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深夜の出来事と元カノの存在

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二人の重みでセミダブルのベッドが軋む。
倒れたのがベッドでよかった。
フローリングだったら絶対に痛かった、じゃなくて!

起き上がり、ベッドの上で寝転がっているテツを見る。
酔っぱらって眠たいのか、ワイシャツにスラックス姿でぼんやりと天井を眺めている。
これ、明日起きた時にはシワになってしまうよね。
脱がせるべきか、そのままにしておくべきか悩んでいるとテツは無意識なのかネクタイを緩めていた。

「テツ、起きてる?ネクタイ外そうか?ワイシャツも脱ぐ?」

声をかけてみると、「んー」とよくわからない返事が返ってきた。

「ネクタイ外すよ」

そう言ってネクタイを外し、ワイシャツのボタンに手を掛けて外していく。
ワイシャツを脱がせようとしたけど、テツが身体を起こしてくれないと無理な気がしてきた。
途中で脱がすのを断念したら、中途半端にボタンだけが外されているという残念な姿になってしまった。
それを見てクスッと笑っていたら、身体を起こしたテツが目を開けて私をじっと見つめてきた。
(やばっ、笑ってるのばれた?)

「お水でも飲む?」

誤魔化すように声を掛けたら、テツに抱き寄せられ唇が重なっていた。

「んっ、……んんっ、」

突然のキスにパニックを起こす。
離れようとしても、テツにがっちり固定されて身動きがとれない。
唇を甘く噛まれ、歯列の間から口内に入り込んできた舌はアルコールのにおいがする。
驚いて逃げようとした舌を絡めとられ、水音を立てながら吸い上げられた。

「んぅ、……ふっ、」

上顎を舐められ、軽く噛まれた舌先が甘く疼く。
舌の絡まる音や自分の甘ったるい息づかいが嫌でも耳に届く。
角度を変えるたびに深くなる口づけはアルコールの香りも混じり、私の思考を酔わせてくるようだ。

「美桜、可愛い……」

そう言いながらチュッと音を立ててまぶたや頬、額にキスを落としてきた。
再び唇を塞がれ、ねっとりと肉厚の舌が口内を這い回り頭の芯が痺れてくる。
お互いの唾液が混じりあい、飲みきれなかった唾液が口の端から零れ落ちる。
テツは唇を離すと、それを丁寧に舐めとった。
私の心臓はバクバクと音を立て、身体はバカみたいに熱を持っている。
これでようやく解放されたと油断していたら、テツは私の両耳を舌と指を使って愛撫してきた。

「んっ」

舌先で右耳の輪郭をなぞられ、耳朶を甘噛みされると背筋に電流みたいなものが走った。
耳孔の中を舌でクチュクチュとイヤラシイ水音を鳴らしながらかき回してくる。
左の耳朶を弄んでいたテツの指が首筋をなぞりながら下に降りていき、服の上からやわやわと胸を揉んできた。

「あっ、ん……」

甘い吐息が漏れた。

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