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第3部
今回はあきらめます
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ウジェーヌは神殿内の掃除の手を止めて外の音に耳を澄ませた。
「外が気になる? ジル」
一緒に掃除をしていた、神殿の雑務を担当するマイサが落ち着かない様子のウジェーヌに声をかける。
ジルはチドがつけた、シルヴマルク王国でのウジェーヌの偽名だった。
チドの親戚で、チドを頼って神官見習いになった、ということになっている。
「なんだか騒がしいですね」
「それはそうよ。明日は王太子殿下の婚約式で、婚約者様のお披露目があるんだもの。国中がお祝い一色。特に王都はいろんな人が集まってきて、お祭り騒ぎよ。広場なんか、いろんな出店が出てるわ」
「へぇ。お祭り騒ぎなんですね。王太子殿下は国民に愛されているんですね」
兄の婚約式のときは、こんなに国民は喜んだだろうか、と、ウジェーヌは記憶をたどる。
小さな公国なのに、父である公主は国民とともに生きるというより、貴族の社会をいかに守るか、自国の経済をどう発展させるかに重きをおいていて、そのせいかあまり国民に慕われるというかんじではなかった。
その中で甘やかされて育ってきた自覚があるウジェーヌだが、神官見習いとして質素だがあたたかい人たちに囲まれた今の生活は、思うよりもずっと肌に馴染んでいた。
「王太子様はこの国を豊かで幸せな国に導くと予言された方ですもの」
誇らしげに胸を張るマイサ。
「予言ですか? どなたの予言ですか?」
だが、ウジェーヌが首を傾げると、
「知らないの?」
逆に驚くマイサ。
「ジルは事情があって、世間のことに疎いのですよ」
通りかかったチドがさりげなく助け舟をだす。
「チド様」
「ジル。この国には稀に、精霊の愛し子様が現れるのですよ。前の愛し子様が現れてから200年ほどたった、今から17年前に愛し子様が精霊の泉に現れたのです」
チドは伝説を語るように、ウジェーヌに話して聞かせた。
「愛し子様。どんなお方なのでしょう」
精霊というだけでも神秘的なのに、精霊に愛された子とは。ウジェーヌの好奇心がむくむくと湧きおこる。
「それがね……」
マイサは目を伏せて、声のトーンを落とした。
「愛し子様は王太子殿下を庇って天に召されたのよ。王太子様はこの国を豊かで幸せな国に導く存在で、自分は王太子殿下を護るためにこの世界に現れたとお言葉を残されて」
「そんなっ」
驚愕の真実に、ウジェーヌは目を瞠る。
「王太子殿下は素晴らしいお方だけど、年頃になられても浮いた話の一つもなくて、いつもどこか寂しそうな表情をされておられたわ。愛し子様を犠牲にしてしまったご自身を責めておられたのでしょう。でも3年前に婚約された時から、表情がとても穏やかになられて。王太子殿下のお心を溶かしてくださった婚約者様はきっと素晴らしいお方でしょう」
チドは晴れやかな笑顔を見せた。
「それもあって、国中が祝福しているのですね。私も婚約者様のお顔が見たいです」
チドの表情を見て、ウジェーヌも王太子の婚約を祝いたい気持ちになった。
「では、ジル。明日は私と一緒に王城に婚約者様のお顔を拝みにいきましょう」
「私もですか?……いいんですか?」
「ええ。ただし、神官の服で行くから、おめかしして、というわけにはいかないわ。それでも街の雰囲気は味わえるでしょう?」
下町の精霊神殿に来て数週間。
以前の地位を捨て、親戚の神官見習いとして従順に、熱心に職務に励むウジェーヌへのご褒美だった。
「うわぁ。楽しみです、チド様。ありがとうございます」
ウジェーヌは満面の笑みでチドに感謝した。
2の水の日の早朝。
エルランデル公爵家の門から1台の馬車が出て行った。
乗っているのはオリヴェル、パウラ、シーグフリード、アシェルナオ、そしてテュコ。向かうのは王城だった。
エルランデル公爵家の馬車が王城に入るための橋を渡っていると、平民街のほうで花火があがった。
