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最強 ? 最恐 ? 最凶夫婦神の強襲 !

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 この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません

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※  時を少し戻します。


ヘーベーよ、本当に此処ここが悪の隠れ家なのだな 」

「そーですね。  わたしがアルバイトをしている納豆製造会社のパートのオバチャマが、
『弱い国イジメしている国なのよぉ~』
 と言っていたですね ! 」

「そえか、解った妻よ。
『 悪の栄えた試しなし』とも言うので、このヘラクレスが悪を倒して正義を示そうではないか ! 」

 ギリシャの夫婦神は、どうやら勘違いしているようで……

「ちょっと君たち、此処は関係者以外は立ち入り禁止な……

 バキッ !

「何をする貴様 ! 公務執行妨害で逮捕す……

 バキッ !

 二人の警察官がヘラクレスに沈黙させられました。

旦那様ヘラクレス。  
 此処は危険なので、わたしは 姿を消しておきますですね」

 そう言い残して、女神ヘーベーは姿を消しました。

 少しだけ寂しさを感じながら、ズンズンとロシア大使館に突き進む英雄神ヘラクレス。

 ヘラクレスがドアノブを開こうとしたら、

 バキバキッバキッ !

 鍵が掛けられたドアノブを無理やり引きちぎりました。

 雪崩なだれこむロシア大使館員達、手には拳銃がにぎられていて、

 パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン !

 銃弾の嵐がヘラクレスを襲うも、

「 ムン !  そのような武器で、我が肉体を傷つけようとするなど、無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 !」

 ヘラクレスの鋼の肉体の前には、拳銃の弾などは豆鉄砲のような物だった。

 ヘラクレスは、ひとしきり暴れた後で、一人のロシア大使館員に聞いた。

「悪の総帥を出したまえ !
 俺自ら鉄槌をくだそうではないか 」

「悪の総帥 ?  そんな者は居ない !
 大使なら既に避難しているから、此処には居ないわ ! 」

 ヘラクレスに対して負けてたまるかと、言い返す、ロシア大使館員。

 考え込んでいるヘラクレスにロシア大使館員が、

「我々に対して、こんな事をして無事でいられると思うなよ、 !」

「フム、何故 ギリシャ人だと思うのだ ? 」

巫山戯ふざけるな !
 さっきから、ギリシャ語を話していたクセに。
 それに我々は、悪ではないわ !
 悪と云うのは、世界の警察を気取っているだ ! 」

 すると、姿を消している女神ヘーベーが、

「お~、これは良いことを聞きました。
 次の世直し旅の目標は、アメリカ合衆国ですね 」

 ロシア大使館を後にする時、ドローンのカメラに気がついた女神ヘーベー。

「旦那様、カメラに向かって、をするのが、日本の様式美ようしきびだそうですね !」

 カメラに向かい、自慢の筋肉を見せびらかしているヘラクレスを見ながら、ロシア大使館員の一人は、

「ギリシャ大使館に抗議の為に大使を呼び出してくれ、無駄だと思うがな。
 アレは人間じゃ無い !  筋肉の悪魔だ ! 」


♟♞♝♜♚♛

 同じようにアメリカ大使館、中国大使館と次々と襲うヘラクレスと女神ヘーベー。

「次はモスクワのクレムリンを退治するですね ! 」

 完全に目的を忘れている女神ヘーベーを止められる者は居なかった。

    
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