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欲求不満野郎
第六感解放式 第二号
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「大ピンチだ。すごくピンチ。このままじゃあミンチにされちまう。」
敵性3000人がいきなり集まるという大ピンチはこれからの流れからしたら大したことではなかった。だが、あくまでこれからのことである。今までの危機の中でも頂点の危機だ。
「打開する策はあるのか。イリイチ。俺も大智もその策は持ってはいない。君が何とかしないと全て終わりだ。」
「ある。あるにはな。あるが、未知数だ。」
「その方法とは?」
「俺の力。第六感は、俺が物事を予知しているように見えるが、実際には違う。この能力は相手頼みだ。相手が思考力を持っているから、それに対してアクセスして、情報を読み取る。無自覚に行っていることだが、これを自覚を持って行う。」
要するに、人がいてこそ生きる力なのだ。人には人の意思がある。その意志を読み取ることによって初めて生きる。無機物に対しては完全に無効な能力だ。
「そしてそれを自覚を持ち行うと、相手の脳波を狂わせる。俺の第六感を相手にも読み込ませることによって、同時に多数の意思を思考することとなる。そうすれば、脳波が狂い、しばらくすれば気絶し、向こうしばらくの記憶も末梢される。」
「都合のいい能力だ。」
「俺自体が都合のいい人間だからな。それに、殺し屋からすれば、相手を無力化するのは重要だ。最も数が多い時に限るがな。」
そう言うと、第六感の解放を始めた。仮に上手く行けば、優位に立つことができる。
「それじゃあ友人たちよ、そして客人たちよ、しばしさようならだ。」
それはほんの一瞬だった。なるほど。脳波が狂うというのは正しい。イリイチを中心として、およそ3000人を超える人々の意思が流れ込んでくる。
どんどん気絶をしていく。傍から見れば奇妙な光景だ。興奮に満ち溢れた人々は数える暇もなく倒れていく。
全員が倒れたのを確認したのなら、ただ1人立っていたイリイチは煙草を咥え、暫し眺めていたのであった。
「愉快痛快な能力よ。まさに魔法だな。」
生徒会は異変に気がついた。学園にいる生徒が明らかに少ない。広大なこの学校には、人が集まる場所なんていくらでもある。ただ大人数を集めて何かを行うというのは通知されていないし、なにかがあったのだろう。と学生寮のひとつから通報が入る。
「創成学園横浜校2年生、ウラジーミル・イリイチです。あなた達が探している人たちなら、いま僕の寮の前で倒れています。」
第六感開放式の中でも軽いほうの第二号だ。知能指数の低いやつから目覚め始めるであろう。そう遠い時間でもない。寮生も巻き込んでしまったが、恐らくは正当防衛で済む。そもそも逮捕権のもつ内務委員会を手の中にしまっている以上、心配は無用だ。
「おはよう、イリイチ。そして何があったんだ。記憶が無い。」
「そこに書いてある。」
彼らがなぜ記憶がないのか、その理由を説明するにはそれこそ魔法でもあれば難なく進むが、仕方がない。開放式の弱点は完全に無差別なところだ。
「そうか、わかった。お前は魔法使いだったのか。」
「そうだな。だから未だに童貞だ。」
冗談だが本気だがわからない冗談を言い、まもなく起きた大智にも状況を理解させる。
「リーコン。原因解明の時間だ。哀れな彼らが無謀にも突撃してきた理由を突き止めろ。」
「了解。情報で勝つ」
「大智、俺たちは外で原因を突き止めるぞ。」
「よっしゃ、わかった。」
学園内は静けさだけが全面に出ていた。生徒たちの数はほんの少数。彼らは心做しか、なにかを考えているようだ。
「3000人が意識不明状態じゃあ、こうもなるわな。生徒会の連中も慌てていやがる。」
事件処理に追われる生徒会。頑なに黙り続ける教員たち。そして生徒たち。学園全体が焦りに追われている。
「ちょっと。そこの兄ちゃんたち止まってくれるかなぁ?」
柄の悪いやつに話しかけられる。大智の知り合いでも無さそうだ。
「なんですか?」
「なんですかぁとはなんですかぁ?ゲームはまだ終わっちゃいないですよォ?」
「大智。この馬鹿と闘ってやれ。俺はいま戦闘不能だ。」
「面倒な役回すなよ…まぁいいや。二日酔いの俺とちょうどいいだろう。」
超能力者同士の対決というのは実の所今まで見たことがなかった。どんなものだろうか。そんな知的好奇心も、学年14位の大智の闘いの前にはまるで意味をなさない。彼もまた猛者の1人に入る。身体強化系によってはいるが、その他も高レベルでまとまっている。
闘いは殴り合いの喧嘩の様だった。ただ、あの馬鹿の攻撃を躱し、大智の蹴りが完全に入ったとなれば、思い切り遠くまで飛ばされたのだった。
「ブラボー。流石だな。超能力勝負というよりは殴り合いだったがな。」
「中坊のころからのものさ。この歳になっても殴って解決出来るんだから、この学校は最高だ。」
横浜の不良の総本山と悪名高い大中のトップスターとなれば、殴って解決は1番楽なのだろう。
「そしてそこの馬鹿になんのゲームなのか聞こうか。楽しそうなら俺も参戦する。」
大智は中坊の頃の感覚を思い出したのか、中々気合いが入っているようだ。こいつに目をつけたのはやはり正解だった。
「おい馬鹿。ゲームってのはなんのことだ?」
「ヒヒヒヒ、とてもとても楽しいゲームさ。そこのロシア人とお供くんを狩ったら、賞金1000万だ!素敵だろう!」
