【未完】オレ、異世界で偽装聖婚して恋愛小説家デビューすることになりました！

第二章

53.エロい事を言って感じされてやれ。文学的にな

「偽神紋を作ります」
　長く湯に浸かり、興奮を伴うことを森羅にしてきたせいか、スエンの顔は薄桃色に染まっていた。
　森羅の上半身に手を伸ばしてきて、先程二人に舌でいじめられた二つの乳首を爪でひっかくようにして円を描く。その中に三角形。四角形。出来上がった空白に森羅が読めない文字を爪で引っ掻いていく。
「森羅と約束したんです。聖婚はできないけれど、手放せないから、折衷案を取ろうと」
「つまり偽装結婚ってわけか。けれど、相手のケツ穴いっさい使わずの自慰はきついぜ？」
「してみせます」
「せ、先生？大丈夫？オレ、何したら」
「まだ喋る余裕があんのか、お前は。じゃあ、盛大によがってスエンをさらに興奮させろ」
　背後でそう言ったウトゥがかがみ込んできて、先程、スエンに可愛がられた秘部を舌で突いてくる。
　真正面では、再びスエンの口淫。
　敏感な二箇所を同時責め。
　とんでもないシチュエーションでおかしくなりそうだ。
　森羅のを口淫しながら、スエンの手が自身の陰部に添えられていた。
　刀を研ぐみたいに静かに上下させている。
（先生のあそこ、すごい）
　ネットで見た裏モノのより遥かに大きい。
（オレでオナニーを？嘘だろ？？）
　クラクラしすぎて、鼻血が出そうだった。
　倒れないようかがんでいる二人の肩を掴んでいると、
「おい。支えてやるから自分で乳首を触れ」
とウトゥに命令された。
「無理ですっ」
「無理でもやれって。俺らは自慰に莫大な体力を使う。だから、普通はしないんだ。お前のためにスエンがしんどい思いをしている」
「先生。しんどいの？」
　森羅の恥ずかしい部分を咥えているスエンの口に端からは唾液がタラタラと溢れている。
「エロい事を言って感じされてやれ。文学的にな」
「そんなこと、言われても」
　スエンは、時折、ゴフッとむせる。
　それでも、森羅の恥ずかしい部分を咥えたままだ。
　眉間にシワが寄ってちょっと辛そう。
　そんな表情を見ていると、森羅はさらに固くしてしまうのだけれども。
「早く」　
「オレのち、乳首、固くなってます」
「ん……」
　スエンからは甘美の声。