ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第二章 吸血鬼編

第24話 死闘

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 思い切り剣を振りかぶる。
 力任せの一撃。
 セレナの血の剣に軽くいなされる。
 バランスを崩しながらも、俺はもう一方の剣でセレナを薙ぐ。

「まあ、怖い」

 セレナは俺をいなしたばかりの剣を驚くほどの速度で回転させて、俺の薙ぎ払いを防いだ。

 俺は崩れたバランスを立て直しながら、両手の剣を同時に振るう。
 しかし、セレナは驚異的なスピードで左右の剣を打ち払う。

 まるで俺だけがスローモーションで動いているかのようだった。

 それでも。

「くそがっ!」

 俺は無我夢中で剣を振るい続けた。

 相手は一刀、俺は二刀。
 手数だけはこちらが有利の筈だった。

 瞬くよりも速く、剣戟の音が積み重なっていく。
 俺は呼吸する間も惜しんで、両手の剣を振り回す。

 しかし、セレナには届かない。

 セレナの血の剣は真紅の軌跡を描きながら、俺の攻撃を尽く叩き落としていく。

 その表情は余裕に溢れ、微笑すら浮かべている。
 僅かに銀髪と白い花飾りが揺れるだけだ。

「その程度の剣の腕じゃ、私には届かないわ」

 言いながら、セレナは血の剣を大きく振り上げる。
 その胴はガラ空きだった。
 しかし、俺が隙をつく前にセレナの剣が振り下ろされる。

 俺は剣をクロスさせてセレナの一撃を受け止める。
 強烈な一撃だった。
 受け止めた二本の剣が悲鳴を上げるようにひび割れる。

「よく受け止められたわね」

 セレナが妖艶な笑みを浮かべる。
 俺は、そんなセレナを睨みつけるように魔力を込めた。
 瞬間的に俺を青い稲妻が包み込む。
 今まで剣で戦っていたのは、このための布石だ。
 俺は剣士ではなく魔法使いなのだ。

「燃えろ」

 瞬間、膨大な熱量がセレナを包む。
 自分の前髪が焦げるのも構わずに、俺は目の前に火柱を生成した。
 セレナは避ける間もなく火柱に飲み込まれていく。

 ほぼ自爆覚悟の攻撃だった。
 俺は皮膚の至る所に火傷を負いながら飛び退く。
 服に火が付いているのを払って消した。

 ひび割れた剣を捨てて、俺は膝に手をついた。
 思い出したように、肺が大量の空気を求める。
 ぜえぜえと息を吐きながら、燃え上がる火柱を見つめ続けた。
 火柱の中心に僅かな黒い影が見える。

 やがて火が消えた時、そこにいたのは黒焦げになった――。

「なかなかの炎だったわ。ヤケドしちゃいそう」

 ――吐き気がする程美しい、全く無傷の女だった。
 身にまとう黒いドレスにすら、焦げ跡どころか乱れた様子すらない。

「……化物が」

 毒づきながらも新しい剣を生成する。

「女性にそんな事を言っては失礼よ。……それにしても無手魔法(アイサイトスペル)とは、少し驚いたけれど」

 セレナはその赤い視線を僅かに細めた。

 俺は剣を構えながら、必死に考える。
 今ので倒せないのだとすると、ほぼ詰みに近い。
 規模は小さいが、発生させた魔力の密度は、オークの群れを全滅させた時と同等のつもりだった。
 今の俺の最大火力と言っても過言ではない。

