【R18】勇者の姉君は塔の上

千咲

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第二章

20.策略に気づかぬセドリック

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 気分がいい。
 息子が成人するという日は、こんなにも気分がいいものなのか。知らなかった。これなら、毎日成人の儀があっても構わないな。
 何しろ、息子は立派に挨拶をし、父親の私を尊敬している、などと言う。聖教会の連中も貴族共もペコペコ頭を下げて私を讃える言葉を並べ立てる。息子の婚約者たるガリマール侯爵令嬢は色白で可愛らしく、可憐だ。
 あぁ、気分がいい。
 ただ、少し飲みすぎたかもしれない。高揚して足元がふわふわしている。まるで雲の上を歩いているかのようだ。

「明日は婚約披露宴なのですから、完全に酔い潰れる前に、早めに部屋に戻られてはいかがですか?」

 一曲だけ踊ったが、酷い有様だった。相手をしてくれた妻の言葉に「それもそうだな」と頷く。妻は酒にはほとんど手をつけていない。昔からそうだ。妻は一口程度の酒を飲むだけ、どうしても飲まなければならないときは、執事が代わりに飲んでしまう。

「……そういえばオットーの姿が見えないな」
「オットーにはわたくしの仕事を申しつけてあります」

 オットーは妻が故郷から連れてきた執事。妻と私の命令は絶対だ。今彼にやってもらう仕事はないので、「そうか」とだけ答えておく。妻は既に私から離れ、ガリマール侯爵夫人と話をしている。
 今宵は息子と姪の成人の儀のパーティー。息子ドミニクはエリザベトと会話を弾ませ、姪のコレットはレイナルドと踊っている。さっきまで四人一緒になり話に花を咲かせていたようだが、婚約者同士に分かれてみると、よくお似合いの二組じゃないか。明日の婚約披露宴でも、その仲睦まじさを国民に見せてやってもらいたいものだ。

 私が初めて妻クラリッサに出会ったのは、十数年前の成人の儀――この時期だった。遠い国からやって来た彼女は、毎日毎晩泣いていた。それを宥め、話を聞いてやり、無理やり奮い立たせて子どもを作った。
 懐かしい。懐かしいことだ。
 子どもが無事に誕生し、成人を迎える――親としてこんなに喜ばしいことはない。
 そうか、私はあの気持ちをもう一度味わいたいのかもしれない。
 ジャスミーヌに子がいることを知ったとき、確かに喜ばしい気持ちにはなったが、彼女とは別れて時が経ちすぎていた。深い感動もなく、また、目の色が私にそっくりな息子に愛情も抱けなかった。
 だから、もう一度、女が私の子を生む瞬間を見てみたい。愛しいオルガに、生ませてみたい。

 父、国王陛下はいずれ兄に王位を譲る。私は爵位を賜り、家族と共にどこかに移り住むことになるだろう。そのときに、オルガと私の子を一緒に連れて行こうではないか。オルガの故郷の領地をもらえるよう手を回し、林檎の産地に移り住むのもいいかもしれない。
 もし妻とドミニク夫婦が移住を嫌がるのであれば、王都に残すのもいいだろう。子どもが成人したのだから、もう親の役目は終わった。私には兄を支える役目が残っているが、家族はそれぞれが好きなようにすればいい。

 しばらく夜風に当たり、酔いを醒ます。
 このままオルガのいる塔へ行くのもいいだろう。酔った体を癒やしてもらうのもいい。子を作るのもいい。しかし、さすがに明日朝帰りをするのは体裁が悪い。今夜、不測の事態が起こらないとも限らない。
 ……今夜はやめておくか。
 会場に戻り、様々な人間に挨拶をしたあと邸に戻る。ガリマール侯爵家の部屋を我が邸の離れに準備してあるため、執事もメイドも両家の者が入り混じっている。彼らの歓談の邪魔をしないように、さっさと寝室に引っ込む。
 赤色の堅苦しい衣服を脱ぎ、寝間着に着替えてベッドに入る。執事が水を持ってきてくれたので、それを飲んでさっさと眠りにつく。

 だから、私は何も知らなかったのだ。
 誰の思惑も、それに伴う計画も、何もかも――。



「……あなた、起きてください。大変なことになりました」

 妻の声に目を開ける。既に着替えた妻が、ベッドのそばに立っている。空はまだ暗い。夜明けでもない時間帯か。

「……何だ?」
「ドミニクがコレットと褥を共にしてしまったようです」

 一瞬、妻の言葉に耳を疑った。息子が、姪と? ガリマール嬢ではなく、コレットと?
 なん、なんだ、それは?

