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ギルド連合国の騒動
447:状況確認とオークション
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とりあえず正直に思ったままを答えておくか。別に隠すことでもないし、もし俺の考えが当たっているのであれば、知っておいてもらったほうがいい。
まあ、俺なんかの戦略とか政治に詳しくない奴の考えなんて、既に想定しているかも知れないけど。
「……間違っているかもしれませんし、素人の考えですが……」
「構わない。時として、そう言った外部の者の意見が役に立つ時もある」
「では……反亜人派による国の乗っ取り、ですかね?」
「……そう考えたわけは?」
ボイエンはそう言って俺に先を促したが、俺に尋ねてきたボイエンも、目の前に座っているマイアルも、どちらも驚いた様子がない。
ってことは、二人も同じように考えてるってことでいいのか?
「まず、反亜人派を何人も捕らえている事です。これは言うまでもなく反亜人派が関わっているでしょう」
むしろ親亜人派のやつが関わってたら色々とおかしなことになる。
「そして次に、ベイロンはこの国の東で起こった村の襲撃を『封鎖』と言いましたが、封鎖という事は何かを通さないためであると言う事です。ならば何を通さないためなのか。あそこまで大規模に広範囲にやるのであれば、それは数の多い敵だと考えられます。ただ強力なだけの個が相手なら地域全ての村を破壊する必要なんてないんですから」
強力な魔物や魔族が相手なのであれば、そもそも村を破壊する必要がない。
わざわざ村を破壊すると言うことは、それが意味ある行動だと言うことだ。
そして村は人が作ったものであり、それを利用するのもまた、人だ。つまりは人を対象とした行動である。
多くのまとまって行動しているような人達へが関係し、ベイロンの言っていた『封鎖』から考えると、軍隊への足止めではないだろうかと考えた。
「反亜人派にとってあたり一帯の亜人を殺し尽くしてでも通れないようにする数の多い敵と言ったら、獣人国が思い浮かび上がりました。あとはそこから連想していき、反亜人派が獣人国の足止めをしてまでやりたい事と言ったら、反乱という言葉が思いつきました」
「……では、君は今後はどうなると思う?」
俺がそう話し終えると、ボイエンはその事について何も答えることなく次の質問へと移った。
どうなるか、か……。
さっきの俺の考えには同意をもらえなかったが、反応からして多分間違っていないんだろうなとは思う。
だがもし今回の件が本当に、俺の考えているように反亜人派が起こした反乱を目的としたものだったのなら、その先はどうなるか……。
反亜人派が亜人差別をしているのであれば、王国とつながりがあってもおかしくはない。いや、むしろ繋がりは既にあると考えるべきだろう。
何せ人間至上主義の王国からしてみれば、反亜人派なんてのは諸手を挙げて歓迎することだろう。
その王国と反亜人派のつながりがどう言うものかまではわからないが、この国が王国とつながりのある反亜人派に乗っ取られた場合、王国、連合国、そしてまだ行っていないけど亜人差別をしているらしい教国の三つの大国が反亜人派として手を組むことになるはずだ。
だがそうなると、親亜人の大国は獣人国だけになる。
今あげた四つの国以外にもいくつもの小国があるし、その国々の全部が反亜人の考えを持つとは思わないが、大国の意向に従って動くことは十分以上に考えられる。
そうなると……最悪の場合、この大陸から亜人が消えるかもしれない。
もちろん突然全員消えるわけではないが、徐々にその数を減らしていくだろう。全滅しなかったとしても、その未来はせいぜいが奴隷だろう。
「……ふむ。ひとまずは信用できる、か」
ボイエンは腕を組み鋭く細められた目で俺たちを見つめると、軽く息を吐き出し頷いてそう呟いた。
信用? それって俺たちのことだよな? ニナ達ともマイアルとも知り合いだったみたいだし。
だが俺を信頼する要素はあったか? 今の状態と、これからの予想を話したから? 敵だったらそんなことは話さないから正直に話した俺たちは信用できる、みたいな感じで。
……詳しくはわからないけど、まあ信用してもらえるならそれでいいか。
「ネーレ。以前報告してもらった件だが、皆にも聞かせてくれ」
「え? えっと、以前っていうと……ああ、はい」
ボイエンにそう言われてネーレは困惑した様子を見せたが、少し間を置いてから一度頷いて話し始めた。
「えっと、僕は一週間くらい前まで反亜人派の議員と接触してたんですけど、どうにも富裕層の人たちの一部がいろんなところから奴隷を買い漁ってるみたいなんです。そして、ただの奴隷だけじゃなくて違法奴隷も。ちょっと前に大量に……おそらくは千以上の亜人を集めたみたいなんですけど、それがどこに集められたのかまではわかりません」
さらっと言ったが敵の上層部と接触して情報を集めたってすごいことだよな?
そういえば前にニナが、ネーレは情報担当で自分は武力担当、どこにでも潜り込無事ができる、みたいなことを言ってたが……すごいな。
「その大量の奴隷というのは、全員が同時に来たのだろう?」
「はい」
ネーレは頷いたが、大量の奴隷を手に入れたという情報はあっても、その奴隷がどこに行ったのかという情報はないというのはおかしい。
千もの人が移動するなら何かしらの痕跡は残るし、分散してもそれは変わらない。
それに奴隷を生かしておくだけでも金がかかるというのに、千人以上もの奴隷を一人も見つけることができないわけがないのだ。
殺したのであれば魔術で燃やして仕舞えばいいだけだが、しかしその場合はなんで大量に奴隷を買ったんだって事になる。
まさか買った奴ら全員が人殺しの趣味を持っているってわけでもないだろうし。
「……多分時期的に見て、ニナやアンドーさん達が関わった例の村を壊滅させた時に拐ったんじゃないかと思います。ニナから聞きましたが、アンドーさん達は実際に襲われた村を見たわけでも、死体を確認したわけでもないでしょう?」
「ああ。賊を捕まえたあとはすぐに街まで引き渡しに行ったからな」
「そしてアンドーさん達が捕まえた賊達も、何人かは殺したけど半分以上は連れて行かれた、ということを言っているそうです」
「連れていかれたって……どこに?」
「さあ、そこまでは……」
どこかへと大量の人を連れて行き、その後は行方がわからなくなる。……まるで神隠しだな。ハーメルンの笛吹道化ってそんな感じの話だったよな。あれが拐うのは子供だったけど。
……そういえばあれはどんな結末だったっけ? 俺が知ってるのはいくつか結末があったと思うんだよな。確か、新天地を目指したのと、当時流行してた病気で死んだのと、後は……ああそうだ。
「生贄か」
確か川だったかなんかの災害を鎮めるために人柱として子供達を生贄にしたんだった。
俺はやっと思い出せてスッキリしたために、つい声を漏らしてしまった。
「待てそれはどういう事だ?」
だが小さくこぼした言葉はボイエンに聞こえていたらしく、威圧感のある声で問いかけられた。
「生贄……ありえるかも知れへんな。千人以上もの人を誰にも見つからずに隠し続けるっちゅうんは難しい。せやけど、死んでしまったもんは割と簡単や」
俺としてはちょっと別のことを考えておりただ口から溢れただけの言葉だったのだが、なんか知らないがマイアルが上手く話を繋いでくれたので助かった。彼には俺を助けた、なんて意識はないと思うけど。
「やけど、そうなるとなんで殺したのかがわからん。買い漁っている、ゆうことはそれなりの金を使っているやろうし、せっかくそうまでして集めた奴隷をただ殺すんは腑に落ちん。せやから何か殺す必要がある理由があるんやないやろうか?」
「それが生贄か。……だが何に対してのだ?」
「それはわからんわ。この辺に邪教の類なんてなかったはずやし」
「そうか。……まあいい、その事は今はおいておこう。ネーレ続きを」
ボイエンは腕組みを解いて手元の紙に何かを書き込むと、ネーレへと視線を向けて話の続きを促した。
「はい。……西と北の商業ギルドの支部長が最近活発に動いているそうで、扱っているものは魔術具や武器のようです」
「せや。それはうちでも掴んどるから確かな情報やな。……ただ、それがどっからっちゅうんは……」
マイアルはそこで言葉を止めると、肩を竦めて首を横に振った。これはわかっていないということか。
「主に教国の向こうにある小国群から仕入れているそうです。それも他の積荷に混ぜても違和感がない程度に少しづつ」
だがマイアルが止めた言葉の先を引き継ぐようにネーレがそう言った。
「少しづつなのか? 戦争が起こるんだったらそれじゃ足りないんじゃないか? ……ああいや。いつ戦争が起こるかによっては時間をかければ集められるか」
毎日一個だとしても、何年もかければそれなりの量が集まる。
実際には毎日一個なんかよりももっと多く運んでいるだろうから、その積み重ねは大きい。戦争の開始の決定権があっちにある以上、いくらでも時間をかけられるしな。
だが そう思って納得していると、マイアルが首を振って俺の考えを訂正してきた。
「そらちゃうで。時間をかければ道具集められるゆうんはあっとる。せやけど、今回反亜人派は、この首都を落としてまえばそれで終わりなんや。なんせ、西と北が既に反亜人派になっとるとしたら後は南と、戦力の落ちとる東だけやからな。それだけなら西と北が協力すれば元からある装備だけでなんとかなるし、王国からの援軍もあるはずや。せやから、そんな何万何十万の兵士をために武器を揃える必要なんてないんや。反亜人派が今必要としとるんは、首都を落とすための道具や」
