player

田中ライコフ

文字の大きさ
上 下
19 / 45

セックスの才能

しおりを挟む
「男を煽るのが随分うまいな。……こい、ぶち込んでやる」
「今日は俺が主導権を握るって言っただろ。全部俺がやってやるから大人しくしてな」
 叶真は指を抜くとキョウスケの劣情がある位置へと跨った。さすがに指とは比べ物にならない大きさのモノを挿れるのには恐怖心もあったが、叶真は劣情を片手で固定すると、その上にゆっくりと腰を下ろしていく。
「うあっ……!」
 指よりも遥かに大きな劣情は、慣らしてあったとしても叶真に痛みをもたらした。そして痛み以上にその熱を感じる。少しずつ腰を下ろし、キョウスケを奥深くまで誘った。
 時間をかけて劣情を根元まで挿入すると、叶真はほっと息を吐く。
眉間に皺を寄せ、もどかしい快感に耐えているキョウスケは叶真の目から見てもセクシーだ。すぐに激しく腰を動かしキョウスケを乱れさせたいと叶真は思ったが、劣情が馴染むまでそれは出来そうにない。
 腰を前後にゆっくりと動かすと結合部分からいやらしい音が聞こえる。痛みはまだあるものの、その音が叶真を興奮させ、腰を動かすスピードが少しずつ早くなっていった。
「はっ……あ、んっ……」
 喘ぎが自然と口から漏れる。秘所に男根を受け入れるのは二度目だったが、やはり己の指とは感覚がまったく違う。圧迫感はあるものの、奥深くを抉られると声を押し殺せないほど気持ちがいい。
 夢中で快感を貪る叶真をキョウスケは軽く下から突き上げる。その瞬間、叶真は自分が全部やるから動くなとキョウスケを責めたが、それでも突き上げるのを止めないキョウスケに、叶真はただ揺さぶられながら嬌声を上げることしかできない。
「お前、すっかり男を銜えこむ身体になっているじゃないか。やっぱりネコの才能があるな」
 快楽に翻弄される叶真を目にしてキョウスケが主導権を握ろうと、叶真に対して恥ずかしい言葉を投げかける。
 相手が大人しい、それこそ支配されたがるネコであったなら効果はあっただろう。ただ叶真は身体を開発されたとはいえ根はまだタチだ。しかも生来気が強く、負けず嫌いである。
キョウスケの煽り言葉に、快感に流されかけていた叶真がはっと意識を取り戻す。下腹部に意識を集中させキョウスケの劣情をきゅっと締め付けると、下から突き上げていたキョウスケの動きが止まった。精を絞りとろうと蠢く内部の感触に、キョウスケは歯を食いしばり耐えているように見える。
「どこでこんな技覚えてきた……」
 叶真よりも早く果てるのはプライドが許さないのだろう。下半身に力を入れ、キョウスケは荒い息を整える。自分の中の征服欲が満たされるのを感じつつ、叶真は言った。
「別に覚えてきてねぇよ。俺、セックスの才能があるんで。……あんた、もう限界だろ? 
イってもいいんだぜ?」
 キョウスケの劣情を締め付けたまま腰を振ると、キョウスケはくぐもった声を漏らす。
その声が合図となり、二人は同時に腰を動かした。
「ふ、あっ……待て、激しすぎ……!」
 腹の奥が突き破られそうなほど揺さぶられ、叶真は悲鳴に似た喘ぎを出す。だが叶真の制止など聞こえないといわんばかりにキョウスケは叶真を突き上げ続けた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

森光くんのおっぱい

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
「下手な女子より大きくない?」 そう囁かれていたのは、柔道部・森光の胸だった。 僕はそれが気になりながらも、一度も同じクラスになることなく中学校を卒業し、高校も違う学校に進学。結局、義務教育では彼の胸を手に入れることはできなかった。 しかし大学生になってから彼と意外な接点ができ、意欲が再燃。攻略を神に誓う。

