56 / 77
第三章 日本近海大海戦
第五十三話 八丈島沖海戦⑤夜戦砲撃戦
しおりを挟む
戦艦部隊を率いるのは潜水戦艦 出雲に座乗する近藤中将である。
旗艦は出雲、続いて信濃、鹿野、秋葉が進む。その後続に超甲巡(超甲巡洋艦)『あおば』、『はぐろ』、『たかお』、『あたご』、『みょうこう』、『なち』、『あしがら』が続いた。敵艦隊に向けて単縦陣である。時はすでに日が沈んだ20:10であった。そして、両水上艦隊は激突することとなる。先に敵艦隊をとらえたのはやはり世界TOP3の軍事力を持つ日本である。その電探(3号4型電探、いわゆる三十四号電探)の発見距離は計5万ⅿに及ぶという。距離二万五千mにて敵艦隊を補足した日本はつかさず、出雲を除く全艦が砲撃を開始した。20:45のことであった。アメリカも遅れること十五分。日本艦隊をとらえ、攻撃を開始した。知6号砲撃潜水艦からは、敵戦艦部隊の陣容はモンタナ級戦艦 モンタナ、アラスカ級戦艦 アラスカ、アイオワ級戦艦 アイオワ、サウスダコタ級戦艦 サウスダコタ、アラバマの計五隻の戦艦と重巡洋艦十隻の艦隊である。とのことらしい。対してこちらは戦艦五隻出雲は今は戦力外のため計四隻と超甲巡洋艦七隻の戦力である。戦いは泥沼化していた。
アメリカ艦隊旗艦 戦艦『モンタナ』艦橋
戦艦群の長官はリー提督が抜擢されていた。
「くそ!敵艦隊に先を取られた!しかし、T字戦法は譲れん!面舵いっぱい!」
巨離2万2000mにてアメリカ艦隊は転舵。T字を取った。しかしそれを黙ってみている日本ではない。すぐさま戦艦群が砲撃を開始した。特に超甲巡洋艦『あおば』はこの時イギリスのネルソン型をマネしていたため前方に砲が集中配置されていた。これは後に修正されるが。
「しかし、大丈夫だ。そらには夜戦型ドーントレスがいるからな」
こうリーは自信を持っていたが、日本とは違い航空機にはレーダーが搭載されていなかった。
「敵航空機接近!」
「分かった」
近藤はある秘密兵器の使用を許可した。それは第二次改装で取得したものであった。
「一番から五番開け!対空噴進弾発射用意!うてっ!」
発射後、数秒で上空爆発。
「攻撃隊が全滅⁉」
リーは正直驚きを隠せなかった。しかし、リーにまたもや悲劇が起こる。
潜水戦艦 出雲
「潜水用意!主砲扉閉め~!縦舵ー30!(潜航)」
近藤は今、世界初の潜水戦艦の実戦での戦いを見ようと、胸を躍らせていた。
一時間後、21:30
「縦舵30!(浮上)」
その後出雲から発射された49.4サンチ砲が敵戦艦サウスダコタ・アラバマの重装甲区画に命中。わずか1000mにもみたない至近距離から発射された、49.4サンチ砲弾が命中二隻の戦艦はあっという間に爆沈した。
そして信濃、秋葉、鹿野から対艦噴進弾が計20発発射。と、同時に46サンチ砲、36サンチ砲が火を噴き敵艦隊に発射された。そのほとんどが命中し、新型戦艦アイオワが航行不能に、アラスカが大破。モンタナが中破の損害を受け重巡二隻が沈没。その他五隻が小中破している。そして、敵艦隊は撤退行動を開始した。しかしこれを見逃すわけにはいかない。空母を含める全艦艇で最大速力で追いかけた。補足だが一応、アウトレンジ戦法の予定なので、たいして損害は受けないだろう。
旗艦は出雲、続いて信濃、鹿野、秋葉が進む。その後続に超甲巡(超甲巡洋艦)『あおば』、『はぐろ』、『たかお』、『あたご』、『みょうこう』、『なち』、『あしがら』が続いた。敵艦隊に向けて単縦陣である。時はすでに日が沈んだ20:10であった。そして、両水上艦隊は激突することとなる。先に敵艦隊をとらえたのはやはり世界TOP3の軍事力を持つ日本である。その電探(3号4型電探、いわゆる三十四号電探)の発見距離は計5万ⅿに及ぶという。距離二万五千mにて敵艦隊を補足した日本はつかさず、出雲を除く全艦が砲撃を開始した。20:45のことであった。アメリカも遅れること十五分。日本艦隊をとらえ、攻撃を開始した。知6号砲撃潜水艦からは、敵戦艦部隊の陣容はモンタナ級戦艦 モンタナ、アラスカ級戦艦 アラスカ、アイオワ級戦艦 アイオワ、サウスダコタ級戦艦 サウスダコタ、アラバマの計五隻の戦艦と重巡洋艦十隻の艦隊である。とのことらしい。対してこちらは戦艦五隻出雲は今は戦力外のため計四隻と超甲巡洋艦七隻の戦力である。戦いは泥沼化していた。
