ちょっと付き合ってよ!

十六夜ノ月

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次はあれ!

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「はぁ…っはっ…あ」

息を切らしている満を笑うように、伊織が揶揄う。

「何ー?もうバテたの?もーしょうがないなあ!
じゃあ次はあれ!まだ楽でしょ?」

次に伊織が指差したのはコーヒーカップだった。

「あ…うん。あれ、なら…」


「んじゃ決定ー!」


満は知らなかった。
あまり遊園地に来なかった故に、知らなかった。
コーヒーカップの恐ろしさを。
そして、







あの須藤 伊織の恐ろしさを。
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