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第5部
ちゃんと覚えているよ
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「ではナオ様、よろしいでしょうか」
翌日。
スカーフを巻いたマフダルは張り切って艪を手にしている。
「はーい。マフダル、よろしくね」
運河に浮かぶマフダルの『マイゴンドラ』に乗り込んだアシェルナオは機嫌のいい声をあげた。
その横にはヴァレリラルドが。その後ろにテュコとクランツが乗り込んでいる。
後ろのゴンドラにはマロシュとブレンドレル、アイナとドリーン、キナクが乗船し、さらにその後ろのゴンドラに、ヴァレリラルドの護衛としてエンロートに同行してきたアダルベルトとハヴェルがエンロート騎士団2名とともに乗船している。
勿論マフダル以外のゴンドリエーレも騎士団の者である。
「ナオ様、私たちもご一緒させていただいてよろしいんですか?」
「ゴンドラに乗るの、初めてです」
後ろのゴンドラからアイナとドリーンの弾んだ声が聞こえた。
2人ともメイド姿ではなく、品のいいシンプルなドレスで乗船していた。
「僕が休養なら、アイナとドリーンも休養なんだよ? 一緒にゴンドラに乗って、一緒にご飯食べようね」
後ろのゴンドラに向けてアシェルナオは手を振る。
「ありがとうございます、ナオ様」
「楽しみです」
明るく返事を返したアイナとドリーンだが、いつも自分たちのことを思ってくれる愛らしい主人の心遣いに胸があたたかくなった。
「お姉ちゃ……ナオ様らしい」
以前もリータ村で、身分に関係なく誰とも同じように接していた梛央を思い出したマロシュは、ブレンドレルに寄りかかる。
甘い雰囲気を自分から醸し出している、のではなく、単に腰が辛いからだった。
「大丈夫か?」
ブレンドレルが耳元で囁く。
「大丈夫」
マロシュもアイナとドリーンに聞かれないように小さな声で返した。
「愛し子様に同行した初日に抱きつぶす真似はできないからな。ちゃんと手加減した甲斐があった。その分今日も、な」
ニッ、と笑うブレンドレルに、マロシュは昨夜のアレコレを思い出して赤くなった顔を両手で押さえた。
たまらなく恥ずかしかったが、アシェルナオに同行してよかったと、マロシュはシーグフリードに感謝した。
「変わらないね」
艪が穏やかな水を切って進むゴンドラの上で、アシェルナオは目を細める。
「変わりませんか?」
アシェルナオの声を聞きつけて、艪を操るマフダルが尋ねる。
「うん。マフダルのゴンドリエーレも、運河の水も周りの景色も、いい意味で以前のままだよ。とても懐かしくて、心地いい……あ」
アシェルナオは不満げに目を見開いてヴァレリラルドと後ろのテュコを見る。
「ヴァルとテュコだけ前と全然違う。2人ともすっごくカッコいい大人になってる。僕もそうなってるはずだったのに」
そこだけはちょっと悔しくて、拳を握りしめて訴えるアシェルナオが可愛くて、ヴァレリラルドたちは表情を緩めた。
ゴンドラはオルヘルス運河でアンベル橋をくぐり、商業地区へ入る。
運河の幅が狭くなり、平民街の建物が両岸に並ぶ。建物と建物の間に渡されたロープに干された色とりどりの洗濯物が風になびいているのにも情緒があり、それも以前と変わらなかった。
「前と変わらないって、すごく幸せなことなのかもしれないね」
間もなくお昼で、建物の間から差し込む光がキラキラと水面に輝いている。穏やかで心安らぐ情景を眺めながら、アシェルナオは呟く。
「さようです」
エンロート騎士団を束ねるマフダルにとって、何も変わらないことは街が守られているということに他ならなかった。
「ナオ、私やテュコは以前の姿と大きく変わったけど、あの頃と同じナオの歌が聴きたい」
ヴァレリラルドに乞われて、アシェルナオは頷く。
ゆたかな水に 精霊のよろこびを
おどれ かぜ まえ はなよ
ふりそそぐ日のひかり
てらせやみを いのちあるかぎり
いとしい子らに 精霊のしゅくふくを
うたえ とり ゆけ くもよ
ひびけ我らの祈り
みちびけあすを いのちあるかぎり
アシェルナオの歌声が運河に響き渡る。
次々に建物の窓が開いて住民たちが顔をのぞかせた。
「愛し子様?」
「新聞で見たお顔、やっぱり愛し子様だ」
「王太子殿下!」
「愛し子様、浄化をしてくださってありがとうございます」
「愛し子様のお歌が聴けた」
「綺麗なお歌をありがとうございます」
「ご婚約おめでとうございます」
「おめでとう」
「おめでとう」
両側から驚きやお祝いの言葉が降り注ぎ、アシェルナオは驚きながらも手を振って声に応えた。
ヴァレリラルドもアシェルナオの肩を抱いて手を振る。
「愛し子様、お歌うたって」
「お聞かせください」
ゴンドラが進むと、途中からしかアシェルナオの歌が聞こえなかった人々から声がかかった。
「いいよ」
アシェルナオは頷くと、両手を広げる。
星の光 夜空にありき
遥か瞬く 明日の輝き
君の夢 叶える光
願いを込めて 僕は歌う
花の光 地上にありき
優しく照らす 明日の軌跡
君の愛 信じる光
幸せ感じて 僕は歌う
その歌は、かつて奥城の星見の塔に上がった時に梛央が歌った歌だった。
星見の塔に上がる前に梛央にプロポーズの予約をしたこと、手をつないで星見の塔に上って梛央の歌を聴きながら、梛央と進む将来の展望に胸が震えたことをヴァレリラルドは思い出した。
アシェルナオが歌い終わると、頭上から拍手が起き、窓辺に飾っていた鉢植えから手折られた花が降ってきた。
「星見の塔でナオが歌った歌だ……」
両手を伸ばして花を受け止めるアシェルナオを、ヴァレリラルドは自分の胸に引き寄せる。
わぁっ。
王太子とその婚約者の睦まじい姿に歓声が沸いた。
「殿下、私的な休養ですから国民サービスはほどほどに」
後ろからテュコの低い声が届いた。
「ヴァル?」
アシェルナオは自分を抱きしめる力の強さに、ヴァレリラルドを訝しんで見上げる。
「すまない」
あの時の、多幸感に包まれていた時のことを思い出したヴァレリラルドは、その数日後に梛央が凶刃に倒れたことも思い出して、咄嗟にアシェルナオを抱きしめていた。
「星見の塔でのこと、ちゃんと覚えているよ。僕はここにいるよ」
アシェルナオはヴァレリラルドの背中に手を回す。そして、トントンと叩いた。
怖いことがあった時に、オルドジフやフォルシウスにしてもらったように。
「ああ。もうナオをどこにも行かせない」
ヴァレリラルドはアシェルナオが今自分の腕の中にいてくれることに感謝してその髪を撫で、旋毛にキスをした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
トントンされるヴァレリラルドを見たテュコ。ちょっと羨ましくなる。の巻。
テュコ:「ナオ様、私も前にエンロートに来た時のことを思い出しました」
アシェルナオ:「あの時のテュコは可愛かったよねぇ。カルムでも声を掛けられていたけど、エンロートでも騎士さんにモテモテだったよねぇ」
テュコ:「前のことは忘れてください」
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます(。uωu))ペコリ
大雪、怖い。地震、怖い(>_<)
翌日。
スカーフを巻いたマフダルは張り切って艪を手にしている。
「はーい。マフダル、よろしくね」
運河に浮かぶマフダルの『マイゴンドラ』に乗り込んだアシェルナオは機嫌のいい声をあげた。
その横にはヴァレリラルドが。その後ろにテュコとクランツが乗り込んでいる。
後ろのゴンドラにはマロシュとブレンドレル、アイナとドリーン、キナクが乗船し、さらにその後ろのゴンドラに、ヴァレリラルドの護衛としてエンロートに同行してきたアダルベルトとハヴェルがエンロート騎士団2名とともに乗船している。
勿論マフダル以外のゴンドリエーレも騎士団の者である。
「ナオ様、私たちもご一緒させていただいてよろしいんですか?」
「ゴンドラに乗るの、初めてです」
後ろのゴンドラからアイナとドリーンの弾んだ声が聞こえた。
2人ともメイド姿ではなく、品のいいシンプルなドレスで乗船していた。
「僕が休養なら、アイナとドリーンも休養なんだよ? 一緒にゴンドラに乗って、一緒にご飯食べようね」
後ろのゴンドラに向けてアシェルナオは手を振る。
「ありがとうございます、ナオ様」
「楽しみです」
明るく返事を返したアイナとドリーンだが、いつも自分たちのことを思ってくれる愛らしい主人の心遣いに胸があたたかくなった。
「お姉ちゃ……ナオ様らしい」
以前もリータ村で、身分に関係なく誰とも同じように接していた梛央を思い出したマロシュは、ブレンドレルに寄りかかる。
甘い雰囲気を自分から醸し出している、のではなく、単に腰が辛いからだった。
「大丈夫か?」
ブレンドレルが耳元で囁く。
「大丈夫」
マロシュもアイナとドリーンに聞かれないように小さな声で返した。
「愛し子様に同行した初日に抱きつぶす真似はできないからな。ちゃんと手加減した甲斐があった。その分今日も、な」
ニッ、と笑うブレンドレルに、マロシュは昨夜のアレコレを思い出して赤くなった顔を両手で押さえた。
たまらなく恥ずかしかったが、アシェルナオに同行してよかったと、マロシュはシーグフリードに感謝した。
「変わらないね」
艪が穏やかな水を切って進むゴンドラの上で、アシェルナオは目を細める。