……そうか。敵は既に北と西というこの国の半分を支配下に収めているが、残った東と南を相手にしたときに戦力は互角とは言い難いのか。
東には打撃を与えてあるのだから、戦力差としては六対四くらいだろうか? もしかしたらもっと差があるかもしれない。
いくら差があっても抵抗はするだろうから時間はかかるかも知れないが、首都さえ落としてしまえば後はどれほど時間がかかっても問題はない、か。
「にしてもネーレはん。よくそんな情報集まりまったな。ワイらも商人やさかい、情報には敏感なはずなんやけど……」
「へ、へへ。がんばりました」
ネーレは褒められて照れたように笑っているが、頑張ってどうにかなるものでもない気がする。
「あ、あとは未確認なんで今回の件とは関係あるかわからないですけど、夜中に空を飛んでいる人影……おそらくは魔族を見かけたという情報もあります。魔族と反亜人派が手を組んでいる可能性もないわけではないので、気をつけてください」
ネーレはそう言うと、話終わったようで目の前に出されていたお茶へと手を伸ばした。
「ありがとう、ネーレ。……それにしても魔族か」
ボイエンはそう言って唸ると立ち上がり、棚から一枚の大きな紙を取り出して俺たちの前にあるテーブルに広げた。
「これは?」
「この周辺に地図だが……こことここ。それから……」
そう言いながらボイエンは色のついた石を地図の上に置いていく。
「これは街の周辺で魔物が活性化している場所だ。魔族は魔物を生み出し操る、と聞いたことがあるのでな。もしかしたら、その魔族らしき影を関係しているかもしれん」
魔族か……そういえば俺が王国を出てくるとき以来会ってないな。
王女達の話では魔族、および魔王による被害が出ている、みたいな話を聞いたけどあれは嘘だったんだろうか? いやまあ、あいつらの話の大部分は嘘だったけど。
「魔族か……私が夜間の警備を行なった方が良いだろうか?」
ニナがそう提案したが、ボイエンはそれまでとは違った様子で顔をしかめている。
「……いや、いい。お前が元竜級と言っても、流石に片腕がない状態ではキツかろう」
「そうだろうか? 以前戦ったことがあるが、その時の感触からするといけそうだと思うが……」
「何より、お前が戦えば全力を出す事になるだろ?」
「まあ、流石に片腕では手加減などする余裕はないだろうからな」
「その場合は街の被害がどうなると思う? お前の戦いは些か派手すぎる」
あー……言われてみればそうだな。以前戦った時と同じような戦い方をするんだったら、周囲に被害が出るだろうな。
「今はまだ、そういう情報がある、程度に意識に留めておけ」
そう言ってボイエンは話を打ち切ると、目の前のテーブルに広げていた地図を丸めて回収し、その視線をマイアルへと向けた。
「それよりも、今月のオークションの警備については、任せても良いのだろう?」
「ああ、それやったら任せとき。ただでさえ東の賊の件が知られてるっちゅーのに、ここでええとこ見せとかんと舐められてまうさかい、本気でやったるわ」
「こちらからも何人かだが、信頼できるものを出すから使ってくれ」
「おおきに」
二人はそんなことを話していたが、どうやらオークションなんてものがあるらしい。しかも今月、と行っていることから、年に複数回。もしかしたら一月に一度あるのかも知れない。
「オークションか……」
日本にいたときにネットオークションやゲーム内のやつくらいはしたことがあるけど、実際に参加した事はないな。向こうにいた時はただの一般人やってたし、こっちに来てからはそんな余裕なかったしそもそも知らなかった。
「興味あるん? あっこは金持ちばっかやけど……」
「ええ、まあ。これでも多少は持ってるんで参加費くらいなら余裕かと」
「ほぉーん? ほならワイが手ェ回して参加させたるわ。三人でええよな?」
俺が金を持っていることを伝えると、マイアルは面白そうにそう言って俺たちの参加を約束してくれた。
俺としては参加を強請ったつもりはないのだが、参加させてくれるんだったらありがたく参加させてもらおう。興味がないわけじゃないわけだし。
……ああ、でもそうだな。どうせだったらもう一つ頼んでみるか。
「あ、出品の方もできませんか? できれば匿名で」
「出品? それも匿名かいな。……なんかええもんでも持っとるんか?」
何か持っているのかと言われれば、色々持っているが……さて。何を出せばいいだろうか?
「……オークションで人気なものって何ですかね?」
「人気ゆうたら、武器の類やろな。特に剣。それと槍と斧やな。弓も、まあ売れんことはないんやけど、剣なんかの方が使ってる人の数が多いやろ? せやからどーしてもそっちの方が値が上がりやすいねん」
「剣か……ならこれはどうですか?」
俺はそう言いながら王国の宝物庫から貰ってきた宝の中から一つ選んで収納魔術から取り出した。
「これは……」
「とある国の国宝として扱われていたもので、過去の勇者が使用していたものです。能力としては炎を操り剣を向けた先に範囲攻撃を仕掛けるというものです」
この説明は本当だ。とは言っても、俺が実際にその場面を見たわけじゃないから宝物この中にあった目録と召喚時に与えられた知識から調べただけだけど
使おうと思えば強いんだろうけど、炎担当も広範囲技担当も環がいるし、俺には必要ないだろ。
「……ええか?」
マイアルのその言葉は、俺が出した剣を手にとってもいいかということだろう。
当然ながら俺は頷いて許可を出す。するとマイアルは服の内側から手袋を取り出して、それをつけてから目の前に置かれた剣を手にとった。
「……こらたまげたわ。ほんまもんやな」
何をどう観察して判断したのか分からないが、マイアルは俺が出した剣をしばらく観察した後、テーブルの上に剣を置いてため息を吐いてからそう言った。
「アンドー言うたな。あんさん、これどこで手に入れよった」
あ、やばい。素直にお城から盗みました! なんて言えないし……適当に誤魔化すしかないか。
「仮にも商人でもあるあなたがそれを聞きます?」
この世界の人は大抵が何かしらの矜恃を持っている。それは日本にいる人達も持っていたのかも知れないが、あっちなんかよりもこっちの世界はそれがより顕著だ。
貴族であればその立場。冒険者であれば自身の力。なら商人である彼は、商人であることをつつけばはぐらかされてくれるんじゃないだろうか? というかそれで引いてくれ。
「……くっ、くはははっ! ああ、せやな。せやったわ。わいとしたことが、素人にそんなん言われてまうとは、どんだけ弛んどるんやって話やねんな」
そう思っての発言だったのだが、マイアルは笑っている。どうやらはぐらかすことができ──
「ええで。なんや隠しとるみたいやけど、匿名での出品ねじ込んどいたるわ」
……てなかったけど、なんだか出品はできそうだしいいか。話を突っ込んで聞いてくるつもりもないみたいだし。
「ありがとうございます」
「ええよええよ。ただ、匿名で出す代わりに、それ置いてってもらってもかまへんか? 出品前には受付いかなあかんのやけど、あんさんこれへんのやろ? わいの方でやっといたる」
ああそうか。突然持ってって出品、ってわけにはいかないよな。
「ええ。ではよろしくお願いします」
「……迷わんのやな」
「この程度を持ち逃げしたりはしないでしょう?」
そもそもいつ処分しようか悩んでたものだし、使ってなかったしで、持ち逃げされたところで痛くも何ともない。
「くくくっ。もちろんや。……ああせやな。せっかくやからサプライズでの出品なんて
のもおもろいかもしれへんな」
「楽しそうなのは結構だが、やることがあるのではないか?」
マイアルが剣を手にとって何事かを考えているとボイエンがそう言ったのだが、その様子がどこか呆れたようにしているのは気のせいではないだろう。
「お? おお! 話の途中やったな」
「と言ってももうほとんど終わってましたけどね」
それでその場でも話し合い話終了となり、解散となった。
「あとで参加証とオークションの説明書いたもんを送っとくさかい、読んどいてな」
部屋を出ていく際にマイアルはそう言い、楽しげに去っていった。
俺たちもその後に続くように部屋を出ていき、宿へと戻っていった。
まあ、俺なんかの戦略とか政治に詳しくない奴の考えなんて、既に想定しているかも知れないけど。
「……間違っているかもしれませんし、素人の考えですが……」
「構わない。時として、そう言った外部の者の意見が役に立つ時もある」
「では……反亜人派による国の乗っ取り、ですかね?」
「……そう考えたわけは?」
ボイエンはそう言って俺に先を促したが、俺に尋ねてきたボイエンも、目の前に座っているマイアルも、どちらも驚いた様子がない。
ってことは、二人も同じように考えてるってことでいいのか?
