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9.同じものと違うもの
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「では、よろしくお願いしますね。」
よろしくお願いします!と元気に頭を下げる。
目の前で優しく微笑むのはアリュシナシオンさん。
名前が全く覚えられないのでサフィールさんと呼ぶ許可を貰った。
一般常識のお勉強は、正直そこまで困るものでもなかった。
基本は日本とほぼ変わらなかったのだ。通貨単位が円じゃなくてカットっていうってくらい?
日本にあって、こっちに無い道具は色々あるので出来ることは限られるだろうけど酷く困惑するような状況ではなくて安心した。
喋ること、聞くことに不便はないが読み書きは一切分からなかったのでこれについては毎日勉強することに。
子供向けの絵本からスタートすることになるとは…
んで、待ちに待った魔術のお勉強!
魔術団の団長様直々に教えて頂けるのはめちゃめちゃ貴重なのでは?
「では、早速。魔術についての説明から始めますね。私達の言う魔術というのは魔法術のことで、ユズキ様のイメージするところの魔法とほぼ変わりないという話は昨日致しましたね?」
そうそう。魔術師は自然界の力、自然核と呼ばれる物を取り込み体内で魔力に変換する力がある人のみがなれる職業らしい。
そしてその魔力を使って火、水、風、土、木、雷、光、闇の力を操る。
上位魔術として火は炎、水は氷とか少し形状が変わったりすることもあるとのこと。
サフィールさん曰く、私に魔力を感じるので魔術も使えるだろうとのこと。やったぜと小さくガッツポーズしたのは内緒。
聖の力も存在はするが、これに関しては魔術師ではなく教会に属する聖職者の領分らしい。
エネルギーになるのが魔力ではなく祈りの力なんだって。
怪我や病気の治療は、基本的にこの方たちが対応するそうだ。
「あれ?でも初日にサフィールさんに回復してもらいましたよね??」
「えぇ。魔術も極めていくと色々できるんです。水の最上位の魔術が回復の能力を持っているのでちょっとした怪我や病気くらいなら治すことが可能です。ただし、取れちゃった腕をくっつけるとか無くなった足を生やすとかは聖職者か錬金術じゃないと無理ですねー」
ニコニコと笑いながら仰ってますが凄いこと言ってません??
嘘かほんとか図りかねて曖昧な笑みを返すも、サフィールさんは特に気にした様子もなかった。
「まぁ、魔術なんて基本はイメージなんですよ。何を、どれくらい、どんな風に。そこに加える魔力の量を間違えなければきちんと動作するのです。多すぎても、少なすぎても失敗します。適切な量を術式に送り込むことで魔術は発動するんですよ。」
ほへーと気の抜けた返事をしながら、貰った紙にメモを取っていく。
こちらの言葉はまだ書けないので、ばりばりの日本語でガリガリ書き込んでいく。
うーんイメージが大切って言われると、やっぱり自然核ってところから理解しないと後で苦しみそう…
ササッとイメージ図を書き加えながらノートを作り上げる。
「それはユズキ様のお国の文字ですか?」
「え、あぁそうです。日本語と言ってひらがな、カタカナ、漢字と呼ばれる文字を組み合わせて書くんです。あぁ、後記号とかアルファベットって呼ばれる文字も混ぜて書いたりしますね。」
これがひらがなーこれが漢字です、と指をさしながら説明する。
「なんだか随分と高度な言語ですね…うん。でも面白い。もしかしたらユズキ様はすぐに魔術を使いこなせるようになるかも知れませんね。新しい発見がありそうでワクワクしますねー!」
ふふふ、と肩を震わせる姿は可愛らしすぎて動揺する。
美人さんってほんとに何しても綺麗なのね。
羨ましいわ
よろしくお願いします!と元気に頭を下げる。
目の前で優しく微笑むのはアリュシナシオンさん。
名前が全く覚えられないのでサフィールさんと呼ぶ許可を貰った。
一般常識のお勉強は、正直そこまで困るものでもなかった。
基本は日本とほぼ変わらなかったのだ。通貨単位が円じゃなくてカットっていうってくらい?
日本にあって、こっちに無い道具は色々あるので出来ることは限られるだろうけど酷く困惑するような状況ではなくて安心した。
喋ること、聞くことに不便はないが読み書きは一切分からなかったのでこれについては毎日勉強することに。
子供向けの絵本からスタートすることになるとは…
んで、待ちに待った魔術のお勉強!
魔術団の団長様直々に教えて頂けるのはめちゃめちゃ貴重なのでは?
「では、早速。魔術についての説明から始めますね。私達の言う魔術というのは魔法術のことで、ユズキ様のイメージするところの魔法とほぼ変わりないという話は昨日致しましたね?」
そうそう。魔術師は自然界の力、自然核と呼ばれる物を取り込み体内で魔力に変換する力がある人のみがなれる職業らしい。
そしてその魔力を使って火、水、風、土、木、雷、光、闇の力を操る。
上位魔術として火は炎、水は氷とか少し形状が変わったりすることもあるとのこと。
サフィールさん曰く、私に魔力を感じるので魔術も使えるだろうとのこと。やったぜと小さくガッツポーズしたのは内緒。
聖の力も存在はするが、これに関しては魔術師ではなく教会に属する聖職者の領分らしい。
エネルギーになるのが魔力ではなく祈りの力なんだって。
怪我や病気の治療は、基本的にこの方たちが対応するそうだ。
「あれ?でも初日にサフィールさんに回復してもらいましたよね??」
「えぇ。魔術も極めていくと色々できるんです。水の最上位の魔術が回復の能力を持っているのでちょっとした怪我や病気くらいなら治すことが可能です。ただし、取れちゃった腕をくっつけるとか無くなった足を生やすとかは聖職者か錬金術じゃないと無理ですねー」
ニコニコと笑いながら仰ってますが凄いこと言ってません??
嘘かほんとか図りかねて曖昧な笑みを返すも、サフィールさんは特に気にした様子もなかった。
「まぁ、魔術なんて基本はイメージなんですよ。何を、どれくらい、どんな風に。そこに加える魔力の量を間違えなければきちんと動作するのです。多すぎても、少なすぎても失敗します。適切な量を術式に送り込むことで魔術は発動するんですよ。」
ほへーと気の抜けた返事をしながら、貰った紙にメモを取っていく。
こちらの言葉はまだ書けないので、ばりばりの日本語でガリガリ書き込んでいく。
うーんイメージが大切って言われると、やっぱり自然核ってところから理解しないと後で苦しみそう…
ササッとイメージ図を書き加えながらノートを作り上げる。
「それはユズキ様のお国の文字ですか?」
「え、あぁそうです。日本語と言ってひらがな、カタカナ、漢字と呼ばれる文字を組み合わせて書くんです。あぁ、後記号とかアルファベットって呼ばれる文字も混ぜて書いたりしますね。」
これがひらがなーこれが漢字です、と指をさしながら説明する。
「なんだか随分と高度な言語ですね…うん。でも面白い。もしかしたらユズキ様はすぐに魔術を使いこなせるようになるかも知れませんね。新しい発見がありそうでワクワクしますねー!」
ふふふ、と肩を震わせる姿は可愛らしすぎて動揺する。
美人さんってほんとに何しても綺麗なのね。
羨ましいわ
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