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嵐のごとくⅢ ⑦
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【嵐side】
冒険者ギルドに行ったが、良いクエストが無いなぁ~。
簡単な採取クエストと俺達のレベルでは無理な討伐クエストと護衛クエストがあるだけだ。
常時依頼クエストとして『角ウサギ』や『ゴブリン』を狩るのもあるから地道にレベル上げをするしかないかぁ~。
……と考えていたのだが、
「 褒めて、褒めて、アゲハを褒めて!
この間のNPCからクエストを依頼されたから受けてきたよ!」
コッ コイツは、また勝手な事をしやがって!
と呆れていたのだが、サナダとギレンの様子は違った。
「でかした、アゲハ!
チェーン・クエストだぞ、サナダ!」
「 ああ、俺達だけだったら、見逃していたかも知れないから褒めてやるぞ、アゲハ」
「 エヘヘ、もっともっと褒めてぇ~♪
蝶子は褒めて讃えて貰うと成長するのぉ~♪」
チェーン・クエスト?
サナダに詳しく説明を求めると、
一つの依頼をキッカケに次から次へと繋がる依頼クエストが貰えれらしい上に、総じて報酬が良い上に最終依頼クエストを成功させると、とんでもない報酬が貰える可能性があるそうだ。
俺達は、さっそくNPCの元に再度、依頼内容を聞きに行った。
アゲハの奴が、キチンと依頼内容を聞いて来なかったからだ。
全く、人の話や説明を聞かないなんて残念な奴だよな。
♟♞♝♜♛♚♘♗♕♖♙♔
俺達は、以前助けたNPCの旦那と一緒に魔の森に来ている。
所謂、護衛依頼な訳だ。
俺達にお礼として、渡してきた10万エンジャーのせいで家の蓄えが無くなってしまい、金を稼ぐ為に魔の森に入りトレントの上位種であるエルダートレントを狩るのだ。
エルダートレントがドロップする木材は貴重で高値で取引されるのだが、パーティーに『木こり』の職業が居ないとドロップしないらしいのだ。
俺達、冒険者だけでは 倒してもドロップせず、木こりだとエルダートレントを倒すことが出来ないので貴重な訳なのだ。
プレイヤーに『木こり』の職業は無い(らしい)から、知らないプレイヤーの方が多いだろう。
正直、俺達だけだと荷が重いので知り合ったばかりだが、クリスに応援を頼んで臨時にパーティーに入って貰った。
アゲハは不満気だったが戦力不足なのは理解しているのだろう、反対はしなかったのだが……
「ねえ ねえ、クリスさんはパットをしないの~♪
アハハハ、そういえば、このゲームにはパットは無かったよねぇ~、お気の毒さまぁ ♪
肩が凝らなくて羨ましいわぁ~、蝶……アゲハは肩が凝って困っちゃうのぉ~♪
銀髪で男の子みたいだからモテるんでしょう~、女の子にぃ~♪」
さっそく、アゲハがマウントを取りに行ってやがる。
このゲームの開発スタッフは現実主義らしく、顔もスタイルも現実に即しているらしい。
髪の色や長さ、瞳や肌の色は変えられるらしいが、顔の造作や体型はゲーム開始時にキャブレーション?とかで手で触り捲ったので現実を再現されているらしい。
そう、まるっきり あのデスゲームのアニメを再現してやがる癖にソードスキルは無いなど、無駄に現実に拘ってやがる。
クリスは、顔をヒクヒクしながらも笑顔を絶やさないが、かなり怒っているハズだよなぁ~。
昔から蝶子は、人をイラつかせることに対して天災……天才だな。
冒険者ギルドに行ったが、良いクエストが無いなぁ~。
簡単な採取クエストと俺達のレベルでは無理な討伐クエストと護衛クエストがあるだけだ。
常時依頼クエストとして『角ウサギ』や『ゴブリン』を狩るのもあるから地道にレベル上げをするしかないかぁ~。
……と考えていたのだが、
「 褒めて、褒めて、アゲハを褒めて!
この間のNPCからクエストを依頼されたから受けてきたよ!」
コッ コイツは、また勝手な事をしやがって!
と呆れていたのだが、サナダとギレンの様子は違った。
「でかした、アゲハ!
チェーン・クエストだぞ、サナダ!」
「 ああ、俺達だけだったら、見逃していたかも知れないから褒めてやるぞ、アゲハ」
「 エヘヘ、もっともっと褒めてぇ~♪
蝶子は褒めて讃えて貰うと成長するのぉ~♪」
チェーン・クエスト?
サナダに詳しく説明を求めると、
一つの依頼をキッカケに次から次へと繋がる依頼クエストが貰えれらしい上に、総じて報酬が良い上に最終依頼クエストを成功させると、とんでもない報酬が貰える可能性があるそうだ。
俺達は、さっそくNPCの元に再度、依頼内容を聞きに行った。
アゲハの奴が、キチンと依頼内容を聞いて来なかったからだ。
全く、人の話や説明を聞かないなんて残念な奴だよな。
♟♞♝♜♛♚♘♗♕♖♙♔
俺達は、以前助けたNPCの旦那と一緒に魔の森に来ている。
所謂、護衛依頼な訳だ。
俺達にお礼として、渡してきた10万エンジャーのせいで家の蓄えが無くなってしまい、金を稼ぐ為に魔の森に入りトレントの上位種であるエルダートレントを狩るのだ。
エルダートレントがドロップする木材は貴重で高値で取引されるのだが、パーティーに『木こり』の職業が居ないとドロップしないらしいのだ。
俺達、冒険者だけでは 倒してもドロップせず、木こりだとエルダートレントを倒すことが出来ないので貴重な訳なのだ。
プレイヤーに『木こり』の職業は無い(らしい)から、知らないプレイヤーの方が多いだろう。
正直、俺達だけだと荷が重いので知り合ったばかりだが、クリスに応援を頼んで臨時にパーティーに入って貰った。
アゲハは不満気だったが戦力不足なのは理解しているのだろう、反対はしなかったのだが……
「ねえ ねえ、クリスさんはパットをしないの~♪
アハハハ、そういえば、このゲームにはパットは無かったよねぇ~、お気の毒さまぁ ♪
肩が凝らなくて羨ましいわぁ~、蝶……アゲハは肩が凝って困っちゃうのぉ~♪
銀髪で男の子みたいだからモテるんでしょう~、女の子にぃ~♪」
さっそく、アゲハがマウントを取りに行ってやがる。
このゲームの開発スタッフは現実主義らしく、顔もスタイルも現実に即しているらしい。
髪の色や長さ、瞳や肌の色は変えられるらしいが、顔の造作や体型はゲーム開始時にキャブレーション?とかで手で触り捲ったので現実を再現されているらしい。
そう、まるっきり あのデスゲームのアニメを再現してやがる癖にソードスキルは無いなど、無駄に現実に拘ってやがる。
クリスは、顔をヒクヒクしながらも笑顔を絶やさないが、かなり怒っているハズだよなぁ~。
昔から蝶子は、人をイラつかせることに対して天災……天才だな。
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