「まず、反亜人派を何人も捕らえている事です。これは言うまでもなく反亜人派が関わっているでしょう」
むしろ親亜人派のやつが関わってたら色々とおかしなことになる。
「そして次に、ベイロンはこの国の東で起こった村の襲撃を『封鎖』と言いましたが、封鎖という事は何かを通さないためであると言う事です。ならば何を通さないためなのか。あそこまで大規模に広範囲にやるのであれば、それは数の多い敵だと考えられます。ただ強力なだけの個が相手なら地域全ての村を破壊する必要なんてないんですから」
強力な魔物や魔族が相手なのであれば、そもそも村を破壊する必要がない。
わざわざ村を破壊すると言うことは、それが意味ある行動だと言うことだ。
そして村は人が作ったものであり、それを利用するのもまた、人だ。つまりは人を対象とした行動である。
多くのまとまって行動しているような人達へが関係し、ベイロンの言っていた『封鎖』から考えると、軍隊への足止めではないだろうかと考えた。
「反亜人派にとってあたり一帯の亜人を殺し尽くしてでも通れないようにする数の多い敵と言ったら、獣人国が思い浮かび上がりました。あとはそこから連想していき、反亜人派が獣人国の足止めをしてまでやりたい事と言ったら、反乱という言葉が思いつきました」
「……では、君は今後はどうなると思う?」
俺がそう話し終えると、ボイエンはその事について何も答えることなく次の質問へと移った。
どうなるか、か……。
さっきの俺の考えには同意をもらえなかったが、反応からして多分間違っていないんだろうなとは思う。
だがもし今回の件が本当に、俺の考えているように反亜人派が起こした反乱を目的としたものだったのなら、その先はどうなるか……。
反亜人派が亜人差別をしているのであれば、王国とつながりがあってもおかしくはない。いや、むしろ繋がりは既にあると考えるべきだろう。
何せ人間至上主義の王国からしてみれば、反亜人派なんてのは諸手を挙げて歓迎することだろう。
その王国と反亜人派のつながりがどう言うものかまではわからないが、この国が王国とつながりのある反亜人派に乗っ取られた場合、王国、連合国、そしてまだ行っていないけど亜人差別をしているらしい教国の三つの大国が反亜人派として手を組むことになるはずだ。
だがそうなると、親亜人の大国は獣人国だけになる。
今あげた四つの国以外にもいくつもの小国があるし、その国々の全部が反亜人の考えを持つとは思わないが、大国の意向に従って動くことは十分以上に考えられる。
そうなると……最悪の場合、この大陸から亜人が消えるかもしれない。
もちろん突然全員消えるわけではないが、徐々にその数を減らしていくだろう。全滅しなかったとしても、その未来はせいぜいが奴隷だろう。
「……ふむ。ひとまずは信用できる、か」
ボイエンは腕を組み鋭く細められた目で俺たちを見つめると、軽く息を吐き出し頷いてそう呟いた。
信用? それって俺たちのことだよな? ニナ達ともマイアルとも知り合いだったみたいだし。
だが俺を信頼する要素はあったか? 今の状態と、これからの予想を話したから? 敵だったらそんなことは話さないから正直に話した俺たちは信用できる、みたいな感じで。
……詳しくはわからないけど、まあ信用してもらえるならそれでいいか。
「ネーレ。以前報告してもらった件だが、皆にも聞かせてくれ」
「え? えっと、以前っていうと……ああ、はい」
ボイエンにそう言われてネーレは困惑した様子を見せたが、少し間を置いてから一度頷いて話し始めた。
「えっと、僕は一週間くらい前まで反亜人派の議員と接触してたんですけど、どうにも富裕層の人たちの一部がいろんなところから奴隷を買い漁ってるみたいなんです。そして、ただの奴隷だけじゃなくて違法奴隷も。ちょっと前に大量に……おそらくは千以上の亜人を集めたみたいなんですけど、それがどこに集められたのかまではわかりません」
さらっと言ったが敵の上層部と接触して情報を集めたってすごいことだよな?