「変わりませんか?」
アシェルナオの声を聞きつけて、艪を操るマフダルが尋ねる。
「うん。マフダルのゴンドリエーレも、運河の水も周りの景色も、いい意味で以前のままだよ。とても懐かしくて、心地いい……あ」
アシェルナオは不満げに目を見開いてヴァレリラルドと後ろのテュコを見る。
「ヴァルとテュコだけ前と全然違う。2人ともすっごくカッコいい大人になってる。僕もそうなってるはずだったのに」
そこだけはちょっと悔しくて、拳を握りしめて訴えるアシェルナオが可愛くて、ヴァレリラルドたちは表情を緩めた。
ゴンドラはオルヘルス運河でアンベル橋をくぐり、商業地区へ入る。
運河の幅が狭くなり、平民街の建物が両岸に並ぶ。建物と建物の間に渡されたロープに干された色とりどりの洗濯物が風になびいているのにも情緒があり、それも以前と変わらなかった。
「前と変わらないって、すごく幸せなことなのかもしれないね」
間もなくお昼で、建物の間から差し込む光がキラキラと水面に輝いている。穏やかで心安らぐ情景を眺めながら、アシェルナオは呟く。
「さようです」
エンロート騎士団を束ねるマフダルにとって、何も変わらないことは街が守られているということに他ならなかった。
「ナオ、私やテュコは以前の姿と大きく変わったけど、あの頃と同じナオの歌が聴きたい」
ヴァレリラルドに乞われて、アシェルナオは頷く。
ゆたかな水に 精霊のよろこびを
おどれ かぜ まえ はなよ
ふりそそぐ日のひかり
てらせやみを いのちあるかぎり
いとしい子らに 精霊のしゅくふくを
うたえ とり ゆけ くもよ
ひびけ我らの祈り
みちびけあすを いのちあるかぎり
アシェルナオの歌声が運河に響き渡る。
次々に建物の窓が開いて住民たちが顔をのぞかせた。
「愛し子様?」
「新聞で見たお顔、やっぱり愛し子様だ」
「王太子殿下!」
「愛し子様、浄化をしてくださってありがとうございます」
「愛し子様のお歌が聴けた」
「綺麗なお歌をありがとうございます」
「ご婚約おめでとうございます」
「おめでとう」
「おめでとう」
両側から驚きやお祝いの言葉が降り注ぎ、アシェルナオは驚きながらも手を振って声に応えた。
ヴァレリラルドもアシェルナオの肩を抱いて手を振る。
「愛し子様、お歌うたって」
「お聞かせください」
ゴンドラが進むと、途中からしかアシェルナオの歌が聞こえなかった人々から声がかかった。
「いいよ」
アシェルナオは頷くと、両手を広げる。
星の光 夜空にありき
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優しく照らす 明日の軌跡
君の愛 信じる光
幸せ感じて 僕は歌う
その歌は、かつて奥城の星見の塔に上がった時に梛央が歌った歌だった。
星見の塔に上がる前に梛央にプロポーズの予約をしたこと、手をつないで星見の塔に上って梛央の歌を聴きながら、梛央と進む将来の展望に胸が震えたことをヴァレリラルドは思い出した。
アシェルナオが歌い終わると、頭上から拍手が起き、窓辺に飾っていた鉢植えから手折られた花が降ってきた。
「星見の塔でナオが歌った歌だ……」
両手を伸ばして花を受け止めるアシェルナオを、ヴァレリラルドは自分の胸に引き寄せる。
わぁっ。
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後ろからテュコの低い声が届いた。
「ヴァル?」
アシェルナオは自分を抱きしめる力の強さに、ヴァレリラルドを訝しんで見上げる。
「すまない」
あの時の、多幸感に包まれていた時のことを思い出したヴァレリラルドは、その数日後に梛央が凶刃に倒れたことも思い出して、咄嗟にアシェルナオを抱きしめていた。
「星見の塔でのこと、ちゃんと覚えているよ。僕はここにいるよ」
アシェルナオはヴァレリラルドの背中に手を回す。そして、トントンと叩いた。
怖いことがあった時に、オルドジフやフォルシウスにしてもらったように。
「ああ。もうナオをどこにも行かせない」
ヴァレリラルドはアシェルナオが今自分の腕の中にいてくれることに感謝してその髪を撫で、旋毛にキスをした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
トントンされるヴァレリラルドを見たテュコ。ちょっと羨ましくなる。の巻。
テュコ:「ナオ様、私も前にエンロートに来た時のことを思い出しました」
アシェルナオ:「あの時のテュコは可愛かったよねぇ。カルムでも声を掛けられていたけど、エンロートでも騎士さんにモテモテだったよねぇ」
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