アメリカ艦隊旗艦 戦艦『モンタナ』艦橋
戦艦群の長官はリー提督が抜擢されていた。
「くそ!敵艦隊に先を取られた!しかし、T字戦法は譲れん!面舵いっぱい!」
巨離2万2000mにてアメリカ艦隊は転舵。T字を取った。しかしそれを黙ってみている日本ではない。すぐさま戦艦群が砲撃を開始した。特に超甲巡洋艦『あおば』はこの時イギリスのネルソン型をマネしていたため前方に砲が集中配置されていた。これは後に修正されるが。
「しかし、大丈夫だ。そらには夜戦型ドーントレスがいるからな」
こうリーは自信を持っていたが、日本とは違い航空機にはレーダーが搭載されていなかった。
「敵航空機接近!」
「分かった」
近藤はある秘密兵器の使用を許可した。それは第二次改装で取得したものであった。
「一番から五番開け!対空噴進弾発射用意!うてっ!」
発射後、数秒で上空爆発。
「攻撃隊が全滅⁉」
リーは正直驚きを隠せなかった。しかし、リーにまたもや悲劇が起こる。
潜水戦艦 出雲
「潜水用意!主砲扉閉め~!縦舵ー30!(潜航)」
近藤は今、世界初の潜水戦艦の実戦での戦いを見ようと、胸を躍らせていた。
一時間後、21:30
「縦舵30!(浮上)」
その後出雲から発射された49.4サンチ砲が敵戦艦サウスダコタ・アラバマの重装甲区画に命中。わずか1000mにもみたない至近距離から発射された、49.4サンチ砲弾が命中二隻の戦艦はあっという間に爆沈した。
そして信濃、秋葉、鹿野から対艦噴進弾が計20発発射。と、同時に46サンチ砲、36サンチ砲が火を噴き敵艦隊に発射された。そのほとんどが命中し、新型戦艦アイオワが航行不能に、アラスカが大破。モンタナが中破の損害を受け重巡二隻が沈没。その他五隻が小中破している。そして、敵艦隊は撤退行動を開始した。しかしこれを見逃すわけにはいかない。空母を含める全艦艇で最大速力で追いかけた。補足だが一応、アウトレンジ戦法の予定なので、たいして損害は受けないだろう。
20
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説

大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
無職ニートの俺は気が付くと聯合艦隊司令長官になっていた
中七七三
ファンタジー
■■アルファポリス 第1回歴史・時代小説大賞 読者賞受賞■■
無職ニートで軍ヲタの俺が太平洋戦争時の聯合艦隊司令長官となっていた。
これは、別次元から来た女神のせいだった。
その次元では日本が勝利していたのだった。
女神は、神国日本が負けた歴史の世界が許せない。
なぜか、俺を真珠湾攻撃直前の時代に転移させ、聯合艦隊司令長官にした。
軍ヲタ知識で、歴史をどーにかできるのか?
日本勝たせるなんて、無理ゲーじゃねと思いつつ、このままでは自分が死ぬ。
ブーゲンビルで機上戦死か、戦争終わって、戦犯で死刑だ。
この運命を回避するため、必死の戦いが始まった。
参考文献は、各話の最後に掲載しています。完結後に纏めようかと思います。
使用している地図・画像は自作か、ライセンスで再利用可のものを検索し使用しています。
表紙イラストは、ヤングマガジンで賞をとった方が画いたものです。

皇国の栄光
ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。
日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。
激動の昭和時代。
皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか?
それとも47の星が照らす夜だろうか?
趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。
こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!

超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる