ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第六章 エルフ王国編

第207話 セランディア・クエスト ②

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 資金を調達した俺達はケイトさんのコンビニに向かっていた。
 コンビニで武器を買うとか、頭がおかしい気もするが、他に選択肢がないので仕方ない。

「まったくもー! エレインには困ったものだな! コウにデレデレしちゃって、だらしない! 下心が丸見えじゃないか!」

 普段下心を隠そうとしないルーナさんがなんか言っている。
 猿は他の猿の尻が赤いのを笑うと言うが。
 まあ、俺も下心は隠した記憶がないので偉そうなことは言えない。

「だいたいいくらエレインががんばったって、コウはもう私の夫なんだぞ! えっへへー。なー?」

 猿ーナが嬉しそうに同意を求めてくるが、答えづらいわ。
 まあ、なのでスルーするとして。

 とりあえず、俺はレベリングの事を考えた。
 レベル上げ。
 それはゲームの大部分を占める醍醐味。
 ちょっとやる気を持て余したけど、資格勉強とかしちゃう程の意識はない俺の熱意の受け皿になってくれるニクいやつ。
 俺の人生のかなりの部分を費やしたオンラインゲーム。
 ふと思い返してみると、あれ? 俺レベル上げしかしてない!? 
 それでも、年単位の時間を費やしてしまったオンラインゲーム。
 レベル上げは、俺の青春と言っても過言ではない。
 まあセックスのほうが好きですけど。

 レベル上げは一人ではできない。
 大切なのはパーティ構成だ。
 かつて、とあるオンラインゲームで暗黒騎士という脳筋アタッカーをやっていた俺。
 盾職タンク様と回復職ヒーラー様に媚びへつらい、おみ足お舐めしやしょうか? と聞いちゃいそうな勢いでパーティに参加させてもらっていた。
 敵の攻撃を受けてくださるタンク様と、後先考えずにヒャッハーする暗黒騎士の傷を癒やしてくださるヒーラー様。
 お二人がいなければ、パーティは成立しない。
 ちなみに暗黒騎士の替わりは掃いて捨てるほどいる。


 そんな苦い記憶を踏まえて、現状を見てみよう。

 まず、暗黒の力を纏いし超絶アタッカー。俺!!!
 言うまでもなくタンクでもなければ、ヒーラーでもない。

 ルーナはなんだろう?
 弓が得意っぽいけど狩人かな?

「え? 弓なら任せろ! エルフ随一の弓の使い手であるお祖母様にビシバシしごかれたからな! これでも一流の狩人なんだぞ!」

 ルーナが自慢げにEカップをぷるんと張る。
 一流の狩人かどうかは疑問が残るが、良い乳なのは認めよう。
 ただ、一つだけ気になる点があった。

「で? そんな狩人なお前は、弓はどうしたんだ?」

 今のルーナは丸腰な上に普段着だった。
 手には弁当の入ったバスケットを持っていて、狩人感ゼロなんだけど。

「あ、弓な! あれ、どっかいっちゃったんだ……だから、新しいの買ってほしいな?」

 まさかの弓を失くしちゃった一流の狩人。
 絶対ポンコツじゃん!
 戦力外確定である。
 使えねえな!
 耳をしょぼんとさせながら、おねだりするの可愛いから、新しい弓は買ってやろうと思うが。

 気を取り直して、本命はミレイである。
 なんたってミレイさんはシスター様なのだ。
 シスターといえば、超絶ヒーラーである。
 ミレイ様がいればなんとかパーティが成り立つ。
 タンクがいないと敵の攻撃に耐えられない?
 当たらなければどうということもない!!!
 かつて赤くて金色の人が言っていた名言である。

「あら、私は回復魔法なんてレア魔法は使えませんよ? 使えるのは神聖魔法だけです。アンデッドの相手なら任せてくださいね!」

 そう言ってミレイは自慢のFカップをぷるるんと張る。
 回復のできないシスターになんの価値が……? という気もするが良い乳だった。
 そして、唯一効果的な対アンデッド戦。
 なんだろう。
 アンデッドは敵というかご近所さんなイメージがしてならない。
 最近はグールのスミスさんがミレイの畑をよく手伝ってくれるらしい。
 コック幽霊のアントニオさんなんかも、よく村人に手作り料理を振る舞ったりして、人気者だった。
 そんなわけで、我が村では腐った死体とかが普通に村を闊歩している。
 なんなんだろう、この村。
 そんなアンデッドを倒すのに役立つと言われても、むしろ猟奇的な感じさえしてしまう。
 不遇のシスターミレイ。

