96 / 330
嵐のごとく Ⅴ ⑧
しおりを挟む
【嵐side】
アゲハの配信を見たせいか、プレイヤー達が必死でNPCの道具屋などに殺到している。
タヌキチの活躍を見て欲しく成ったようだ。
俺の処にも従魔のトレードの話や『売って欲しい』とプレイヤーが来たが、全て断った。
本当にトレードや売り買いが出来るとは思わなかったなぁ~
「ボク売られるんじゃないかと不安だったんだからね!
嵐が良い人で良かったよ !
ボクの人を見る目は確かだったと云うことだね」
ベルが言うとタヌキチまでもが、頷いていた。
『人を見る目』なんて言うが、お前は俺の干しいもに魅了された食いしん坊だろう !
今の処、妖精をテイムしているのは俺だけだが、蝶子の配信の後にタヌキチと同じ『ぶんぶく茶釜』が数体見つかり騒ぎに成っているようだ。
他にも古道具に宿っているモンスターが居るらしく、NPCの道具屋は賑わっている。
ダークネスの大盾だが、教会も賢者も呪いを解呪出来なかった。
盾としては優秀なんだが、喋る盾は需要が無いのか、トレードの話が無かった。
某RPGゲームみたいに呪われて動けなくなることは無いんだがなぁ~。
既に転職出来るのだが、何故か転職先が『パラディン』一択しか無かった。
他の剣士は『上級剣士』『騎士』『武士』の選択があるのに、何故か俺だけが『パラディン』なんだよ!
やっぱり、この大盾の呪いのせいなのか ?
とりあえずは保留だな。
何時か、解決策が見つかるかも知れないからな。
「ねえー、ねえー、嵐、何処に行くつもりなの?
ボク、お腹が空いてきたから、串焼きで良いから ご馳走してよ!」
……この はらペコ妖精め!
ピーターパンのティンカーベルから『ベル』の名前にしたが、名前が変更出来るなら『ペコリーナ』にでも代えてやるのに!
まあ、俺もはらペコだから、ついでにベルやタヌキチにも串焼きを買ってやるか。
三人?で串焼きを食べながら街の外に出た。
お使いクエストを引き受けたので、近くの村までお届け物をする為だ。
「ねえー、ねえー、嵐、一人でクエストなんて大丈夫なの?
でもボクやタヌキチが居るから大丈夫だよね!」
つい、リアルネームを話してしまってから、俺達三人だけの時に限りベルは俺のことを『嵐』と呼ぶように成ってしまった。
他のメンバーや他人が居る時には『ケンシン』と呼ぶから自由にさせている。
タヌキチや他の従魔は、話す処か鳴き声も出さない。
もしかしたら、そのうちに喋り始めるのではと期待している。
街からだいぶ離れた所で、
「待てーい! 有り金全部とアイテム、そして従魔を頂くぜ !」
覆面をした男達に囲まれている。
「俺達は、泣く子も黙る『悪魔王の爪』だ !
PK、殺されたく無かったら、大人しく言う通りにしろ!」
ボスらしい覆面男が言っているが、言う通りにしてもPKする癖に良く言うわ!
コイツらが、PK集団『悪魔王の爪』なんだな。
妹たちの言う通りに出てきたので、正直 驚いている。
ひい ふい みい よお………いっぱいだな。
「ケンシン、敵は 15人は居るよ!
囲まれている、本当に大丈夫? 」
俺が、五つ以上数えられない訳では無いからな!
数えるのが面倒だっただけだからな!
しかし、囲まれているとは アリア(アテナ)とエデン(エリス)の言う通りだった。
そして、ムカつくがユカリン(ユリリン)のエサ呼ばわりが当たった訳だ。
俺がアホだと思っているんだろうなぁ~、奴ら。
そう、本当の依頼、クエストはPK集団悪魔王の爪を撲滅することだ。
このゲーム、PKは禁止されている訳では無いから、PKをしてもアカウントを取り消しされる訳では無い。
だが、奴らは ゲームを始めたばかりの新人や小学生などのゲーム弱者ばかりを中心にPKを繰り返していたので、俺達『黄金の日日』を始め、いくつかの『クラン』が集まり話し有って、オトリを使い奴らを誘き寄せることにした。
納得はいかないが、妹たちに言わせると俺は美味しいエサらしい……やはり納得がイカーン!
案の定、多くのクラン連合に囲まれた奴らは逃げることも出来ずに雷魔法で麻痺させられて捕縛されていた。
この後は、かつての魔王が居た洞窟に閉じ込められるから、ログアウトして、新たにゲームを始めても洞窟から出られない訳だ。
奴らも今更、運営に通報など出来ないだろうし、運営も相手にはしないだろう。
アゲハ(アフロディーテ)もこのことを配信するようだし運営が奴らを助けることはしない……と妹たちが言っていた。
新たにゲームを始めるにしても、このゲームは 一人アカウントは一つが原則だから 終わったな奴ら。
アゲハの配信を見たせいか、プレイヤー達が必死でNPCの道具屋などに殺到している。
タヌキチの活躍を見て欲しく成ったようだ。
俺の処にも従魔のトレードの話や『売って欲しい』とプレイヤーが来たが、全て断った。
本当にトレードや売り買いが出来るとは思わなかったなぁ~
「ボク売られるんじゃないかと不安だったんだからね!
嵐が良い人で良かったよ !
ボクの人を見る目は確かだったと云うことだね」
ベルが言うとタヌキチまでもが、頷いていた。
『人を見る目』なんて言うが、お前は俺の干しいもに魅了された食いしん坊だろう !
今の処、妖精をテイムしているのは俺だけだが、蝶子の配信の後にタヌキチと同じ『ぶんぶく茶釜』が数体見つかり騒ぎに成っているようだ。
他にも古道具に宿っているモンスターが居るらしく、NPCの道具屋は賑わっている。
ダークネスの大盾だが、教会も賢者も呪いを解呪出来なかった。
盾としては優秀なんだが、喋る盾は需要が無いのか、トレードの話が無かった。
某RPGゲームみたいに呪われて動けなくなることは無いんだがなぁ~。
既に転職出来るのだが、何故か転職先が『パラディン』一択しか無かった。
他の剣士は『上級剣士』『騎士』『武士』の選択があるのに、何故か俺だけが『パラディン』なんだよ!
やっぱり、この大盾の呪いのせいなのか ?
とりあえずは保留だな。
何時か、解決策が見つかるかも知れないからな。
「ねえー、ねえー、嵐、何処に行くつもりなの?
ボク、お腹が空いてきたから、串焼きで良いから ご馳走してよ!」
……この はらペコ妖精め!
ピーターパンのティンカーベルから『ベル』の名前にしたが、名前が変更出来るなら『ペコリーナ』にでも代えてやるのに!
まあ、俺もはらペコだから、ついでにベルやタヌキチにも串焼きを買ってやるか。
三人?で串焼きを食べながら街の外に出た。
お使いクエストを引き受けたので、近くの村までお届け物をする為だ。
「ねえー、ねえー、嵐、一人でクエストなんて大丈夫なの?
でもボクやタヌキチが居るから大丈夫だよね!」
つい、リアルネームを話してしまってから、俺達三人だけの時に限りベルは俺のことを『嵐』と呼ぶように成ってしまった。
他のメンバーや他人が居る時には『ケンシン』と呼ぶから自由にさせている。
タヌキチや他の従魔は、話す処か鳴き声も出さない。
もしかしたら、そのうちに喋り始めるのではと期待している。
街からだいぶ離れた所で、
「待てーい! 有り金全部とアイテム、そして従魔を頂くぜ !」
覆面をした男達に囲まれている。
「俺達は、泣く子も黙る『悪魔王の爪』だ !
PK、殺されたく無かったら、大人しく言う通りにしろ!」
ボスらしい覆面男が言っているが、言う通りにしてもPKする癖に良く言うわ!
コイツらが、PK集団『悪魔王の爪』なんだな。
妹たちの言う通りに出てきたので、正直 驚いている。
ひい ふい みい よお………いっぱいだな。
「ケンシン、敵は 15人は居るよ!
囲まれている、本当に大丈夫? 」
俺が、五つ以上数えられない訳では無いからな!
数えるのが面倒だっただけだからな!
しかし、囲まれているとは アリア(アテナ)とエデン(エリス)の言う通りだった。
そして、ムカつくがユカリン(ユリリン)のエサ呼ばわりが当たった訳だ。
俺がアホだと思っているんだろうなぁ~、奴ら。
そう、本当の依頼、クエストはPK集団悪魔王の爪を撲滅することだ。
このゲーム、PKは禁止されている訳では無いから、PKをしてもアカウントを取り消しされる訳では無い。
だが、奴らは ゲームを始めたばかりの新人や小学生などのゲーム弱者ばかりを中心にPKを繰り返していたので、俺達『黄金の日日』を始め、いくつかの『クラン』が集まり話し有って、オトリを使い奴らを誘き寄せることにした。
納得はいかないが、妹たちに言わせると俺は美味しいエサらしい……やはり納得がイカーン!
案の定、多くのクラン連合に囲まれた奴らは逃げることも出来ずに雷魔法で麻痺させられて捕縛されていた。
この後は、かつての魔王が居た洞窟に閉じ込められるから、ログアウトして、新たにゲームを始めても洞窟から出られない訳だ。
奴らも今更、運営に通報など出来ないだろうし、運営も相手にはしないだろう。
アゲハ(アフロディーテ)もこのことを配信するようだし運営が奴らを助けることはしない……と妹たちが言っていた。
新たにゲームを始めるにしても、このゲームは 一人アカウントは一つが原則だから 終わったな奴ら。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる