203 / 330
仄暗い水の底から ③
しおりを挟む
【海里side】
ウチだって、ウチだって、陰陽師なんじゃぁー !
外には、数体の死人が居た。
「チの十八式 不動明王火炎呪 ! 」
ウチの陰陽術、不動明王火炎呪の炎が死人達を包んだ。
「ウチだって、これくらいはヤれるわよ !」
確かに、ウチの炎は死人を包んだのに……
「なんで、ダメージが無いのよぉー ! 」
ウチが思わず叫んだ時、
「それはな奴らは水死体、井戸に投げ込まれた遊女だからだよ !」
「無茶するなよ、海里 !
まだ、見習いの海里には無理な相手なんだぞ !
心配かけやがって !」
いつの間にか、嵐くんと こける君がウチの後ろに立って居た。
えっ、もしかして嵐くんも陰陽師なの ?
徐々に死人が迫ってくる。
「俺のこの手が真っ赤に燃える! 悪霊を倒せと轟き叫ぶ! ばあああああああああくぬぇつぅ・・ゴォォォッド・・フィンガアアアアアアアアアアアアアッ! 」
ウソォォォ、嵐くんが いつの間にかグローブを右手につけて死人に殴りかかった !
ボコォォォ !
嵐くんの右手のグローブが死人にめり込んで、
「ヒイィィィィィィト・・エンドォォォォー ! 」
死人が光の粒子に成って空に登っていったわ。
「無茶苦茶だ、俺より嵐の方こそ何者なんだよ ! 」
思わず、こける君が言うと
「 通りすがりのイケメンヒーローだ、覚えておけ ! 」
カッコいいつもりなんだろうけど、何処から突っ込みを入れたら良いか迷ってしまうわ。
「海里、海里、まともに相手をしなくていいぞ。
奴は厨二病の重症患者みたいだから、ヘタに関わると面倒くさいからスルーしとこう 」
こける君が、ソッと耳打ちすると
「厨二病ちゃうわ ! 聞こえ無いと思って好き勝手言いやがって ! 」
ウワァ、すごい地獄耳 !
だけど、まだまだ死人は沢山いる。
ハッ ! お店の方は大丈夫かしら ?
ウチがお店の方をチラ見していたら、
「店の方は結界を張り直したから大丈夫だから安心して目の前の敵に集中しろ海里 ! 」
ウチの気持ちに気がついたのか、こける君がこたえてくれた。
「嵐くんの彼女は、お店に待機しているのかしら ? 」
「彼女ちゃうわ ! ヘーベーは、妹…………親類の妹分みたいなものだから勘違いするな ! 」
……どうやら大江戸家の家庭の事情は複雑らしいわね。
「おい、嵐 !
お前が右手に付けているグローブは霊具なのか ? 」
こける君が嵐くんに聞くと、
「こんなこともあろうかと、俺が科学と錬金術で創った対魔用ブーストグローブだ !」
大江戸巧くんとジャンヌ=オルレアンさんが駆け付けて来た。
巧くんは剣をジャンヌさんは…………旗 ?
えっ えっ 、何故、旗 ?
ウチだって、ウチだって、陰陽師なんじゃぁー !
外には、数体の死人が居た。
「チの十八式 不動明王火炎呪 ! 」
ウチの陰陽術、不動明王火炎呪の炎が死人達を包んだ。
「ウチだって、これくらいはヤれるわよ !」
確かに、ウチの炎は死人を包んだのに……
「なんで、ダメージが無いのよぉー ! 」
ウチが思わず叫んだ時、
「それはな奴らは水死体、井戸に投げ込まれた遊女だからだよ !」
「無茶するなよ、海里 !
まだ、見習いの海里には無理な相手なんだぞ !
心配かけやがって !」
いつの間にか、嵐くんと こける君がウチの後ろに立って居た。
えっ、もしかして嵐くんも陰陽師なの ?
徐々に死人が迫ってくる。
「俺のこの手が真っ赤に燃える! 悪霊を倒せと轟き叫ぶ! ばあああああああああくぬぇつぅ・・ゴォォォッド・・フィンガアアアアアアアアアアアアアッ! 」
ウソォォォ、嵐くんが いつの間にかグローブを右手につけて死人に殴りかかった !
ボコォォォ !
嵐くんの右手のグローブが死人にめり込んで、
「ヒイィィィィィィト・・エンドォォォォー ! 」
死人が光の粒子に成って空に登っていったわ。
「無茶苦茶だ、俺より嵐の方こそ何者なんだよ ! 」
思わず、こける君が言うと
「 通りすがりのイケメンヒーローだ、覚えておけ ! 」
カッコいいつもりなんだろうけど、何処から突っ込みを入れたら良いか迷ってしまうわ。
「海里、海里、まともに相手をしなくていいぞ。
奴は厨二病の重症患者みたいだから、ヘタに関わると面倒くさいからスルーしとこう 」
こける君が、ソッと耳打ちすると
「厨二病ちゃうわ ! 聞こえ無いと思って好き勝手言いやがって ! 」
ウワァ、すごい地獄耳 !
だけど、まだまだ死人は沢山いる。
ハッ ! お店の方は大丈夫かしら ?
ウチがお店の方をチラ見していたら、
「店の方は結界を張り直したから大丈夫だから安心して目の前の敵に集中しろ海里 ! 」
ウチの気持ちに気がついたのか、こける君がこたえてくれた。
「嵐くんの彼女は、お店に待機しているのかしら ? 」
「彼女ちゃうわ ! ヘーベーは、妹…………親類の妹分みたいなものだから勘違いするな ! 」
……どうやら大江戸家の家庭の事情は複雑らしいわね。
「おい、嵐 !
お前が右手に付けているグローブは霊具なのか ? 」
こける君が嵐くんに聞くと、
「こんなこともあろうかと、俺が科学と錬金術で創った対魔用ブーストグローブだ !」
大江戸巧くんとジャンヌ=オルレアンさんが駆け付けて来た。
巧くんは剣をジャンヌさんは…………旗 ?
えっ えっ 、何故、旗 ?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる