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第3部
警鐘
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学年初日は授業はなく、クラスのオリエンテーションが終わり一旦教師棟に戻ったブロームは、楽器の練習がしたいというクラース、トシュテン、ハルネスがいる音楽室に向かった。
教師棟を出て、各校舎をつなぐ回廊に出たところで、教員章にもなっているブローチが振動を起こした。
生徒たちに知られないように警戒しろというサインで、ブロームが気を引き締めた時、続いて通信機から、
「ブローム先生、あの方の保護を」
周りに聞こえない小さな声でリュリュの声が聞こえた。
クラースたちはまだ帰らないが、婚約式を控えているアシェルナオは今週は居残りをせずにまっすぐ帰る予定になっていた。
スヴェンがアシェルナオを馬車寄せに送っているはずで、ブロームは2人の姿を求めて足早に歩き出した。
「僕も残りたかったなぁ」
音楽室に向かうハルネスたちとは教室で別れていて、アシェルナオは残念そうに中庭を囲む回廊を歩いていた。
「今週は早く帰るように言われているんだろう? 馬車寄せでテュコが待ってるよ」
「わかってる。スヴェンも音楽室に行くんじゃないの?」
「俺は騎士科棟に行って自主練に参加するよ。演奏はアシェルナオが残れるようになったら一緒にやる」
「自主練かぁ。偉いね」
尊敬の眼差しで見上げてくるアシェルナオに、
「学園でがんばった者が強くなるって、親父が言ってたからな」
気恥ずかしさを隠すようにスヴェンが言った。
「親父! スヴェン、大人だねぇ。じゃあ騎士科棟に行ってきていいよ?」
「そんなことしたら俺がテュコとサリーに怒られる。アシェルナオが馬車から降りてから、帰りの馬車に乗るまでが、俺の護衛としての任務だってテュコとサリーに言われてるから」
「スヴェンは僕の護衛なの?」
アシェルナオは不思議そうに首を傾げる。
「俺はアシェルナオの、学園での護衛だと思ってるよ?」
「友達じゃないの?」
「友達さ。友達だから絶対に危険な目に遭わせたくない。この思いが強くさせるって親父が言ってた」
スヴェンは胸を張った。
「なんだかんだ言って、スヴェンはケイレブが好きだよね? スヴェンが強くなるためなら護衛でもいいけど、友達を超えた護衛はだめだよ? スヴェンは友達だし、ここの生徒なんだからね?」
「ああ」
あくまでも友達だと言い張るアシェルナオに、スヴェンは笑みを見せる。
2人が並んで歩く回廊は、学年初日のせいで同じような時間に一斉に解散になったせいで、多くの生徒が歩いていた。
「中庭を抜けるか」
人ごみを嫌って、スヴェンはアシェルナオを回廊の途中から中庭に誘導する。
中庭にも人はいたが、ベンチに座って話をしていたり立ち止まっている者が多く、回廊よりは歩きやすかった。
「スヴェン、ありがとう」
歩きやすいように道を選んでくれるスヴェンに向けてお礼を言ったとき、アシェルナオは前方の回廊を歩く人物を見つけた。
シンプルな装いでありながら、センスの良い上質な生地の服を見に纏った、一見神経質そうな痩躯。
その髪が金髪であることですぐに王族とわかる人物。
あの頃25歳だと言っていたエンゲルブレクトが17年を経た姿だとすぐに認識したアシェルナオは、咄嗟にスヴェンの背中に隠れた。
「どうした?」
背中に問いかけながらも前方を見たスヴェンは、王族に敬意を払って生徒たちが避けて歩くせいで周囲が空いていて、だから侍従のハハトと学園長を伴ったエンゲルブレクトの姿を簡単に見つけることができた。
「あれは確か、エンゲルブレクト王弟殿下」
スヴェンはアシェルナオを背中に隠したまま呟く。
「スヴェン、隠して」
エンゲルブレクトを思うだけで怯えてしまうのに、突然姿を見た動揺でアシェルナオは激しくなる動悸を抑えることができなかった。
なぜこんなに怖いのだろう。
エンゲルブレクトに最後に会ったのはいつだっただろう。
確か、エンロートで……。
思い出そうとするとその頃の記憶に靄がかかったように、つかみどころのないものになっていた。それは曖昧というより、開けてはいけない扉を開けさせまいと、勝手に脳がそうさせているようだった。