そういえば前にニナが、ネーレは情報担当で自分は武力担当、どこにでも潜り込無事ができる、みたいなことを言ってたが……すごいな。
「その大量の奴隷というのは、全員が同時に来たのだろう?」
「はい」
ネーレは頷いたが、大量の奴隷を手に入れたという情報はあっても、その奴隷がどこに行ったのかという情報はないというのはおかしい。
千もの人が移動するなら何かしらの痕跡は残るし、分散してもそれは変わらない。
それに奴隷を生かしておくだけでも金がかかるというのに、千人以上もの奴隷を一人も見つけることができないわけがないのだ。
殺したのであれば魔術で燃やして仕舞えばいいだけだが、しかしその場合はなんで大量に奴隷を買ったんだって事になる。
まさか買った奴ら全員が人殺しの趣味を持っているってわけでもないだろうし。
「……多分時期的に見て、ニナやアンドーさん達が関わった例の村を壊滅させた時に拐ったんじゃないかと思います。ニナから聞きましたが、アンドーさん達は実際に襲われた村を見たわけでも、死体を確認したわけでもないでしょう?」
「ああ。賊を捕まえたあとはすぐに街まで引き渡しに行ったからな」
「そしてアンドーさん達が捕まえた賊達も、何人かは殺したけど半分以上は連れて行かれた、ということを言っているそうです」
「連れていかれたって……どこに?」
「さあ、そこまでは……」
どこかへと大量の人を連れて行き、その後は行方がわからなくなる。……まるで神隠しだな。ハーメルンの笛吹道化ってそんな感じの話だったよな。あれが拐うのは子供だったけど。
……そういえばあれはどんな結末だったっけ? 俺が知ってるのはいくつか結末があったと思うんだよな。確か、新天地を目指したのと、当時流行してた病気で死んだのと、後は……ああそうだ。
「生贄か」
確か川だったかなんかの災害を鎮めるために人柱として子供達を生贄にしたんだった。
俺はやっと思い出せてスッキリしたために、つい声を漏らしてしまった。
「待てそれはどういう事だ?」
だが小さくこぼした言葉はボイエンに聞こえていたらしく、威圧感のある声で問いかけられた。
「生贄……ありえるかも知れへんな。千人以上もの人を誰にも見つからずに隠し続けるっちゅうんは難しい。せやけど、死んでしまったもんは割と簡単や」
俺としてはちょっと別のことを考えておりただ口から溢れただけの言葉だったのだが、なんか知らないがマイアルが上手く話を繋いでくれたので助かった。彼には俺を助けた、なんて意識はないと思うけど。
「やけど、そうなるとなんで殺したのかがわからん。買い漁っている、ゆうことはそれなりの金を使っているやろうし、せっかくそうまでして集めた奴隷をただ殺すんは腑に落ちん。せやから何か殺す必要がある理由があるんやないやろうか?」
「それが生贄か。……だが何に対してのだ?」
「それはわからんわ。この辺に邪教の類なんてなかったはずやし」
「そうか。……まあいい、その事は今はおいておこう。ネーレ続きを」
ボイエンは腕組みを解いて手元の紙に何かを書き込むと、ネーレへと視線を向けて話の続きを促した。
「はい。……西と北の商業ギルドの支部長が最近活発に動いているそうで、扱っているものは魔術具や武器のようです」
「せや。それはうちでも掴んどるから確かな情報やな。……ただ、それがどっからっちゅうんは……」
マイアルはそこで言葉を止めると、肩を竦めて首を横に振った。これはわかっていないということか。
「主に教国の向こうにある小国群から仕入れているそうです。それも他の積荷に混ぜても違和感がない程度に少しづつ」
だがマイアルが止めた言葉の先を引き継ぐようにネーレがそう言った。
「少しづつなのか? 戦争が起こるんだったらそれじゃ足りないんじゃないか? ……ああいや。いつ戦争が起こるかによっては時間をかければ集められるか」
毎日一個だとしても、何年もかければそれなりの量が集まる。
実際には毎日一個なんかよりももっと多く運んでいるだろうから、その積み重ねは大きい。戦争の開始の決定権があっちにある以上、いくらでも時間をかけられるしな。
だが そう思って納得していると、マイアルが首を振って俺の考えを訂正してきた。
「そらちゃうで。時間をかければ道具集められるゆうんはあっとる。せやけど、今回反亜人派は、この首都を落としてまえばそれで終わりなんや。なんせ、西と北が既に反亜人派になっとるとしたら後は南と、戦力の落ちとる東だけやからな。それだけなら西と北が協力すれば元からある装備だけでなんとかなるし、王国からの援軍もあるはずや。せやから、そんな何万何十万の兵士をために武器を揃える必要なんてないんや。反亜人派が今必要としとるんは、首都を落とすための道具や」
