最強両親による彼氏探し!

立花立花

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2章:王国でのパーティー

24話:キャットファイト

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あっという間にダンスが終わり、リリィの元へ戻ろうとするとこちらに近づいてくる人がいた。
なんだ、なんだ??と思いながら振り返ると、ピンクの髪をなびかせた女の子がこちら向かって歩いてくる。
と思いきや私の横をスルー!

え!?
ちょっと、私の自意識過剰じゃん!!
やめてよね!紛らわしい!

恥ずかしくて仕方がない中、リリィの元へ急ぐ。


「リリィ。」
「大役お疲れだな。」
「あはは…。」


本当だよ!まさか王子と踊る羽目になるなんて思ってもみなかったんだから!


「で、レーナ嬢の所に付き合ってくれるよな?」
「えぇ。もちろ「ちょっと!!!そこのあなた!!!」…え?」


リリィとの会話の最中に大声で話しかけられる。
それは先ほど私をスルーしたピンクの髪の女の子。

すっごい眉間にシワよってるけど…、激おこですか?


「あなた、何様よ!?」
「え…と?どちら様でしょうか?」
私がそういうと周りがザワザワする。

え、まさかこの子すっごい偉い人とかじゃないよね!?
そう思いながらリリィを見ると、また後ろから「貴方失礼ですわよ。」と声が聞こえる。
そこには先ほどリリィから教えてもらったレーナ嬢がいた。

なになになに!?キャットファイトっすか!?


「はぁ!?私はね、聖女アリスよ!?アンタたちとは違うの!選ばれた人間なのよ!」
「…ッハ。貴方作法も学んでいないのね。流石苗字を持たない平民生まれね。」
「な!」
「本来は地位が高いものが先に名を名乗り、その後に地位の低いものが名を名乗る。そんな常識すらしらないなんて、反吐が出ますわ。」
「そんなの私に関係な「関係大ありですわ。貴方が話しかけた方がどなたかご存知?英雄の称号と王族の次に高い地位を持つグローリアス家の一人娘よ。貴方から名乗るなんて無礼極まりない。」…私は、聖女よ!!」
「聖女の地位がどれほどが理解してらっしゃる?」
「そ、そんなん偉いに決まって…!」
「はぁ…。全く理解してないじゃない。今の聖女の地位はね、キャンベル家よりも随分下なんですのよ。」
「はぁ!?きゃ、キャンベル家って何よ…!」
「申し遅れました、私。キャンベル家次女のレーナ・キャンベルと申しますわ。貴方よりも地位の高い存在。平民には分かりやすく言わないと通じないのかしら?はぁ…。仕方がないわね。」
「な、なによ。」
「私は貴方より偉いの。そんな私より先に名を名乗った貴方は何様なんですの?」
「っ!!!」


キャットファイト勝者、レーナ・キャンベル!
って私抜きにして聖女どっか行ったんだが…!!!
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