JK退魔師の受難 あらかると♡ ~美少女退魔師たちは今日もふたなり化して凌辱される~

赤崎火凛(吉田定理)

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伊東愛奈(NTR要素あり。ヒロインには異性の恋人がいます)

★伊東愛奈アフター②(ふたなり無し・おわり)

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 初めて見るタクミの射精。男の人の、本物の射精。愛奈はタクミから目を離すことができず、その行為のすべてを目撃した。
 飛沫が愛奈のローファーにまで飛び散って、白く汚れている。その汚れをどうしていいか分からず、震えながら見つめる愛奈。
 脱力したタクミが、息荒く、アヤカにもたれかかる。
「情けない男」
 そう言って、アヤカは嗜虐的な笑みを浮かべた。タクミは愛奈のほうを見ることなく、唇を噛んで顔を伏せている。
 愛奈は自分の胸に手を当てる。心臓がバクバクと早鐘を打っていた。呼吸も荒くなっており、うまく息ができない。
 ほんの二か月の間に、何があったのか?
 これは現実なのか?
 妖魔に捕らわれて、凌辱されていた記憶が蘇る。朦朧とした意識の中で、何が現実で何が夢なのかも分からず、タクミを想い続けていたときの記憶。
 これは、そんな地獄の続きなのか?
「う……そ……」
「あらあら、ショックすぎてまともに声も出なくなっちゃった?」
 アヤカは震えている愛奈を憐れむように一瞥すると、タクミを地面に押し倒し、馬乗りになった。
「うぅ……アヤカ、何をするんだ」
「分かってるくせに、とぼけないで」
 アヤカは自分のスカートをたくし上げた。淡い色のパンツに染みができている。その薄布を、勃起したままのタクミの男根に擦り付けるようにして、腰を前後に動かした。
「ほら、喜んでる」
「ちがう……うっ、やめ……」
「あなたが悪いのよ? あたしに無理やりされて興奮する変態のくせに、伊東さんにはまだ秘密にしておいてほしいなんて言うから」
「だからって……こんなこと……っ」
「言えないなら、突きつけるの。変な勘違いをしないように、ハッキリとね」
 アヤカが腰を浮かせ、股の間の濡れた薄布をずらす。そしてタクミの男根をつかみ、その先を女の穴へ当てがった。
「やめ、て……」
 愛奈は思わず呟いていた。これから行なわれることが、最悪の行為だと分かったから。
 だがアヤカは、愛奈の心中を察し、その気持ちを弄ぶように、勝ち誇るように微笑する。
「伊東さん、そういうわけだから、タクミはもうあなたの彼氏じゃないの」
 タクミの男根が、アヤカの中にずぶずぶと埋まっていく。
「いや……っ」
 否定してほしい。タクミ自身が。アヤカは嘘を吐いているのだ、と。
 それなのに、どうして否定してくれないの?
 どうして拒絶しないの?
 どうして? タクミくん……。
 タクミの男根が根元までアヤカの中に埋まって見えなくなった。
 アヤカが腰を上げ下げすると、ばちゅん、ばちゅん、と肉がぶつかり合う音が響く。
「アヤカっ! そんなに動いたら……ッ」
「なによ変態。出したばかりなのにまた出そうなの? ホントに救いようのない変態ね」
「くっ……ダメだ……っ」
 顔を歪めて快感に耐えるタクミ。
 アヤカは夢中で腰を振りながら、そんなタクミを眺めて楽しんでいる。
「イッちゃいなさい。ほら、伊東さんの前で無様に射精(だ)しちゃいなさい」
「あっ、うぐっ……! ダメだ、ああっ、出るッ!!」
 タクミは腰を浮かせてアヤカを突き上げながら絶頂した。何度もびくん、びくんと全身を震わせ、ようやく落ち着いてから、アヤカが立ち上がると、股の間から、精液がボタボタと零れ落ちる。
「あ~あ、イッちゃった。ド変態男」
 こらえきれないというふうに、クスクスと笑いを漏らすアヤカ。
 タクミの精液まみれの男根はふにゃりと頭を下げている。タクミ自身も快感の余韻でぼーっとした顔をしていた。
「まあ、そういうことだから。伊東さん、これからは自分の立場をわきまえて過ごしてちょーだい」
 愛奈には、アヤカの声がどこか遠くで響いているように聞こえた。すべてに現実味がない。ただ二人の愛液の混ざり合った、ムッとするような匂いだけが唯一、かろうじて現実感を持っていた。それに、この掻きむしりたいほどの胸の痛みは本物だ。
 ぎゅっと胸の辺りのシャツを握りしめる。
「ねえ、どういうことなの……?」
 愛奈の頬を一筋の涙が伝った。
「はあ? まだ分からないの? 伊東さん鈍すぎてウザいレベル」
 愛奈はアヤカの言葉なんて無視してタクミを見つめる。
「タクミくん、私たち、今も……恋人なんだよね? それとも私のこと、嫌いになったの?」
 恋人。その言葉をつぶやいたとき、胸に刺さった見えないトゲがさらに深く刺さった。
 タクミは上半身を起こして、地面を見つめたまま口を開く。
「……ごめん。今は、中野さんと、付き合ってる」
「……そうなんだ」
 タクミの口から現実を告げられ、愛奈はいろいろなことを、ようやくきちんと理解できた。
 つまり自分はフラれたということ。捨てられた、と言えるかもしれない。いや、奪われた、か。
 息が詰まって、苦しくて、痛くて、愛奈は両腕で自分を抱いて泣いた。小さな子どものように。あふれる涙を抑えることができなかった。
 妖魔たちによる凌辱の地獄に耐え、生還し、やっと元通りの体になり、普通の生活に戻ることができるようになったのに。
 これからタクミくんと、幸せな日々を過ごし、素敵な思い出を作っていけると思っていたのに。そのために今まで頑張ったのに。
 唯一の希望だったものが、こんなふうに奪われ、穢され、おしまいだなんて。
 どうやって生きていけばいいのか?
 全然方法が分からなくて、代わりに笑いが込み上げてくる。泣いているのに笑いが込み上げるなんて、どうかしている。だが自分ではどうしようもない。頭がおかしくなりそうだ。
「伊東さん、タクミはね、あたしがいなきゃダメなのよ。あたしでしか、満足できないのよ」
(そんなこと、聞きたくない)
「身も心もあたしに染まってるの。完全にね。他の女のことなんて、考えられないの」
(やめて。もう黙って)
「タクミはね、あなたのことなんて、もうとっくに――」
(黙れ)
 そこで声は途切れた。


