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第5部
60点・・・意外にシビアですね
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ロザンネに一喝されたルーロフは深く頭を下げた。
「ナオ様にいらぬ動揺をさせてしまって申し訳ありません。私はナオ様がお亡くなりになったことが信じられませんでした。王城まで押し掛けた私にショウユとスの作り方をご教授くださったその数日後にお亡くなりになったことが、どうしても受け入れられなかった。こんなに愛らしくてみなに愛されている方を、精霊が、女神が、決して不幸にさせるわけがないと……。もしナオ様がお亡くなりになってしまったのなら、私は精霊も女神も信じないと、ずっと思っていました。だから、私はこの十数年、精霊も女神も信じず、ただひたすらナオ様とお約束したものを完成させようと模索してきました」
まだ跪いたまま、ルーロフはアシェルナオこそが自分が信じる精霊そのもののように、祈りを捧げるような恰好で見上げていた。
「僕のためにがんばってきてくれて、ありがとう」
死んだと聞かされても頑なに梛央との約束を遂行していたルーロフに、アシェルナオはその手を両手で握りしめた。
「あ、いえ、でも、ナオ様を満足させられるものができたかどうか、わかりませんが」
「ううん。本当言うとね、きっとあきらめてしまったのだろうと思ってたんだ。でもヴァルとの婚約のお披露目のことが新聞に出たから、それを見たルーロフがまたやる気になってくれてたらいいな、って思ってた。まさか作り続けてくれてたなんて。……悲しい思いをさせたのに、ずっと思っててくれてありがとう」
「その言葉が直接聞けただけで、長年の苦労が報われました」
ルーロフはアシェルナオの、手に額をつける勢いで頭を下げる。
「ルーロフ、いつまでへたりこんでるの。ほら、召し上がっていただくんだろう?」
「もちろん。姉さん、あとは任せた」
ルーロフは以前よりスリムになった体で軽やかに店の中に入っていった。
「騒がせてしまってすみません。さあ、中へどうぞ」
ロザンネは人差し指で涙を払うと、笑顔で建物の中へ案内する。
「ちょっとドキドキするね」
「何が出るのか、楽しみだよ」
アシェルナオとヴァレリラルドは手を繋いでロザンネの後に続いて店内に入った。
アシェルナオは店で1番いい席に案内されると、店内を見す。
広々とした空間に自然光がたっぷりと差し込む庭に面した大きな窓。漆喰の壁とチョコレートブラウンの床。椅子はエレガントだけど気取らないデザインで、テーブルには白のリネンが掛けられている。
「前と変わらず、とてもいいお店だね」
「おかげさまでたくさんの人に来店していただいています。でも休みの日には私も一緒に、いろいろな産地に行ったり栽培の手伝いもしているんですよ」
ロザンネは果実水をアシェルナオのグラスに注ぐ。
「栽培?」
「近くの村に畑を水田を持ってるんです」
「水田!」
その一言で、アシェルナオは全てを理解した。
「ライスじゃない、お米がみつかったの?」
「ナオ様のお話をもとに、いろいろな地方のライスを取り寄せました。一番近いと思われるものを選び、顔見知りになった農家に交配をお願いして品種を改良しました。ナオ様の『お米』に近いのではないかというものができるまでに10年かかりました。それをもとにさらに何年もかけてスを作りました。フフ、あとはルーロフに説明してもらいますね」
ロザンネが一歩下がると、
「お待たせしました」
ルーロフが白いプレートを運んできた。
アシェルナオとヴァレリラルドの前に置かれたプレートには小さくて丸い料理が盛り付けられていた。
「てまりずしだ。すごい……。見た目は完璧だよ、ルーロフ」
アシェルナオの目はピンク、黄色、薄いグリーンの、可愛らしい色彩のてまりずしに釘付けになる。
その中には色鮮やかにボイルされた海老もあって、梛央が好きだと言ったことをルーロフがずっと覚えていてくれたことを証明していた。
てまりずしの具材の上には小口切りのネギや香草が主張しすぎない量でそっと添えられていて、それも和食の雰囲気を醸し出している。
「これがあの時にナオが言っていたてまりずしか。ナオのように可愛らしい食べ物だ」
ヴァレリラルドはプレートを見て顔を綻ばせる。
「本当。お可愛らしいです」
「確かお祝いの時に召し上がるものでしたね」
アイナとドリーンもてまりずしに興味津々だった。
「ナオ様のお話では、薄い布みたいなものでライスを丸めて、その上に具材を乗せてもう一度丸めて、ボールみたいな形にするということでしたので、その通りに作りました。具材はひめ祭りという女の子のお祭りで召し上がっていたということですので、可愛らしい色どりになるように卵やボイルした魚介類、野菜を選びました」
「『ひめ祭り』じゃなくて『ひな祭り』だよ。女の子のお祭りなのはあってるけど。ね、醤油もできたの?」
プレートの中には豆皿のような小さな器に黒い液体が満たされていた。
「はい。ダイズに近いと思われるものを見つけました。何度も失敗しましたが、これならというものができたのが3年前です。スめしも、あのときのナオ様のお言葉を1つももらさず、その言葉を忠実に再現したつもりです。もちろん味だけは私の勘と嗜好によるところが大きいのですが、ナオ様の意見が聞ければもっと懐かしい味に近づけることができると思います」
「僕は、こんなに大変なことをルーロフに押し付けちゃったんだね」
悲しみの中にあっても絶望せず、根気よく醤油と酢を作り続けていたルーロフにアシェルナオは頭が下がる思いだった。
「押し付けられてはいません。私が教えてくださいと奥城まで押し掛けたのです。どうぞ召し上がってください」
ようやくアシェルナオに食べてもらえる。ルーロフの声は緊張で震えていた。
アシェルナオはてまりずしを食べようとカトラリーをみた。ナイフとフォーク、スプーンはあったが、箸はなかった。
そういえば箸については何も言わなかった。そう思いながらアシェルナオはボイルした海老のてまりずしを人差し指と親指でつまむと、ちょっとだけお醤油につけて一口で口に入れる。
ほろりとくずれる寿司飯に、海老の甘みと、ツンと鼻に抜ける刺激がまじる。
無言で咀嚼するアシェルナオをルーロフ、ロザンネ、ヴァレリラルド、テュコ、アイナ、ドリーンたちが見守った。
「い、いかかでしょう」
梛央が死んでしまったと知らされても、決してあきらめずに約束したものを完成させるための努力を惜しまなかったルーロフは、ゴクリと息を飲む。
「……60点」
ボソリとアシェルナオが呟く。
「60点……」
噛みしめるように頷くルーロフ。
「60点……意外にシビアですね」
アシェルナオのことだから「すごいよ、100点だよ、もちろん!」と両手をあげて喜ぶのだと、テュコは思っていた。
アイナもドリーンも、「60点です、すごいですね」と言えずに困惑している。
「いいえ」
60点で十分です。そう言おうとしたルーロフだが最後まで言えなかった。
「何言ってるの、テュコ」
怒気を孕んだアシェルナオが遮ったからだった。
「60点、ですよね?」
「そうだよ? でも0からスタートの60点じゃないんだよ? 確かにどういうものか説明したし、お米の特徴や、醤油や酢の作り方を教えたよ? でも材料を探したり改良したりするところから始めた、『0』でもない『無』から、しかも実際に見たことも食べたこともないものを60点までにしたルーロフのすごさがわからないの?」
アシェルナオの瞳が揺らいで、涙がポロリと落ちる。
「60点なのは、僕が甘めの酢めしが好きだからで、醤油が塩辛いからで、ツンとくるのがワサビじゃなくて別の香草だからで、日本人だった僕の舌が厳しいせいで、母さんの思い出がいっぱい詰まっているからで。でもヴァルやみんなが食べたらすごく美味しいてまりずしだよ。これから点数が上がっていくことが確実な60点なんだよ」
前の世界のことや琉歌を思い出させるに十分な出来栄えのてまりずしに、アシェルナオは顔を歪めて感情を露わにして泣いていた。
「60点……素晴らしいですね」
ようやく自信をもって、アイナはルーロフに伝える。
「よくぞここまで精進なさいましたね」
ドリーンはハンカチでアシェルナオの顔を拭きながら尊敬の眼差しを向ける。
「60点……もったいない点数をいただきました。ありがとうございます。ありがとうございます」
「よかったね、ルーロフ。お前の頑張りが報われたんだよ」
「ああ、ありがとう姉さん。姉さんの支えのおかげだよ。ありがとう」
感動して泣いているアシェルナオの横でルーロフとロザンネが抱き合って喜びあうのを、人々は心が温かくなる思いで見守っていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます。
「ナオ様にいらぬ動揺をさせてしまって申し訳ありません。私はナオ様がお亡くなりになったことが信じられませんでした。王城まで押し掛けた私にショウユとスの作り方をご教授くださったその数日後にお亡くなりになったことが、どうしても受け入れられなかった。こんなに愛らしくてみなに愛されている方を、精霊が、女神が、決して不幸にさせるわけがないと……。もしナオ様がお亡くなりになってしまったのなら、私は精霊も女神も信じないと、ずっと思っていました。だから、私はこの十数年、精霊も女神も信じず、ただひたすらナオ様とお約束したものを完成させようと模索してきました」
まだ跪いたまま、ルーロフはアシェルナオこそが自分が信じる精霊そのもののように、祈りを捧げるような恰好で見上げていた。
「僕のためにがんばってきてくれて、ありがとう」
死んだと聞かされても頑なに梛央との約束を遂行していたルーロフに、アシェルナオはその手を両手で握りしめた。
「あ、いえ、でも、ナオ様を満足させられるものができたかどうか、わかりませんが」
「ううん。本当言うとね、きっとあきらめてしまったのだろうと思ってたんだ。でもヴァルとの婚約のお披露目のことが新聞に出たから、それを見たルーロフがまたやる気になってくれてたらいいな、って思ってた。まさか作り続けてくれてたなんて。……悲しい思いをさせたのに、ずっと思っててくれてありがとう」
「その言葉が直接聞けただけで、長年の苦労が報われました」
ルーロフはアシェルナオの、手に額をつける勢いで頭を下げる。
「ルーロフ、いつまでへたりこんでるの。ほら、召し上がっていただくんだろう?」
「もちろん。姉さん、あとは任せた」
ルーロフは以前よりスリムになった体で軽やかに店の中に入っていった。
「騒がせてしまってすみません。さあ、中へどうぞ」
ロザンネは人差し指で涙を払うと、笑顔で建物の中へ案内する。
「ちょっとドキドキするね」
「何が出るのか、楽しみだよ」
アシェルナオとヴァレリラルドは手を繋いでロザンネの後に続いて店内に入った。
アシェルナオは店で1番いい席に案内されると、店内を見す。
広々とした空間に自然光がたっぷりと差し込む庭に面した大きな窓。漆喰の壁とチョコレートブラウンの床。椅子はエレガントだけど気取らないデザインで、テーブルには白のリネンが掛けられている。
「前と変わらず、とてもいいお店だね」
「おかげさまでたくさんの人に来店していただいています。でも休みの日には私も一緒に、いろいろな産地に行ったり栽培の手伝いもしているんですよ」
ロザンネは果実水をアシェルナオのグラスに注ぐ。
「栽培?」
「近くの村に畑を水田を持ってるんです」
「水田!」
その一言で、アシェルナオは全てを理解した。
「ライスじゃない、お米がみつかったの?」
「ナオ様のお話をもとに、いろいろな地方のライスを取り寄せました。一番近いと思われるものを選び、顔見知りになった農家に交配をお願いして品種を改良しました。ナオ様の『お米』に近いのではないかというものができるまでに10年かかりました。それをもとにさらに何年もかけてスを作りました。フフ、あとはルーロフに説明してもらいますね」
ロザンネが一歩下がると、
「お待たせしました」
ルーロフが白いプレートを運んできた。
アシェルナオとヴァレリラルドの前に置かれたプレートには小さくて丸い料理が盛り付けられていた。
「てまりずしだ。すごい……。見た目は完璧だよ、ルーロフ」
アシェルナオの目はピンク、黄色、薄いグリーンの、可愛らしい色彩のてまりずしに釘付けになる。
その中には色鮮やかにボイルされた海老もあって、梛央が好きだと言ったことをルーロフがずっと覚えていてくれたことを証明していた。
てまりずしの具材の上には小口切りのネギや香草が主張しすぎない量でそっと添えられていて、それも和食の雰囲気を醸し出している。
「これがあの時にナオが言っていたてまりずしか。ナオのように可愛らしい食べ物だ」
ヴァレリラルドはプレートを見て顔を綻ばせる。
「本当。お可愛らしいです」
「確かお祝いの時に召し上がるものでしたね」
アイナとドリーンもてまりずしに興味津々だった。