「今日は婚約披露宴があるというのに、何という破廉恥なことを。ベルナール様にもお伝えいたしますか?」
「いや、兄に伝える前に現状を知りたい。何が、どうなっている? 二人はどこにいる?」

 妻が準備したガウンを羽織り、寝室を出る。妻が私を案内したのは――あろうことか、我が邸の居室。大きなソファの上で、裸の二人が抱き合って眠っている姿に、頭を抱える。確かに、毛布の下で眠っているのは息子と姪だ。

「毛布はお前が?」
「ええ。二人の衣装などは玄関やら廊下やらに落ちていました。それから、ドレスに、血も」
「……コレットのものか?」
「おそらく」
「なんてことだ」

 愚息が、王女の純潔を奪ってしまったということか? お互い、別に婚約者がいるにも関わらず、一線を超えてしまったと? 未成人ならともかく、成人したばかりなのだから、節度ある行動を取ってもらいたいものだったが。
 今、そんなことを考えても仕方がない。使用人たちに気づかれないうちに何とかしなければ。
 それにしても、私は不測の事態に強くないらしい。やたらと落ち着いている妻は、二人に毛布までかけてやったというのに、今私にはそんな気遣いができる気がしない。叫びながら二人を殴り倒したくて仕方がない。

「使用人たちに気づかれぬよう二人を起こして、私の執務室に来るよう伝えるように」
「どうなさいますの?」
「責任を取らせる他、ないだろう」

 兄と侯爵、コレットの婚約者にも頭を下げるしかあるまい。愚息のしでかしたことは、私にも責任がある。立場が悪くなろうとも、謝らねば。
 ――そう、思っていたのだが。

「わたくしはドミニクと結婚したいのです!」

 妻の服に身を包んだコレットが、私に殴られたドミニクの頬を撫でながら、そんなことを叫んだ。
 もう、何がどうなっているのか、わからない。

「叔父様、わたくしはずっとドミニクのことが好きだったのです! けれど、今日レイナルド様との婚約を発表しなければならない……彼はいい人ですけれど、わたくしは、どうしても、どうしても、ドミニクのことが諦めきれなくて! ですから、ドミニクを責めるのはおやめください、わたくしが誘ったのですから!」
「もちろんコレットのせいではありません! 自分も昔からコレットのことが好きで……エリザベト様と婚約しなければならないのに、どうしても、その、諦められませんでした!」

 つまり、お互い好き合っているドミニクとコレットが、一夜限りの過ちをおかした、と? 婚約者がいることを顧みず、欲に忠実になった、と?
 馬鹿馬鹿しいにも程がある。これが国民の規範になるべき王族の姿か? まるで獣ではないか。

「愚かなことを」
「十分承知しております!」
「責任は自分が取ります!」
「お前なぞに取れる責任などあるものか! 次期女王の純潔を散らし、あまつさえ、我が兄、ガリマール侯爵、隣国の王子の顔に泥を塗ったのだぞ! その責任が、お前に取ることなどできるものか!」

 わかっている。こうなった以上、第二王子一家の家は取り潰しだ。致し方あるまい。
 それをようやく実感したのか、今頃になってドミニクはガタガタ震えだす。愚かな息子だ。

「聖教会の総主教のもとへ行き、避妊薬を一つ手配してもらうようオットーに伝えてくれ、クラリッサ」
「叔父様、わたくし、避妊薬は飲みません!」
「コレット。望まぬ妊娠などするものではない。昨夜のことは忘れ、レイナルドとの婚約を継続しなさい」
「嫌です、わたくしはドミニクと共に生きることを決めたのです!」
「そうです、自分も昨夜コレットと誓ったのです! 誓いを破ることはできません!」
「何ということを……恥を知れ、二人共!」

 このままでは、国を揺るがす大騒動――醜聞になる。それを成人したばかりの子どもたちは理解していない。なんて愚かな。これが私の子か? 未来の女王か? 障害があればあるだけ燃え上がるものなのか? 短絡的な思考に、頭を抱えるしかない。

「……とにかく、総主教と兄に連絡を」
「セドリック様、セドリック様、こちらにいらっしゃいますか!?」

 妻が扉を開けると、廊下には顔面蒼白のガリマール侯爵が立っていた。髪は乱れ、着の身着のままでやって来たと見受けられる。
 侯爵家のほうにも何かがあったのか、それとも、既にこのことが露見したのか。執務室に招き入れると、ドミニクとコレットの姿に気づいて侯爵はさらに涙目になる。
 何が、あった?
 何が、起こっている?

「おそ、畏れながら……我が娘エリザベトが、あの、その、隣国の」
「レイナルド様と?」

 妻の言葉に、侯爵が頷く。何度も何度も。
 まさか。いや、そんな……まさか。「そちら」も、か?