思い出してはいけないと頭の中で警鐘が鳴り響いていて、アシェルナオの手足が冷たくなる。
様子のおかしいアシェルナオを背中に隠したまま、スヴェンは回廊を歩くエンゲルブレクトを見つめた。
その視線の強さに気づいたエンゲルブレクトもまた、スヴェンを見つめた。
学年初日のオリエンテーションが終わったあとで、各校舎を繋ぐ回廊にはたくさんの生徒が歩いていた。
「今日は早く終わったようですね」
幼さの残る生徒や、すでに大人と同じ体格をした生徒まで、いろいろな学年の生徒が行きかっていて、エンゲルブレクトは案内役のドレイシュに話しかけた。
「今日は学年初日ですから。新校舎に移って新しい環境になじむだけで終わりですよ」
「そうでしたね。校舎の感じも変わっていないですね。回廊も懐かしい」
エンゲルブレクトは回廊の柱の彫刻や天井の形状を見渡す。
「だいぶ当時を思い出されたようですな?」
「ええ。できればあの頃よく通った図書館なども見てみたいですが」
「図書館は神聖な学びの象徴のようなところ。そこで勉学に励む生徒の心を乱されては困ります。お望みであれば休日においでいただければお見せします。今日は文官科棟の外見をご覧になるだけにしてはどうでしょう」
「わかりました。今日はあきらめますよ」
回廊を歩きながらエンゲルブレクトが残念そうに承諾しているうちに中庭に差し掛かった。
中庭には、もう少し学園に残るつもりの者がベンチで本を読んだり、話をしたりしていた。
その中に、すでに体格は大人の仲間入りをしている男子生徒がこちらを見ているのに気付いた。
その面影が誰かに似ているような気がして、エンゲルブレクトは足を止めた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
原因不明?の胸痛が・・・。動かなくても痛い。動くと息が詰まるくらい痛い。くしゃみをしようとすると痛みでくしゃみが止まる・・・。
私、死ぬの? 本当に死ぬの?
と、バカなことを言っていますが、今週は比較的忙しくありません。
なぜなら、上司がスケジュールを組み間違えて、400件の文書の発送とメールでの回答の締め切りと、関係各所への連絡を来週にしてしまったからです。
フフフ。
うちの上司はこんなのばっかり。
来週が楽しみ・・・(泣)
教師棟を出て、各校舎をつなぐ回廊に出たところで、教員章にもなっているブローチが振動を起こした。
生徒たちに知られないように警戒しろというサインで、ブロームが気を引き締めた時、続いて通信機から、
「ブローム先生、あの方の保護を」
周りに聞こえない小さな声でリュリュの声が聞こえた。
クラースたちはまだ帰らないが、婚約式を控えているアシェルナオは今週は居残りをせずにまっすぐ帰る予定になっていた。
スヴェンがアシェルナオを馬車寄せに送っているはずで、ブロームは2人の姿を求めて足早に歩き出した。
「僕も残りたかったなぁ」
音楽室に向かうハルネスたちとは教室で別れていて、アシェルナオは残念そうに中庭を囲む回廊を歩いていた。
「今週は早く帰るように言われているんだろう? 馬車寄せでテュコが待ってるよ」
「わかってる。スヴェンも音楽室に行くんじゃないの?」
「俺は騎士科棟に行って自主練に参加するよ。演奏はアシェルナオが残れるようになったら一緒にやる」
「自主練かぁ。偉いね」
尊敬の眼差しで見上げてくるアシェルナオに、
「学園でがんばった者が強くなるって、親父が言ってたからな」
気恥ずかしさを隠すようにスヴェンが言った。
「親父! スヴェン、大人だねぇ。じゃあ騎士科棟に行ってきていいよ?」
「そんなことしたら俺がテュコとサリーに怒られる。アシェルナオが馬車から降りてから、帰りの馬車に乗るまでが、俺の護衛としての任務だってテュコとサリーに言われてるから」
「スヴェンは僕の護衛なの?」
アシェルナオは不思議そうに首を傾げる。
「俺はアシェルナオの、学園での護衛だと思ってるよ?」
「友達じゃないの?」
「友達さ。友達だから絶対に危険な目に遭わせたくない。この思いが強くさせるって親父が言ってた」
スヴェンは胸を張った。
「なんだかんだ言って、スヴェンはケイレブが好きだよね? スヴェンが強くなるためなら護衛でもいいけど、友達を超えた護衛はだめだよ? スヴェンは友達だし、ここの生徒なんだからね?」
