7 / 93
第7話 初めての依頼が危険すぎる
しおりを挟む
次の日の朝、私たちはギルドに行き新しい依頼が来ていないか見てみることにした。
「今さっき新しい依頼が来ましたよ」
受付嬢がそう言うとギルドの中は一気に活気を増す。
「どんなもの?」
リズが聞くと職員は続ける。
「ホワイトウルフの討伐になります、こちらの魔物の特徴などを説明させて頂きますね」
ホワイトウルフ……かっこいい。そう思いながら受付嬢の話を聞いていくことにした。
「この魔物の特徴は真っ白い毛並み、そしてその性格の悪さです。ホワイトウルフは口から冷気を吐き相手を凍らせてしまう力を持っております、ランクはB級の討伐対象になり」
そこでリズが遮る。
「B級なの!?」
もう少し安全なのにしよ……?そんな事を私は考えていると職員がまた話しを始める。
「集団で動くことのない魔物ですし、繁殖期は過ぎていますので狂暴化はしていないかと」
ふぅ良かった……とか考えているとレズリタが声を上げる。
「依頼を受けさせて頂きます!」
それを聞いて職員は手続きをしてくれる。
馬車はギルドが用意してくれるらしい。
そして私たちは馬車に乗り、私達は目的地へと向かった。
馬車で2時間ほど、ホワイトウルフが出没すると言う場所に辿り着いた。
「道中何も出なくて良かったね」
レズリタがそう言うとリズも同感と声を上げる。
受付嬢が言うには依頼場所は森の中だからもしかしたら出るかもしれないとの事だった。
そんな事を思いながら私達は探索を進めて行くことに……すると急にリズは口を開いた。
「さっきからなんでこんなにも静か過ぎるの……?」
私も疑問に感じた。とても魔物がいるように思えないし、普通ならそこら辺でゴブリンくらい出るはずだ。なのにそれすらいない。
「とりあえず気をつけて行こう!」
そう言って更に奥へと進んでいくとだんだんと周りの温度が低くなっているように感じる。
とても寒くなってきた。
「な、なにこれ……」
リズが寒そうに声を出すとレズリタが口を開く。
「これは……まずいよ」
その瞬間ホワイトウルフが私達の前に現れる。
かなり寒いと思ったら周りが真っ白に染まる。
これはホワイトウルフの作り出した結界なんだろう……。
辺り一面雪景色だし、一体どこから来たんだこいつらは……そんな事を考えていると。
リズが近くに1人倒れている冒険者を発見する。
「まずい!誰か倒れてるよ!」
急の事で驚いたが取り敢えず生きてるかどうか確認をしないと。
リズは倒れている冒険者の近くまで行き、息があるか確認をしている。
すると私に向かってリズが叫ぶ。
「ラゼル! この人まだ息があるからの安全な場所に連れていって! 私とレズリタはホワイトウルフをなんとかするから!」
私は2人を信じてそのまま運び出すことにした。私は体温低下で動きが鈍いながらも慎重に進んでいく。
「レズリタ後ろから魔法で援護して!」
「分かった!」
2人は役割を分担してホワイトウルフの相手をしているようだ。
やはり戦闘経験が多いだけあって凄いと感じる。
私は冒険者を安全な場所に運ぶことに成功したので走って2人のもとへ向かう。
しかしそこいたのは余裕の表情を浮かべている2人ではなく、疲労の色が見える2人だった。
「今さっき新しい依頼が来ましたよ」
受付嬢がそう言うとギルドの中は一気に活気を増す。
「どんなもの?」
リズが聞くと職員は続ける。
「ホワイトウルフの討伐になります、こちらの魔物の特徴などを説明させて頂きますね」
ホワイトウルフ……かっこいい。そう思いながら受付嬢の話を聞いていくことにした。
「この魔物の特徴は真っ白い毛並み、そしてその性格の悪さです。ホワイトウルフは口から冷気を吐き相手を凍らせてしまう力を持っております、ランクはB級の討伐対象になり」
そこでリズが遮る。
「B級なの!?」
もう少し安全なのにしよ……?そんな事を私は考えていると職員がまた話しを始める。
「集団で動くことのない魔物ですし、繁殖期は過ぎていますので狂暴化はしていないかと」
ふぅ良かった……とか考えているとレズリタが声を上げる。
「依頼を受けさせて頂きます!」
それを聞いて職員は手続きをしてくれる。
馬車はギルドが用意してくれるらしい。
そして私たちは馬車に乗り、私達は目的地へと向かった。
馬車で2時間ほど、ホワイトウルフが出没すると言う場所に辿り着いた。
「道中何も出なくて良かったね」
レズリタがそう言うとリズも同感と声を上げる。
受付嬢が言うには依頼場所は森の中だからもしかしたら出るかもしれないとの事だった。
そんな事を思いながら私達は探索を進めて行くことに……すると急にリズは口を開いた。
「さっきからなんでこんなにも静か過ぎるの……?」
私も疑問に感じた。とても魔物がいるように思えないし、普通ならそこら辺でゴブリンくらい出るはずだ。なのにそれすらいない。
「とりあえず気をつけて行こう!」
そう言って更に奥へと進んでいくとだんだんと周りの温度が低くなっているように感じる。
とても寒くなってきた。
「な、なにこれ……」
リズが寒そうに声を出すとレズリタが口を開く。
「これは……まずいよ」
その瞬間ホワイトウルフが私達の前に現れる。
かなり寒いと思ったら周りが真っ白に染まる。
これはホワイトウルフの作り出した結界なんだろう……。
辺り一面雪景色だし、一体どこから来たんだこいつらは……そんな事を考えていると。
リズが近くに1人倒れている冒険者を発見する。
「まずい!誰か倒れてるよ!」
急の事で驚いたが取り敢えず生きてるかどうか確認をしないと。
リズは倒れている冒険者の近くまで行き、息があるか確認をしている。
すると私に向かってリズが叫ぶ。
「ラゼル! この人まだ息があるからの安全な場所に連れていって! 私とレズリタはホワイトウルフをなんとかするから!」
私は2人を信じてそのまま運び出すことにした。私は体温低下で動きが鈍いながらも慎重に進んでいく。
「レズリタ後ろから魔法で援護して!」
「分かった!」
2人は役割を分担してホワイトウルフの相手をしているようだ。
やはり戦闘経験が多いだけあって凄いと感じる。
私は冒険者を安全な場所に運ぶことに成功したので走って2人のもとへ向かう。
しかしそこいたのは余裕の表情を浮かべている2人ではなく、疲労の色が見える2人だった。
12
お気に入りに追加
658
あなたにおすすめの小説
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
追放された美少女を助けた底辺おっさんが、実は元”特級冒険者”だった件について。
いちまる
ファンタジー
【毎週木曜日更新!】
採取クエストしか受けない地味なおっさん冒険者、ダンテ。
ある日彼は、ひょんなことからA級冒険者のパーティーを追放された猫耳族の少女、セレナとリンの面倒を見る羽目になってしまう。
最初は乗り気でなかったダンテだが、ふたりの夢を聞き、彼女達の力になると決意した。
――そして、『特級冒険者』としての実力を隠すのをやめた。
おっさんの正体は戦闘と殺戮のプロ!
しかも猫耳少女達も実は才能の塊だった!?
モンスターと悪党を物理でぶちのめす、王道冒険譚が始まる――!
※本作はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる