天狐様のお袋の味

アキサクラ

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4章:ひらめきのコロッケ

30話:行方不明事件

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あれから蓮華ちゃんが度々くるようになった。
蓮華ちゃんも気を遣っているのか牡丹ちゃんがいるときは入ってこない。
だからまだ二人は会ったことないけど、何か問題でもあるのかな?

「どう思う? 天狐様」
「そりゃそうじゃろ。 蓮華は恋によって妖怪になったようなもの。 恋愛には誰よりも気を遣うはずじゃ。 そんなあ奴に伝えないわけにはいかんじゃろ?」
「え? 何を?」
「牡丹が新汰に惚れておるということをじゃ」
「あ…!」
「だから変なことに巻き込まれんように会わないようにしとるって話じゃ」

確かに…。
天狐様そこまで考えて。

「もし蓮華の怒りが爆発でもしてみろ、家はまだしろ神社まで塵になってしまうぞ」
「あ、そういう…。 って家がなくなるのは困るよ!」
「じゃろ? だから伝えといたんじゃよ」
「ありがとうございます! 天狐様」
「うぬうぬ。 ほれ、褒美にこの間の団子をくれないかのぉ?」
「あ、じゃあ今日学校帰りに買ってきますね! あといるものあります?」
「そうじゃなぁ。 肉も魚もこの間食うたばっかだしのぉ。 野菜が食いたいな! 適当に安くなった野菜でも買うて来い!」
「了解です! それじゃあ御馳走様でした! いってきます!」
「おぉ、お粗末様といってらっしゃい」

牡丹ちゃんとか蓮華ちゃん。
あと常にいる天狐様の食費って意外とかかるんだよなぁ。
それをポロっと言ったら天狐様が気を遣って安いものを買ってこい!っていうようになったんだよね。
遺産はまだあるとはいえ、高校進学もあるし節約はしないと!

「新汰くんおはよう!」
「森、おはよう」
「ねぇ、朝のニュース見た?」
「ニュース?」

そういえば天狐様と話しててニュース見てないかも。
一人だったときはテレビは常につけてたのに…。

「見てないけど、どうしたの?」
「そうなんだ! 珍しいね」
「はは、少し寝坊してさ」
「そっかぁ」
「それでニュースがどうしたの?」
「そうそう! 隣町で行方不明事件が出たんだって」
「行方不明事件?」
「ショウタくんっていう小学二年生の男の子が下校中行方不明になったらしいんだよ」
「それは、怖いな」
「うん。 早く見つかるといいね」
「だな」
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