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甘い?同居生活
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「おはよう。朝ご飯出来てるよ」
「おはよ。顔洗ってくる」
ふあ、とあくびしたテツが寝起きでボサボサになっている頭をガシガシとかきながら洗面所に向かった。
今日は日曜で仕事は休み。
少し遅めに起きたテツはオフモードだ。
私はみそ汁をお椀に注ぎ、テーブルに置いた。
今日のメニューは、ご飯、みそ汁、焼き鮭、ほうれん草のゴマ和え、玉子焼きと普通の和食だ。
料理は好きだし、早起きも苦じゃない。
顔を洗ってしっかりと目覚めたテツが椅子に座り、手を合わせる。
「美味そう。いただきます」
そう言ってみそ汁のお椀を手に持った。
「美味い」
「よかった。あのさ、もしよかったらでいいんだけど、お昼はお弁当を作ってもいい?」
恐る恐る聞いてみた。
テツにはお世話になりっぱなしだから、少しでも何か出来ないかなと考えた結果、私の得意分野の料理をいかそうと思ってお弁当を提案した。
「俺の?」
「うん。いらなかったら別にいいんだけど」
「マジで?作ってくれるなら助かる」
テツは本当に嬉しそうに笑う。
「じゃあ、明日から作るね」
「美桜が作ったご飯を昼も食べれるなんて最高だな」
要らないと言われるかなと思っていたけど、意外にも受け入れてくれてよかった。
「ごちそう様」
「お粗末さまでした」
テツは食べ終わったお皿をシンクに持って行き、洗い始めたので慌てて声をかけた。
「お皿とか置いといてくれていいよ。私が洗うから」
「あー、今日は自分で洗うわ。別に家事を美桜にだけ押し付けるつもりはないし、俺も出来ることはやるよ。今までもやってきてるから」
「ありがとう」
こういうことがサラッと言えるのはすごいと思う。
テツっていい旦那さんになりそうだな。
こんな人と結婚出来たらいいだろうな……って私は何を考えているんだろう。
ブルブルと頭を振り、食べ終わったお皿をシンクに持って行った。
***
昼からテツと一緒に近所のスーパーへ買い物に出掛けた。
カートを押しながら玉ねぎ、ジャガイモ、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、レタスなどの野菜をかごの中に入れていく。
テツが不意に立ち止まり、ピーマンの入っている袋を手に取った。
「これはいらないだろ」
そう言って元の場所に戻した。
「ちょっと、何で返すの?」
「あれは必要ないだろ」
「もしかして、まだピーマン嫌い直ってないの?」
「嫌いじゃない。苦手なだけだ」
「それを嫌いって言うんでしょ」
私が呆れたように言えばテツは不貞腐れたように口を尖らせる。
テツはいまだにピーマンが食べれないのか。
私の課題はテツにピーマンを食べれもらえるようになること、かな。
「ほら、次行こう」
テツは誤魔化すようにカートを押して野菜売り場から離れた。
仕方ないなぁ。
その後ろ姿が可愛く見え、私はクスクス笑いながら後を追った。
「おはよ。顔洗ってくる」
ふあ、とあくびしたテツが寝起きでボサボサになっている頭をガシガシとかきながら洗面所に向かった。
今日は日曜で仕事は休み。
少し遅めに起きたテツはオフモードだ。
私はみそ汁をお椀に注ぎ、テーブルに置いた。
今日のメニューは、ご飯、みそ汁、焼き鮭、ほうれん草のゴマ和え、玉子焼きと普通の和食だ。
料理は好きだし、早起きも苦じゃない。
顔を洗ってしっかりと目覚めたテツが椅子に座り、手を合わせる。
「美味そう。いただきます」
そう言ってみそ汁のお椀を手に持った。
「美味い」
「よかった。あのさ、もしよかったらでいいんだけど、お昼はお弁当を作ってもいい?」
恐る恐る聞いてみた。
テツにはお世話になりっぱなしだから、少しでも何か出来ないかなと考えた結果、私の得意分野の料理をいかそうと思ってお弁当を提案した。
「俺の?」
「うん。いらなかったら別にいいんだけど」
「マジで?作ってくれるなら助かる」
テツは本当に嬉しそうに笑う。
「じゃあ、明日から作るね」
「美桜が作ったご飯を昼も食べれるなんて最高だな」
要らないと言われるかなと思っていたけど、意外にも受け入れてくれてよかった。
「ごちそう様」
「お粗末さまでした」
テツは食べ終わったお皿をシンクに持って行き、洗い始めたので慌てて声をかけた。
「お皿とか置いといてくれていいよ。私が洗うから」
「あー、今日は自分で洗うわ。別に家事を美桜にだけ押し付けるつもりはないし、俺も出来ることはやるよ。今までもやってきてるから」
「ありがとう」
こういうことがサラッと言えるのはすごいと思う。
テツっていい旦那さんになりそうだな。
こんな人と結婚出来たらいいだろうな……って私は何を考えているんだろう。
ブルブルと頭を振り、食べ終わったお皿をシンクに持って行った。
***
昼からテツと一緒に近所のスーパーへ買い物に出掛けた。
カートを押しながら玉ねぎ、ジャガイモ、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、レタスなどの野菜をかごの中に入れていく。
テツが不意に立ち止まり、ピーマンの入っている袋を手に取った。
「これはいらないだろ」
そう言って元の場所に戻した。
「ちょっと、何で返すの?」
「あれは必要ないだろ」
「もしかして、まだピーマン嫌い直ってないの?」
「嫌いじゃない。苦手なだけだ」
「それを嫌いって言うんでしょ」
私が呆れたように言えばテツは不貞腐れたように口を尖らせる。
テツはいまだにピーマンが食べれないのか。
私の課題はテツにピーマンを食べれもらえるようになること、かな。
「ほら、次行こう」
テツは誤魔化すようにカートを押して野菜売り場から離れた。
仕方ないなぁ。
その後ろ姿が可愛く見え、私はクスクス笑いながら後を追った。
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