 いや、土壁を生成した時と同じように、火魔法を圧縮できないだろうか。
 込める魔力はさっきの火柱と同様だが、範囲をもっと狭めて凝縮させるのだ。

「さあ、次はどうするの?」

 セレナは、だらりと血の剣を構えている。
 何かを期待するかのように、首を僅かに傾けている。
 白い花飾りが怪しく揺れる。

 俺は、再び駆け出した。
 息を思い切り吸い込んで、呼吸を止める。
 先程よりも、もっと早く、鋭く剣を振るうのだ。

 ギャンという音と共に、セレナの剣と俺の剣が交差する。
 突き、払い、斬り上げ、振り下ろし、薙ぎ払う。

「……これはさっきも見たわ。私を飽きさせないで頂戴? 殺すわよ」

 どこに喋る余裕があるのかわからないが、セレナの動きは無駄なく洗練されている。
 こっちは呼吸すらできないというのに、無駄口叩きながらキレまくっている。

 反則だろうが。

 そう思いながらも、俺は上空に火球を生成させる。
 剣を振り回したまま、同時に魔力を練り上げていく。

「あは。なあに、それ?」

 再び口を開くセレナを連続攻撃で黙らせる。
 俺はオーバーロードを発動させて、生成した火球を圧縮させる。
 火球にオーバロードした魔力が稲妻となってまとわりついていく。
 いつもなら両手を使って制御している所だが、今、俺の両手はセレナと切り結ぶのに塞がっている。
 だけど、本来イメージを固めるのに手など必要ないのだ。
 俺は火球を圧縮させて、小さな矢を作り上げる。
 フレアアローと違って、煌々と輝いている。
 それはまるで小さな太陽のようだった。

 剣戟を繰り返しながら、セレナに向かって圧縮火矢を放つ。

 それを見たセレナの顔色が僅かに変わる。

「くっ!」

 器用に首を捻って、セレナは火矢を躱す。
 外れた矢は、床をあっさり貫いて何処かに飛んでいった。

 下の方で物凄い熱量が膨れ上がるのを感じる。
 それだけの火力が圧縮されているのだ。

「……残念。外れちゃったわね」

 軽口を叩きながらも、セレナの表情が僅かに引きつっている。
 その反応だけで十分だった。

「次は当てないとな」

 俺は攻撃の手を緩めない。
 今の自分に出来る精一杯の速度で左右の剣を繰り出し続ける。
 相変わらずセレナの赤い剣に全て防がれているが。

 俺は思い切り歯を食いしばった。
 全魔力の殆どを込める。

 俺の周りに、いくつもの火球が生成されていく。

「……デタラメな子ね」

 脳が焼ききれそうだった。
 それでも構わずに魔力を力ずくで制御する。
 火球はじわじわと矢の形に圧縮されていく。

「うおおおおお!」

 必死に叫んでいた。

 俺は周囲に生成させた無数の圧縮火矢を、一斉にセレナに向けて解き放った。

 刹那、セレナの表情が変わる。
 顔を引き締めて、その瞳に赤い光を灯す。

 瞬間の出来事だった。

 セレナに向かって放出された火矢。

 それを全て迎撃するように、氷の矢が出現する。

 氷の矢は寸分も違わずに、全ての俺の火矢に衝突する。

 発生する水蒸気。

 そして、水蒸気が蒸発しきるとそこには何も残らなかった。

 俺の全魔力を使って生成された火矢は、尽く消滅していた。

「……バカな」

 俺は思わず剣撃の手を止めていた。

「魔法を使えるのは自分だけだと思っていたの、ボク?」

 言いながらセレナは空いている手の平を俺に向ける。

 そして、突然の暴風が俺を襲う。

 俺は一瞬で、部屋の壁に叩きつけられた。

 背中を激しい衝撃が襲う。

 ダメだ。

 絶望が。

 俺の意識を刈り取ろうとしていた。

『剣LV2を取得しました。』
『剣LV2:《応用剣術》が使用可能になりました。』
『二刀流LV2を取得しました。』
『二刀流LV2:《応用二刀流》が使用可能になりました。』