【第1部完結】佐藤は汐見と〜7年越しの片想い拗らせリーマンラブ〜

有島
BL
◆社会人+ドシリアス+ヒューマンドラマなアラサー社会人同士のリアル現代ドラマ風BL(MensLove)  甘いハーフのような顔で社内1のナンバーワン営業の美形、佐藤甘冶(さとうかんじ/31)と、純国産和風塩顔の開発部に所属する汐見潮(しおみうしお/33)は同じ会社の異なる部署に在籍している。  ある時をきっかけに【佐藤=砂糖】と【汐見=塩】のコンビ名を頂き、仲の良い同僚として、親友として交流しているが、社内一の独身美形モテ男・佐藤は汐見に長く片想いをしていた。  しかし、その汐見が一昨年、結婚してしまう。  佐藤は断ち切れない想いを胸に秘めたまま、ただの同僚として汐見と一緒にいられる道を選んだが、その矢先、汐見の妻に絡んだとある事件が起きて…… ※諸々は『表紙+注意書き』をご覧ください<(_ _)>

勝ち組の定義

鳴海
BL
北村には大学時代から付き合いのある後輩がいる。 この後輩、石原は女にモテるくせに、なぜかいつも長く続かずフラれてしまう。 そして、フラれるたびに北村を呼び出し、愚痴や泣き言を聞かせてくるのだ。 そんな北村は今日もまた石原から呼び出され、女の愚痴を聞かされていたのだが、 これまで思っていても気を使って言ってこなかったことの数々について 疲れていたせいで我慢ができず、洗いざらい言ってやることにしたのだった。

「…俺の大好きな恋人が、最近クラスメイトの一人とすげぇ仲が良いんだけど…」『クラスメイトシリーズ番外編1』

そらも
BL
こちらの作品は『「??…クラスメイトのイケメンが、何故かオレの部活のジャージでオナニーしてるんだが…???」』のサッカー部万年補欠の地味メン藤枝いつぐ(ふじえだいつぐ)くんと、彼に何故かゾッコンな学年一の不良系イケメン矢代疾風(やしろはやて)くんが無事にくっつきめでたく恋人同士になったその後のなぜなにスクールラブ話になります♪ タイトル通り、ラブラブなはずの大好きないつぐくんと最近仲が良い人がいて、疾風くんが一人(遼太郎くんともっちーを巻き込んで)やきもきするお話です。 ※ R-18エロもので、♡(ハート)喘ぎ満載です。ですがエッチシーンは最後らへんまでないので、どうかご了承くださいませ。 ※ 素敵な表紙は、pixiv小説用フリー素材にて、『やまなし』様からお借りしました。ありがとうございます!(ちなみに表紙には『地味メンくんとイケメンくんのあれこれ、1』と書いてあります♪) ※ 2020/03/29 無事、番外編完結いたしました! ここまで長々とお付き合いくださり本当に感謝感謝であります♪

無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子
BL
Dom/subユニバース ★が多くなるほどえろ重視の作品になっていきます。 ぼちぼち更新

週末とろとろ流されせっくす

辻河
BL
・社会人カップルが週末にかこつけて金曜夜からいちゃいちゃとろとろセックスする話 ・愛重めの後輩(廣瀬/ひろせ)×流されやすい先輩(出海/いずみ) ・♡喘ぎ、濁点喘ぎ、淫語、ローター責め、結腸責めの要素が含まれます。

君が好き過ぎてレイプした

眠りん
BL
 ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。  放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。  これはチャンスです。  目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。  どうせ恋人同士になんてなれません。  この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。  それで君への恋心は忘れます。  でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?  不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。 「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」  ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。  その時、湊也君が衝撃発言をしました。 「柚月の事……本当はずっと好きだったから」  なんと告白されたのです。  ぼくと湊也君は両思いだったのです。  このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。 ※誤字脱字があったらすみません

これって普通じゃないの?~お隣の双子のお兄ちゃんと僕の関係~

syouki
BL
お隣の5歳上のお兄ちゃんたちと兄弟のように育ってきた僕の日常。 えっ?これって普通じゃないの? ※3Pが苦手な方は閉じてください。 ※下書きなしなので、更新に間があきます。なるべくがんばります。。。(土日は無理かも) ※ストックが出来たら予約公開します。目指せ毎日!! ※書きながらかなりエロくなりました…。脳内ヤバいですwww ※エールをしてくれた方、ありがとうございますm(_ _)m 

処理中です...