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王国との戦争
312:末長くよろしくお願いします!
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「えっと……これは、その……どういう状況?」
俺は試合を終えたイリンと環ちゃんの二人のそばへとかけ寄っていった。
一応試合は終わったが、ほんとうに彼女らがそれで納得するのかはいまいち不安だった。もしかしたら勝敗に関係なく不意打ちでもするんじゃないかとさえ思っていた。
二人の性格上それはないと信じたかったが、それでもあり得るかもしれないと思える程の異常性を見た俺としては、どうしても心配にならざるを得なかったのだ。
「彰人さん。これから末永くよろしくお願いします!」
だから試合が終わり次第急いで二人のそばに行ったんだけど、俺の心配と反して更なる喧嘩が起こることはなく、代わりになぜか環ちゃんは俺が到着したと同時に姿勢を正してそう言ってきた。
環ちゃんの背後にはイリンが立っているが、環ちゃんを止めたりせずにいつものように微笑んでいるだけ。
……いったいどういうことだ? 今までは女性が側にいるだけでその相手を威嚇していたことだってあったのに……
喧嘩はないに越したことはないのだが、それでもこれほどまでに何もないと逆に不気味すぎる。今の今まで戦ってたんだから尚更だ。
というか、今の決闘は環ちゃんに諦めさせるためにやったものじゃないのか? イリンが勝ったらもう俺のことは諦めろ、みたいな感じで。
だが、環ちゃんは俺についてくるようなことを言っているし、イリンもそれを止める様子がない。本当にどういうことだよ……
「……イリン……」
困り果てた結果、悪手ではあると理解していたが、それでもついイリンの方を向いて尋ねてしまった。
だが、やはりイリンは俺の問いかけに答えることなく、ただにこにこと笑っている。とはいえ、笑ってはいるものの、そこには少しばかりの不満の色があるようにも思える。
……不満があるなら助けてくれよ。
そう思ったが、それでもイリンは動かない。
それが何故だかわからないけど、今はとにかく自力で対処するしかないようだ。
「……環ちゃん」
「はい」
「俺は君の気持ちに応えられないと言ったはずだ。それは今も変わらない」
「はい」
「……分かっているのなら、どうして?」
「あなたが私の事を好きでなくても、私はあなたのことが好きです。愛しています」
「けど──」
「今は私の事を好きでなくても、いずれ振り向かせてみせます。ずっと側にいます。何を言われようと、何をされようと離れません。たとえあなたが私の事を嫌ったとしても、それでも私はあなたの側にいます」
昨日までの彼女とは違い、なんだか筋の通ったとでもいうのか、覚悟の込められた視線が俺へと向けられる。
「だって私があなたを好きなことに変わりはないんだから。この想いは、誰にも踏みにじらせません」
そう宣言する彼女の姿は堂々としており、その言葉は到底魔術で操られているからとか、洗脳でおかしくなっているから言っているんだなんて思えなかった。
「……」
「アキト様。よろしいのではないでしょうか」
「……イリン?」
そんな環ちゃんに俺はなんと言っていいのかわからずに迷っていると、環ちゃんの背後にいたはずのイリンが彼女をわずかに押し除けて俺の前へと出てきてそんなことを言った。
少し乱暴なその様子からすると、やっぱり戦いを通して仲良くなったとか、そういうわけじゃないのか。
「側にいたいと言うのなら、側においてもよろしいのでは? その結果、泣いて逃げる事になろうとも、それはその者の選んだ事なのですから」
「……お前は、それでいいのか?」
「正直に申し上げれば、嫌です。あなた様には私だけを見ていて欲しい。私だけをそばに置いて欲しい」
「なら──」
「けれど、それぐらいの度量は持っているつもりです」
そう言ってのけるイリンの姿は、先程の環ちゃんに負けず劣らず堂々とした立派なものだった。
「何より、私はアキト様……あなたのことを愛しています。誰が相手になったところで、この気持ちは誰にも負けることはないと、そう自負していますから」
イリンは自身の胸に手を当てて、まっすぐ俺を見据えながらそう言った。
その瞳には今言ったように自信に満ち溢れていた。
……どうして俺なんかにを相手にそう言い切れるんだよ。
……ああくそ。ほんとにもう……なんとも言葉にならないくらいにいい女だよ、お前は。
「そもそも、ここで連れて行かないとしたところで勝手についてくるのではありませんか? 私だったらそうします」
「それは、まあ……確かに」
不思議と……いや、不思議でもなんでもないかもしれないが、イリンの言葉は正しいんだろうなと納得できてしまった。
環ちゃんを見てみると、イリンの言葉を肯定するかのように笑っていた。