……そうか。敵は既に北と西というこの国の半分を支配下に収めているが、残った東と南を相手にしたときに戦力は互角とは言い難いのか。
東には打撃を与えてあるのだから、戦力差としては六対四くらいだろうか? もしかしたらもっと差があるかもしれない。
いくら差があっても抵抗はするだろうから時間はかかるかも知れないが、首都さえ落としてしまえば後はどれほど時間がかかっても問題はない、か。
「にしてもネーレはん。よくそんな情報集まりまったな。ワイらも商人やさかい、情報には敏感なはずなんやけど……」
「へ、へへ。がんばりました」
ネーレは褒められて照れたように笑っているが、頑張ってどうにかなるものでもない気がする。
「あ、あとは未確認なんで今回の件とは関係あるかわからないですけど、夜中に空を飛んでいる人影……おそらくは魔族を見かけたという情報もあります。魔族と反亜人派が手を組んでいる可能性もないわけではないので、気をつけてください」
ネーレはそう言うと、話終わったようで目の前に出されていたお茶へと手を伸ばした。
「ありがとう、ネーレ。……それにしても魔族か」
ボイエンはそう言って唸ると立ち上がり、棚から一枚の大きな紙を取り出して俺たちの前にあるテーブルに広げた。
「これは?」
「この周辺に地図だが……こことここ。それから……」
そう言いながらボイエンは色のついた石を地図の上に置いていく。
「これは街の周辺で魔物が活性化している場所だ。魔族は魔物を生み出し操る、と聞いたことがあるのでな。もしかしたら、その魔族らしき影を関係しているかもしれん」
魔族か……そういえば俺が王国を出てくるとき以来会ってないな。
王女達の話では魔族、および魔王による被害が出ている、みたいな話を聞いたけどあれは嘘だったんだろうか? いやまあ、あいつらの話の大部分は嘘だったけど。
「魔族か……私が夜間の警備を行なった方が良いだろうか?」
ニナがそう提案したが、ボイエンはそれまでとは違った様子で顔をしかめている。
「……いや、いい。お前が元竜級と言っても、流石に片腕がない状態ではキツかろう」
「そうだろうか? 以前戦ったことがあるが、その時の感触からするといけそうだと思うが……」
「何より、お前が戦えば全力を出す事になるだろ?」
「まあ、流石に片腕では手加減などする余裕はないだろうからな」
「その場合は街の被害がどうなると思う? お前の戦いは些か派手すぎる」
あー……言われてみればそうだな。以前戦った時と同じような戦い方をするんだったら、周囲に被害が出るだろうな。
「今はまだ、そういう情報がある、程度に意識に留めておけ」
そう言ってボイエンは話を打ち切ると、目の前のテーブルに広げていた地図を丸めて回収し、その視線をマイアルへと向けた。
「それよりも、今月のオークションの警備については、任せても良いのだろう?」
「ああ、それやったら任せとき。ただでさえ東の賊の件が知られてるっちゅーのに、ここでええとこ見せとかんと舐められてまうさかい、本気でやったるわ」
「こちらからも何人かだが、信頼できるものを出すから使ってくれ」
「おおきに」
二人はそんなことを話していたが、どうやらオークションなんてものがあるらしい。しかも今月、と行っていることから、年に複数回。もしかしたら一月に一度あるのかも知れない。
「オークションか……」
日本にいたときにネットオークションやゲーム内のやつくらいはしたことがあるけど、実際に参加した事はないな。向こうにいた時はただの一般人やってたし、こっちに来てからはそんな余裕なかったしそもそも知らなかった。
「興味あるん? あっこは金持ちばっかやけど……」
「ええ、まあ。これでも多少は持ってるんで参加費くらいなら余裕かと」
「ほぉーん? ほならワイが手ェ回して参加させたるわ。三人でええよな?」
俺が金を持っていることを伝えると、マイアルは面白そうにそう言って俺たちの参加を約束してくれた。
俺としては参加を強請ったつもりはないのだが、参加させてくれるんだったらありがたく参加させてもらおう。興味がないわけじゃないわけだし。
……ああ、でもそうだな。どうせだったらもう一つ頼んでみるか。
「あ、出品の方もできませんか? できれば匿名で」
「出品? それも匿名かいな。……なんかええもんでも持っとるんか?」
何か持っているのかと言われれば、色々持っているが……さて。何を出せばいいだろうか?
