ」とハーモニーに伝えた。
「でも俺は、第一に親分子分に仕事を教えさせて、ハーモニーが居なくても平気な環境作りを提案したわけだよ……」
「な……なるほど、そういう事なんですか~……」
「だからもう追い出されてここに居る意味は、俺には全然分からないんだ」
ハーモニーも何年間も孤児院で働いてる訳だし、引き継ぎだってあるはずだ。
それをしないで追い出すって……聖母様は何を考えてるんだ?
「終わったんですよ~……」
「ん?」
「あ、あの変な人達……仕事を覚え終わっちゃったんですよ~!!」
ハーモニーの言葉を理解するのに時間がかかった。今までのあいつらを見てたんだ、それが当然だろう。
「えっ、えぇ~……?」
俺の口からは疑問の声が上がった。──いくらなんでもこの短期間であのダメ兎どもが……何かの冗談だろ?
俺とトゥナの顔を見て察したのか、ハーモニーの口から、信じられない話が語られていく。
「まず食事なんですけど……親分さん、あの人プロ級ですよ? 教えてもないのにぬか漬だって、野菜を黙って空気抜きながら漬け込んだり、出てきた料理は質素なハズなのに見た目にも飽きさせない工夫がされてました……。野菜の煮込み料理で型崩れしてないニンジンの鳳凰が出てきた気持ちわかりますか!」
お……ぉぅ。親分、何かしでかすヤツだと思ってたけど、そっち系だったのか。
それにしても、普段は間延びした話し方が特徴のハーモニーが、ただただ淡々と話すこの違和感……それだけ衝撃的だったのだろう。聞いてるだけでも十分衝撃的だが。
「次はエースケさんですが……計算が恐ろしく早いです! 後、経済情勢に詳しすぎるんですよ! あれは商売だけなら絶対に私より格上です~!」
次々と嘘だろ? と思われる衝撃の事実が飛び出す。
正直なところ、ただ残念なやつらかと思ってたんだけど……どうやら、認識を改めなければならないようだな。
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