「……あと得意なのは殴殺? とか撲殺? とかですかねー。やー!」

 可愛らしく小首をひねったミレイが、可愛らしい掛け声で、バールのようなものを振り下ろす。
 微笑ましくも見えるが、バールがブオンと結構いい音を鳴らすので冷や汗が出る。
 ていうか、お前のメインウェポン細剣レイピアじゃねえのかよ。
 細剣でどうやって殴殺と撲殺すんのかすごく気になる。
 結局はミレイさんも近接アタッカーってことだろうか。
 ヒーラー様とタンク様がいないパーティとか。
 全滅する未来しか見えない。
 うーん。
 そういえば、ヒーラーには心当たりがある。
 我が村の癒し系お姉さん。

「カンナさんに声を掛けてついてきてもらうか?」

「「ええええええ!?」」

 回復魔法の使い手のカンナさんの名前を出した途端、ルーナとミレイが怯え始めた。

「あ、あいつを連れてくのはどうかな……コウを盗られるのやだな」

「お忙しいですよ、きっと……」

 涙目になるルーナと、適当な事を言い出すミレイ。
 二人共カンナさん苦手すぎだろう。
 あんなにエッチで美人なのに。

 まあ、二人が嫌がるなら声をかけるのはやめとくが。
 そうなるとヒーラーは諦めるしかないか。
 せめてタンクだけでも連れて行きたい。
 でも、心当たりがなー。
 うーん。
 強いて言うなら、ダメージを追っても喜びそうなリュディア?
 もしくはダメージを受けても俺は痛くも痒くもないビニール袋?
 いやいや、違ったビニール袋じゃなかった。
 存在力は似たようなもんなのだが、なんつったけかなーあの冴えない男。
 まあ、いいか。

「ふはっははあ! お困りのようですな!!」

 ものすごく暑苦しい男の声が聞こえたのはそんなどうでもいい時だった。
 その男は服を一着しか持ってないのかな? と心配になるほど相変わらずのタンクトップに暑苦しい筋肉。
 その男がいるだけで、爽やかな春でも、うだるような暑さの埼玉県熊谷市に変わると噂の筋肉男だった。

「あら、ダンさん。おはようございます」

「ダン、おはよー」

 ミレイとルーナがそんな挨拶をしているが、暑苦しさが伝染るのでなるべく会話とかしないで欲しいな。
 俺たちの前にやってきたのは、ソフィさんの困った夫の筋肉だった。

「ふははは! お話は聞かせて頂きましたぞ! この耳介筋じかいきんでね!!」

 そう言って、筋肉は耳にメキイと血管を浮かべる。
 早くどっか行ってくれないだろうか。
 心の底から思った。

「この私を連れて行かれてはいかがですかな? この鍛え抜かれた鋼の鎧を纏ったこの私を!!」

 人、それを裸という。
 でも、筋肉がタンクか。
 暑苦しいけどそれもありな気がちょっとする。
 タンクトップ着てるし。
 タンクとなんか関係があるんじゃなかろうか。知らんけど。

「……まあ、コウさんの代わりに敵の攻撃を受けてくださると言うのなら、いないよりマシかもですね」

 ミレイがボソッと酷いことを言っていたが、その通りだった。
 筋肉がモンスターにボコられても何も感じないのは、ビニール袋と同じだ。
 まあ、連れてってもいいかな。

「よし、連れてってやんよ。でも、俺達の10メートル以内に近づくなよ? 恥ずかしいから」

「ふわっはあはは! こりゃ一本取られましたな!!! わかりました! 皆さんに簡単には追いつけないように私は、レスリングプッシュアップでついていきましょう」

 なぜか爆笑した筋肉は、暑苦しく地面に腕をつけると、尺取り虫のものまねのような腕立て伏せを始めた。
 ついていきましょうとか言っていたが、ぴょこんぴょこんと腕立てをする間、一ミリも進んでいないように見えた。

「はふっ! ふわっ! ぬがああああああ! ……ふう、これはなかなかいい筋トレですな! わははは!」

 なぜか上機嫌なのでほうっておくことにした。
 ついてこなくても、なんの問題もないからだ。


『なかま』
・こう(LV34)
・るーな
・みれい
・だん

『もちもの』
・ばーるのようなもの(Eみれい)

『おかね』
・10G

『ぼうけんのしょ』
わいせつぶつちんれつざいがなかまになった
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