上 下
499 / 499
最終章

539:エピローグ

しおりを挟む
「それではお世話になりました」

 今俺の前には、はっきりと意識を取り戻した勇者……〝〟勇者の海斗くんと桜ちゃんがいる。

 そして周りにはイリンと環だけではなく、ミアやケイノアまでもがいた。

 なんでこんなことになっているのかと言うと、それはとうとう二人を治すことができたからだ。

 あの戦いの後は方々への挨拶やいろんな後始末を済ませたりしたのだが、その間にもケイノアとミアに頼んで彼らの洗脳を解き、弄られていたものを元に戻し、そうして先日やっとなんの異常もない状態に治すことができた。

 まあそこにたどり着くまでは色々あって、こんなに簡単に説明を済ませていいものではなかったが。

 魔王を倒した俺たちは、魔王が死んだことによって消滅した城からなんとか生還し、あの戦いは完全に終わった。
 まあ、なんとか生還とは言っても、意識はあってもろくに体の動かなかった俺はイリンに抱き抱えられ、環に守られ、さながら魔王から助けられたお姫様のようにおとなしくしていただけなのだが。

 そして、そんな消滅した城から抱き抱えられて逃げる様子は、すぐそばまで来ていた同盟軍の者達に見られたし、拠点に帰ってもそこにいたエルミナやニナ、それからウォルフ達イリンの里のやつらなんかにも見られた。
 そのことで多少はいじられもしたが、まあ終わった今となってはいい思い出だといえる。……いや、やっぱりあいつら許さん。

 まあそれはともかくとして、話を戻そう。

 魔王を倒した後の戦場の状況だが、どうやら城が消えて俺たちが姿を見せる少し前に、魔族は消え去ったらしい。

 まあ、それも当然といえば当然だ。何せ魔族ってのは魔王によって生み出された生きる魔術。仮初の生命だ。
 術者が死ねば当然魔術は解除されるのだから、魔王が死んだと同時に魔族が消えてもおかしくない。

 だが、魔族と魔王は死んでも、魔物は別だったようで戦場は依然として戦場となっていた。
 むしろ命令を出すものがいなくなったことで、魔物は本来の生態に戻り、それまで行動を共にしていたことなど忘れたかのように周囲にいた魔物達を襲ったりと無軌道に動き出した。

 それをそのまま放置するわけにもいかず、同盟軍の次の目的は魔王退治から魔物の殲滅へと変わった。

 そしてそれがおよそ一ヶ月ほど続き、ついには戦場の魔物を全て片付け終戦宣言を出すことができた。

 数百万とも思えるほどの怪物を一掃するのに一ヶ月ってのは早いなと思うが、この戦いには単独で街を滅ぼせるような実力者が揃ってたんだからむしろ遅い方だったのかもしれない。

 その後は同盟軍は解散してそれぞれの国に戻ったが、まあそれで終わるはずもなくそのあとも利権的な話をしていたらしい。俺は参加しなかったけど。

 一応魔王討伐記念として王国の周りにある三国には行ってパーティーをしたのだが、それだけだ。
 だが、それだけだと言うのに三国を回って俺たちが何もしなくても平気な状態になるまで半年近くかかってしまった。
 この辺は移動だけで数週間とか数ヶ月単位でかかる世界なので仕方がないのだが、あの時は思わずため息を吐いてしまうほどだった。

 そしてかねてよりケイノアとミアに頼んでいた元勇者二人の治療を頼み、魔王を退治してからおよそ一年経った先日、やっとまともに動けるように治ったのだ。

 そして、今日。
 ケイノア監修のもと作った一度きりの世界移動の魔術……つまりは元の世界に戻るための魔術を使い海斗くんと桜ちゃんを元の世界に送り返す日が来た。

 ここにくるまでに随分と長かったが、それも今日で終わりだ。
 これが終わったら、俺はこの世界に来てやるべきことを全てやったといえる。

「……ねえ、環ちゃん」

 場所は王国の城。最初に召喚された場所の方が繋がりがあるとかで、この場所でやることとなった。
 そして俺や今回協力してくれるケイノアやミア達が最終確認をしている中、桜ちゃんが環へと声をかけた様子が視界の端に映ったが、その様子は微妙に嬉しそうではない。

 だが、その理由は分かっている。……分かっているだけに、せっかく来てくれたミア達と確認している最中だと言うのに意識がそ環達へと向かってしまう。

「何かしら?」
「……環ちゃんは、本当に一緒に戻らないの?」

 環にもすでに伝えてある。この魔術は一度きりしか使えないと。
 ここで離れてしまえば一生再会することなんてできず、環は故郷である地球へと帰ることもできなくなってしまうのだと。

