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第1部
齢50過ぎの元騎士団長の、あー……
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翌日。
すっきりと目が覚めた梛央は、寝間着からゆったりした白いシャツブラウスと七分丈のトラウザーズに長靴下、ショートブーツという服装に着替えさせられていた。
サミュエルからの報告をもとに準備された服はぴらぴらが多めで可愛らしかったが、着心地は快適なので梛央はアイナとドリーンの良くお似合いです、の言葉とともに甘んじて受け入れる。
愛し子のイメージを壊すのも申し訳ないし、別の服を用意して、とわがままを言える性格でもない。むしろドレスでないだけましだと梛央は割り切っていた。
朝食は部屋にある食卓に用意されていたが、4、5人がゆったり座れる大きさがあり、今更ながらに自分に与えられた部屋の広さに梛央は驚く。
朝食は昨日と同じパン粥に温野菜とポーチドエッグとハム。それにフルーツが添えてあった。あまりたくさんは食べられないと思っていた梛央は、ほどほどの量に安心する。
「いただきます」
梛央は手を合わせると、すぐにスプーンを持ってパン粥をすくう。
また「あーん」で食べさせられるのを阻止するためだ。
「ナオ様の体調に合わせて少しずつ食事の内容を変えていきますが、不足があったら言ってくださいね」
テュコはそう言いながら紅茶を淹れている。
「量はこれで十分だよ。一人で食べるのは寂しいからできれば一緒に食べてほしいんだけど、だめ?」
「ナオ様のお願いは何でもかなえてさしあげたいのですが、この王国の貴族の慣習ですから」
「僕もそれに則らないとだめ?」
「ナオ様はともかく、私たちはそうです。そうでなければシモン殿に嫌味を言われますから」
「シモンて、昨日の……」
昨日のことで梛央はシモンに強烈な苦手意識を感じていた。
「王太子殿下の侍従を務める方ですので身元はしっかりしているのです。逆にしっかりしすぎているがゆえの極端な身分至上主義というか、上位貴族出身のプライドがそうさせるというか。おそらく昨日の暴挙でしばらくの間は王太子殿下の侍従からははずされるでしょうが、もし復帰してきても梛央様は無視していただいて結構ですよ。私がかわりに睨んでおきます」
胸を張るテュコ。
「私も後ろでツーンとしておきますわ」
「私もです」
アイナとドリーンの追随に梛央は思わず笑ってしまう。
「でもシモンは上位貴族出身なんでしょう? テュコの立場が悪くならない?」
「ご心配は無用です。私もそれなりの家の生まれですし、なにより愛し子様の侍従という大役を陛下より拝命しております。これ以上の強い立場がありましょうか」
さらに胸をはるテュコ。
「頼もしいね、テュコは。テュコが来てくれて本当によかった。僕はこの王国の慣習がどんなものかわからないから、いろいろ教えてくれる?」
「もちろんです。ではこの時間で手短にはなりますが大まかにこの国のことについて話させてもらいますね。食事をお召しになりながらお聞きください。手が動いていないと、あーん、ですよ」
にっこり笑うテュコ。
可愛い顔に可愛い笑顔だがテュコは本当に『あーん』する気満々なのだ。
この12歳、こわっ。
梛央はそう思いながらパン粥を口に運ぶ。
「この国はシルヴマルク王国といいます。建国から千年を超える歴史のある国で、建国より遥かに昔からこの地は精霊の加護を受けています。おかげでこの国は気候と肥沃な土地に恵まれています。現在の国王はベルンハルド・イルヴァ・シルヴマルク陛下。昨日お会いになったヴァレリラルド王太子殿下の御父上です」
金髪碧眼の、いかにも王子様と言ったヴァレリラルドの端正な容姿を思い出しながら梛央はパン粥を咀嚼する。
テュコもこわいが、ヴァレリラルドもこわい。日本人の感覚なら中学入学前くらいに見えるというのにまだ8歳らしい。
梛央はヴァレリラルドが自分の身長を越える日ができるだけ先の未来になるといいなと思いながら次のパン粥を口に運んだ。
次はフォークに持ちかえてオレンジを刺す。
はむっ、とオレンジを口に運ぶと、甘い果汁が口に広がり、梛央は気を取り直してテュコに話の続きを促した。
「王国民は加護を授けてくれる精霊を信仰しており、王国各地に精霊教会が点在しています。王国民は6歳になると精霊教会に行き、洗礼と加護の祝福を受けることが定められていますが、精霊信仰の象徴は精霊の泉です。精霊の泉から清浄な水と気が湧き、精霊が生まれ、それが国中にいきわたり、国は平穏であり続ける。昔からそう言われています」
「精霊は信仰の象徴なだけ? 本当にいる?」