イリイチは煙草に火を付け、1回吸うと馬鹿の右手に根性焼きをする。そして
「この俺の首が1000万かよ。不満だな。」
ゲームはまだまだ続く。
敵性3000人がいきなり集まるという大ピンチはこれからの流れからしたら大したことではなかった。だが、あくまでこれからのことである。今までの危機の中でも頂点の危機だ。
「打開する策はあるのか。イリイチ。俺も大智もその策は持ってはいない。君が何とかしないと全て終わりだ。」
「ある。あるにはな。あるが、未知数だ。」
「その方法とは?」
「俺の力。第六感は、俺が物事を予知しているように見えるが、実際には違う。この能力は相手頼みだ。相手が思考力を持っているから、それに対してアクセスして、情報を読み取る。無自覚に行っていることだが、これを自覚を持って行う。」
要するに、人がいてこそ生きる力なのだ。人には人の意思がある。その意志を読み取ることによって初めて生きる。無機物に対しては完全に無効な能力だ。
「そしてそれを自覚を持ち行うと、相手の脳波を狂わせる。俺の第六感を相手にも読み込ませることによって、同時に多数の意思を思考することとなる。そうすれば、脳波が狂い、しばらくすれば気絶し、向こうしばらくの記憶も末梢される。」
「都合のいい能力だ。」
「俺自体が都合のいい人間だからな。それに、殺し屋からすれば、相手を無力化するのは重要だ。最も数が多い時に限るがな。」
そう言うと、第六感の解放を始めた。仮に上手く行けば、優位に立つことができる。
「それじゃあ友人たちよ、そして客人たちよ、しばしさようならだ。」
それはほんの一瞬だった。なるほど。脳波が狂うというのは正しい。イリイチを中心として、およそ3000人を超える人々の意思が流れ込んでくる。
どんどん気絶をしていく。傍から見れば奇妙な光景だ。興奮に満ち溢れた人々は数える暇もなく倒れていく。
全員が倒れたのを確認したのなら、ただ1人立っていたイリイチは煙草を咥え、暫し眺めていたのであった。
「愉快痛快な能力よ。まさに魔法だな。」
生徒会は異変に気がついた。学園にいる生徒が明らかに少ない。広大なこの学校には、人が集まる場所なんていくらでもある。ただ大人数を集めて何かを行うというのは通知されていないし、なにかがあったのだろう。と学生寮のひとつから通報が入る。
「創成学園横浜校2年生、ウラジーミル・イリイチです。あなた達が探している人たちなら、いま僕の寮の前で倒れています。」
第六感開放式の中でも軽いほうの第二号だ。知能指数の低いやつから目覚め始めるであろう。そう遠い時間でもない。寮生も巻き込んでしまったが、恐らくは正当防衛で済む。そもそも逮捕権のもつ内務委員会を手の中にしまっている以上、心配は無用だ。
「おはよう、イリイチ。そして何があったんだ。記憶が無い。」
「そこに書いてある。」
彼らがなぜ記憶がないのか、その理由を説明するにはそれこそ魔法でもあれば難なく進むが、仕方がない。開放式の弱点は完全に無差別なところだ。
「そうか、わかった。お前は魔法使いだったのか。」
「そうだな。だから未だに童貞だ。」
冗談だが本気だがわからない冗談を言い、まもなく起きた大智にも状況を理解させる。
「リーコン。原因解明の時間だ。哀れな彼らが無謀にも突撃してきた理由を突き止めろ。」
「了解。情報で勝つ」
「大智、俺たちは外で原因を突き止めるぞ。」
「よっしゃ、わかった。」
学園内は静けさだけが全面に出ていた。生徒たちの数はほんの少数。彼らは心做しか、なにかを考えているようだ。
「3000人が意識不明状態じゃあ、こうもなるわな。生徒会の連中も慌てていやがる。」
事件処理に追われる生徒会。頑なに黙り続ける教員たち。そして生徒たち。学園全体が焦りに追われている。
「ちょっと。そこの兄ちゃんたち止まってくれるかなぁ?」
柄の悪いやつに話しかけられる。大智の知り合いでも無さそうだ。
「なんですか?」
「なんですかぁとはなんですかぁ?ゲームはまだ終わっちゃいないですよォ?」
「大智。この馬鹿と闘ってやれ。俺はいま戦闘不能だ。」
「面倒な役回すなよ…まぁいいや。二日酔いの俺とちょうどいいだろう。」
超能力者同士の対決というのは実の所今まで見たことがなかった。どんなものだろうか。そんな知的好奇心も、学年14位の大智の闘いの前にはまるで意味をなさない。彼もまた猛者の1人に入る。身体強化系によってはいるが、その他も高レベルでまとまっている。
闘いは殴り合いの喧嘩の様だった。ただ、あの馬鹿の攻撃を躱し、大智の蹴りが完全に入ったとなれば、思い切り遠くまで飛ばされたのだった。
「ブラボー。流石だな。超能力勝負というよりは殴り合いだったがな。」
「中坊のころからのものさ。この歳になっても殴って解決出来るんだから、この学校は最高だ。」
横浜の不良の総本山と悪名高い大中のトップスターとなれば、殴って解決は1番楽なのだろう。
「そしてそこの馬鹿になんのゲームなのか聞こうか。楽しそうなら俺も参戦する。」
大智は中坊の頃の感覚を思い出したのか、中々気合いが入っているようだ。こいつに目をつけたのはやはり正解だった。
「おい馬鹿。ゲームってのはなんのことだ?」
「ヒヒヒヒ、とてもとても楽しいゲームさ。そこのロシア人とお供くんを狩ったら、賞金1000万だ!素敵だろう!」
イリイチは煙草に火を付け、1回吸うと馬鹿の右手に根性焼きをする。そして
「この俺の首が1000万かよ。不満だな。」
ゲームはまだまだ続く。
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