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第8話 ホワイトウルフと勝負

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 ホワイトウルフを倒すことが出来ていないようだ。

 私は咄嗟に大声で叫んだ。
 
 「大丈夫!?」
 
 リズは息絶え絶えになりながらもこちらを見る。

 レズリタに回復魔法をしてもらいながらもその目は輝きを失っていない、きっとまだ諦めていないんだろう……。
 
 「私も加勢する!」
 
 私がそう言うとリズは剣を握り、レズリタは詠唱を始める。

 私もホワイトウルフに手を挙げてスキル準備を始める。
 
 そして3人に突っ込んでくるホワイトウルフに対してリズは突撃系のスキルで、レズリタはステータス上昇や効果上昇のスキルを発動したようだ。

 私もスキルを発動する。
 
 「〈ポイズン〉!!」
 
 右手に禍々しいオーラが現れ、血の様に赤く濃い色のポイズンに変化する。

 そんな液体は1体のホワイトウルフに向かって放たれる。

 しかしホワイトウルフはその液体を回避し、攻撃が外れてしまう。

 これは囮で、本命はレズリタの攻撃だ。避けた先にレズリタが魔法を発動していた。
 
 「フレイム!」
 
 レズリタの魔法は炎の塊となりそのホワイトウルフへ一直線に向かい、直撃する。

 そしてとどめを刺そうとリズがホワイトウルフに向かって走る。

 その時だった、ホワイトウルフが口から冷気をリズに吐き放った。

 リズはその冷気を浴びてしまい動きを止めてしまう。
 
 「リズ!」
 
 私は急いでリズのもとへ向かう、するとホワイトウルフがもう一度冷気をリズに放つ。
 
 「させないよ」
 
 私は冷気に向けて手を挙げスキルを発動する。
 
 《コピーッッ!》

 ――――――――――――――――――――――
 《ブリザード》がコピーされました。
 
 あなたが使用できるスキル一覧
 ・《コピー》
 ・《ポイズン》
 ・《ブリザード》NEW!
 ――――――――――――――――――――――
 
 そうすると私の手から禍々しいオーラが溢れ、冷気を吸収しコピーすることに成功する。

 私はホワイトウルフに向けてスキルを発動する。
 
 《ブリザードッッ!》
 
 放たれたブリザードはそのままホワイトウルフに命中し凍りつく。
 
 「今だよリズ!」
 
 「任せて!」
 
 リズは剣を前に出しスキルを発動させる。
 
 「バーチカルッッ!」
 
 振り下ろされた剣は氷が砕け散りそのままホワイトウルフの頭と体を切り離した。

 なんとかホワイトウルフを無事討伐した。

 それと同時に私の体力も限界に近かった為倒れてしまう。

 するとリズとレズリタが私の所に駆け寄ってくる。
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