 だから、もしかしたら……と、そう考えてしまうのだ。

「……ええ。ごめんなさい」

 前々から何度も、しつこいほどにこの話はしてきたが、それでもいざとなると不安だった。

 だが、それでも環は少しだけ悲しげに表情を歪めて首を振った。
 その悲しげな感情が少しだけだったのは、桜ちゃんに余計な心配を……いや、彼女だけじゃないか。俺にもだな。俺たちに余計な心配をかけさせまいとしているからだろうと思う。

「ちょっと面倒をかけるけど、家族にはよろしく言っておいてくれないかしら?」

 向こうとこちらでは時間の流れが違う。でなければ過去の勇者達が俺たちと同じような世代のやつな訳がない。多分向こうに帰れば一瞬程度だろう。
 だが、それでもそこから先は環はいないわけなのだから、環がいなくなったことで必ず問題が起こる。

「……」
「お願いね」

 だから環は一応家族へ向けて手紙を書いたようだが、桜ちゃんはそれを受け取っても無言だった。
 それでも環は帰らないと言う選択を変えるつもりはないようで、桜ちゃんへと笑いかけている。

「……で、あんたは本当に良いわけ?」

 そんな二人の様子を見ていると、今まで話していたケイノアが俺の頬を指で突きながら問いかけてきた。

「何がだ?」
「そんなの聞かなくてもわかってるでしょうに」

 まあ、な。
 ケイノアが聞いているのは俺も元の世界に帰らなくていいのか、と言う意味ではない。
 こいつは、俺がこっちの世界にいようが元の世界に帰ろうがどうでもいいと思ってるだろう。だから聞いているのはそう言うことではなく、もっと違うこと。

「これをやったら、あんたはもう収納のスキルどころか収納の魔術の方も使えないわよ。そうなったらあんたろくな力がなくなるじゃない。無能よ、無能」

 前にケイノアに話をした時、異世界へと渡るにはそれなりのエネルギーが必要だと言っていた。
 エネルギーがなければ世界を繋げることはできても、『道』を固定することはできないのだと。

 だから俺は俺の収納スキルをそのエネルギーとする。

 俺の使ってる収納ってのは世界のなりかけの力の塊だそうだ。
 なりかけとはいえ、世界そのものともいえる力の塊を、世界と繋げる道という形で無理やり固定して二人を送る。
 それは無理やりであるが故に一度きりしか使えず、あとは崩壊していくだけ。

「誰が無能だ。それにお前だって似たようなことをやっただろ。それと同じだ」

 だがそれでもいい。どうせ最初から持っていなかった力だ。こっちの世界に来てから手に入れたが、それでも俺はこんな力なんてなくても生きてこれた。
 それはこっちの世界に来る前の話だが、それでも勇者としての魔力はあるのだし鍛えた武芸もある。
 それに、俺はにはイリンと環がいるんだ。決して生きられないことはない。

 だから、これでいいんだ。

「……ふん。私の場合は自分の力をシアリスにあげたんだから、シアリスが活躍すればそれすなわち私が活躍したも同義よ。あんたのは違うじゃない」
「それ言ったら俺だって今まで人を助けてきたっぽいし、その人たちが活躍すれば俺の活躍だろ」
「何よその屁理屈」
「いやそれはお前も……はあ」

 これ以上言っても無駄だな。

「環ちゃん……」
「私は帰らないけど、友達でいてくれるかしら?」
「そんなの……当然だよっ」

 そうして見切りをつけてもう一度環達へと意識を戻すと、どうやら話はついたようで環と桜ちゃんは抱き合っていた。

「海斗も、桜を守ってあげてね」
「ああ。今度こそ守ってみせる」

 二人の様子をそばで見守っていた海斗くんは環の言葉にそう答えたが、それはまるで告白の言葉のようだった。

「なんだか告白みたいね」
「た、環っ!?」

 そしてそう思ったのは俺だけではなく環もだったようで、楽しげに笑っている。
 そんな言葉に海斗くんは驚き慌てた様子を見せているが、環は笑みから一転して真剣な表情になってもう一度口を開いた。

「あまり動くのが遅すぎると、後悔することになるわよ。私からはこれ以上言う気はないけど、頑張りなさい」
「……既婚者の言葉は違うな」
「まあ、あなたたちなら大丈夫でしょうね」

 自分の知らない間に結婚していた友人の言葉を聞いて、海斗くんは複雑そうな、でもしっかりと噛み締める様子を見せた。
 それを見て、環は真剣な表情を崩してもう一度海斗くんへと笑いかけた。