「…………環ちゃん。俺はイリンの事が好きだ」
「分かってます」
「君の気持ちに応える気はない」
「分かってます」
「君は一緒にいれば辛い思いをするかもしれない。いや、きっとするはずだ」
「それも、分かっています」
それでも答えは変わらない、か。
「……それでも、君は俺と一緒に来るのか?」
「はい。私の気持ちは何があっても変わりません。私のこの想いは、誰が相手であっても負けはしませんから」
どこかで、というかいましがた聞いたような台詞だ。今の環ちゃんの台詞は、もしかしなくてもさっきのイリンのセリフを意識してのものだろう。
その証拠に、というわけでもないが環ちゃんがそう言った瞬間、側にいたイリンの表情がピクッと少しだけ反応したのを見てしまった。そしてそんなイリンの様子を環ちゃんも見たのか挑戦的に笑っている。
「…………はぁ。……なら、これからよろしく」
「はい! これから末永くよろしくお願いします!」
最初にもいった言葉をもう一度繰り返した環ちゃんは、城にいた時も含めて、今まで俺が見た中で一番いい笑顔をしていた。
……俺はハーレムなんて求めていない。そもそも複数の女性を相手にするなんてのは土台無理な話だ。そんな甲斐性なんてないのは分かっているし、その気もない。
俺なんて、正直自分でもどこがいいのか分からない。
だってのに、どうしてイリンも環ちゃんもこうして俺なんかのことを好きになんてなってくれるんだろうな……。
イリンはまだわかるけど、環ちゃんなんて騙されたようなものじゃないか。それを彼女は知ってるはずなのに、それでもまだ俺のことが好きだと言う。
ハッキリ言って、イリンと環ちゃんの二人から言い寄られているこの状況は訳が分からない。
……けど、環ちゃんは俺が好きだと、そう言ってくれたんだ。
だったら、俺のことが好きだという彼女の想いに応える事はできなくても、環ちゃんがそう思ってくれた理由を、俺は裏切りたくない。
たとえ俺のことを好きになったその理由というのが、本当の俺ではなく、俺の演技によって作られた幻想だったとしても。
俺はもうすでに、一度彼女を裏切ってしまっている。今更かもしれないけど、二度目は、裏切りたくない。
……だからまあ、環ちゃんにそう思ってもらえた事にふさわしい俺でいるために、彼女の思い描く『彰人さん』みたいにかっこよくなれるように、これから頑張っていこう。
ひとまず、目下の目的は三人で行動するために話し合いかな? 二人の間に何があったのかもよく分かってないし、今後どうするのかも決めないといけない。
まあ、なんとかしてみせるさ。
俺は試合を終えたイリンと環ちゃんの二人のそばへとかけ寄っていった。
一応試合は終わったが、ほんとうに彼女らがそれで納得するのかはいまいち不安だった。もしかしたら勝敗に関係なく不意打ちでもするんじゃないかとさえ思っていた。
二人の性格上それはないと信じたかったが、それでもあり得るかもしれないと思える程の異常性を見た俺としては、どうしても心配にならざるを得なかったのだ。
「彰人さん。これから末永くよろしくお願いします!」
だから試合が終わり次第急いで二人のそばに行ったんだけど、俺の心配と反して更なる喧嘩が起こることはなく、代わりになぜか環ちゃんは俺が到着したと同時に姿勢を正してそう言ってきた。
環ちゃんの背後にはイリンが立っているが、環ちゃんを止めたりせずにいつものように微笑んでいるだけ。
……いったいどういうことだ? 今までは女性が側にいるだけでその相手を威嚇していたことだってあったのに……
喧嘩はないに越したことはないのだが、それでもこれほどまでに何もないと逆に不気味すぎる。今の今まで戦ってたんだから尚更だ。
というか、今の決闘は環ちゃんに諦めさせるためにやったものじゃないのか? イリンが勝ったらもう俺のことは諦めろ、みたいな感じで。
だが、環ちゃんは俺についてくるようなことを言っているし、イリンもそれを止める様子がない。本当にどういうことだよ……
「……イリン……」
困り果てた結果、悪手ではあると理解していたが、それでもついイリンの方を向いて尋ねてしまった。
だが、やはりイリンは俺の問いかけに答えることなく、ただにこにこと笑っている。とはいえ、笑ってはいるものの、そこには少しばかりの不満の色があるようにも思える。
……不満があるなら助けてくれよ。
そう思ったが、それでもイリンは動かない。
それが何故だかわからないけど、今はとにかく自力で対処するしかないようだ。
「……環ちゃん」
「はい」
「俺は君の気持ちに応えられないと言ったはずだ。それは今も変わらない」
「はい」
「……分かっているのなら、どうして?」
「あなたが私の事を好きでなくても、私はあなたのことが好きです。愛しています」
「けど──」
「今は私の事を好きでなくても、いずれ振り向かせてみせます。ずっと側にいます。何を言われようと、何をされようと離れません。たとえあなたが私の事を嫌ったとしても、それでも私はあなたの側にいます」