 退魔師の体には、霊力の源――コアが存在すると言われている。
 退魔師たちは自身の体内のコアから霊力を引き出し、特殊な力を行使し、超常的な能力を発揮する。あるいは、コアから溢れ出た霊力が、退魔師に力を与え、運命を導くとも言われている。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 いつの間にか小雨が降り出した。
 体育館裏には、愛奈が肩で息をする音だけが静かに時を刻んでいる。
 うつむいて立つ彼女の右手には、逆手に握られた対妖魔用のダガー。緊急時に備えて常時身に付けているのだ。もちろん、学校でその刃を抜くことはない。……本来ならば。
 ダガーの刃先から、音もなく真紅の滴が落ちる。刃がかすかに青白い光を帯びているのは、武器に愛奈の霊力を載せているからだ。こうすれば、岩でも一刀両断できる。
 同く真紅に汚された建物の壁。愛奈の真っ白だったシャツもまた、真紅に染まっている。
 目の前に転がっているものは、制服を着た肉の塊だ。それはもう二度としゃべったり動いたりすることはない。そこらの石ころと同じ。
 その凄惨な現場から、頓狂な声をあげて走り去っていく者。タクミだ。ベルトを締める時間も惜しくて、半裸のまま危なっかしい足取りで、必死の形相で。
「タクミくん……」
 他に人の姿はない。だが愛奈は、まるで今も隣にタクミがいるかのように囁く。
「……悪い女は、もういないよ」


 日本退魔師協会資料――登録抹消済み退魔師――伊東愛奈。
 抹消経緯・理由――妖魔に凌辱されたが生還し、高校に復帰するも、殺人事件を起こす。精神鑑定の結果、心神喪失状態。その後も幻聴や幻覚がひどく、社会復帰は困難。


<おわり・伊東愛奈アフター バッドエンド>
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