「お恥ずかしい話で大変申し訳ないのですが、エリザベトが、レイナルド様と、昨夜、その、密通したようで……その、ドミニク様との婚約を解消したいと」
「……なんと」
「もももちろん、そんなことはあってはならないと、今、妻が必死で説得しているのですが!」

 ドミニクとコレットは顔を見合わせ、何やら微笑み合っている。まさか、お前たち……お前たちの仕業か? なんて浅はかな。なんて愚かな。

「つまり、ドミニクとコレットが関係し、エリザベト様とレイナルド様が関係した、という状況ですね?」

 妻は冷静に現状を判断する。「こちら」側の事情を今初めて知らされた侯爵は「なんと」と呟いたきり言葉に詰まる。混乱しているのだろう。混乱しないわけがない。私だって混乱しているのだから。
 前代未聞だ。こんな馬鹿馬鹿しい話。

「婚約披露前だったのが不幸中の幸いですわね。もしもレイナルド様と結婚をしたあと、コレットがドミニクの子を宿していることがわかったら、大変な騒動になってしまいますもの。それはエリザベト様とレイナルド様のほうも同じこと。ねぇ、あなた、お互いの婚約者を交換するという形ではいけませんの?」

 妻の言葉に、私は顔を上げる。ドミニクとコレットは頷いている。侯爵は固まったままだ。
 何を、言っている?
 婚約者を交換、だと?
 そんな馬鹿な話が許されるものか。

「しかし、それは」
「もちろん、国王陛下と兄殿下の許しが必要です。けれど、どちらにしても、コレットとエリザベト様が妊娠していないことを確認しなければ、双方婚約を発表することはできません。披露宴の日を改めるのであれば、また準備のし直しになりますわね」

 つまり、またドレスやら何やらを新調し、各地から貴族と聖職者を招いて、盛大に祝わなければならないということか。潤沢とは言い難い予算から、どれだけ持ち出すことができるのか。頭の痛い話だ。
 しかし、体面を保つためにはやらねばなるまい。邸の改修は来年か再来年になりそうだな。

「わたくしは叔母様のお話の通りにしたいと思っています!」
「自分もです!」

 侯爵は「エリザベトも、レイナルド様との結婚に乗り気で……」と消え入りそうな声で主張する。つまり、婚約者を交換するということに、当事者四人は積極的である、と。
 なんてことだ。馬鹿馬鹿しいにも程がある。

「結婚を、何だと思っている!? 王族の結婚は、国と国の結びつきを強めるためのものだ! 王族は好いた相手と結婚できないと昔から言い聞かせてきたはずだ、お前たちもわかっていただろう!」
「もちろん、存じています! エリザベト様も素敵な方であると、十分に理解しております。でも、自分は……!」
「叔父様、わたくしはドミニクのことが好きなのです! ずっとずっと前から!」
「エリザベトも、昔からレイナルド様と仲が良くて……」

 溜め息しか出てこない。国を強めるための結婚に、お互いの気持ちなど必要ないというのに、なんということだ。皆が皆、欲に忠実になってしまっているとは、呆れて物が言えぬ。

「叔父様、わたくしはドミニク以外とは結婚いたしません!」
「自分もコレットを支えたいのです!」

 父と兄にどう伝えたものか……。
 長年想い合っていた者同士が、婚約を前に想いを遂げた――普通の男女ならそれで美談になるのだろうが、我々は王族だ。美談になどならぬ。ただの破廉恥な話だ。
 頭を抱える私に、妻が落ち着いた声で追い打ちをかけてくる。

「わたくしといたしましては、好いた相手と結婚するほうが幸せなのではないかと思います。ドミニクにもコレットにも、エリザベト様にもレイナルド様にも、愛のない結婚を強いるより愛のある結婚を選んでいただきたいものです」
「……クラリッサ」
「愛のない結婚の末路、あなたならよくご存知のはずでしょう? わたくしは母として叔母として、息子と姪の幸せを願いたいものです」
「叔母様!」
「母様!」

 妻の言葉に隠しきれていない棘がある。愛のない結婚――もちろん我々のことだ。だからこそ、子どもたちには愛のある結婚をさせてやれ、と?
 ドミニクとコレットは、それぞれ妻を見つめながら手を取り合って喜んでいる。
 何なのだ?
 何がどうなっている?
 つまり、どういうことだ?

「ねぇ、あなた。わたくしたちの子が国王となるなら、それもまた幸せな話ではありませんか」

 妻が見せた笑みに、私はようやくすべてを理解した。
 クラリッサ、お前が全部仕組んだことなのか? 国王の母になるために、お前が仕組んだのか?
 教えてくれ、クラリッサ。
 お前は、何を知っていて、どこまで手を出したというのだ?


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