317 / 330
歴史改変ゲーム ?
しおりを挟む
【嵐side】
大掃除も終わり、今は手分けして正月用のお飾りや料理の材料の買い出しに来ている。
妹たちは正月のお飾りの担当だ。
何故か、荷物係に于吉が英里香の後について行ったが、アイツらいつの間に仲良く成ったのだろうか ?
「『御節も良いけど、カレーもね !』と言うから、カレーの材料も買うのじゃ ! 」
由利凛が張り切っているが、そのフレーズは令和の若者には通じ無いぞ !
逆に恵利凛は落ち込んでいる。
「ルイとアントワネットが駆け落ちしちゃったよぉ~。
人選を間違えちゃった ? プロイセンとイングランドとの戦争に成りそうだし、花の都パリは不衛生で疫病が発生しそうだし…………もしかしたら詰んだ !
わたしだけ、二級女神のままなのかなぁ~ 」
恵利凛の奴、歴史改変ゲームで遊んでいるのか ?
渋い趣味だなぁ~。
由利凛が恵利凛を励ましているようだが、念話を使っているのか、内容がわからない。
ゲームの攻略法でも教えているのだろう。
「由利凛も恵利凛と同じ歴史改変ゲームをしているのか ? 」
由利凛は一瞬呆けたが直ぐに笑いながら、
「妾は、日本の歴史改変ゲームをしているのじゃ !
まずは、邪魔な織田信長を排除して今川義元に天下を取らせたのじゃ !」
ゲッ、織田信長を排除だと……由利凛らしいといえば由利凛らしいんだが、信じられないことをする奴だよな。
頭を使うシュミレーションゲームは苦手だから食指が伸びないんだよ。
前に由利凛が三国志のゲームをしていたが、三国志末期の劉禅でプレイしていた。
およそ、普通のプレイをしない妹分には呆れるしかない。
「なあ、由利凛。
俺でも出来る歴史改変ゲームはあるか ? 」
ムッムッムッ と考えこんだ由利凛が、
「嵐お兄ちゃんは、鎌倉時代の元寇の襲来は知っているよね ? 」
「知っているぞ、二度に渡り攻めて来たんだよな。
それくらい常識だろ ! 」
「嵐お兄ちゃんのゲーム機でダウンロード出来るから、お正月は遊んでみたら ?
文永の役で元軍を迎え撃った平景隆に成って対馬、壱岐を守りきれば、妾たちが遊んでいるゲームを教えてあげるのじゃ ! 」
「よし、わかった ! 前哨戦に元寇なんか叩き潰してやるぜ ! 」
歴史ゲームなら、由利子おばちゃんも反対しないだろうとの目論見もあったのだが……
帰ってからダウンロードしたゲームは閻魔モードかと思うくらいに何度も俺の軍は絶滅させられた。
神風が吹いて勝つんじゃなかったのかよ !
スマホで、あらためて調べて絶句した。
歴史では、もっと悲惨な出来事だったようだ。
由利凛に文句を言ったら、
「嵐お兄ちゃんはバカなの !?
正攻法で勝てるワケないでしょう。
鎌倉幕府の執権 北条時宗を動かして早めに対処するに決まっているのじゃ !」
そういう搦め手は英里香の方が得意なんだよな。
「アレスお兄ちゃんがアテナちゃんに負けてばかりなのと同じなのじゃ !
猪突猛進で戦うばかりでは勝てないに決まっているのじゃ ! 」
このヤロー …………女の子だから、メロー ?
人が気にしていることをズケズケ言いやがって、
「由利凛……もっと難易度の易しいゲームはないか ? 」
ヘタったわけでは無い、負けたままで、年を越せないのが悔しいから聞いたのだ。
大掃除も終わり、今は手分けして正月用のお飾りや料理の材料の買い出しに来ている。
妹たちは正月のお飾りの担当だ。
何故か、荷物係に于吉が英里香の後について行ったが、アイツらいつの間に仲良く成ったのだろうか ?
「『御節も良いけど、カレーもね !』と言うから、カレーの材料も買うのじゃ ! 」
由利凛が張り切っているが、そのフレーズは令和の若者には通じ無いぞ !
逆に恵利凛は落ち込んでいる。
「ルイとアントワネットが駆け落ちしちゃったよぉ~。
人選を間違えちゃった ? プロイセンとイングランドとの戦争に成りそうだし、花の都パリは不衛生で疫病が発生しそうだし…………もしかしたら詰んだ !
わたしだけ、二級女神のままなのかなぁ~ 」
恵利凛の奴、歴史改変ゲームで遊んでいるのか ?
渋い趣味だなぁ~。
由利凛が恵利凛を励ましているようだが、念話を使っているのか、内容がわからない。
ゲームの攻略法でも教えているのだろう。
「由利凛も恵利凛と同じ歴史改変ゲームをしているのか ? 」
由利凛は一瞬呆けたが直ぐに笑いながら、
「妾は、日本の歴史改変ゲームをしているのじゃ !
まずは、邪魔な織田信長を排除して今川義元に天下を取らせたのじゃ !」
ゲッ、織田信長を排除だと……由利凛らしいといえば由利凛らしいんだが、信じられないことをする奴だよな。
頭を使うシュミレーションゲームは苦手だから食指が伸びないんだよ。
前に由利凛が三国志のゲームをしていたが、三国志末期の劉禅でプレイしていた。
およそ、普通のプレイをしない妹分には呆れるしかない。
「なあ、由利凛。
俺でも出来る歴史改変ゲームはあるか ? 」
ムッムッムッ と考えこんだ由利凛が、
「嵐お兄ちゃんは、鎌倉時代の元寇の襲来は知っているよね ? 」
「知っているぞ、二度に渡り攻めて来たんだよな。
それくらい常識だろ ! 」
「嵐お兄ちゃんのゲーム機でダウンロード出来るから、お正月は遊んでみたら ?
文永の役で元軍を迎え撃った平景隆に成って対馬、壱岐を守りきれば、妾たちが遊んでいるゲームを教えてあげるのじゃ ! 」
「よし、わかった ! 前哨戦に元寇なんか叩き潰してやるぜ ! 」
歴史ゲームなら、由利子おばちゃんも反対しないだろうとの目論見もあったのだが……
帰ってからダウンロードしたゲームは閻魔モードかと思うくらいに何度も俺の軍は絶滅させられた。
神風が吹いて勝つんじゃなかったのかよ !
スマホで、あらためて調べて絶句した。
歴史では、もっと悲惨な出来事だったようだ。
由利凛に文句を言ったら、
「嵐お兄ちゃんはバカなの !?
正攻法で勝てるワケないでしょう。
鎌倉幕府の執権 北条時宗を動かして早めに対処するに決まっているのじゃ !」
そういう搦め手は英里香の方が得意なんだよな。
「アレスお兄ちゃんがアテナちゃんに負けてばかりなのと同じなのじゃ !
猪突猛進で戦うばかりでは勝てないに決まっているのじゃ ! 」
このヤロー …………女の子だから、メロー ?
人が気にしていることをズケズケ言いやがって、
「由利凛……もっと難易度の易しいゲームはないか ? 」
ヘタったわけでは無い、負けたままで、年を越せないのが悔しいから聞いたのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる