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母娘丼W022 リフレッシュ旅行の後のママたち

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№22 リフレッシュ旅行の後のママたち

 旅行最終日の朝、温泉宿の和モダンで目を覚ますと、またもや天使たちが両横から満面の笑みで覗き込んで来ていた。しかも裸で。なぜに?

「なあ、ふたりともなんで裸なんだ?」
「だってジョージさんが裸で寝てたから。」
「それにすぐ朝風呂に入るもん。」
 あ、そうだ。昨日、露天風呂でママたちに散々搾り取られて、バスタオルで体を拭いた後、そのまま和モダンへ潜り込んだんだった。
「でもな、女の子が簡単に裸になっちゃだめだぞ。」
「ジョージさんといるときだけだもん。」
「だってジョージさんは私たちの旦那様でしょ。」
 あー、ふたりで俺の嫁になるって話、まだ生きてんのか。とは言え、こうまで慕われるとちょっと嬉しい。
「じゃあ、襲っちゃうぞー。」と言ってくすぐったら、天使たちはキャッキャと大喜びだった。まだまだ子供じゃん。笑

 それから3人で朝の部屋付き露天風呂に行ったのだが、寝起きでいきり立っていたマイドラゴンは、天使たちにまじまじと観察され、ゆったりと浸かった朝風呂から上がるときに変身を解いていたマイサンも、じっくりと観察された。
「くにゃっとなったね。」「小っちゃくなったね。」
 JSの忌憚のない正直な感想に、俺の心は抉られたのだった。泣

 最終日は寝坊せずに、定刻通り朝食を摂りに来たママさんふたりは、昨日の夜の露天風呂での大胆さとは正反対のしおらしい態度だった。
 どうしたのかと思ったら、
「ジョージくん、昨日はごめんね。酔って暴走しちゃったわ。」
「私もだよ。酔ったせいなんだ。普段はあんなこと、絶対にしないからね。」

 なるほどね。昨夜の露天風呂で、俺のマイドラゴンを、ふたり掛りで散々嫐ってくれたことを、やり過ぎたと思ってるっぽい。
 そんなの、気にすることはないのにな。
「おふたりとも、何を気にしてるんですか?俺、ぶっちゃけ、超嬉しかったですよ。またお願いしたいぐらいです。」
「「え?」」真っ赤っか&もじもじ×2。超かわいい。
 それにしてもおふたりとも、今朝は肌の艶が抜群なのな。昨日高タンパクを摂取したせいかね。と思ったが、口が裂けてもこれは言えない。苦笑

 それから皆で朝食になった。このお温泉宿で最後の食事である。ここは、部屋付き温泉が売りの隠れ家的温泉宿だけれども、それに匹敵するくらい、料理も凄いのな。

 帰りは伊豆の山越えで三島に出て、有名な鰻屋で昼食。それから沼津ICで東名に乗って、すいすいと東京へと帰還。
 3泊4日の箱根旅行を終え、土曜の夕刻前には東京の社宅へと戻ったのだった。

 夕食は俺んち=402号室で、5人で摂った。俺が、簡単なものをちょちょっと作ったのだが、
「あー、やっぱジョージさんの手料理の方ががいいなー。」
「うん、温泉旅館はご馳走だったけど毎日はね。でもジョージさんの手料理は飽きないもんね。」
「アリちゃんもプリちゃんも嬉しいこと言ってくれるねぇ。」
「ふたりの言う通りよねぇ。」
「ほんとだねぇ。」
「ジェニーさんもニコルさんもありがとうございます。」
 なんか、妙に嬉しかった。

 翌日は日曜日。
 午前中で洗濯物をやっつけた天使たちは、昼前に俺んちにやって来て、昼食の準備を手伝ってくれた。
 いつもの日曜は、寝だめと言って昼まで起きて来ない残念ママふたりも昼前にやって来た。

「おふたりとも早いですね。」
「朝から爽快に目が覚めたんだよ。温泉で疲れが取れたんだろうねぇ。」
「私もよ。ほんとにいいリフレッシュだったわ。」
 5人で昼食を取った後、ママたちにリフレクソロジーを施術。天使たちがいるから性感マッサージはできる訳がない。苦笑
 でも、お疲れだったあちこちの反射区は、随分反応が良くなった。疲れが取れた証拠である。やっぱ温泉って凄いのな。