「じゃあね、桜。海斗」
「うん。じゃあね、環ちゃん」
「ああ。元気でな」

 そうしてとうとう別れの時が来た。

 用意した魔術の上に乗った二人と俺。そして、それを囲うように並ぶ魔術師達。その中には忙しい中時間を作ってシアリスも来てくれていた。

 そんな彼らが合図とともに魔術を使い始め、俺の中の何かが壊れ、抜けていく感覚がする。
 きっと今のが俺の収納となっていた世界が壊れた感覚なんだろう。

 思ったよりもあっけないものなんだな、なんて思いながらも魔術は進んでいく。

 その魔術を主導しているのはケイノアだ。シアリスに自身の能力を渡してから随分と弱くなったが、それでも今回のような集団で行うような魔術であれば威力という点では問題はない。
 そしていくら魔術が弱くなったと言っても、その使い方まで衰えたというわけでもない。

 なので、俺がエネルギーを提供し、今回集まった魔術師達が術を使い、ケイノアがしっかりとした形にまとめ上げるという状態になっていた。

 そして魔術が完成し、俺の前に立つ二人の姿をうっすらとした光が包み、その光は徐々に強くなっていった。
 きっと、後数分と経たずに彼らは元の世界へと帰ることになるのだろう。

「ありがとうございました!」
「いつかまた会えたらっ、その時はっ、今度は私たちが助けますから!」

 そんな言葉を最後に残して、神崎海斗と、斎藤桜という二人の人物は完全にこの世界から姿を消した。

「……これで、全部終わったな」

 術の名残か、宙を舞う光の粒を見ながら息を吐き出し、呟く。

「そうね……」

 そんな俺の言葉に反応するように、先ほどまでは少し離れた場所にいた環がそばに寄ってきて同意の言葉を呟いた。

「環。これを聞いたらお前は怒るだろうけど……良かったのか?」

 そばによってきた環を見て、もう手遅れではあるのだが俺はそんなことを聞いた。
 後戻りできない状況になってから聞くあたり、俺はずるいよな……。

「ええ。……寂しいのは間違いない。もう家族にも友達にも会えないんだもの。寂しくないなんて思わないはずがない。けど、私はそれでも決めたんだもの。私の居場所はあなたの隣だって」

 環は曇りのない瞳で俺の顔を見つめて言った。

「私は、これから先何があってもあなたの隣に立ち続けるわ」

 今までにも聞いた言葉だが、その言葉がとても嬉しかった。

「……そうか。なら、一生手放さないから覚悟しろよ」
「それは私の台詞よ。あなたが嫌だって言っても、世界の果てまで追いかけていくから覚悟して頂戴」




 二人を元の世界に戻すのに協力してくれた者達に礼を言ったが、それで解散、となるわけにはいかない。

「じゃあ私はいつでも待ってるからね~!」

 感謝を込めて接待し、後始末をしたりして二週間ほど経った。
 そして今、ミアが馬車に乗って帰り、後始末は終了した。

 本当ならもっと早く終わるはずだったんだが、ミアがアプローチをかけてきたりケイノアが接待されたことで調子に乗ったりして解散するまでに時間がかかったのだ。

 だがそれも今ミアを見送ることで終わり、俺たちは王国の城の一部屋で休んでいた。

「使えない、か」

 そしてその部屋から窓の外を見下ろし、ふと自分の手に視線を落として収納を発動させようとしてみるが、今まで通りとはいかなかった。

 手を握りしめたり開いた入りしてから何度か使ってみようとするが、いつものような手応えはない。

「でもまあ、悪くはないか」

 だがそれでも、目を瞑りこれまでのことを思い出すと、これでよかったのだと、そう思えた。

 スキルなんてなくても俺はやっていける。

 だが最後に──今までありがとうな。

 俺は今まで何度も助けてもらい、自分の一部ともいえた力へと感謝をして、その思考を終わらせた。

「何か言った?」
「いや。なんでもないよ」

 同じ部屋の中にいた環が俺の呟きに首を傾げたが、ふっと笑みを返して誤魔化した。

「それで、これからどうしましょうか?」

 これからか……

「とりあえず、しばらくは家でじっとしていたいかな。まだ旅をしたい気持ちもあるけど、ここ最近は色々あったからな。ちょっとゆっくりしたい」
「そうね、落ち着いて一箇所に留まるってことはなかったし、いいんじゃないかしら?」

 元々魔王なんて関わらずにこの世界を旅する予定だった。
 まだまだ行っていない国はあるし、隣の大陸だってある。

 だが、しばらくは家でじっとしていたい。
 一年くらいだろうか? それくらいしたら、また旅にでも出ようかなとは思うが、それはではしばらく休養期間だ。

「なら、帰りましょうか。私たちの家に」
「ああ」

 イリンの言葉に頷くが、そこでふとイリンと環のことを見て声をかけた。

「……なあ二人とも」
「はい?」
「なに?」
「これからもよろしくな」

 そんな突然の俺の言葉にイリンも環も不思議そうにしている。

「どうしたのよいきなり?」
「んー……まあ、なんとなく言いたくなってな」
「何よそれ。ふふ、変なの」
「ですが、はい。こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね」
「私も、よろしく」

