童貞で30歳になったから自分は魔法使いだと思いながら悪魔を召喚したら召喚できてしまい催眠術みたいな力で俺が初恋の人とセックスする話(早口)

逆転好き

文字の大きさ
2 / 3

しおりを挟む
「なぁ、俺って魔法が使えるのか?」
「使えると思いますが……?」

 魔法使いになってるらしいし、どうせならどんな魔法が使えるのか膝の上に座っているゼパルにきいてみる。

「へー、どんな魔法が使えるんだ?」
「え?」
「え?」

 ……。

「ご主人様。私を召喚したのに他の魔法を知らないんですか?」
「……知らないなぁ」

 そもそも、ゼパルの召喚だってなんとなく適当にやったら召喚できただけで正直召喚できるとは思ってなかったしな。

「私は人間の魔法を教えられる悪魔じゃないですし……教えられるのは暗示の魔法くらいですかね」
「暗示? 催眠術的な?」
「催眠術……そうですね。しかし、そこまで強制力はないので本気で嫌がってることは強制できないです」
「そうなのかぁ」

 じゃあ、それを使ってでゅふふな事は出来ないのか。

「しかし、女限定であれば私の能力とあわせて従わせる事が出来ると思いますよ。私とご主人様は相性がいいですね」
「ゼ、ゼパルの能力?」

 座ってもたれかかってきていたゼパルが半身をねじらせてこちらを向いてしなだれかかって、上目遣いに見つめてくる。
 いい匂いがするし無茶苦茶可愛い。

「ふふっ? 私の能力は女の愛情を燃え上がらせ不妊にさせる力ですよ。愛情を燃え上がらせれば自分から暗示にかかるようになりますよ?」
「なるほど……ん? 誰かきたみたいだな」

 確かに、俺とゼパルの能力は相性がいい事になるかもしれない。
 そんなことを考えているとチャイムがなった。
 どうやら誰かが訪ねてきたようだ、両親がすでに死去してこの立派な一軒屋には俺しか住んでいない。

あかねさんか」
『回覧板もってきたよ。たかし君』
「分かった受け取りに行くよ」

 インターフォンのカメラに映っていたのは幼なじみである清水しみず茜。旧姓柏木かしわぎ茜だ。
 まぁ、幼なじみとはいっても15歳も年上だが……。
 しかし、45にもなっていまだに30代前半……下手すると20代に見えるのはすごいことだろう。

「丁度いい。ゼパル早速試してみよう」
「はーい」

 俺は受話器を置いてゼパルを振り返る。
 歳が歳だが見た目は若いし……何よりも初恋の人だ。
 それに、最悪失敗しても優しい茜さんならどうにかできるのではないかという思いもある。
 やるぞ! 俺!!



【茜さん。喋らずに動かないでください】
「……っ!?」

 多分、暗示がうまくいったのだろう。
 回覧板を持ったまま茜さんはメガネの奥の目を見開いてその場を動かない、目だけがきょろきょろと動いている。
 俺はあたりを見渡して誰もいないことを確認する。

【茜さん。どうぞ俺についてきて家にあがっていって下さい】

 一言も発さない茜さんの目だけがこちらを怯えた目で見ている。
 家の中に入ればゼパルが待ち構えており、ゼパルと茜さんはお互いに見つめあう。
 そして、しばらくすると茜さんが崩れ落ちる。

「えっと、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよご主人様。後は目が覚めればご主人様にぞっこんです!」

 なるほど……ぞっこんか、いいな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...