 施術後は、ポテチとコーラを片手に、5人一緒にDVDで映画を見たのだった。天使たちは当然の如く、俺の両腿に跨った。俺の両腿は天使たちの指定席なのである。笑

 夕食も俺んちで摂って解散。天使たちとハグとキス、ママたちともハグと頬キスで、お休みの挨拶をしたのだった。それにしてもママたちの巨乳の圧は凄かったなー。

 特別休暇でのリフレッシュを終えたママたち…否、シェリフとマエストロは、以前にも増して精力的に仕事をこなし、二枚看板として完全にドライアド・ジャパンを引っ張って行ったのだった。
 残業は、多少は減ったものの相変わらずほぼ毎日で、しばらくすると、日曜の寝だめが復活し、リフレクソロジーも欠かせなくなっていた。

 日曜は天使たちがいるので、性感マッサージはできない。リフレクソロジーを通して、ママたちに疲れが溜まりつつあるのが分かった。明らかに反射区の反応が悪くなって来たのだ。そろそろ性感マッサージをした方がいいかもしれない。

 そんな中、年末に俺は営業で日曜出勤があった。
 通常は翌日の月曜に代休を取るのだが、ママたちが平日休みの水曜に代休を取ったのだ。

 で、代休の水曜日。
 天使たちを学校に送り出した後、俺んちでママたちに性感マッサージ上半身コース=初級編を施した。
 それにしてもママたちと来たら、施術中にいい声出してたなぁ。天使たちは学校だから、気にすることもないからね。でも下の階や上の階に聞こえなきゃいいけど…。

「ジョージくん、私たちのために代休を水曜にしてくれたのよね。」あー、お見通しか。それなら下手にしらばっくれることもないよな。
「そうですね。おふたりとも、またちょっとお疲れ気味でしたからね。」
「気を遣わせちまったね。折角の代休なのにさ。」
「それは構いませんよ。俺も好きでやってますから。」
「お陰でよく効いたよ。随分すっきりしたねぇ。」
「やっぱり全身コースだと、これ以上の効果があるのかしら?」
「ありますね。ストレスの負担が掛かってる卵巣や子宮に直結するツボを刺激しますのでね。もちろん効果には個人差がありますけど…。」
 ふたりとも、結構悩んでるっぽい。なかなか踏ん切りがつかないのだろうな。それに施術する機会が、次はいつになるか分からんしな。

 そう思っていたのだが…。

 新年が明けて、仕事始めの出社早々、俺は支社長室に呼ばれた。
「ジョージくんか。まあ掛けたまえ。ソファーを勧められて座った。
「はい。何ごとですか?」
「ジョージくんの平日休みは金曜だったね。」
「はい。」
「会社の都合ですまないが、今月から水曜に代えてくれないか?」
「え?あ、はい。別に金曜でも水曜でも構いませんが、水曜って人気ですよね。入社1年目の俺が水曜でいいんですか?」
「うちは実力主義なんでね。実力があれば多少の我儘も通るのさ。」
 なるほどな、ジェニーさんかニコルさん、あるいは両方の差し金か。支社長に我儘言えるのは、二枚看板のエースであるシェリフとマエストロぐらいだもんな。
 ちょっとカマかけてみるか?

「あのー、俺、別に水曜にしろって我儘言ってませんけど。」
「まあそうだな。でも、ジョージくんは水曜が希望ではあるのだろう?」
「週の真ん中ですから、休みを取るにはいいかなって程度ですよ。」
「ジョージくん、惚けるのはやめたまえ。もう察しているのだろう?」
「まあ何となくは。」
「うちの二枚看板のたっての希望なんだよ。」あー、やっぱりな。
「そうでしたか。」

「ふたりのエースの体調管理に、随分気を配ってくれているそうじゃないか。君のマッサージ技術は相当らしいね。」
「ちょっとバイトでかじった程度ですよ。大層なものではありません。」
「今度私にも施術してくれんかね。」来たよ。このおっさん。やはりゲイの噂は本当か?
「俺がやるのはいわゆる足裏マッサージですが、支社長は施術を受けたことがおありで?」
「ないな。」ちょっと脅しとくか。ニヤリ。

「足のツボをグイグイ押すんですが、慣れてないと相当痛いですよ。悲鳴を上げる人や、のた打ち回る人もいますので。」
「でもジェニーくんもニコルくんも大丈夫なんだろう?」
「あのおふたりは、ストレス解消に随分前から専門店に通ってましたからね。かなり慣れてるんですよ。そのおふたりですらも、最初に俺が施術したときはギリギリで我慢したくらいです。
 よくご存知ないのなら、一度、足裏マッサージの中国式でネット検索してみて下さい。」実際、俺のは中国式じゃないけど、中国式はむっちゃ痛い。要するに、支社長を脅してやったってことだな。笑
「分かった。検索してみて、よさそうだったら頼むよ。」
「1回専門店に行って、試してみてからにしてくださいね。」

 その後、支社長から足裏マッサージで声が掛かることはなかった。笑

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 毎日22時に投稿します。

 以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「精霊の加護」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

 カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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