「ああ」
あくまでも友達だと言い張るアシェルナオに、スヴェンは笑みを見せる。
2人が並んで歩く回廊は、学年初日のせいで同じような時間に一斉に解散になったせいで、多くの生徒が歩いていた。
「中庭を抜けるか」
人ごみを嫌って、スヴェンはアシェルナオを回廊の途中から中庭に誘導する。
中庭にも人はいたが、ベンチに座って話をしていたり立ち止まっている者が多く、回廊よりは歩きやすかった。
「スヴェン、ありがとう」
歩きやすいように道を選んでくれるスヴェンに向けてお礼を言ったとき、アシェルナオは前方の回廊を歩く人物を見つけた。
シンプルな装いでありながら、センスの良い上質な生地の服を見に纏った、一見神経質そうな痩躯。
その髪が金髪であることですぐに王族とわかる人物。
あの頃25歳だと言っていたエンゲルブレクトが17年を経た姿だとすぐに認識したアシェルナオは、咄嗟にスヴェンの背中に隠れた。
「どうした?」
背中に問いかけながらも前方を見たスヴェンは、王族に敬意を払って生徒たちが避けて歩くせいで周囲が空いていて、だから侍従のハハトと学園長を伴ったエンゲルブレクトの姿を簡単に見つけることができた。
「あれは確か、エンゲルブレクト王弟殿下」
スヴェンはアシェルナオを背中に隠したまま呟く。
「スヴェン、隠して」
エンゲルブレクトを思うだけで怯えてしまうのに、突然姿を見た動揺でアシェルナオは激しくなる動悸を抑えることができなかった。
なぜこんなに怖いのだろう。
エンゲルブレクトに最後に会ったのはいつだっただろう。
確か、エンロートで……。
思い出そうとするとその頃の記憶に靄がかかったように、つかみどころのないものになっていた。それは曖昧というより、開けてはいけない扉を開けさせまいと、勝手に脳がそうさせているようだった。
思い出してはいけないと頭の中で警鐘が鳴り響いていて、アシェルナオの手足が冷たくなる。
様子のおかしいアシェルナオを背中に隠したまま、スヴェンは回廊を歩くエンゲルブレクトを見つめた。
その視線の強さに気づいたエンゲルブレクトもまた、スヴェンを見つめた。
学年初日のオリエンテーションが終わったあとで、各校舎を繋ぐ回廊にはたくさんの生徒が歩いていた。
「今日は早く終わったようですね」
幼さの残る生徒や、すでに大人と同じ体格をした生徒まで、いろいろな学年の生徒が行きかっていて、エンゲルブレクトは案内役のドレイシュに話しかけた。
「今日は学年初日ですから。新校舎に移って新しい環境になじむだけで終わりですよ」
「そうでしたね。校舎の感じも変わっていないですね。回廊も懐かしい」
エンゲルブレクトは回廊の柱の彫刻や天井の形状を見渡す。
「だいぶ当時を思い出されたようですな?」
「ええ。できればあの頃よく通った図書館なども見てみたいですが」
「図書館は神聖な学びの象徴のようなところ。そこで勉学に励む生徒の心を乱されては困ります。お望みであれば休日においでいただければお見せします。今日は文官科棟の外見をご覧になるだけにしてはどうでしょう」
「わかりました。今日はあきらめますよ」
回廊を歩きながらエンゲルブレクトが残念そうに承諾しているうちに中庭に差し掛かった。
中庭には、もう少し学園に残るつもりの者がベンチで本を読んだり、話をしたりしていた。
その中に、すでに体格は大人の仲間入りをしている男子生徒がこちらを見ているのに気付いた。
その面影が誰かに似ているような気がして、エンゲルブレクトは足を止めた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
原因不明?の胸痛が・・・。動かなくても痛い。動くと息が詰まるくらい痛い。くしゃみをしようとすると痛みでくしゃみが止まる・・・。
私、死ぬの? 本当に死ぬの?
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なぜなら、上司がスケジュールを組み間違えて、400件の文書の発送とメールでの回答の締め切りと、関係各所への連絡を来週にしてしまったからです。
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