 しかし、出力されたログに僅かな希望を見出す。
 セレナとの激しい打ち合いは無駄ではなかったようだ。
 新たな剣術と二刀流の動きが脳に書き込まれていく。

「諦めちゃうの? 結構楽しかったけれど、そろそろお別れかしら。残念だわ」

 セレナが血の剣を構えて、コツコツと近づいてくる。

 俺はMP枯渇に陥り、悲鳴を上げる脳と、歪む視界に苦労しながら立ち上がる。
 全身に残った力を搾り取るようにして、セレナを睨みつける。

 俺は全力で駆け出す。
 勝負は一瞬だ。

 右手の剣を大きく振りかぶり、力を込める。

「……あなたとのチャンバラはもう飽きたのだけれど。あなたの腕では、私には勝てないわ」

 つまらなそうに、あっさりと俺の大振りな上段斬りを受け止められた。

 ここからだ。

 俺は受け止められた右手の剣を起点にして、体を浮き上がらせる。
 セレナの剣につき手をして跳び箱を飛ぶような、そんな感覚。

 空中で体全体を捻って回転させる。

 そして、文字通り全体重をかけた左手の剣を、セレナに振り下ろした。

 剣はバッサリとセレナの右肩を切断する。
 セレナの右腕は血の剣を握ったまま宙を舞った。

 セレナの右肩から鮮血がほとばしる。

「……ぐうっ」

 セレナの美しい相貌が苦痛にゆがむ。

「……いったいわ」

 俺は、地面に着地すると、そのまま膝をついた。
 気絶しないように気を引き締めるのがやっとだった。

 残りの全ての体力を込めて放った必殺の一撃だった。

 セレナの脳天を狙ったつもりだった。
 それなのに、わずかに避けられて右肩に外れてしまった。

 あれで殺しきれなかったら、今度こそ本当に俺に残された手段はない。
 スキルのレベルアップの恩恵を受けた最後のチャンスだったのだ。
 もう体力も魔力も残っていない。

「ねえ、こっちを見て」

 セレナが俺を見ながら微笑んでいる。
 右肩から激しく鮮血を吹き散らしながら、笑うその姿は異様だった。

 しかし、その鮮血はすぐに止まってしまう。

 ああ、なんとなくそんな気がした。

 そして、みるみるうちにセレナの右肩から切り落としたはずの腕が再生していくのだ。

 俺は絶望に押しつぶされそうになりながら、歩み寄る美しい女を見上げていた。

「……ねえ。さっきのはなあに? 急に動きが良くなったように見えたのだけれど。もしかして、剣の実力を隠していたの? あは。私を騙すなんて、大したものだわ」

 セレナは、俺の傍まで来ると、再生したばかりの右腕で、冗談みたいにあっさりと俺のシャツを掴んで持ち上げた。
 俺は捕まった猫のように、セレナの目の前に吊るし上げられる。
 もう抵抗する気力すら残っていない。

「そんな顔で見つめないで。ゾクゾクしちゃうわ」

 セレナは左手に新たな血の剣を生成する。
 そして、俺の腹に剣を突き刺した。

「うぐっ!」

 腹部に灼熱に熱せられた鉄の棒を突っ込まれたような感覚だった。
 痛みというよりも、熱さを感じる。

 セレナはゆっくりと剣を押し込みながら、俺の目を真っ直ぐ見つめている。
 その頬は上気していて、どこか呼吸も荒い。

「……すごい。素敵よ。いいわ」

 腹に刺さった剣をグリグリと回しながら、セレナはまるで情事の最中のようなセリフを口にする。
 俺はこみ上げてきた血を吐き出した。

 多分、間違いなく俺は死に向かっている。

 恐怖はあまり感じなかった。
 俺の最期にしては、上出来な気もした。
 ただ。
 女の敵もとれずに死ぬのかと思うと。
 情けなくて。
 情けなくて。
 俺は目頭が熱くなっていくのを感じた。

 もう戦う術は残っていない。
 だけど、まだ俺の牙は折れていない。

「グガアア!」

 獣のような咆哮を上げていた。

 燃え尽きようとする炎が、最期に瞬くように。

 俺は最後の力を振り絞って、セレナの真っ白な首筋に歯を突き立てる。
 華奢な肩を握りつぶすように掴み、セレナの首筋を噛みちぎる。

 そんな俺を唖然とした表情で見つめるセレナに、見せつけるように噛みちぎった肉を吐き捨てた。

「……ふふ」

 腹からとめどなく血が流れていくせいで、意識が朦朧としていく。
 視界に表示されたHPはもう1割も残っていない。

「あーっはははは!」

 セレナは破顔して笑っている。
 何がおかしいのか、その首筋からは鮮血が吹き出している。

「……最高だわ。濡れちゃったじゃない」

 自分の命が燃え尽きようとしている最中。
 目の前の女は美しい顔で俺を見つめる。
 それは正に、俺の死を具現化した女だった。

「でもね。さっきのキスは素敵だったけど、ちょっと違うの」

 そう言いながら、女は赤い唇をゆっくりと開く。

「……今からキスのお手本を見せてあげるわね」

 開かれたセレナの口には、鋭い牙が覗いていて。

「あなたを私のものにしてあげる」

 セレナはお返しとばかりに、俺の首筋に噛み付く。

 そして俺は得体の知れない快感に襲われた。
 今まで経験したことのない圧倒的な快感だった。
 その快感は、堪えようもなく俺を支配していき。

 俺は、腹に剣を刺されたまま。
 殺したいほど憎いと思っていた女に抱きついていた。
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