102 / 499
獣人達の国
169:─私の負けだ
しおりを挟む
「ではその言葉、思いにふさわしき実力を見せてもらおうか」
コーキスが改めて武器を構え、その爬虫類のような瞳を鋭くして俺を見据える。
お互いが武器を構え睨み合いが始まるが、俺から動くことはできない。なにせ俺はコーキスにとは比べ物にならないほど弱い。だから防御に専念し、カウンターを狙うしかないのだ。
コーキスも先ほどまでの打ち合いでそれは理解したのか、自分から動くことにしたようだ。
「いくぞっ!」
──だが、所詮は意気込みだけでどうにかなるようなものではない。
<収納>を使わなくても、『宝』を使えばなんとかなるが、それだと認めてもらえないだろう。それは武器のおかげであって俺の力じゃない、って感じで。
まあ今もバレない程度に幾つかの魔術具をつけて防御を固めたりしてるんだけど、流石に剣や盾なんてわかりやすいものを使ったらバレるだろう。
「どうした! 先程の言葉は口だけなのか⁉︎」
そうだよ!
いや、口だけのつもりはないけど、発言に実力がついてきていないのは事実だ。
「つまらんな。やはり、先程のは口だけであったか」
しばらく打ち合ったが、意気込みだけで結果は変わるはずもなく、寧ろ先ほどよりも本気を出したコーキスを相手では簡単に打ち負けてしまった。
現在、俺は膝こそついていないものの、息も絶え絶えになって全身に傷ができている。
そんな俺を見ながら、追撃をかけるでもなくコーキスは話す。
「そもそも、そのような武器で戦おうとするのが間違いなのだ。本当に勝つ気があるのなら、もっと良い武装を整えるべきであろう。せめて魔剣の類でも用意するべきだ」
コーキスはそう言うが、魔剣なんて使っても良かったのか? それならいくらでも持っているんだが。
「……なんらかの特殊な力のある武装を使っても良かったのか?」
「当然であろう。それを用意するところも含めての実力だ。……今更言ったところで遅すぎるがな」
……そうか。使って良かったのか。
まあ使ってはいけないって言うのは俺の勝手な考えだったんだけど……。
でも、そうか。なら……
「……もう一度。手合わせしてもらう」
「やめておけ。いくらやったところで、力の差は歴然だ。聞いた話ではすぐに死ぬようなものでもないのであろう? なれば、力をつけてまた挑みに来ると良い。その時はしかと挑戦を受けよう」
俺は既に終わった気でいるコーキスに向かって剣を投げつける。
当然ながら、その程度の不意打ちではまともな効果などない。コーキスは若干驚きながらも、飛んできた剣を容易く弾いてしまった。……一応全力で投げたんだけどな。
「どう言うつもり──」
突然の事に驚きと怒りを孕んだ声を出したコーキスだが、その言葉は途中で止まった。
「貴殿、その手に持っているものはどうした」
剣を投げつけた一瞬に、俺は<収納>から代わりの剣を取り出していた。
取り出したのは、さっきまで持っていたものとは比べ物にならないほど上質な剣。その剣身からは強い力が感じられる。
「……さっきまでは期待外れみたいで悪かった。道具の力を使っちゃいけないと思ってたんで使わなかったんだ。でも、『宝』を使っていいんならもう少し楽しませてやれると思うぞ」
そう言うと、おれは先ほどまでとは違って自分から走り出した。凄い剣を持ったところで、それを扱う技量は変わったりはしない。
だが、この武器は自分から攻めた方が効果があるのだ。
おれはコーキスに向かって走り、剣を振り下ろす。
剣はコーキスに受け止められてしまうが、これでいい。
剣を受け止められ、弾かれた俺は体勢を崩してしまい、そこに追撃をしようとコーキスが剣を振るう。
だが、その瞬間、コーキスはとっさにその場から飛び退いた。
「チッ!」
「……今のは、剣の力か?」
そんな呟きを無視して、俺は崩れたように見せかけた体勢を戻してさらに斬りかかる。
振られた剣は、だがまたもコーキスに受け止められてしまう。
しかしそのままでは終わらない。
今度は一度だけではなく何度も剣を振るう。その全てが受け止められてしまうが、コーキスは反撃をしない。できない。
おそらく俺の剣の効果が分からないから踏み込んで来れないんだろう。
だが、それでは俺の思惑からは抜け出せないぞ。
何度も剣を振ったが、最初以外はまともに効果が発揮されていない。
それによって覚悟を決めたのか、コーキスは俺の剣を弾いて踏み込んできた。
コーキスがまともに攻撃に移れば、俺なんかすぐにやられるだろう。だが──
「ぁああああああ!」
雄叫びというには不格好すぎるそれ。
だが、そこに込められた覚悟を感じ取ったのかコーキスは一瞬の怯みを見せた。
俺は持っていた盾を捨てて剣を両手で持つと、上段から思い切り振り下ろした。
「ぐううぅっ」
この試合初めてのコーキスの苦悶の声。
だが、俺の攻撃はこれで終わりではない。
途端、見えない何かが、コーキスの体を切り裂いた。
「なに⁉︎」
その後も、幾つもの何かが切り裂き続ける。
怪我をしたところでその傷は瞬く間に治っていくが、無限の回復なんてできるはずがない。いずれその力は尽きるだろう。
たまらずにその場から離れようとするコーキスだが、見えない何かはその背中を切り裂く。
「ぐあっ!」
現在なにが起こっているのかというと、わかっていると思うが剣の力だ。
この剣の能力は、振った剣の軌跡に空気を圧縮して作られた見えない刃が時間差で追撃するというものだ。
時間差は発動時に使用した魔力によって決まるので使い方次第では、今のように時間差で発動させたりできるし、まとめて発動させたりもできる。──こんな風に!
