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四十一話 3度目の階層主との戦闘はまともだった(改稿します)
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11階層に降りてみると壁が赤くなり、とても熱くなった。植物の階層より天井は低くなったが、その代わりに広くなった。
この階層は所々火が噴き出したりしている。さらに壁が所々溶けている。
俺はどれくらい熱いのかな?と思い壁に触れてみると、とても熱く火傷をした。かなり重症の火傷だ。すると俺の手が火傷していることに気がついた瑞希が近寄ってきて、ボスからドロップしたポーションを俺の火傷した手にダボダボとかけてくる。俺はその様子を見て、慌てて瑞希に声をかける。
「瑞希、火傷程度にそのポーションを使うのはもったいないぞ!?」
「もったいなくない。涼太に傷跡が残ったりしたら嫌だもん」
「火傷ぐらいそのうち治るって。そんな貴重なポーションは使わなくていいだろ」
「このポーションは私のだよ?使い方に文句ある?」
「うっ」
俺は全く反論できない。確かに完治のポーションは瑞希の物だ。その使い道は持ち主が決めるもので、俺が指図していいわけが無い。
だが、もったいないのも確かだ。火傷ぐらいなら水で冷やしておけばそのうち治るだろう。そんな簡単に治る怪我に完治のポーションはもったいないだろう。だがやはり使うのは所持者なので、俺は諦めてお礼を言うことにする。
「瑞希、ありがとう」
「う......うん、どういたしまして」
瑞希は少し俯きながら、顔を赤くして返事を返してくる。そこで俺と瑞希黙ってしまう。
しばらくの沈黙後、我慢出来なくなったのか、エリスが喚き出す。
「あー!もう!今ダンジョンに入ってるの!わかる?早く進もうよ!」
「そうだな、進むか」
「う、うん、そうだね、進もっか。ごめんねエリスさん」
俺達はやっと11階層の探索を始める。敵は全て炎系統の魔物だった。特に面白い敵もいるわけでもなかったので、小走り(瑞希の全力)でひたすら走る。すると10分ほどで階段が見つかった。その要領で15階層まで走る。道中も特に面白い敵もいなかったので、説明は省く。
15階層に着くと相変わらずの一本道だった。
俺達は小走り(瑞希の全力)で走る。数分後に15階層とだけ書かれた大きな扉が出てきた。
瑞希はその扉を開け中に入る。俺とエリスはいつも通り、端っこにたっておく。
部屋の明かりは相変わらず瑞希が真ん中の辺りに行った時につく。
真ん中には真紅のドラゴンが佇んでいる。ステータス鑑定によると、ファイアドラゴンと言うそうだ。ファイアドラゴンはゲームでよく出てくるドラゴンのような見た目をしている。
ファイアドラゴンは、瑞希が真ん中辺りに来て少ししてから目を開き、動き出した。そして咆哮した。
『うぉぉぉぉおおおおぉあああぁ』
その声は部屋全体に響き渡る。その声は力がこもっており、油断していれば声だけで押されそうだ。瑞希は右手で剣を構える。そして
左手をファイアドラゴンの方に向け
『ウォーターバレット』
と呟やいた。その瞬間いくつもの水の玉がファイアドラゴンに向かって飛んでいく。
ファイアドラゴン水の玉を腕のひと振りで全て消し飛ばす。だが、瑞希は魔法を発動してすぐに、ファイアドラゴンへと突っ込んでいるので、ひと振りしている間には瑞希はファイアドラゴンの右足の前にたどり着いていた。そして瑞希は右足を切り落とす。
右足はかなり太いが、一撃で綺麗に切れている。ファイアドラゴンは苦痛に叫んでいる。
だが瑞希は気にせずに、続けて左足を切る。
そこでファイアドラゴンの叫び声はさらに大きくなった。ファイアドラゴンは痛みにより、戦闘どころではないのか手を、尻尾を振り回している。瑞希はファイアドラゴンが暴れている間に上に跳び、首をめがけて剣を横薙ぎに払う。すると、ファイアドラゴンの首は地面にドス、と落ちてファイアドラゴンは消えていく。そして、何かがドロップした。
瑞希はドロップしたものを拾った後、俺達の方に近づいてくる。今回はポーションでななかった。手には皮のようなものを持っていた。
「瑞希、それはなんだ?」
「なんか、ファイアドラゴンの鱗らしいよ。かなり硬いから防具とかに使えるんじゃないかな」
気のせいかもしれないが、瑞希はさっきその硬い鱗をスルッと簡単に切っていた気がする。うん、気のせいじゃないな。
そんなことよりも、毎回何かがドロップしているな。流石は幸運と言ったところだろうか。俺はそんなことを考えていると、瑞希が話しかけてくる。
「ねえ、そろそろダンジョン出ない?まだそんなに時間は経ってないけど、15階層まで来れたんだし」
「俺は別にいいぞ」
「私もいいよ。私とリョウタは付き添いみたいなものだからね、ミズキが出たいなら私達も出るよ」
「そっか、じゃあ地上に戻ろっか」
そう言って、瑞希はダンジョン用転移石を準備した。俺とエリスも用意して一緒に地上に戻る。
瑞希の幸運の効果のお陰で、俺達はかなり早くダンジョンを出られたのだった───。
─────────────────
小説の修正は明日から始めます(何も起こらなければ...)