昨日までの彼女とは違い、なんだか筋の通ったとでもいうのか、覚悟の込められた視線が俺へと向けられる。
「だって私があなたを好きなことに変わりはないんだから。この想いは、誰にも踏みにじらせません」
そう宣言する彼女の姿は堂々としており、その言葉は到底魔術で操られているからとか、洗脳でおかしくなっているから言っているんだなんて思えなかった。
「……」
「アキト様。よろしいのではないでしょうか」
「……イリン?」
そんな環ちゃんに俺はなんと言っていいのかわからずに迷っていると、環ちゃんの背後にいたはずのイリンが彼女をわずかに押し除けて俺の前へと出てきてそんなことを言った。
少し乱暴なその様子からすると、やっぱり戦いを通して仲良くなったとか、そういうわけじゃないのか。
「側にいたいと言うのなら、側においてもよろしいのでは? その結果、泣いて逃げる事になろうとも、それはその者の選んだ事なのですから」
「……お前は、それでいいのか?」
「正直に申し上げれば、嫌です。あなた様には私だけを見ていて欲しい。私だけをそばに置いて欲しい」
「なら──」
「けれど、それぐらいの度量は持っているつもりです」
そう言ってのけるイリンの姿は、先程の環ちゃんに負けず劣らず堂々とした立派なものだった。
「何より、私はアキト様……あなたのことを愛しています。誰が相手になったところで、この気持ちは誰にも負けることはないと、そう自負していますから」
イリンは自身の胸に手を当てて、まっすぐ俺を見据えながらそう言った。
その瞳には今言ったように自信に満ち溢れていた。
……どうして俺なんかにを相手にそう言い切れるんだよ。
……ああくそ。ほんとにもう……なんとも言葉にならないくらいにいい女だよ、お前は。
「そもそも、ここで連れて行かないとしたところで勝手についてくるのではありませんか? 私だったらそうします」
「それは、まあ……確かに」
不思議と……いや、不思議でもなんでもないかもしれないが、イリンの言葉は正しいんだろうなと納得できてしまった。
環ちゃんを見てみると、イリンの言葉を肯定するかのように笑っていた。
「…………環ちゃん。俺はイリンの事が好きだ」
「分かってます」
「君の気持ちに応える気はない」
「分かってます」
「君は一緒にいれば辛い思いをするかもしれない。いや、きっとするはずだ」
「それも、分かっています」
それでも答えは変わらない、か。
「……それでも、君は俺と一緒に来るのか?」
「はい。私の気持ちは何があっても変わりません。私のこの想いは、誰が相手であっても負けはしませんから」
どこかで、というかいましがた聞いたような台詞だ。今の環ちゃんの台詞は、もしかしなくてもさっきのイリンのセリフを意識してのものだろう。
その証拠に、というわけでもないが環ちゃんがそう言った瞬間、側にいたイリンの表情がピクッと少しだけ反応したのを見てしまった。そしてそんなイリンの様子を環ちゃんも見たのか挑戦的に笑っている。
「…………はぁ。……なら、これからよろしく」
「はい! これから末永くよろしくお願いします!」
最初にもいった言葉をもう一度繰り返した環ちゃんは、城にいた時も含めて、今まで俺が見た中で一番いい笑顔をしていた。
……俺はハーレムなんて求めていない。そもそも複数の女性を相手にするなんてのは土台無理な話だ。そんな甲斐性なんてないのは分かっているし、その気もない。
俺なんて、正直自分でもどこがいいのか分からない。
だってのに、どうしてイリンも環ちゃんもこうして俺なんかのことを好きになんてなってくれるんだろうな……。
イリンはまだわかるけど、環ちゃんなんて騙されたようなものじゃないか。それを彼女は知ってるはずなのに、それでもまだ俺のことが好きだと言う。
ハッキリ言って、イリンと環ちゃんの二人から言い寄られているこの状況は訳が分からない。
……けど、環ちゃんは俺が好きだと、そう言ってくれたんだ。
だったら、俺のことが好きだという彼女の想いに応える事はできなくても、環ちゃんがそう思ってくれた理由を、俺は裏切りたくない。
たとえ俺のことを好きになったその理由というのが、本当の俺ではなく、俺の演技によって作られた幻想だったとしても。
俺はもうすでに、一度彼女を裏切ってしまっている。今更かもしれないけど、二度目は、裏切りたくない。
……だからまあ、環ちゃんにそう思ってもらえた事にふさわしい俺でいるために、彼女の思い描く『彰人さん』みたいにかっこよくなれるように、これから頑張っていこう。
ひとまず、目下の目的は三人で行動するために話し合いかな? 二人の間に何があったのかもよく分かってないし、今後どうするのかも決めないといけない。
まあ、なんとかしてみせるさ。
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