シルヴマルク王国の国民が待ち望んだ王太子の婚約式。婚約が発表されてからこの3年、お相手に関することは一切非公開だったが、いよいよそのヴェールがはがされるのだ。
貴族街はまだ静寂の中にいるが、次期国王となる王太子の婚約式を祝福するために国中から大勢の人々が集まった平民街では、すでにお祭り騒ぎが幕を開けていた。
朝が早かったため、まだ眠そうな目をしているアシェルナオの目が、花火の音でパチリと開く。
「なんだかにぎやかな感じです」
窓側に座るシーグフリードに身を乗り出すようにして外を見るアシェルナオに、
「我が家からは聞こえなかったが、昨夜も大層な賑わいだったようだよ。花火があがって、広場では屋台がいつもの3倍くらい出ていたそうだ。酒を飲んで歌って踊って、それは盛り上がっていて警備が大変だったようだ」
シーグフリードは、マロシュから朝早くに届いた報告をアシェルナオに聞かせる。
「うわぁ……楽しそう……」
羨ましすぎて無表情になるアシェルナオ。
「拗ねないで、アシェルナオ」
拗ねるアシェルナオが可愛くて、パウラは笑みをこぼしながら取りなすが、
「当事者ではなくても、平民で混雑した場所にナオ様を放り込むことはできませんよ」
アシェルナオを甘やかすととんでもないことになる。と、テュコが釘をさす。
「どうして? テュコと一緒ならいいよね? 前もカルムの市場に行ったよね?」
「あの時はナオ様は可愛い少女に変装していたし、結構な数の変装した護衛たちを配置していましたから」
「変装する。それで、護衛の人たちにも変装してもらう。だからみんなで楽しもう? テュコもね?」
天真爛漫な提案をするアシェルナオに、つい『それもいいですね』と言ってしまいたくなるテュコだった。
「親の前で悪だくみをするなんて、アシェルナオは豪儀だね。もちろん、だめだよ」
テュコがアシェルナオに流される前に、オリヴェルが笑顔で却下する。
「……今回はあきらめます」
しょんぼりとするが、今回は、という限定ワードを残すところにアシェルナオなりの可愛らしい意地が見えて、そうなると何らかの形で願いをかなえてやりたいと思う親バカ兄バカ、侍従バカだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
お声がけ、エール、ありがとうございます(。uωu))
励みになります(。uωu))
「外が気になる? ジル」
一緒に掃除をしていた、神殿の雑務を担当するマイサが落ち着かない様子のウジェーヌに声をかける。
ジルはチドがつけた、シルヴマルク王国でのウジェーヌの偽名だった。
チドの親戚で、チドを頼って神官見習いになった、ということになっている。
「なんだか騒がしいですね」
「それはそうよ。明日は王太子殿下の婚約式で、婚約者様のお披露目があるんだもの。国中がお祝い一色。特に王都はいろんな人が集まってきて、お祭り騒ぎよ。広場なんか、いろんな出店が出てるわ」
「へぇ。お祭り騒ぎなんですね。王太子殿下は国民に愛されているんですね」
兄の婚約式のときは、こんなに国民は喜んだだろうか、と、ウジェーヌは記憶をたどる。
小さな公国なのに、父である公主は国民とともに生きるというより、貴族の社会をいかに守るか、自国の経済をどう発展させるかに重きをおいていて、そのせいかあまり国民に慕われるというかんじではなかった。
その中で甘やかされて育ってきた自覚があるウジェーヌだが、神官見習いとして質素だがあたたかい人たちに囲まれた今の生活は、思うよりもずっと肌に馴染んでいた。
「王太子様はこの国を豊かで幸せな国に導くと予言された方ですもの」
誇らしげに胸を張るマイサ。
「予言ですか? どなたの予言ですか?」
だが、ウジェーヌが首を傾げると、
「知らないの?」
逆に驚くマイサ。
「ジルは事情があって、世間のことに疎いのですよ」
通りかかったチドがさりげなく助け舟をだす。
「チド様」
「ジル。この国には稀に、精霊の愛し子様が現れるのですよ。前の愛し子様が現れてから200年ほどたった、今から17年前に愛し子様が精霊の泉に現れたのです」
チドは伝説を語るように、ウジェーヌに話して聞かせた。
「愛し子様。どんなお方なのでしょう」
