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3章:命を救う真っ赤な苺ゼリー
29話:命を救う真っ赤な苺ゼリー
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「妖怪が生まれる過去なんてそんなもんよぉ。 私なんでまだマシな方。 もっとひどい生まれの奴だっているわぁ」
最後の一口を食べスプーンを皿におく。
「私はたまたま絡新婦より怨念をいだいたから乗っ取れただけよぉ」
「え! じゃあ本当の絡新婦は…」
「もう消えたわよ。 私が乗っ取った瞬間に男を殺したからねぇ。 絶望から消えてったわよぉ。 残ったカラッポの器に私がずっといるだけ」
ちゃ、ちゃんと復讐している。
流石妖怪なのか?
「さぁーて、そろそろメインディッシュいただこうかしらぁ?」
ウインクしながら告げる。
ガラっと空気が穏やかなものに変わる。
「もう固まったと思います! とってきますね!」
そういいながら冷蔵庫から取り出すと、固まっているか確かめる。
「よし! 問題なし!」
僕は皿を三つ取り出し、ゼリを一つずつのせ机に運ぶ。
「蓮華ちゃん、天狐様どーぞ召し上がれ!」
「お、美味しそうじゃな」
「真っ赤ねぇ」
「もっと真っ赤にしたかったんですけどね」
「前のは血見たいな真っ赤だったけど、これは宝石みたいな真っ赤ねぇ。 素敵だわぁ」
ふにゃっと笑いながらゼリーを見つめる。
「よかったじゃろ? 殺さんくて」
もぐもぐと頬張りながら天狐様は告げる。
それに静かに頷きながら「そうねぇ」といい蓮華ちゃんはスプーンですくうとぱくっと食べた。
「んん~~!! 美味しいわぁ! 苺のみずみずしさがでてて美味しいわぁ!」
「まさにその通りじゃな!」
「またこれを作ってくれるぅ?」
「勿論ですよ! あ、でも苺の時期はそろそろ終わっちゃうので今度は違うゼリーでもいいですか?」
「えぇ、勿論よぉ。 楽しみにしてるわぁ」
「はい!」
最後の一口を食べスプーンを皿におく。
「私はたまたま絡新婦より怨念をいだいたから乗っ取れただけよぉ」
「え! じゃあ本当の絡新婦は…」
「もう消えたわよ。 私が乗っ取った瞬間に男を殺したからねぇ。 絶望から消えてったわよぉ。 残ったカラッポの器に私がずっといるだけ」
ちゃ、ちゃんと復讐している。
流石妖怪なのか?
「さぁーて、そろそろメインディッシュいただこうかしらぁ?」
ウインクしながら告げる。
ガラっと空気が穏やかなものに変わる。
「もう固まったと思います! とってきますね!」
そういいながら冷蔵庫から取り出すと、固まっているか確かめる。
「よし! 問題なし!」
僕は皿を三つ取り出し、ゼリを一つずつのせ机に運ぶ。
「蓮華ちゃん、天狐様どーぞ召し上がれ!」
「お、美味しそうじゃな」
「真っ赤ねぇ」
「もっと真っ赤にしたかったんですけどね」
「前のは血見たいな真っ赤だったけど、これは宝石みたいな真っ赤ねぇ。 素敵だわぁ」
ふにゃっと笑いながらゼリーを見つめる。
「よかったじゃろ? 殺さんくて」
もぐもぐと頬張りながら天狐様は告げる。
それに静かに頷きながら「そうねぇ」といい蓮華ちゃんはスプーンですくうとぱくっと食べた。
「んん~~!! 美味しいわぁ! 苺のみずみずしさがでてて美味しいわぁ!」
「まさにその通りじゃな!」
「またこれを作ってくれるぅ?」
「勿論ですよ! あ、でも苺の時期はそろそろ終わっちゃうので今度は違うゼリーでもいいですか?」
「えぇ、勿論よぉ。 楽しみにしてるわぁ」
「はい!」
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