この階層は所々火が噴き出したりしている。さらに壁が所々溶けている。
俺はどれくらい熱いのかな?と思い壁に触れてみると、とても熱く火傷をした。かなり重症の火傷だ。すると俺の手が火傷していることに気がついた瑞希が近寄ってきて、ボスからドロップしたポーションを俺の火傷した手にダボダボとかけてくる。俺はその様子を見て、慌てて瑞希に声をかける。
「瑞希、火傷程度にそのポーションを使うのはもったいないぞ!?」
「もったいなくない。涼太に傷跡が残ったりしたら嫌だもん」
「火傷ぐらいそのうち治るって。そんな貴重なポーションは使わなくていいだろ」
「このポーションは私のだよ?使い方に文句ある?」
「うっ」
俺は全く反論できない。確かに完治のポーションは瑞希の物だ。その使い道は持ち主が決めるもので、俺が指図していいわけが無い。
だが、もったいないのも確かだ。火傷ぐらいなら水で冷やしておけばそのうち治るだろう。そんな簡単に治る怪我に完治のポーションはもったいないだろう。だがやはり使うのは所持者なので、俺は諦めてお礼を言うことにする。
「瑞希、ありがとう」
「う......うん、どういたしまして」
瑞希は少し俯きながら、顔を赤くして返事を返してくる。そこで俺と瑞希黙ってしまう。
しばらくの沈黙後、我慢出来なくなったのか、エリスが喚き出す。
「あー!もう!今ダンジョンに入ってるの!わかる?早く進もうよ!」
「そうだな、進むか」
「う、うん、そうだね、進もっか。ごめんねエリスさん」
俺達はやっと11階層の探索を始める。敵は全て炎系統の魔物だった。特に面白い敵もいるわけでもなかったので、小走り(瑞希の全力)でひたすら走る。すると10分ほどで階段が見つかった。その要領で15階層まで走る。道中も特に面白い敵もいなかったので、説明は省く。
15階層に着くと相変わらずの一本道だった。
俺達は小走り(瑞希の全力)で走る。数分後に15階層とだけ書かれた大きな扉が出てきた。
瑞希はその扉を開け中に入る。俺とエリスはいつも通り、端っこにたっておく。
部屋の明かりは相変わらず瑞希が真ん中の辺りに行った時につく。
真ん中には真紅のドラゴンが佇んでいる。ステータス鑑定によると、ファイアドラゴンと言うそうだ。ファイアドラゴンはゲームでよく出てくるドラゴンのような見た目をしている。
ファイアドラゴンは、瑞希が真ん中辺りに来て少ししてから目を開き、動き出した。そして咆哮した。
『うぉぉぉぉおおおおぉあああぁ』
その声は部屋全体に響き渡る。その声は力がこもっており、油断していれば声だけで押されそうだ。瑞希は右手で剣を構える。そして
左手をファイアドラゴンの方に向け
『ウォーターバレット』
と呟やいた。その瞬間いくつもの水の玉がファイアドラゴンに向かって飛んでいく。
ファイアドラゴン水の玉を腕のひと振りで全て消し飛ばす。だが、瑞希は魔法を発動してすぐに、ファイアドラゴンへと突っ込んでいるので、ひと振りしている間には瑞希はファイアドラゴンの右足の前にたどり着いていた。そして瑞希は右足を切り落とす。
右足はかなり太いが、一撃で綺麗に切れている。ファイアドラゴンは苦痛に叫んでいる。
だが瑞希は気にせずに、続けて左足を切る。
そこでファイアドラゴンの叫び声はさらに大きくなった。ファイアドラゴンは痛みにより、戦闘どころではないのか手を、尻尾を振り回している。瑞希はファイアドラゴンが暴れている間に上に跳び、首をめがけて剣を横薙ぎに払う。すると、ファイアドラゴンの首は地面にドス、と落ちてファイアドラゴンは消えていく。そして、何かがドロップした。
瑞希はドロップしたものを拾った後、俺達の方に近づいてくる。今回はポーションでななかった。手には皮のようなものを持っていた。
「瑞希、それはなんだ?」
「なんか、ファイアドラゴンの鱗らしいよ。かなり硬いから防具とかに使えるんじゃないかな」
気のせいかもしれないが、瑞希はさっきその硬い鱗をスルッと簡単に切っていた気がする。うん、気のせいじゃないな。
そんなことよりも、毎回何かがドロップしているな。流石は幸運と言ったところだろうか。俺はそんなことを考えていると、瑞希が話しかけてくる。
「ねえ、そろそろダンジョン出ない?まだそんなに時間は経ってないけど、15階層まで来れたんだし」
「俺は別にいいぞ」
「私もいいよ。私とリョウタは付き添いみたいなものだからね、ミズキが出たいなら私達も出るよ」
「そっか、じゃあ地上に戻ろっか」
そう言って、瑞希はダンジョン用転移石を準備した。俺とエリスも用意して一緒に地上に戻る。
瑞希の幸運の効果のお陰で、俺達はかなり早くダンジョンを出られたのだった───。
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