「……オークションで人気なものって何ですかね?」
「人気ゆうたら、武器の類やろな。特に剣。それと槍と斧やな。弓も、まあ売れんことはないんやけど、剣なんかの方が使ってる人の数が多いやろ? せやからどーしてもそっちの方が値が上がりやすいねん」
「剣か……ならこれはどうですか?」
俺はそう言いながら王国の宝物庫から貰ってきた宝の中から一つ選んで収納魔術から取り出した。
「これは……」
「とある国の国宝として扱われていたもので、過去の勇者が使用していたものです。能力としては炎を操り剣を向けた先に範囲攻撃を仕掛けるというものです」
この説明は本当だ。とは言っても、俺が実際にその場面を見たわけじゃないから宝物この中にあった目録と召喚時に与えられた知識から調べただけだけど
使おうと思えば強いんだろうけど、炎担当も広範囲技担当も環がいるし、俺には必要ないだろ。
「……ええか?」
マイアルのその言葉は、俺が出した剣を手にとってもいいかということだろう。
当然ながら俺は頷いて許可を出す。するとマイアルは服の内側から手袋を取り出して、それをつけてから目の前に置かれた剣を手にとった。
「……こらたまげたわ。ほんまもんやな」
何をどう観察して判断したのか分からないが、マイアルは俺が出した剣をしばらく観察した後、テーブルの上に剣を置いてため息を吐いてからそう言った。
「アンドー言うたな。あんさん、これどこで手に入れよった」
あ、やばい。素直にお城から盗みました! なんて言えないし……適当に誤魔化すしかないか。
「仮にも商人でもあるあなたがそれを聞きます?」
この世界の人は大抵が何かしらの矜恃を持っている。それは日本にいる人達も持っていたのかも知れないが、あっちなんかよりもこっちの世界はそれがより顕著だ。
貴族であればその立場。冒険者であれば自身の力。なら商人である彼は、商人であることをつつけばはぐらかされてくれるんじゃないだろうか? というかそれで引いてくれ。
「……くっ、くはははっ! ああ、せやな。せやったわ。わいとしたことが、素人にそんなん言われてまうとは、どんだけ弛んどるんやって話やねんな」
そう思っての発言だったのだが、マイアルは笑っている。どうやらはぐらかすことができ──
「ええで。なんや隠しとるみたいやけど、匿名での出品ねじ込んどいたるわ」
……てなかったけど、なんだか出品はできそうだしいいか。話を突っ込んで聞いてくるつもりもないみたいだし。
「ありがとうございます」
「ええよええよ。ただ、匿名で出す代わりに、それ置いてってもらってもかまへんか? 出品前には受付いかなあかんのやけど、あんさんこれへんのやろ? わいの方でやっといたる」
ああそうか。突然持ってって出品、ってわけにはいかないよな。
「ええ。ではよろしくお願いします」
「……迷わんのやな」
「この程度を持ち逃げしたりはしないでしょう?」
そもそもいつ処分しようか悩んでたものだし、使ってなかったしで、持ち逃げされたところで痛くも何ともない。
「くくくっ。もちろんや。……ああせやな。せっかくやからサプライズでの出品なんて
のもおもろいかもしれへんな」
「楽しそうなのは結構だが、やることがあるのではないか?」
マイアルが剣を手にとって何事かを考えているとボイエンがそう言ったのだが、その様子がどこか呆れたようにしているのは気のせいではないだろう。
「お? おお! 話の途中やったな」
「と言ってももうほとんど終わってましたけどね」
それでその場でも話し合い話終了となり、解散となった。
「あとで参加証とオークションの説明書いたもんを送っとくさかい、読んどいてな」
部屋を出ていく際にマイアルはそう言い、楽しげに去っていった。
俺たちもその後に続くように部屋を出ていき、宿へと戻っていった。
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