お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

第十七話 便利!アイテムボックス!

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あたーらしーいーあーさがきた♪

きぼーおーのーあーさーだ♪

よろこーびにめをひーらけ…ると知らない天井があった。

馬車の屋根でも天井って言うのかな?

因みに何故私が朝からこんなテンションかと言うと、昨日の夜中にぶっ通しで武器の適正調査をしていたからだ。

つまり深夜テンションだね、あのとき練習用でも良いから何かしら剣を使ってみたいなんて言わなければ良かった。

何故剣を使ってみたいのかと理由を問われて異世界に来たらやってみたかったと言ったら君の適正は棒術じゃないのと言われ、適正じゃなくてましだったから棒になったと答えたら適正調査をする事になった。

うん、意味不明だね。

しかも結果は全部駄目だった。

分かってたけど言葉に出されると辛い。

そんな私の思いを察してか、もしくは本当に調査結果だったのかは知らないが、全ての武器で伸びる所があると言われた…練習すれば、だけど。

うん、何事も練習あるのみ、頑張らなきゃ。

「何ぶつぶつ呟いてるのさ、しかも最後の練習あるのみとか言ってた所のどや顔、なんか残念な子になってたよ」

独り言が漏れてたらしい、無念。

「まだ漏れてるよーっと、はい、サンドイッチ」

「「「いただきまーす」」」

「あれ、今日はライトも食べるの?」

「昨日調べてる時に魔法で診てたからね。」

つまり今日は三人で食事。

男の子二人女の子一人で食事なんて前の世界じゃ考えられない事だね、友達って言ったら美堀位しか居なかったしね。

美堀、今何してるかなー…やめやめ、気持ちがどんどん暗い方向に行ってる、よし、とりあえず食べよう、食べたら暗いことなんて考えなくなるはずだよ…多分。

これは野菜サンドだね、野菜がしゃきしゃきしてて凄い新鮮…新鮮!?

「ライト、この野菜って何でこんなに新鮮なの?」

ほっほまっへちょっと待って…それはね、僕のこのポーチが魔道具でアイテムボックスとほとんど同じ機能だからだよ」

「アイテムボックスはどんな機能なの?」

「うーん、そうだなー…実穂、これ持ってみて」

「うわっ!何これ?」

「何って大量のお芋だけど」

「兄ちゃん、さすがにこの量は持ちきれないって」

『スキル《アイテムボックス》を取得しました』

「あ」

「うん、アイテムボックスを取得したみたいだね、じゃあそのお芋にはいれって念じてみて」

えーっと、はいれー…消えた!ってアイテムボックスの中に入っただけだね。

「あれ、実穂、その顔はまさかアイテムボックスの効果知ってたでしょ」

「中に一杯物が入る空間でしょ」

「中に入ってる物の時間が止まるって所が抜けてるけど基本的にはそうだよー」

なるほど、それで新鮮なままの野菜がサンドイッチに挟んであったんだね。

『スキル《アイテムボックス》のレベルが2に上がりました』

「レベルアップかな?」

「何で分かったの?」

「何で分からないと思ったの、実穂はまずポーカーフェイスの練習をするべきだね」

「私ってそんなに分かりやすいかなー?」

「うん、とっても」

「兄ちゃんやめてあげて、何だか可哀想になってきたから」

個人的にはラキトの言葉で止めを刺されました、しくしく。

(もぐもぐタイム)

あー美味しかった。

「実穂、外を見てみて」

うん?どうしたんだろう、まあ見れば分かるかな。

あ、街だ!

「ご覧の通り街がとても近くなってきたよ、ということで馬車のスピード落とすね」

「何で?」

「今の馬車って外から見るとハイスピード馬車だから」

なるほど、それでだね。

「兄ちゃん、それならもうそろそろした方が良いんじゃない?」

「そうだね」

何をするんだろうって髪を伸ばした?

「ねえ、ライトって性別どっちなの?」

「無性別ですが?」

ムセイベツ?何それ美味しいの?