「いますよ。実際に見える者はごくわずかですが。目には見えなくても精霊の加護のおかげで魔法が使えるので精霊の存在を疑う者はこの王国にはいません。王国にとって重要な意味を持つ精霊の泉と、それを取り囲む聖域の森の管理を行っているのは王国、すなわち国王陛下です。その拠点となっているのがここ、シアンハウスです。当主は王弟エンゲルブレクト殿下。殿下は聖域の森に隣接する領地ヘルクヴィストの領主でもあらせられますので、シアンハウスに常駐しているわけではありません。ヘルクヴィスト城とシアンハウスは転移陣で結ばれていますので行き来にさほど時間はかからないのですが、それでも早急に対応できるようにと、家令のサミュエル殿がいざという時の臨時指揮官を務めることになっています」
「指揮官?」
首をかしげる梛央。
「ここには聖域の森に不審なことが起きていないか、不審者が侵入していないかを警らするシアンハウス騎士団が常駐しています。シアンハウスに約40名、シアンハウスと聖域の森を挟んで対面する地に支城があり、そこに約15名が詰めています。サミュエル殿は今ではシアンハウスの家令ですが、退役されるまでは第一騎士団の騎士団長を務めておられました。王太子殿下の護衛のケイレブは以前の部下だそうです。今でもサミュエル殿の剣技は現役騎士に劣ることはありません」
「サミュエルすごいね。今いくつくらいなんだろう」
「年齢は存じませんが、少なくとも50歳は越しているかと。この世界はある程度の年齢に達すると、以後の加齢はゆるやかなので見た目だけでは年齢がわからないところがあるんです」
「へぇ? じゃあ寿命も長い?」
「120歳まで生きる者も少なくありません」
「そういうところが異世界って感じだね」
でも、齢50過ぎの元騎士団長、今ではスマート家令のサミュエルが、自分に「あーん」したげだった様子を思い出して、梛央は口の中がちょっとだけ酸っぱくなった気がした。
口直しのオレンジに手を伸ばす梛央に、
「オレンジはお気に召しましたか? パン粥がまだ残ってますよ?」
あーん、の危機が訪れる。
「ちゃんと食べるよ」
慌ててフォークを置いてパン粥のスプーンを持つ。
「ナオ様、オレンジでも『あーん』はできますよ」
「お野菜とハムも残っておりますよ。ナオ様、がんばって」
アイナとドリーンに応援され、梛央はそれに応えるようにせっせと食事を進める。
傍から見るとからかっているようなテュコだが、ところどころで心に傷を負っている様子を見せる梛央に食事をしっかり摂らせて、体から元気になってほしいという思いからだった。
体が元気ならきっと心も元気になれる。メイドたちもそれがわかっているから梛央を応援しているのだ。
梛央だけがそれと知らずに、なんでこんなに必死に食べているんだろうと疑問に思いながらも朝食をたいらげていった。
すっきりと目が覚めた梛央は、寝間着からゆったりした白いシャツブラウスと七分丈のトラウザーズに長靴下、ショートブーツという服装に着替えさせられていた。
サミュエルからの報告をもとに準備された服はぴらぴらが多めで可愛らしかったが、着心地は快適なので梛央はアイナとドリーンの良くお似合いです、の言葉とともに甘んじて受け入れる。
愛し子のイメージを壊すのも申し訳ないし、別の服を用意して、とわがままを言える性格でもない。むしろドレスでないだけましだと梛央は割り切っていた。
朝食は部屋にある食卓に用意されていたが、4、5人がゆったり座れる大きさがあり、今更ながらに自分に与えられた部屋の広さに梛央は驚く。
朝食は昨日と同じパン粥に温野菜とポーチドエッグとハム。それにフルーツが添えてあった。あまりたくさんは食べられないと思っていた梛央は、ほどほどの量に安心する。
「いただきます」
梛央は手を合わせると、すぐにスプーンを持ってパン粥をすくう。
また「あーん」で食べさせられるのを阻止するためだ。
「ナオ様の体調に合わせて少しずつ食事の内容を変えていきますが、不足があったら言ってくださいね」
テュコはそう言いながら紅茶を淹れている。
「量はこれで十分だよ。一人で食べるのは寂しいからできれば一緒に食べてほしいんだけど、だめ?」
「ナオ様のお願いは何でもかなえてさしあげたいのですが、この王国の貴族の慣習ですから」
「僕もそれに則らないとだめ?」
「ナオ様はともかく、私たちはそうです。そうでなければシモン殿に嫌味を言われますから」
「シモンて、昨日の……」
昨日のことで梛央はシモンに強烈な苦手意識を感じていた。
「王太子殿下の侍従を務める方ですので身元はしっかりしているのです。逆にしっかりしすぎているがゆえの極端な身分至上主義というか、上位貴族出身のプライドがそうさせるというか。おそらく昨日の暴挙でしばらくの間は王太子殿下の侍従からははずされるでしょうが、もし復帰してきても梛央様は無視していただいて結構ですよ。私がかわりに睨んでおきます」
胸を張るテュコ。
「私も後ろでツーンとしておきますわ」
「私もです」
アイナとドリーンの追随に梛央は思わず笑ってしまう。
「でもシモンは上位貴族出身なんでしょう? テュコの立場が悪くならない?」
