最弱王子なのに辺境領地の再建任されました!?無気力領主と貧困村を救ったら、いつの間にか国政の中心になってた件について~

空月そらら

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1章

第47話 もふもふ祭りの計画

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 大蜘蛛の討伐と、糸の素材を使った取引の成功により、領地全体の士気は高まりつつあった。

 そんな中、俺はさらに領地全体の団結と喜びを高めるため、「もふもふ祭り」の開催を計画することにした。

 この祭りでは、フェンリルやスライムを始めとしたテイムした動物たちと住民が触れ合う、笑顔あふれるイベントだ。

 まずは計画を具体化するために、信頼するルドルフに相談することにした。

 彼は領地の運営において重要な役割を果たしている人物であり、その意見を聞くことが不可欠だった。
 
「ルドルフ、少し話がある。時間を取ってくれ」

 俺は執務室で地図を広げ、ルドルフを呼び寄せた。

「領地全体が一致団結するために、住民たちが喜ぶイベントを開きたい。それもただの祭りではない。『もふもふ祭り』だ。フェンリルやスライムたちとの触れ合いを通じて、領民たちの心を繋げるんだ」

 そう言うと、ルドルフは少し目を見開き、意外そうな表情を見せた。

 しかし、次の瞬間には理解したように頷き、目を輝かせて口を開く。

「なるほど。住民たちはフェンリルやスライムたちの存在を知っていても、実際に触れる機会はほとんどありません。それが彼らの心にどれだけの喜びを与えるか……確かに、殿下のお考えには一理あります。ぜひやりましょう」

 彼の賛同を得たことで、俺の胸に灯ったやる気の炎がさらに燃え上がった。

「まずは会場の設営だな。広場を使って、いくつかのエリアを設けよう。触れ合いスペースだけじゃなく、簡易的な屋台や、住民たちが楽しめるアトラクションも必要だ」

 俺が広場の地図を指差しながらそう提案すると、ルドルフは即座に反応した。

「なるほど。では、広場を三つの主要エリアに分けてみてはどうでしょうか。一つは触れ合いエリア。実際に触れたり遊んだりできるスペースにします」

 ルドルフは地図の一角を指差しながら説明を続ける。

「そして二つ目は屋台エリア。住民たちが食事や地元の特産品を楽しめる場です。三つ目は娯楽エリア。簡易的な演奏会や、子供たちが遊べるスペースを設けるのもいいでしょう」

「なるほどな……その分け方なら住民たちも楽しみやすい。特にフェンリルエリアは広めに取ろう。奴は意外と人懐っこいからな」

 俺たちは地図を囲みながら、どんどん具体的な案を詰めていった。

 フェンリルエリアの安全策、スライムの管理方法、屋台の配置、そして観客の動線まで。

 少しでも住民たちが楽しみやすい祭りにするため、一つ一つの要素を丹念に検討した。

 ★
 
「準備はこれで概ね形になったな。あとは住民たちに協力をお願いするだけだ」

 俺がそう言うと、ルドルフはすでに必要な物資リストをまとめ終えていた。

「承知しました。まずは信頼のおける村長や商人たちに声をかけ、具体的な準備を分担してもらいます。広場の設営は大工たち、触れ合いエリアの管理は狩人たち、屋台の運営は女性陣にお願いすると効率が良さそうです」

「頼りにしてるぞ、ルドルフ」

 俺は感謝の意を込めて、すぐに広場に向かった。

 住民たちを集めるため、早速呼びかけを始める。

 そして数時間後、広場に集まった住民たちに向けて俺は声を張り上げた。

「みんな、集まってくれてありがとう! 今日は、領地全体が一致団結し、楽しい時間を過ごせる『もふもふ祭り』の話をしに来た!」

 俺がそう言うと、住民たちはざわつきながらも興味を示してくれる。

 俺は続けて、祭りの概要やフェンリルやスライムたちとの触れ合い、屋台の計画などを説明していった。

「この祭りを通じて、俺たちの領地がさらに強く、さらに楽しくなるようにしたいんだ。みんなの力を貸してほしい!」

 すると、一人の年配の男性が手を挙げて声を上げた。

「殿下、我々も全力でお手伝いしますよ! こういう機会を待っていました!」

 その声に続き、住民たちも口々に賛成の声を上げてくれる。

 俺はその光景に胸が熱くなるのを感じながら、祭りの成功を確信した。
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