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第二章

52.聖婚には、体内射精必須だろうが

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 まるでウトゥに対抗しているかのようだ。
「う、あっ。あああああっ。いく。本当にいくっ」
 数秒立たないうちに、スエンの手を森羅の吐き出した液が濡らしていく。
「早いなあ。この土人形は」
 ウトゥは森羅の乳首から離れながらゲラゲラと笑い、スエンは湯で手を洗う。
 真っ赤になっていると、うつ伏せにされた。
 湯船には一センチほどの適温の湯が張られていて寒くはない。
 ウトゥが腰から上を、スエンが舌を同時に舐めていく。
 ほぼ同じ箇所を舐められていると、二人の舌の違いがよく分かる。
 もう終わって欲しいと願う反面、もっと感じていたい気持ちも混じり合う。
(オレ、頭がおかしくなっちゃったのかな?)
 うつ伏せになっているとまた兆してきて、それが苦しい。
 もぞもぞと腰を動かしていると、ウトゥに尺取り虫みたいな格好にさせられた。
「ほら。スエン。ここも舐めてよがらせとけ。その方が、お前が楽になれるんだから」
 ウトゥに双丘を割られる。
 波打つように蠢く場所が丸見えな位置にスエンがいる。
 ウトゥさんが楽になれるってどういう意味?
 ああ、それよりも視線を感じる。
 勝手にヒクヒクと動いてしまうそこを森羅は止めようがない。
 温かい手が森羅の腰骨に添えられしっかり抑え込んでくる。
 ピチャッ。
と熱く弾力のある何かが蠢くそこに当てられる。
(先生の―――舌?)
「あっ。あっああああああ」
 遠慮がちに舌が秘部を刺激し始めた。
 一番誰にも見せてはいけない箇所だと意識すればするほど、卑猥な声と腰振りが止まらなくなる。
 一方、完全に兆した森羅の陰部をウトゥは掴んで牛の乳絞りみたいに単調にしごいてくる。
「またいくって!いっちゃうって。それ止めて!ウトゥさん!!」
 彼の名前を呼ぶと、別の男の刺激が強くなる。
 舌の先が収縮するそこに入ってきたのだ。
「んんあああああああ――――――っ」
「こいつまたいった。早すぎだろ。今度、三人ですることがあったら、我慢を覚えさるからな。簡単にはいかせねえぞ」
 再びの言葉責め。
 我慢云々には、正直震えてしまった。
 初めて知ったが自分には被虐性があるらしい。
 ぐったりとなった身体を立たせられた。
 後ろで支えるウトゥが双丘をまた広げてくる。今度は何かの確認のようだ。
「こいつのケツ穴、めちゃくちゃ硬そうだぞ?無理やり沈めるのか?」
「いいえ」
「聖婚には、体内射精必須だろうが」
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