「なんて、もう一回言って」

「無性別ですが?」

聞き間違いじゃなかった。

でもそれってあっちで流行ってるスライムの小説と同じ…何でもありまさん、何でもありませんからその剣を仕舞ってください。

「実穂、君は何も思ってない、良いね」

「アッハイ」

そっかー、異世界には無性別の人間がいるのかー、不思議だなー。


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ついに街の目の前にやって来た。

以外と大きな街だねーお城がまあまあ近いからかな?

そう言えば私ってお城から追いかけられてたりするのかな?

「ライト、私ってお城から追いかけられてたりするの?」

「うん、おもいっきりしてるよ、だから服装をちゃんと変えたしね…念のためにもう一つ」

こんっと頭をつつかれた。

「ほい、鏡」

あ、私の髪が茶髪になってる。

「これで検問は通り抜けられるね」

本当かなー?

「そこの馬車、身分証を見せろ」

怖そうな兵士がライトに身分証の確認を迫っている。

いつのまに御者台に移動したんだろう?

というかライトって帝国から追いかけられてるよね、じゃあ身分証とか見せたら捕まるんじゃないかな?

「お願いします」

誰だよとか言いたくなるような笑顔を浮かべたライトが御者台の窓から見えた。

…確かにこれなら名前さえ言わなければばれないかもね。

「うむ、ヒカリ、冒険者か」

え?ヒカリ

「よし、通って良いぞ」

「ありがとうございます」

衛兵が許可を出して、馬車が動き出した。

「ラキト、ヒカリって?」

「兄ちゃんの偽名だよ、少し前にある異世界人がつけてくれたんだ」

「へー、因みにその異世界人は今何処にいるの?」

「元の世界に帰った」

「帰れたんだ、良かったね」

「うん、兄ちゃんも成功した時には表には出してないけど凄い喜んでたし」

『二人とも、宿取ってくるから馬車降りて』

何で念話?

『いつものもしゃべり方見られちゃばれるかもしれないでしょ』

確かに…あれ?そういう性格に変えたんじゃないの?

『兄ちゃんにそんな性格無いよ』

え?

『まあそれはスキルではカバー出来ない問題だからね、じゃあ馬車を置いてくるよ』

ライトが行ってしまったので周りの風景を見てみる。

おー、ファンタジーだ、道行く人の中に剣とか杖を持ってる人がいる、冒険者かな?

そうだ!冒険者だ、冒険者ギルドどこかな?

「ねえ、ラキト、冒険者ギルドってどこ?」

「それならそこの通りを真っ直ぐ行った所だけど…まあいっか、兄ちゃんにも行きたがってたら連れてってあげてって言われてるし」

「やったー」

「冒険者登録はするの?」

「もちろん!」

「…よく男の子みたいって言われない?」

「失礼な」

冒険者ギルド、楽しみだなー


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ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、演技力に定評があるライト スターダストです」

ディメン「例えばどんな所に演技力があるんだ?」

ライト「荒くれものの盗賊から純粋なお姫様まで、幅広い演技が出来るよ」

ディメン「本当か?…今回のステータスだぜ」


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・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV  1   1/5
・握力 5
・HP 23
・MP 10
・AT  12
・DE 13
・IN 12
・MD 12
・AG 15
・EX 7

スキル
・実力鑑定 Lv 1
・物質鑑定 Lv 1
・魔力察知
・アイテムボックスLv 2

パッシブスキル
・異世界言語
・?高????
・気配察知 Lv 3

加護 呪い

称号
・異世界人
・?高????
・助けられた者
・空を飛ばされし物


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「アイテムボックスが増えてるな」

ライト「これ、便利だよー」

ディメン「もちろんお前も持ってるんだよな」

ライト「何故か僕は覚えられないんだよねー…おのれディケ○ドー!」

ディメン「ただのとばっちりじゃねえか…今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字、あとストーリー矛盾等がございましたらご報告の方をよろしくお願い致します」

ディメン「それでは皆さん」

ライト「さようなら」
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