「ナオ様のお話では、薄い布みたいなものでライスを丸めて、その上に具材を乗せてもう一度丸めて、ボールみたいな形にするということでしたので、その通りに作りました。具材はひめ祭りという女の子のお祭りで召し上がっていたということですので、可愛らしい色どりになるように卵やボイルした魚介類、野菜を選びました」
「『ひめ祭り』じゃなくて『ひな祭り』だよ。女の子のお祭りなのはあってるけど。ね、醤油もできたの?」
プレートの中には豆皿のような小さな器に黒い液体が満たされていた。
「はい。ダイズに近いと思われるものを見つけました。何度も失敗しましたが、これならというものができたのが3年前です。スめしも、あのときのナオ様のお言葉を1つももらさず、その言葉を忠実に再現したつもりです。もちろん味だけは私の勘と嗜好によるところが大きいのですが、ナオ様の意見が聞ければもっと懐かしい味に近づけることができると思います」
「僕は、こんなに大変なことをルーロフに押し付けちゃったんだね」
悲しみの中にあっても絶望せず、根気よく醤油と酢を作り続けていたルーロフにアシェルナオは頭が下がる思いだった。
「押し付けられてはいません。私が教えてくださいと奥城まで押し掛けたのです。どうぞ召し上がってください」
ようやくアシェルナオに食べてもらえる。ルーロフの声は緊張で震えていた。
アシェルナオはてまりずしを食べようとカトラリーをみた。ナイフとフォーク、スプーンはあったが、箸はなかった。
そういえば箸については何も言わなかった。そう思いながらアシェルナオはボイルした海老のてまりずしを人差し指と親指でつまむと、ちょっとだけお醤油につけて一口で口に入れる。
ほろりとくずれる寿司飯に、海老の甘みと、ツンと鼻に抜ける刺激がまじる。
無言で咀嚼するアシェルナオをルーロフ、ロザンネ、ヴァレリラルド、テュコ、アイナ、ドリーンたちが見守った。
「い、いかかでしょう」
梛央が死んでしまったと知らされても、決してあきらめずに約束したものを完成させるための努力を惜しまなかったルーロフは、ゴクリと息を飲む。
「……60点」
ボソリとアシェルナオが呟く。
「60点……」
噛みしめるように頷くルーロフ。
「60点……意外にシビアですね」
アシェルナオのことだから「すごいよ、100点だよ、もちろん!」と両手をあげて喜ぶのだと、テュコは思っていた。
アイナもドリーンも、「60点です、すごいですね」と言えずに困惑している。
「いいえ」
60点で十分です。そう言おうとしたルーロフだが最後まで言えなかった。
「何言ってるの、テュコ」
怒気を孕んだアシェルナオが遮ったからだった。
「60点、ですよね?」
「そうだよ? でも0からスタートの60点じゃないんだよ? 確かにどういうものか説明したし、お米の特徴や、醤油や酢の作り方を教えたよ? でも材料を探したり改良したりするところから始めた、『0』でもない『無』から、しかも実際に見たことも食べたこともないものを60点までにしたルーロフのすごさがわからないの?」
アシェルナオの瞳が揺らいで、涙がポロリと落ちる。
「60点なのは、僕が甘めの酢めしが好きだからで、醤油が塩辛いからで、ツンとくるのがワサビじゃなくて別の香草だからで、日本人だった僕の舌が厳しいせいで、母さんの思い出がいっぱい詰まっているからで。でもヴァルやみんなが食べたらすごく美味しいてまりずしだよ。これから点数が上がっていくことが確実な60点なんだよ」
前の世界のことや琉歌を思い出させるに十分な出来栄えのてまりずしに、アシェルナオは顔を歪めて感情を露わにして泣いていた。
「60点……素晴らしいですね」
ようやく自信をもって、アイナはルーロフに伝える。
「よくぞここまで精進なさいましたね」
ドリーンはハンカチでアシェルナオの顔を拭きながら尊敬の眼差しを向ける。
「60点……もったいない点数をいただきました。ありがとうございます。ありがとうございます」
「よかったね、ルーロフ。お前の頑張りが報われたんだよ」
「ああ、ありがとう姉さん。姉さんの支えのおかげだよ。ありがとう」
感動して泣いているアシェルナオの横でルーロフとロザンネが抱き合って喜びあうのを、人々は心が温かくなる思いで見守っていた。
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感想、エール、いいね、ありがとうございます。
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