 この世界に来て辛いことや悲しいことなんかが色々あったが、それ以上に嬉しいことや楽しいこともあった。
 きっと、これからも辛いことや悲しいことがあるんだろう。
 だがそれ以上に嬉しいことや楽しいことがあるはずだ。

 だから、さあ、これからもこの世界を楽しんで行こうか。








________


◆◇◆◇あとがき◆◇◆◇

これにて今作は終了となります。
小説の書き方なんかも全くわからない状態で見切り発車した今作。やりたいことをやり切ったとは言い難いですし、未熟な点が多々ありました。
最後の方はなんだかグダってきましたし、そもそも本当はもっとライトな感じの話にするはずだったのですが、適正というか好みというか、まあ才能がなかったんでしょうね。なぜか重い話の方へと進んでしまい若干タイトル詐欺みたいになってしまったりと色々と問題はありましたが、それでも一応最後まで書くことができて胸を撫で下ろしています。

ここまで読んでいただいた皆様には心よりの感謝いたします。

そして感想を書いてくださった皆様にはお礼申し上げます。おかげで話を書く気力が出ました。
特にいつも誤字報告をしてくださった方、ありがとうございます。マジで。いくら確認しても誤字がなくならないので助かりましたし、見てもらえているという実感があったのでモチベーションになりました。


さて、今作はこれにて終了となりますが、今後も執筆活動は続けますし、なんなら既に先日より新しい話『おい勇者、さっさと俺を解雇しろ!』を投稿し始めましたので、それも含め私の他の作品も読んでいただけると嬉しいです。

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(314件)

まさ
2021.06.25 まさ

昨日(2021/06/24)、この小説を全て読み終わりました。
 中2の頃読み始め、今では高1になりました。何度も投稿に追いついては時間を置いてを繰り返しながらいつも楽しみにしていました。
 この小説自体が長かったのもあり、彰人の人生を追体験するような気持ちで読んでいました。感情移入しすぎるくらい没頭出来るとても良い小説でした。エンディングが納得いかない作品も多い中、自分的には納得のいく終わり方でした。特に、最後の最後まで主人公がボロボロになるのもこの小説らしいなと思いました。
 昔から本が大好きでたくさん読んできましたが、一生忘れられない作品に出会えたと思います。この物語を創り出してくれた農民さんが大好きです、本当にこの話を書いてくれてありがとうございました。これからも応援し続けます!

P. S. 彰人への愛がてぇてぇ

農民
2021.06.26 農民

感想ありがとうございます。

『収納』は思うがままに書いたので個人的にはとても気に入っているのですが、その作品をこんなお言葉をいただけるほど喜んでもらえるとは思ってもおらず、感無量です。
少々主人公の人間性を出しすぎたせいでタイトルと違って暗い感じというか全体的に重い作品となってしまったのですが、楽しんでいただけたのであれば何よりです。
『収納』は終わってしまいましたが、これからもいろんな作品を描き続けるつもりなので、よかったら読んでみてください。

解除
Gaunt
2021.02.19 Gaunt

完結お疲れ様でした。確かに最初にタイトルでイメージして読み始めた時より、シリアス展開でしたが、きっちり最後まで楽しませてもらいました。
個人的に、急にシリアス続きになる作品は、途中で読み進めるのが止まってしまったりすることが多いのですが、本作はずっと安定して読み切れました。ですので、文句なしの私のお気に入りです。
今後の作品も期待してます。

農民
2021.02.19 農民

感想ありがとうございます!

いやー、最初の予定ではもっとライトな感じになるはずだったんですけど、不思議とこうなりました(笑

本当はもっと色々書きたいことがあったんですが、話が全体的にシリアス感があるのに脇に逸れてばっかりだとぐだぐだしそうなので削ったところもあるのですが、なんとか最後まで描き切ることができました。

作者としてはまだまだ未熟なところが多く、満足いったとは言い難い今作ではありましたが、楽しいといっていただけたのなら幸いです。

現在は『おい勇者、さっさと俺を解雇しろ!』という話を書いているので、そちらも読んで楽しんで頂けたらと思います!

解除
tigershin
2021.01.18 tigershin

👏👏👏お疲れ様でした。🙇‍♂️

農民
2021.01.19 農民

今日まで読んでくださってありがとうございます。完璧に満足のいく作品にできたとは言えませんが、それでも終わらせることができたのは皆様のおかげです。

次はもう少し上手くできればと思っていますので、できることならば次の作品も読んでいただけると嬉しいです。

解除

あなたにおすすめの小説

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。 しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた! 今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。 そうしていると……? ※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~

平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。 三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。 そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。 アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。 襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。 果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。 牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子 信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。 初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった *** 異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。