「ハアアア!」
さっきから何回も振り続けていた剣。その能力の発動が全て同時になるように設定されて振られた剣。
その結果、どうなるかと言ったら……
バキンッ!
コーキスの持っていた剣は見事に砕け散ってしまった。
「なっ⁉︎──ガアアアア‼︎」
そして剣のないコーキスの体に、俺の剣が振り下ろされた。
まともに受けたコーキスは、その後も見えない刃に切り裂かれ続け、倒れることもできないでいる。まるでマリオネットの不格好な踊りを見ているかのようだ。
魔剣の効果が終わると、バタリと倒れるコーキス。
……死んでないよな?
魔剣の発動は途中で止めることができないから見ていることしかできなかったが、無事だろうか?
だがそんな心配は意味なかったようで、コーキスは何事もなかったかのようにムクリと起き上がった。その体には身につけていた鎧こそ壊れたままだが、すでに傷など消え失せていた。
「……良い刃であった」
まだ戦うのかと思ったが、コーキスはそれだけ言うとくるりと身を翻した。
「武器がなくてはこれ以上は戦えぬ。貴殿を認めよう──私の負けだ」
コーキスが改めて武器を構え、その爬虫類のような瞳を鋭くして俺を見据える。
お互いが武器を構え睨み合いが始まるが、俺から動くことはできない。なにせ俺はコーキスにとは比べ物にならないほど弱い。だから防御に専念し、カウンターを狙うしかないのだ。
コーキスも先ほどまでの打ち合いでそれは理解したのか、自分から動くことにしたようだ。
「いくぞっ!」
──だが、所詮は意気込みだけでどうにかなるようなものではない。
<収納>を使わなくても、『宝』を使えばなんとかなるが、それだと認めてもらえないだろう。それは武器のおかげであって俺の力じゃない、って感じで。
まあ今もバレない程度に幾つかの魔術具をつけて防御を固めたりしてるんだけど、流石に剣や盾なんてわかりやすいものを使ったらバレるだろう。
「どうした! 先程の言葉は口だけなのか⁉︎」
そうだよ!