精霊というだけでも神秘的なのに、精霊に愛された子とは。ウジェーヌの好奇心がむくむくと湧きおこる。
「それがね……」
マイサは目を伏せて、声のトーンを落とした。
「愛し子様は王太子殿下を庇って天に召されたのよ。王太子様はこの国を豊かで幸せな国に導く存在で、自分は王太子殿下を護るためにこの世界に現れたとお言葉を残されて」
「そんなっ」
驚愕の真実に、ウジェーヌは目を瞠る。
「王太子殿下は素晴らしいお方だけど、年頃になられても浮いた話の一つもなくて、いつもどこか寂しそうな表情をされておられたわ。愛し子様を犠牲にしてしまったご自身を責めておられたのでしょう。でも3年前に婚約された時から、表情がとても穏やかになられて。王太子殿下のお心を溶かしてくださった婚約者様はきっと素晴らしいお方でしょう」
チドは晴れやかな笑顔を見せた。
「それもあって、国中が祝福しているのですね。私も婚約者様のお顔が見たいです」
チドの表情を見て、ウジェーヌも王太子の婚約を祝いたい気持ちになった。
「では、ジル。明日は私と一緒に王城に婚約者様のお顔を拝みにいきましょう」
「私もですか?……いいんですか?」
「ええ。ただし、神官の服で行くから、おめかしして、というわけにはいかないわ。それでも街の雰囲気は味わえるでしょう?」
下町の精霊神殿に来て数週間。
以前の地位を捨て、親戚の神官見習いとして従順に、熱心に職務に励むウジェーヌへのご褒美だった。
「うわぁ。楽しみです、チド様。ありがとうございます」
ウジェーヌは満面の笑みでチドに感謝した。
2の水の日の早朝。
エルランデル公爵家の門から1台の馬車が出て行った。
乗っているのはオリヴェル、パウラ、シーグフリード、アシェルナオ、そしてテュコ。向かうのは王城だった。
エルランデル公爵家の馬車が王城に入るための橋を渡っていると、平民街のほうで花火があがった。
シルヴマルク王国の国民が待ち望んだ王太子の婚約式。婚約が発表されてからこの3年、お相手に関することは一切非公開だったが、いよいよそのヴェールがはがされるのだ。
貴族街はまだ静寂の中にいるが、次期国王となる王太子の婚約式を祝福するために国中から大勢の人々が集まった平民街では、すでにお祭り騒ぎが幕を開けていた。
朝が早かったため、まだ眠そうな目をしているアシェルナオの目が、花火の音でパチリと開く。
「なんだかにぎやかな感じです」
窓側に座るシーグフリードに身を乗り出すようにして外を見るアシェルナオに、
「我が家からは聞こえなかったが、昨夜も大層な賑わいだったようだよ。花火があがって、広場では屋台がいつもの3倍くらい出ていたそうだ。酒を飲んで歌って踊って、それは盛り上がっていて警備が大変だったようだ」
シーグフリードは、マロシュから朝早くに届いた報告をアシェルナオに聞かせる。
「うわぁ……楽しそう……」
羨ましすぎて無表情になるアシェルナオ。
「拗ねないで、アシェルナオ」
拗ねるアシェルナオが可愛くて、パウラは笑みをこぼしながら取りなすが、
「当事者ではなくても、平民で混雑した場所にナオ様を放り込むことはできませんよ」
アシェルナオを甘やかすととんでもないことになる。と、テュコが釘をさす。
「どうして? テュコと一緒ならいいよね? 前もカルムの市場に行ったよね?」
「あの時はナオ様は可愛い少女に変装していたし、結構な数の変装した護衛たちを配置していましたから」
「変装する。それで、護衛の人たちにも変装してもらう。だからみんなで楽しもう? テュコもね?」
天真爛漫な提案をするアシェルナオに、つい『それもいいですね』と言ってしまいたくなるテュコだった。
「親の前で悪だくみをするなんて、アシェルナオは豪儀だね。もちろん、だめだよ」
テュコがアシェルナオに流される前に、オリヴェルが笑顔で却下する。
「……今回はあきらめます」
しょんぼりとするが、今回は、という限定ワードを残すところにアシェルナオなりの可愛らしい意地が見えて、そうなると何らかの形で願いをかなえてやりたいと思う親バカ兄バカ、侍従バカだった。
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