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3章:命を救う真っ赤な苺ゼリー
23話:約束
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そんな暁との約束を思い出しながら帰路につく。
いつも通りの道のり。
いつも通りの風景。
なのに人一人、いや動物もいない。
ただただ静かな空間がそこにはあった。
「…この時間いつも人いっぱいいるのに」
スーパーへの道のりも兼ねているこの道はこの時間多くの人がいる。
なのに今日はそんな様子はない。
まるで人間は僕一人しかいないような気がするほどだ。
そんなとき突然後ろから「そこのお兄さん」と声をかけられる。
「はい? どうかしましたか?」そう言いながら振り返るとそこにいた人物に驚く。
いや人物じゃない。
「ひぃ!!」
そこにいたのは大きな蜘蛛だ。
「やだなぁ。 そんなに怯えないでよね?」
口調は声は完全の女性だが、姿は完全に大きな蜘蛛。
僕の身長の三倍以上もある姿にただただ恐怖しか湧かない。
今日みた小さい普通の蜘蛛とは比べ物にならない。
「あぁ。 そっか、こっちの姿に怯えているのね。 もう、きみは私を助けてくれたんだから大丈夫だと思ったのになぁ」
糸が大きな蜘蛛と包むとそれがどんどん小さくなる。
やがて僕より少し大きいくらいの大きさになると中からスパっと糸を切ったのか綺麗なお姉さんがでてきた。
黒いドレスはまるで彼女のために作られたかのように綺麗だ。
「あ、え、よ、妖怪…?」
「さっきは助かったよぉ。 アタシは絡新婦の蓮華。 蓮華ちゃんって呼んでね」
「れ、蓮華ちゃん」
「まぁ! 素直なお兄さんだねぇ! やっぱり好きになっちゃったかも」
「へ」
「だから私と一緒になりましょ?」
「え、ちょ、まって!」
蓮華ちゃんは糸をだすと僕に巻き付けてくる。
これって天狐様が言っていた通りのことだ! やばい! どうしよう!
「あら一緒になるのにこれじゃねぇ」
バシンと僕の鞄をはじく。
すると中からコロコロと苺ゼリーがでてくる。
ゼリーが目にはいった瞬間僕は大きな声で叫んだ。
「ぼ、僕は美味しくないです! そこにある苺ゼリーの方が何倍も美味しいです!!」
「ん? あれ? 血と同じように真っ赤な色をしているねぇ。 どぉれ」
そういうと転がったゼリーを糸でとると、一口でパクっと食べてしまった。
時間は稼げたけどこっからどうしよう! 他に食べ物なんてないし…!
「って、へ?」
僕に絡みついていた糸がスルスルとほどけていく。
チラっと蓮華ちゃんを見ると彼女を下を向いたままじっとしている。
何がおきてる? もしかして苺ゼリーアレルギーだったとか?
とわけもわからないことを考えながら彼女を見る。 すると急にバっと顔をあげる蓮華ちゃん。
「美味しいぃ!! なんて美味しいのぉ! 貴方と一緒に慣れないことはとても悲しいけれど次もコレを食べれるならそれでもいいわぁ! ねぇ、このぷるんとしてて甘酸っぱくて美味しい苺ゼリー? を明日も持ってきてちょうだい! いい? 約束よぉ!」
と高揚した顔で言った。
いつも通りの道のり。
いつも通りの風景。
なのに人一人、いや動物もいない。
ただただ静かな空間がそこにはあった。
「…この時間いつも人いっぱいいるのに」
スーパーへの道のりも兼ねているこの道はこの時間多くの人がいる。
なのに今日はそんな様子はない。
まるで人間は僕一人しかいないような気がするほどだ。
そんなとき突然後ろから「そこのお兄さん」と声をかけられる。
「はい? どうかしましたか?」そう言いながら振り返るとそこにいた人物に驚く。
いや人物じゃない。
「ひぃ!!」
そこにいたのは大きな蜘蛛だ。
「やだなぁ。 そんなに怯えないでよね?」
口調は声は完全の女性だが、姿は完全に大きな蜘蛛。
僕の身長の三倍以上もある姿にただただ恐怖しか湧かない。
今日みた小さい普通の蜘蛛とは比べ物にならない。
「あぁ。 そっか、こっちの姿に怯えているのね。 もう、きみは私を助けてくれたんだから大丈夫だと思ったのになぁ」
糸が大きな蜘蛛と包むとそれがどんどん小さくなる。
やがて僕より少し大きいくらいの大きさになると中からスパっと糸を切ったのか綺麗なお姉さんがでてきた。
黒いドレスはまるで彼女のために作られたかのように綺麗だ。
「あ、え、よ、妖怪…?」
「さっきは助かったよぉ。 アタシは絡新婦の蓮華。 蓮華ちゃんって呼んでね」
「れ、蓮華ちゃん」
「まぁ! 素直なお兄さんだねぇ! やっぱり好きになっちゃったかも」
「へ」
「だから私と一緒になりましょ?」
「え、ちょ、まって!」
蓮華ちゃんは糸をだすと僕に巻き付けてくる。
これって天狐様が言っていた通りのことだ! やばい! どうしよう!
「あら一緒になるのにこれじゃねぇ」
バシンと僕の鞄をはじく。
すると中からコロコロと苺ゼリーがでてくる。
ゼリーが目にはいった瞬間僕は大きな声で叫んだ。
「ぼ、僕は美味しくないです! そこにある苺ゼリーの方が何倍も美味しいです!!」
「ん? あれ? 血と同じように真っ赤な色をしているねぇ。 どぉれ」
そういうと転がったゼリーを糸でとると、一口でパクっと食べてしまった。
時間は稼げたけどこっからどうしよう! 他に食べ物なんてないし…!
「って、へ?」
僕に絡みついていた糸がスルスルとほどけていく。
チラっと蓮華ちゃんを見ると彼女を下を向いたままじっとしている。
何がおきてる? もしかして苺ゼリーアレルギーだったとか?
とわけもわからないことを考えながら彼女を見る。 すると急にバっと顔をあげる蓮華ちゃん。
「美味しいぃ!! なんて美味しいのぉ! 貴方と一緒に慣れないことはとても悲しいけれど次もコレを食べれるならそれでもいいわぁ! ねぇ、このぷるんとしてて甘酸っぱくて美味しい苺ゼリー? を明日も持ってきてちょうだい! いい? 約束よぉ!」
と高揚した顔で言った。
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