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全ての陰謀を終わらせる陰謀
四次元空間&第六感 VS 電気量自在 P.2
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自分を護るための超能力、シックス・センスは危険信号を何回も何回も点灯させている。無自覚のうちに渡し、自覚なく受け取るそれは、現次元とは閉鎖された空間に居るものに届くことは決してない。
「ほら、どうした?兄貴は救けに来ねェのか?」
身体中の細胞を電気に変換できる超能力者というのはなんとも危難なものだ。如何にかこうにか躱してみせるイリーナではあるが、もし彼の皮膚に触れてしまえば、瞬く間に少女は雷に撃たれたような大火傷の中で死んでいく。朱色に染まった眼は、「脳波改竄による超能力の擬似的な無効化」を1秒に何回と出来る程ではない。わかり切ったことだった。
「細胞1つ1つに範囲を絞ってその意思を変えていくのは大変だろ?ホントはお前の兄貴に喰らわしてやりたかったけどな…。ま、お前を拉致っちまえば、どこかに消えちまったシックス・センスも出てくんだろ。」
殺意なく、しかし若干12歳の少女が回避し続けるのは限界に近い猛攻を嗾ける。それでも汗1つ流すこと無く、体力の限界が来るまで舞ってやるという覚悟の滲み出る顔つきだ。
「キリがねェな…。」
軽い舌打ちが聴こえた。その舌打ちが消えると、雷雲は青い空を覆い潰し、雷撃による無差別的な攻撃を開始し始めた。
「……バケモノめ!」
イリーナと電気量自在、学園横浜序列第5位「山崎康太」による異次元じみた闘いに半ば放心状態だった未来の目は覚めた。そのまま康太に対して警告を行う。
「こんな勢いで雷撃を放てばここにいる人間全てが死ぬわよ!一応生かしとかないといけないんじゃあないの?」
「心配ありがとう!大丈夫だ!ここで死ぬ可能性がある人間はお前だけだからな!だからよ…。」
向いている方向が自分であることを察知した未来は、回避のために空間移動をしようとする。しかし、イリーナをこのまま見殺しにする訳にもいかない。その思考時間の元、人間2人指定座標転換をするための迷いが生じた時点で、未来の命運は尽きていた。
「ここがお前の墓標だ。ったくよ、俺には敵わねェと思った時点で自分だけでも逃げるべきだったんだよ…。誰も殺る気は無かったのによ…。」
一切の躊躇なく、一切の迷いなく、そして無慈悲で機械的な雷撃により、学園横浜の1部が消し飛ぶ。溜息混じりで愚痴のように呟く康太は、目的達成は目の前に迫ってきていた。イリーナがこの状況から脱却出来るとすれば、兄が走ってくること。脱却出来なくては、どちらにしても兄は走りざるを得ない。
「ようやく1VS1だな?いや…元からか?」
康太は苦笑いを見せながら、イリーナを見つめる。その先に立っていたものは、精神の輪郭を狂わされたような、泣いて嗚咽を漏らしているように見えたのだった。
「12歳がこういう目に合えば泣きたくもなるか…。ま、関係ねェがな!」
雷撃を死に至ることは無い、だが大火傷の元虫の息に陥る程度に調整した。血も涙もないPKDI:RANK4による暴力が少女を襲う所であった。
雷撃がものの全てかき消される。その状態を飲み込めない康太が次に目にしたものは、異常なまでに笑い狂っている少女の姿だった。
「ほら、どうした?兄貴は救けに来ねェのか?」
身体中の細胞を電気に変換できる超能力者というのはなんとも危難なものだ。如何にかこうにか躱してみせるイリーナではあるが、もし彼の皮膚に触れてしまえば、瞬く間に少女は雷に撃たれたような大火傷の中で死んでいく。朱色に染まった眼は、「脳波改竄による超能力の擬似的な無効化」を1秒に何回と出来る程ではない。わかり切ったことだった。
「細胞1つ1つに範囲を絞ってその意思を変えていくのは大変だろ?ホントはお前の兄貴に喰らわしてやりたかったけどな…。ま、お前を拉致っちまえば、どこかに消えちまったシックス・センスも出てくんだろ。」
殺意なく、しかし若干12歳の少女が回避し続けるのは限界に近い猛攻を嗾ける。それでも汗1つ流すこと無く、体力の限界が来るまで舞ってやるという覚悟の滲み出る顔つきだ。
「キリがねェな…。」
軽い舌打ちが聴こえた。その舌打ちが消えると、雷雲は青い空を覆い潰し、雷撃による無差別的な攻撃を開始し始めた。
「……バケモノめ!」
イリーナと電気量自在、学園横浜序列第5位「山崎康太」による異次元じみた闘いに半ば放心状態だった未来の目は覚めた。そのまま康太に対して警告を行う。
「こんな勢いで雷撃を放てばここにいる人間全てが死ぬわよ!一応生かしとかないといけないんじゃあないの?」
「心配ありがとう!大丈夫だ!ここで死ぬ可能性がある人間はお前だけだからな!だからよ…。」
向いている方向が自分であることを察知した未来は、回避のために空間移動をしようとする。しかし、イリーナをこのまま見殺しにする訳にもいかない。その思考時間の元、人間2人指定座標転換をするための迷いが生じた時点で、未来の命運は尽きていた。
「ここがお前の墓標だ。ったくよ、俺には敵わねェと思った時点で自分だけでも逃げるべきだったんだよ…。誰も殺る気は無かったのによ…。」
一切の躊躇なく、一切の迷いなく、そして無慈悲で機械的な雷撃により、学園横浜の1部が消し飛ぶ。溜息混じりで愚痴のように呟く康太は、目的達成は目の前に迫ってきていた。イリーナがこの状況から脱却出来るとすれば、兄が走ってくること。脱却出来なくては、どちらにしても兄は走りざるを得ない。
「ようやく1VS1だな?いや…元からか?」
康太は苦笑いを見せながら、イリーナを見つめる。その先に立っていたものは、精神の輪郭を狂わされたような、泣いて嗚咽を漏らしているように見えたのだった。
「12歳がこういう目に合えば泣きたくもなるか…。ま、関係ねェがな!」
雷撃を死に至ることは無い、だが大火傷の元虫の息に陥る程度に調整した。血も涙もないPKDI:RANK4による暴力が少女を襲う所であった。
雷撃がものの全てかき消される。その状態を飲み込めない康太が次に目にしたものは、異常なまでに笑い狂っている少女の姿だった。
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