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第三章 日本近海超決戦

第五十四話 アメリカ本土爆撃

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八丈島にて大海戦が行われていたころ、石狩海軍基地では新たなる計画が始動していた。アメリカ西海岸爆撃である。この時のために各地から計500機の航空機が集結していた。そのうち300機が陸軍の一〇式重爆撃機、100機が海軍の三式爆撃機、残り200機が試作段階の三式艦上戦闘機こと、飛翔である。性能面では風翔改と同等なのだが海軍機として珍しく海戦では扱いにくかったため今後は、このような爆撃機護衛などに用いられることとなる。目標は主にサンフランシスコ・ロサンゼルスなど西海岸のである。一応日本は世界を平和にするという信念を持っているため、民間人を殺すつもりはないらしい。
そして、1944年3月4日12:00、日本の攻撃機がサンフランシスコに到来した。昨年の10月以降厳重の防空警戒が緩和されたばかりのことであった。
「てぇ!」
1t爆弾や80㎏爆弾が次々に落ちていく。サンフランシスコの軍港は見るも無残な姿になっていた。その後20分には12:30にはロサンゼルスに到来。サンフランシスコのことを受けアメリカは風翔ではないと確信。ヘルキャットⅡで応戦に出た。しかし、風翔の準同系機だけある。ヘルキャットは出撃した70機中64機が撃墜。2機が行方不明。帰投したのはたったの四機であった。しかし、ここで戦闘隊隊長 志賀野が気づいた。停泊しているはずのが停泊していなかったのだ。しかし、暗号解読でも出港の打電は傍受していない。志賀野にあることが脳裏に走った。
「サンフランシスコの攻撃隊に向かった.....?」
実際にこう、話したという。
「すまんが、フランシスコ隊に打電してくれ。・・・・・・・・」
志賀野は電信員に素早く伝えるとすぐに戦線復帰した。

「菅野さん、ロサンゼルス隊から、そちらにエセックス級空母群が向かった可能性があるとのことです」
「分かった」
菅野 直航空兵曹長は経験と技術の凄さからサンフランシスコ隊の戦闘機部隊隊長となっていた。
「菅野さん、後ろに空母です!!!!!」
「あぁ。分かっている。そのためにわざとを攻撃させていなかったんだろうが!!」
「全機直進!」
なんと、菅野が具申したエセックス空母群攻撃作戦が攻撃隊長のみならず上層部から許可が出ていたのだ。このころには修理にはアメリカでも半年がかかるほどの被害を与えていたため攻撃は可能と判断されたのだ。これから、エセックス空母群との戦いが始まる...............
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