いや、口だけのつもりはないけど、発言に実力がついてきていないのは事実だ。
「つまらんな。やはり、先程のは口だけであったか」
しばらく打ち合ったが、意気込みだけで結果は変わるはずもなく、寧ろ先ほどよりも本気を出したコーキスを相手では簡単に打ち負けてしまった。
現在、俺は膝こそついていないものの、息も絶え絶えになって全身に傷ができている。
そんな俺を見ながら、追撃をかけるでもなくコーキスは話す。
「そもそも、そのような武器で戦おうとするのが間違いなのだ。本当に勝つ気があるのなら、もっと良い武装を整えるべきであろう。せめて魔剣の類でも用意するべきだ」
コーキスはそう言うが、魔剣なんて使っても良かったのか? それならいくらでも持っているんだが。
「……なんらかの特殊な力のある武装を使っても良かったのか?」
「当然であろう。それを用意するところも含めての実力だ。……今更言ったところで遅すぎるがな」
……そうか。使って良かったのか。
まあ使ってはいけないって言うのは俺の勝手な考えだったんだけど……。
でも、そうか。なら……
「……もう一度。手合わせしてもらう」
「やめておけ。いくらやったところで、力の差は歴然だ。聞いた話ではすぐに死ぬようなものでもないのであろう? なれば、力をつけてまた挑みに来ると良い。その時はしかと挑戦を受けよう」
俺は既に終わった気でいるコーキスに向かって剣を投げつける。
当然ながら、その程度の不意打ちではまともな効果などない。コーキスは若干驚きながらも、飛んできた剣を容易く弾いてしまった。……一応全力で投げたんだけどな。
「どう言うつもり──」
突然の事に驚きと怒りを孕んだ声を出したコーキスだが、その言葉は途中で止まった。
「貴殿、その手に持っているものはどうした」
剣を投げつけた一瞬に、俺は<収納>から代わりの剣を取り出していた。
取り出したのは、さっきまで持っていたものとは比べ物にならないほど上質な剣。その剣身からは強い力が感じられる。
「……さっきまでは期待外れみたいで悪かった。道具の力を使っちゃいけないと思ってたんで使わなかったんだ。でも、『宝』を使っていいんならもう少し楽しませてやれると思うぞ」
そう言うと、おれは先ほどまでとは違って自分から走り出した。凄い剣を持ったところで、それを扱う技量は変わったりはしない。
だが、この武器は自分から攻めた方が効果があるのだ。
おれはコーキスに向かって走り、剣を振り下ろす。
剣はコーキスに受け止められてしまうが、これでいい。
剣を受け止められ、弾かれた俺は体勢を崩してしまい、そこに追撃をしようとコーキスが剣を振るう。
だが、その瞬間、コーキスはとっさにその場から飛び退いた。
「チッ!」
「……今のは、剣の力か?」
そんな呟きを無視して、俺は崩れたように見せかけた体勢を戻してさらに斬りかかる。
振られた剣は、だがまたもコーキスに受け止められてしまう。
しかしそのままでは終わらない。
今度は一度だけではなく何度も剣を振るう。その全てが受け止められてしまうが、コーキスは反撃をしない。できない。
おそらく俺の剣の効果が分からないから踏み込んで来れないんだろう。
だが、それでは俺の思惑からは抜け出せないぞ。
何度も剣を振ったが、最初以外はまともに効果が発揮されていない。
それによって覚悟を決めたのか、コーキスは俺の剣を弾いて踏み込んできた。
コーキスがまともに攻撃に移れば、俺なんかすぐにやられるだろう。だが──
「ぁああああああ!」
雄叫びというには不格好すぎるそれ。
だが、そこに込められた覚悟を感じ取ったのかコーキスは一瞬の怯みを見せた。
俺は持っていた盾を捨てて剣を両手で持つと、上段から思い切り振り下ろした。
「ぐううぅっ」
この試合初めてのコーキスの苦悶の声。
だが、俺の攻撃はこれで終わりではない。
途端、見えない何かが、コーキスの体を切り裂いた。
「なに⁉︎」
その後も、幾つもの何かが切り裂き続ける。
怪我をしたところでその傷は瞬く間に治っていくが、無限の回復なんてできるはずがない。いずれその力は尽きるだろう。
たまらずにその場から離れようとするコーキスだが、見えない何かはその背中を切り裂く。
「ぐあっ!」
現在なにが起こっているのかというと、わかっていると思うが剣の力だ。
この剣の能力は、振った剣の軌跡に空気を圧縮して作られた見えない刃が時間差で追撃するというものだ。
時間差は発動時に使用した魔力によって決まるので使い方次第では、今のように時間差で発動させたりできるし、まとめて発動させたりもできる。──こんな風に!
「ハアアア!」
さっきから何回も振り続けていた剣。その能力の発動が全て同時になるように設定されて振られた剣。
その結果、どうなるかと言ったら……
バキンッ!
コーキスの持っていた剣は見事に砕け散ってしまった。
「なっ⁉︎──ガアアアア‼︎」
そして剣のないコーキスの体に、俺の剣が振り下ろされた。
まともに受けたコーキスは、その後も見えない刃に切り裂かれ続け、倒れることもできないでいる。まるでマリオネットの不格好な踊りを見ているかのようだ。
魔剣の効果が終わると、バタリと倒れるコーキス。
……死んでないよな?
魔剣の発動は途中で止めることができないから見ていることしかできなかったが、無事だろうか?
だがそんな心配は意味なかったようで、コーキスは何事もなかったかのようにムクリと起き上がった。その体には身につけていた鎧こそ壊れたままだが、すでに傷など消え失せていた。
「……良い刃であった」
まだ戦うのかと思ったが、コーキスはそれだけ言うとくるりと身を翻した。
「武器がなくてはこれ以上は戦えぬ。貴殿を認めよう──私の負けだ」
0
お気に入りに追加
4,060
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。