「ご心配は無用です。私もそれなりの家の生まれですし、なにより愛し子様の侍従という大役を陛下より拝命しております。これ以上の強い立場がありましょうか」
さらに胸をはるテュコ。
「頼もしいね、テュコは。テュコが来てくれて本当によかった。僕はこの王国の慣習がどんなものかわからないから、いろいろ教えてくれる?」
「もちろんです。ではこの時間で手短にはなりますが大まかにこの国のことについて話させてもらいますね。食事をお召しになりながらお聞きください。手が動いていないと、あーん、ですよ」
にっこり笑うテュコ。
可愛い顔に可愛い笑顔だがテュコは本当に『あーん』する気満々なのだ。
この12歳、こわっ。
梛央はそう思いながらパン粥を口に運ぶ。
「この国はシルヴマルク王国といいます。建国から千年を超える歴史のある国で、建国より遥かに昔からこの地は精霊の加護を受けています。おかげでこの国は気候と肥沃な土地に恵まれています。現在の国王はベルンハルド・イルヴァ・シルヴマルク陛下。昨日お会いになったヴァレリラルド王太子殿下の御父上です」
金髪碧眼の、いかにも王子様と言ったヴァレリラルドの端正な容姿を思い出しながら梛央はパン粥を咀嚼する。
テュコもこわいが、ヴァレリラルドもこわい。日本人の感覚なら中学入学前くらいに見えるというのにまだ8歳らしい。
梛央はヴァレリラルドが自分の身長を越える日ができるだけ先の未来になるといいなと思いながら次のパン粥を口に運んだ。
次はフォークに持ちかえてオレンジを刺す。
はむっ、とオレンジを口に運ぶと、甘い果汁が口に広がり、梛央は気を取り直してテュコに話の続きを促した。
「王国民は加護を授けてくれる精霊を信仰しており、王国各地に精霊教会が点在しています。王国民は6歳になると精霊教会に行き、洗礼と加護の祝福を受けることが定められていますが、精霊信仰の象徴は精霊の泉です。精霊の泉から清浄な水と気が湧き、精霊が生まれ、それが国中にいきわたり、国は平穏であり続ける。昔からそう言われています」
「精霊は信仰の象徴なだけ? 本当にいる?」
「いますよ。実際に見える者はごくわずかですが。目には見えなくても精霊の加護のおかげで魔法が使えるので精霊の存在を疑う者はこの王国にはいません。王国にとって重要な意味を持つ精霊の泉と、それを取り囲む聖域の森の管理を行っているのは王国、すなわち国王陛下です。その拠点となっているのがここ、シアンハウスです。当主は王弟エンゲルブレクト殿下。殿下は聖域の森に隣接する領地ヘルクヴィストの領主でもあらせられますので、シアンハウスに常駐しているわけではありません。ヘルクヴィスト城とシアンハウスは転移陣で結ばれていますので行き来にさほど時間はかからないのですが、それでも早急に対応できるようにと、家令のサミュエル殿がいざという時の臨時指揮官を務めることになっています」
「指揮官?」
首をかしげる梛央。
「ここには聖域の森に不審なことが起きていないか、不審者が侵入していないかを警らするシアンハウス騎士団が常駐しています。シアンハウスに約40名、シアンハウスと聖域の森を挟んで対面する地に支城があり、そこに約15名が詰めています。サミュエル殿は今ではシアンハウスの家令ですが、退役されるまでは第一騎士団の騎士団長を務めておられました。王太子殿下の護衛のケイレブは以前の部下だそうです。今でもサミュエル殿の剣技は現役騎士に劣ることはありません」
「サミュエルすごいね。今いくつくらいなんだろう」
「年齢は存じませんが、少なくとも50歳は越しているかと。この世界はある程度の年齢に達すると、以後の加齢はゆるやかなので見た目だけでは年齢がわからないところがあるんです」
「へぇ? じゃあ寿命も長い?」
「120歳まで生きる者も少なくありません」
「そういうところが異世界って感じだね」
でも、齢50過ぎの元騎士団長、今ではスマート家令のサミュエルが、自分に「あーん」したげだった様子を思い出して、梛央は口の中がちょっとだけ酸っぱくなった気がした。
口直しのオレンジに手を伸ばす梛央に、
「オレンジはお気に召しましたか? パン粥がまだ残ってますよ?」
あーん、の危機が訪れる。
「ちゃんと食べるよ」
慌ててフォークを置いてパン粥のスプーンを持つ。
「ナオ様、オレンジでも『あーん』はできますよ」
「お野菜とハムも残っておりますよ。ナオ様、がんばって」
アイナとドリーンに応援され、梛央はそれに応えるようにせっせと食事を進める。
傍から見るとからかっているようなテュコだが、ところどころで心に傷を負っている様子を見せる梛央に食事をしっかり摂らせて、体から元気になってほしいという思いからだった。
体が元気ならきっと心も元気になれる。メイドたちもそれがわかっているから梛央を応援しているのだ。
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